2008年2月アーカイブ
Fri
01
02
2008
AMAZON:
- Salome (I) - Behrens, Van Dam, Baltsa, W. Bohm, Ka
- アーチスト: Vienna Philharmonic Orchestra
- レーベル: EMI France
- 価格: ¥ 3,197
- 発売日: 2008/01/13
- 売上ランキング: 14408
今週はサロメばかり聴いていて頭の中が、サロメのフレーズでぐちゃぐちゃになっています。シノポリ盤のチュリル・スティユーダさん、ベーム盤のグィネス・ジョーンズさん、カラヤン盤のヒルデガルト・ベーレンスさん、三人のサロメが頭の中でぐるぐる回っている感じです。しかも、聴いても聴いても飽きが来ないのが恐ろしい。今日もこれからまたサロメを何度も聞くことになりそうです。
ベーレンスさんのサロメは強力ですね。ベーレンスさんというと、個人的にはブリュンヒルデのイメージが強くて、サロメもなんだか女傑のような強い英雄的女性に聞こえてしまいます。すこしビブラートがきつい気もしますが、豊潤な響きを持つ声ですね。エレクトラも聴いてみたいなあ、と思いました。
カラヤンの指揮は、テンポを大きなシーケンスで動かすことが多くて、意外とテンポを遅くして歌わせている部分が多いですね。それがカラヤンらしさの要素なのだ、と改めて思いました。ですが、七つのヴェールのおどりの部分意外と鈍重に聞こえてしまう感じ。シノポリ盤のほうがしっくり来た感じです。
それから、オケの響きは少しデッドですが、これは録音場所や録音自体、それから僕の再生機器の問題でもあると思います。そう言う意味では、録音の比較的新しいシノポリ盤が一番有利ですね。
ちなみに、第一のユダヤ人は、ハインツ・ツェドニクさんで、2004年に新国立劇場でサロメを見たときにヘロデ王を歌っておられた方です。クライバーのばらの騎士ではバルツァッキを歌っておられましたね。第二の兵士のクルト・リドルさんは、先だってのドレスデン国立歌劇場日本公演でオックス男爵を歌っておられた方ですね。録音された1977年といえばもう30年前になりますので、当時はこういった感じでキャリアを積み重ねていらした時代なのでしょう。
サロメの楽譜は本日か明日には届く予定。こちらも愉しみ。そして本番は2月3日の新国立劇場。あと三日です。
- 作曲==リヒャルト・シュトラウス
- 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- サロメ==ヒルデガルト・ベーレンス
- ヘロデ==カール=ワルター・ベーム
- ヘロディアス==アグネス・バルツァ
- ヨカナーン==ホセ・ファン・ダム
- ナラボート==ヴィエスワ・オフマン
- ヘロディアスの小姓==ヘデヤ・アンゲルボ
- 第一のユダヤ人==ハインツ・ツェドニク
- 第二の兵士==クルト・リドル
- 録音==1977年5月、1978年5月
- 場所==Sophiensaal, Viennna
Sat
02
02
2008
AMAZON:
- R.シュトラウス:4つの最後の歌
- アーチスト: シュテンメ(ニーナ)
- 発売元: EMIミュージック・ジャパン
- レーベル: EMIミュージック・ジャパン
- 価格: ¥ 2,800
- 発売日: 2007/08/08
- 売上ランキング: 7429
- おすすめ度

相変わらずサロメ漬な一日。先だって購入したシュテンメさんのアルバムに、サロメの終幕部が入っているのを思い出して早速と聞きなおしてみる。うわー、凄い。シュテンメさんの芯のある声が昂ぶるサロメを凄い迫力で表現している。もちろん酔いしれるサロメの妖しい静けさもいいです。ビブラートが少し強調されているようにも聞こえるのですが、綺麗なので問題ないです。
パッパーノさんの演奏も良いのですよ。テンポをコントロールしていて、的確に歌い回している。オケも巧いです。録音も良。iPod+クワイエットコンフォート2で聴いても大丈夫です。
聴いてみて思ったのは、実はマルシャリンよりもサロメほうがシュテンメさんらしさが出ているのではないでしょうか、ということ。だからイゾルデも良かったんだなあ、と。ライナーによれば、ジークリンデ、ゼンタなども歌っておられるようですね。ヴォイツェックのマリーも歌っているとは。聴いてみたいですね。
- ソプラノ==ニーナ・シュテンメ
- 指揮==アントニオ・パッパーノ
- 管弦楽==コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
- 録音==2006/09/01
- 場所==Studio No.1 Abbey Road, London
Sat
02
02
2008
AMAZON:
- Strauss: Salome in Full Score
- 発売元: Dover Pubns
- 価格: ¥ 2,396 (10% OFF)
- 発売日: 1981/11
- 売上ランキング: 10385
ちなみに、楽譜も届きました。正解は以下の譜面の通り。三連符でしたか。だから、頭とか裏とか分からなかったのですね。未熟でした。しかし、言い訳を言わせて貰うと、その後、拍子が変則になって、4/4→(3/4→3/3)×3回→5/4→3/4と、一小節ごとに拍子が変わっている。変拍子です。これじゃあ全くとれなくてもやむなしだなあ。指揮者はどうやって振るんだろう?
Sun
03
02
2008
いよいよ今日は新国立劇場のサロメです。
ナターリア・ウシャコワさんの略歴が、新国立劇場から送られてくるThe Atreに載っているので見てみたのですが、やっぱりこの人も工業大学で物理学専攻だったそうで、ベルリンへ物理学のために留学しようか、と言うところまで行ったそうです。クライバーもそうでしたが、やっぱり音楽には理系の頭も必要なのですね......。
現在はウズベキスタンに属しているタシケントで育ったそうで、歌自体は、小さい頃からオペラが好きだったとのこと。それで、物理学をから音楽に転身してサンクト・ペテルブルク音楽院へ留学。ネトレプコと三年間同じ部屋に住んでいたのだとか。
ウシャコワさんの冷徹なサロメの性格分析が興味深い。ウシャコワさんによれば、サロメはただのわがまま娘で、ほしがるものは何でも与えられていた「子供」なのであって、初めて「ノー」と行ったのはヨカナーンで、首を切られたヨカナーンの唇に血の味を感じたとき、自分の望んだことの意味を知るのである、という解釈。なるほど、ですね。
ただ、個人的には、どうしてサロメがヨカナーンの唇を欲したのか、というところがどうにも難しくて仕方がない。ヨカナーンのことを悪し様に言っておきながらも、唇を欲するとは如何にも猟奇的でなのであって、わがまま娘だからというだけではなく、頽廃的な欲求がそこに隠れているに違いないのです。それは、人類誕生からあった心の闇の部分なのであって、おそらくは皆が皆、多少の違いはあれ持っているものなのであり、それをオペラで見せつけられるときに、自ら持つ闇が揺り動かされ、感興が生じるのです。
今日の東京地方は雪ですね。明け方から静かに降り続いています。電車が止まらずに無事に新国立劇場に行けますように!
Mon
04
02
2008
行って参りました。サロメ@新国立劇場。
結論。面白かったですが、初日と言うこともあって、さすがにすこしこなれない感じはしました。
ウシャコワさんは、初のサロメ役ということもあって、少し硬くなっていたでしょうか。出端は少し緊張して居たのかもしれません。にもかかわらずパワフルな歌でしたし、中盤以降は少しずつ盛り返してきたかな、と言う感じ。レパートリーとしては、ミミ、蝶々夫人、リュー、ヴィオレッタ、デスデモーナという感じですので、サロメはご本人にとっても、性格的に新たなる境地と言うところなのではないでしょうか。さすがに難しいのでしょう。
ちなみに、七つのベールの踊りも以前みたものとくらべて格段に良かったですね。さすがにオペラグラスで見るのは憚られました。オペラグラスでみていたら、下卑た男だと思われてしまいそう。それぐらい扇情的な場面もあったのでした。
ヨカナーンのヴェーグナーさんも良かったですね。ヴォータン歌いなのだそうですが、さすがの歌唱力。途中で歌詞をロストした様な気がして、聴いている方も動揺するぐらいだったのですが、その後は安定した歌唱を披露。ああいう声は西欧人しか出せないのだろうなあ、と思うぐらい。
一番良かったのがヘロデ王を歌ったヴォルフガング・シュミットさんで、ヘロデ王の神経質な性格をよく歌い出していて、しかも歌も安定していて、舞台を引き締めていたと思います。
オケは良かったと思います。こちらも出端は勢いが感じられず、少し心配になりましたが、中盤以降がよかったです。レヒナーさんの指揮はやはりテンポコントロールをしっかり取っていた演奏でしたね。
二週連続でシュトラウスのオペラを見ると言うことが出来るという僥倖に恵まれました。これは本当に感謝ですね。
次のオペラ予定は少しあいて、4月13日に新国立劇場で「魔弾の射手」を観る予定。またそろりと予習を始めようと思います。
- 作曲==リヒャルト・シュトラウス
- 演出==アウグスト・エファーディング
- 指揮==トーマス・レスナー
- 管弦楽==東京交響楽団
- ヘロデ==ヴォルフガング・シュミット
- ヘロディアス==小山由美
- サロメ==ナターリア・ウシャコワ
- ヨカナーン==ジョン・ヴェーグナー
- ナラボート==水口聡
- 日時==2008/02/03
- 場所==新国立劇場大劇場
雪の降りしきる中の新国立劇場。
「オペラ・パレス」とはちと言いにくいですね、さすがに。面映ゆい。
Tue
05
02
2008
Tue
05
02
2008
2月9日、10日、11日は、タワーレコードWポイントセールだそうです。先だっての日曜日、新国立劇場に出掛ける前に寄ってみたのですが、Wポイントセールの看板が出ていたので、買うのを止めました。今週末、所用で新宿方面へ出掛けますので、ついでに何か買ってしまおうかな、と画策中です。 ちなみに、上のバナーからは、オンラインショップに行けるのですが、オンラインショップもやはりWポイントセールをやるみたいですね。私のように、実店舗でもオンラインショップでも買う方にとっては、どちらで買おうか悩みどころですね。
Thu
07
02
2008
AMAZON:
- ブラームス:悲劇的序曲
- アーチスト: レヴァイン(ジェイムズ)
- レーベル: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 価格: ¥ 1,520 (5% OFF)
- 発売日: 2006/04/12
- 売上ランキング: 23876
レヴァインさんのブラームスを聴いています。レヴァインさんのレコーディングを意識して聴くようになったのはこの一年以内だと思います。レヴァインさんの演奏は驚くほど自分の気持とフィットするので驚いています。このブラームスの交響曲第三番も昨年の10月に一度取り上げておりましたね。演奏はといえば、ダイナミックレンジの幅が広く、またテンポを微妙に調整して、曲の持つ推進力を損なわずに気品ある雰囲気を巧く表現しておられます。第三楽章の悲哀に満ちた旋律も素晴らしくて、溶けてしまいそうです。第四楽章のドライブ感も美しさを保ちながらも気迫のこもった演奏です。
それにしてもウィーンフィルの音は素晴らしくて、特に弦楽器の豊かな柔らかさに心が打たれます。ウィーンらしい典雅な情緒が滲み出ているというところ。1992年に楽友協会大ホールでの録音ですが、残響音もほどよく柔らかくて、渋みのあるブラームスをうまく中和して、優雅な響きに仕立て上げています。
ブラームスの交響曲の中で、一番好きなのは最近では三番になっています。初めて聴いたブラームスの交響曲は四番で、小さい頃にショルティ盤を聴いて感動していたのを覚えています。それから一番に興味が移って、これはサイトウ・キネン・オーケストラの結成時に小澤征爾が振っているのを映像で見て感激したからです。それ以降は、チェリビダッケやヴァントの全集を聴いていましたが、徐々に三番が自分の気分にフィットするようになってきました。昨日から、レヴァイン盤のほかに、カラヤン盤とバーンスタイン盤を通勤時間に聴きましたが、この中ではレヴァイン盤が一番気に入ったという感じです。
- 作曲==ヨハネス・ブラームス
- 指揮==ジェームス・レヴァイン
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 録音==1992/11/01
- 場所==ウィーン楽友協会大ホール
関連記事;http://shuk.s6.coreserver.jp/MSB/2007/10/17212817.html
また雪ですね。今朝も起きてみると、庭も道路も真っ白。今週の頭から通勤は寒さとの闘いですね。昨年よりもずいぶんと寒くて、毎日凍えています。
Fri
08
02
2008
朝食を終えて身支度をして、意気揚々として宿を飛び出した。ヴァポレット51番は定刻通りにザッテレの浮き桟橋に横付けされるのだが、乗客が溢れんばかり。スーツケースをもった夫婦、ビデオカメラを構えたサングラスをかけた太った白髪の男。僕も負けじとカメラを構える。昨日と同じように濃いブルーの空を背景に、茶色い鐘楼が見え始め、ドゥカーレ宮殿が花色に輝き、その向こうにサン・マルコ大聖堂の複雑な装飾が見えてくる。サン・マルコ広場は朝早いというのにもう人だかりがしているのだが、そんなことは全く気にならない。ドゥカーレ宮殿と鐘楼が現れただけで溜息が出てしまう。これが同じ地球上の風景なのだろうか。この海が日本まで繋がっていることが信じられないほど。
サンマルコ広場傍のザッカリアという桟橋に到着しゴンドラが何隻もつながれた桟橋の傍にでる。潮位が高く、広場に水が溢れようとしている。これがアクア・アルタっていうやつか、と言う感じ。広場の排水溝から海水が逆流しているのも分かる。
ドゥカーレ宮殿に入るのも一苦労。一番面白かったのは、地図の間で、18世紀頃?の日本地図もあって、京都のところにはMeacoとつづられていて、九州にはBungoとつづられていた。
ドゥカーレ宮殿から撮った、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島。
昨日は所用のため朝から都心へ出掛けていました。帰ったのは23時頃。思ったより疲れていて、今朝は久々に寝坊をしてしまいました。今日も所用のため外出。先ほど帰ってきたところです。
とはいえ、昨日はしっかり新宿のタワーレコードに行ってかなり久々に大人買いを......。ポイント二倍は魅力的でした。巷で評判のブーレーズのマーラの8番を買ったり、クイケン兄弟の「音楽の捧げもの」を買ったりと、充実した(?)買い物を愉しみました。あっという間にポイントが溜まりましたので嬉しいですね。その分財布は寂しくなりましたけれど。
今日はそう言うわけであまり音楽を聴けず。今はショルティの「ばらの騎士」を聴いていますが、こちらについてはまたあらためて書きたいと思っています。
AMAZON:
- 辻邦生全集〈2〉異国から 他
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 7,350
- 発売日: 2004/07
- 売上ランキング: 569149
- 城・ある告別―辻邦生初期短篇集 (講談社文芸文庫)
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 1,260
- 発売日: 2003/02
- 売上ランキング: 106683
辻邦生師の文庫版「サラマンカの手帖から」を読んでいます。おそらく手元にある新潮文庫版は絶版です。私も10年ほど前に状態のあまり良くないものを古書店で探し出したのですが、それがまたとても良い作品ばかり収められているのです。
- 城
- ある告別
- 旅の終り
- 献身
- 洪水の終り
- 蛙
- サラマンカの手帖から
この中で一番好きな作品は、もちろん「サラマンカの手帖から」でして、何度となく読み返して、新たな発見に驚くわけですが、今回は「ある告別」の方に取り組んでいます。この作品を以下の七つの部分に分解しながら考えてみました。
1 パリからブリンディジ港まで(51ページ)
エジプト人と出会いと死の領域についての考察
2 ギリシアの青い海(57ページ)
コルフ島のこと、若い女の子達との出会い、若さを見るときに感じる甘い苦痛、憧れ、羨望、生が滅びへと進んでいくもの
3 現代ギリシアと、パルテノン体験(63ページ)
4 デルフォイ、円形劇場での朗読、二人のギリシア人娘との出会い(66ページ)
ギリシアの美少女達の映像、生に憧れることが、流転や没落をとどめる力である。
5 デルフォイからミケーナイへ(72ページ)
光の被膜、アガメムノン、甘美な眠り
6 アテネへもどり、リュカベットスから早暁のパルテノンを望む(73ページ)
7 アクロポリスの日没(75ページ)
若者達が日没のアクロポリスに佇む。彼らもまた若さの役を終えていく。見事な充実を持って、そのときを過すこと。若さから決意を持って離れること。そのことで、若さを永遠の警鐘として造形できる。ギリシアこそが、人間の歴史の若さを表わしていて、ギリシアだけがこの<<若さ>>を完璧な形で刻みつけている。
考えたこと
辻邦生師のパルテノン体験は、三つの文学的啓示のうち第一の啓示であるわけですが、「ある告別」のテーマこそ、このパルテノン体験に基づくものです。パルテノン体験は、「パリの手記(パリ留学時代の日記を再構成した作品)」に始まり、評論、エッセイ、講演などで繰り返し語られていきますが、時代が下るに連れて熱を帯び、繰り返される毎に純化され抽象化して語られていきます。「ある告別」におけるパルテノン体験は、その原初的なものであると考えられます。
パルテノン体験は、芸術が世界を支えている、美が世界を支えている、という直観を喚起するものでしたが、「ある告別」におけるパルテノン体験は、ギリシアが人間の歴史の「若さ」を完璧な形で歴史に刻みつけたものであるのだ、と言う直観につながっていきます。そして、「若さ」を刻みつけ、そこから雄々しく離れていくことが直観され、以下の引用部分へとつながっていきます。
おそらく大切なことは、もっとも見事な充実をもって、その<<時>>を通り過ぎることだ。<<若さ>>から決定的に、しかも決意を持って、離れることだ。(中略)<<若さ>>から決定的にはなれることができた人だけが、はじめて<<若さ>>を永遠の形象として──すべての人々がそこに来り、そこをすぎてゆく<<若さ>>のイデアとして──造形することが出来るにちがいない。
<<ただ一回の生>>であることに目覚めた人だけが、<<生>>について何かを語る権利を持つ。<<生>>がたとえどのように悲惨なものであろうとも、いや、かえってそのゆえに、<<生>>を<<生>>にふさわしいものにすべく、彼らは、努めることができるにちがいない。
若さの形象(=あるいはそれは美の形象とも捉えることが出来ると思いますが)の永遠さを直覚し、コミットすることによって、一回性の<<生>>への眼差しを獲得し、悲惨なる<<生>>をも充実したものにするべく努められるようになる、ということなのでしょうす。
「若さ」が「美」と重なり、「美」があるからこそ「悲惨な生」を生き継ぐことが出来るのだと言うこと、すなわち、嵯峨野明月記的文脈における「世の背理」を哄笑するという境地が述べられているわけです。
「美」が何を指し示すのかを考えるのは面白くて、個人的には、「美」全般が含まれるように思うのですが、エッセイや講演録には「芸術が世を支えている」という具合に、「芸術」という言葉で限定されることが多いようです。そうしたことを考えていたときに、この「ある告別」においては、「美」が「若さ」と重ね合わされているという発見をしたわけで、実に面白いな、と感じています。
さらに言うなら、若さを失い、死へと進んでいく必然的な滅びの感覚こそが、たとえば「春の戴冠」でフィレンツェの未来がひたひた閉じていくような感覚で、それは辻邦生師がトーマス・マンから受けた影響なのだ、とも考えるのでした。
「ある告別」は講談社文芸文庫にも収められていますね。今ならこちらのほうが入手しやすそうです。辻邦生全集ですと第二巻に収められています。
Wed
13
02
2008
AMAZON:
- Strauss: Der Rosenkavalier
- アーチスト: Crespin
- 価格: ¥ 6,215
- 発売日: 2008/02/11
昨日からショルティの「ばらの騎士」を聴いています。Amazonよりタワレコのほうがかなり安いですね。2000円も安いです。
主要メンバの中で一番印象的なのが、オックス男爵のユングヴィルトさんで、芯のある輪郭のくっきりとした声で、オックスを歌い上げています。オックスの性格も巧く表現しています。それから、パヴァロッティのイタリア人歌手のすばらしさ。カメオ出演ですが、本当に素晴らしいですね。以前にも増してパヴァロッティの偉大さが心にしみわたりました。ショルティの指揮は虚飾を排した流れるような指揮ですが、たとえば第三幕の序奏の部分では強力な音を聞かせてくれます。こういう迫力もショルティの持ち味なのでしょう。
週末に時間のあるときに、ばらの騎士のスコアを見ながら少し聴いてみたのですが、この曲は本当に難しいのですね。二拍三連の三拍目から歌い出さないといけなかったり、どこが裏でどこが表か分からないところがあったり。オケの方々、歌手の方々を改めて尊敬する次第です。
- 作曲==リヒャルト・シュトラウス
- 指揮==ゲオルク・ショルティ
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 元帥夫人==レジーヌ・クレスピン
- オックス男爵==マンフレッド・ユングヴィルト
- オクタヴィアン==イヴォンヌ・ミントン
- ゾフィー==ヘレン・ヴィナー
- イタリア人歌手==ルチアーノ・パヴァロッティ
- 録音==1968/11
- 場所==Sophiensaal, Viennna
Thu
14
02
2008
AMAZON:
- ブラームス:交響曲第1番
- アーチスト: バーンスタイン(レナード)
- レーベル: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 価格: ¥ 1,200
- 発売日: 2005/11/16
- 売上ランキング: 1415
- おすすめ度

いやあ、久々にびっくりしました。昨日の通勤往路の後半から、ふと思い立って、バーンスタインのブラ1を聴いてみたのですよ。先日バーンスタインのブラ3を聴いたときにはレヴァイン盤のほうがいいなあ、などと思っていたので、あまり期待などせずに、リラックスした気持ちで、です。
第一楽章はなんだか、もっさりしている感じで、あまり気持ちも乗らなかったのですが、第二楽章以降、あれ、この演奏すごいかも、と思ったのです。バーンスタインのテンポ取りが伸縮自在で、全体のテンポは遅めと言っても良いのですが、各所への目配りがきちんとなされていて、その時点時点のテンポが必然性を持って迫ってくるのです。この感じは、昨年聞いたバーンスタインの「トリスタンとイゾルデ」でも感じたことです。そうかあ、これがバーンスタインの音作りなのか、といまさらながら改めて感じ入っています。
特に良かったのは第二楽章。ここでバーンスタインに開眼したのです。膨らみのある静謐さで、ブルックナーの緩徐楽章のような雄大さをも感じます。弦楽器が本当によく歌っているのですよ。すばらしいですね。ヴァイオリンの独奏が出てくるあたりのゆったりとした雰囲気、たまらないです。第三楽章のゆったりとした舞曲調のアンニュイな気分。クラリネットがいいなあ。第二主題のバロック建築的な構成美。大きく心を揺さぶられて溶けてしまいそう。第四楽章の気迫、それも巨大な客船が波をわけて大洋を渡っているような安定感と幸福感。 コーダーに至る躍動感と言ったら、言葉になりません。
それで、第一楽章を昼休みに聴きなおしているのですが、もっさりした演奏、だなんてえらそうなことを言って申し訳ありません、という気持ちでいっぱいになりました。私の中で何か変化が起きたらしく、第一楽章にもやはり感動したのでした。
思い出したのですが、25年ほど前かもしれませんが、吉田秀和さんは、バーンスタインがウィーンフィルを振ったベートーヴェンの田園交響曲を「恍惚とした美しさ」と表現したのでした。まさに、このブラームスにも恍惚とした感じを感じずにはいられないのでした。
それから、随所に聞こえるバーンスタインの低いくぐもった歌声。録音に混ざっているのですね。キース・ジャレット状態です。
今更ながら、バーンスタインのことが分かるようになった気分です。本当に嬉しいですね、こういう瞬間は。音楽聴いていて良かったです
- 作曲==ヨハネス・ブラームス
- 指揮==レナード・バーンスタイン
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 録音==1981/10
- 場所==ウィーン楽友協会大ホール
Sat
16
02
2008
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ドゥカーレ宮殿を見終わって、ザッカリアの浮き桟橋へ戻って、大運河グランカナルを遡ってサン・トマへ向かう。グランカナルは、さしずめ街の大通りと言った感じで、ゴンドラはもちろんのこと、ヴァポレット、水上タクシー、宅配業者の輸送ボート、警察のボートなどが行き交っている。
ヴァポレットの後部座席に座ってのんびりとサン・トマへむかい、トラットリア・サン・トーマで昼食。広場にせり出した座席に座ると、太陽の光を浴びられて気持が良い。後ろには英国の奥様方が笑い声を立てて食事をしていて、前の方では若いカップルがミックスフライをつまんでいる。相方はラビオリを、私はイカスミのパスタを。興が乗って、ミックスフライとムール貝を頼んだら値が張ってしまい少ししょんぼり。昼食とはいえやはりヴェネツィアの物価は高い。観光地値段だなあ。でも美味しいので可。
サントマの教会の入り口の前でイベリア半島系の黒い髪の男ギターを弾いているのがみえるのだが、食事を終えた若いカップルが帰り際にギターの男に紙幣を渡している。パフォーマーにお金を渡すことなんて、日本では滅多に見かけることもなかったが、若いカップルの優しさ、あるいは習慣に少し感激する。
腹ごなしに街を歩いていると、突然高い鐘楼を持ったフラーリ教会の前へと出てくる。ここにはティツィアーノの「被昇天の聖母」があるというので、少し高い入場料をはたいて入ってみる。正面祭壇に掲げられた絵に対面。昇天する聖母の躍動感が伝わってくる。美術館にある絵も素晴らしいが、教会に所期の目的と共に掲げられる絵も素晴らしい。特に祭壇画ともなると、絵そのものの美しさに加えて、厳粛な空気が、絵を見る者にさらに大きな感歎を与える。
フラーリ教会前の広場が静かなたたずまいでとても気に入る。小運河にかかる太鼓橋に、揺らめく波間の光が反射している。人通りはすくなく、運河にも船は入ってこないし、他の都市なら聞こえてくるであろう自動車の音などもちろん聞こえないから、本当に静かである。こうした街が未だに残っていることに感動を覚える。ヴェネツィアの美しさは風景だけではなく、静穏な空気にもあるのだ。
Sat
16
02
2008
Sun
17
02
2008
AMAZON:
- Mahler: Symphonies 8 & 10
- レーベル: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1991/10/11
- 売上ランキング: 43439
ブーレーズのマーラーの8番を聴いていたのですが、どうもしっくり来なくて、そういえば、今週ブラームスで感動したバーンスタインって、どういう演奏だったかな、などと思って、バーンスタインがウィーンフィルを振った8番の第二部を聴き始めると、期待に違わず素晴らしい演奏です。どうしていままで気づかなかったんだろう。
ザルツブルク音楽祭のライヴ録音で、随所にバーンスタイの声が聞こえます。歌っていますね。テンポのダイナミクス、音量のダイナミクスの取り方が素晴らしくて、人によってはあまりに情感的すぎるなどとおっしゃる向きもあるかもしれないのですが、今の僕にとっては妥当なものに思えます。神秘の合唱にまで至る輝かしい道程。じっくり歌わせるところは歌わせて、ノリの良いところはテンポ良く進んでいきます。この演奏もライブで聴くときっと凄いのでしょうね。
ソリストで言うと、法悦の教父を歌う、ヘルマン・プライさんが素晴らしい。芯のあるつややかな声で情熱的な歌いまわし。一気に好きになってしまいました。テノールのケネス・リーゲルさん、すこし狂おしい感じのテノールでマリア崇拝の博士を情感たっぷりに歌いあげています。
ただ、欠点もあって、以前にも書いたと思うのですが、オルガンの音が良くないのです。それだけが残念。まあライヴレコーディングだから仕方がないでしょうか。
- 作曲==グスタフ・マーラー
- 指揮==レナード・バーンスタイン
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 合唱==ウィーン国立歌劇場合唱団
- 少年合唱==ウィーン少年合唱団
- ソプラノ、罪の女==マーガレット・プライス
- ソプラノ、贖罪の女==ジュディス・ブレーゲン
- ソプラノ、栄光の聖母==ゲルティ・ツォイマー
- アルト、サマリアの女==トゥルデリーゼ・シュミット
- アルト、エジプトのマリア==アグネス・バルツァ
- テノール、マリア崇拝の博士==ケネス・リーゲル
- バリトン、法悦の教父==ヘルマン・プライ
- バス・黙想の教父==ヨセ・ファン・ダム
- 録音==1975年8月
- 場所==ザルツブルク音楽祭
Mon
18
02
2008
AMAZON:
- 交響曲 第2番 ハ短調《復活》
- レーベル: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/11/21
- 売上ランキング: 98532
- おすすめ度

バーンスタインが振るマーラーの「復活」を映像で見てみる。1975年のロンドン交響楽団との演奏で、バーンスタインは暗譜でこの曲を振り切っていて、時折ジャンプしたりして、とても元気である。
昨日聴いた8番と同じく、テンポ取りが本当に妥当なものに思える。結構緩急の差がある演奏。個人的にはこれぐらいダイナミックレンジが広いぐらいのほうが好きみたい。特にテンポを遅くしている部分に感興を得るものだから、逆にテンポが「速いだけ」の演奏は苦手めなのかもしれない。フィナーレの部分も相当テンポを落としていて、発露するエネルギーがすさまじい。昔、バーンスタインの復活をエアチェックしたことを思い出す。あの時もこのフィナーレにぐさりとやられたんだよなあ。
- 作曲==グスタフ・マーラー
- 指揮==レナード・バーンスタイン
- 管弦楽==ロンドン交響楽団
- ソプラノ==シーラ・アームストロング
- メゾソプラノ==ジャネット・ベイカー
- 合唱==エディンバラ音楽祭合唱団
- 録音録画==1973/9/
- 場所==イギリス、イーリー大聖堂
ここのところオーバーワーク気味だったので、昨日は少々休憩。だが、少し後悔。やはり突っ走っているときが一番よくて、立ち止まるとなかなか再加速出来ない。肉体的な(あるいは精神的な)疲労との相談もあるけれど、やはり走っているときは立ち止まってはいけないのだな、と改めて感じた次第。
最近は、岡本かの子「生々流転」を読んでいて、これがまたとても勉強になる。太陽の光が障子戸に当たっているのを、水飴色と表現しているあたりには感激する。人物描写も巧みだしなあ。もちろん話は戦前のことだから、なおさら興味深かったりして。そうそう、「フラッパー」という言葉が出てきて調べてみると、大辞泉には「おてんば娘。また、はすっぱに振る舞う様」と定義されていて、例文が当の「生々流転」の部分で「蝶ちゃんには、なかなか「フラッパー」なところがあるんだね」と記載されているので、その偶然におどろいてしまった。
Wed
20
02
2008
AMAZON:
- Inner Motion
- アーチスト: David Benoit
- レーベル: GRP
- 発売日: 1990/08/17
- 売上ランキング: 310537
- おすすめ度

- Freedom at Midnight
- アーチスト: David Benoit
- レーベル: GRP
- 価格: ¥ 1,844
- 発売日: 1990/10/25
- 売上ランキング: 149742
- おすすめ度

音楽の方はと言えば、訳あって、ジャズミュージシャンのデビッド・ベノワDavid Bnoitを聴いている感じ。10年前の言葉で言えば、フュージョン系の方で、ピアニストでいらっしゃいます。最近ではスムース・ジャズというのでしょうか。
10年前は、ベノワ氏の音楽をあまり面白いと思わなかったのですが、最近になってようやく良さが分かってきたみたい。聴いていて気持が良いですね。おそらく私が歳を重ねたからだと思います。わりとゆっくりとしたテンポでメジャーキーでしっとりとピアノを弾く感じがいいですね。全体に明るい曲調で、妙に憂鬱ぶったりすることは全くありません。
昨日はといえば、クイケンのブランデンブルク協奏曲も聴いたり、アバドのポストホルンを聴いたり、とクラシックも聴いています。
Thu
21
02
2008
バーンスタインのブラームスを聴いています。先日はなんだかしっくり来なかったブラームスの交響曲第三番なのですが、昨日から聴き始めていて、あれ、これは素晴らしいじゃないか、などと急に意見が変わってしまいました。バーンスタインの語法になれてきたと言うこともあると思います。僕の中で何かが変わったと言うことですね。最初は気に入らない演奏であっても、聞き込むうちに理解できてくると言うことなのだと思います。こういう経験は何度あっても嬉しいものです。
第一楽章の冒頭はテンポ遅めなのですが推進力を失うようなことはなく、その後もスロットルを調整しながら飛行を続けるようなイメージです。最近バーンスタインを聴いて思うのは、その場その場で妥当と思われるテンポをしっかりと把握して主張している演奏なのだなあ、ということです。
それから、第二楽章後半の伸びやかな弦楽器が素晴らしい。バーンスタインに目覚めてまだ一ヶ月も経ってないうちにこうした判断をするのは危険かもしれませんが、こういうふうに弦楽器を引っ張って引っ張って歌わせるあたりがバーンスタインらしさの一つなのではないでしょうか。
有名な第三楽章も冒頭のチェロの旋律が泣かせますね。ここでもテンポは抑え気味で、叙情性たっぷり。いいですね。もしかしたらこういう演奏を湿っぽいものとして忌避する向きもあるかもしれませんが、私は嫌いではありません。もっと淡々と演奏するやり方もあると思いますが、今の私にはこちらの方がよりふさわしい演奏だと感じられます。
第四楽章は聴き慣れたテンポに復帰しますので、ほとんど違和感を感じることはありません。だからといって面白みを失っているわけでもありません。ある種の「ノリの良さ」のようなものを感じます。グルーヴ感と言う言葉を私はよく使っていますが、この言葉自体はジャズの演奏を評価するときに使うと便利な言葉だったりするのですが、そうしたグルーヴ感を感じるのですね。おそらくは、裏で支える弦楽器のピチカートの打点が的確だからそう感じるのでしょうね。
いずれにせよ、この二日間は、バーンスタインのブラームスに楽しませて貰ったという感じです。バーンスタインを見る目(聞く耳)が少しずつ醸成できてきたと思います。もっと聴いてみたいですね。バーンスタイン盤のお勧めがあれば、是非コメントなどで教えていただければ本当に嬉しいです。
- 作曲==ヨハネス・ブラームス
- 指揮==レナード・バーンスタイン
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 録音録画==1981/02/01
- 場所==ウィーン、ムジークフェラインザール
Fri
22
02
2008
AMAZON:
- ブラームス:交響曲第2、3&4番
- レーベル: EMI
- 価格: ¥ 2,625
- 発売日: 2007/01/01
- 売上ランキング: 7809
バーンスタインの演奏を聴いてみて、はてチェリビダッケはどんな風に振っていただろうか、と思って一日中(というか、昼休みと帰宅時ですが)ブラームスの3番をチェリビダッケの演奏で聴いています。
展開部の切迫した熱気がすごいですね。1979年の演奏ですので、67歳頃の演奏でしょうか。最晩年の演奏のようにどっしりとした遅いテンポでオケを鳴らすという感じではなく、テンポをコントロール下に置いてダイナミクスをつけて演奏しています。ですが、バーンスタインの演奏よりもこざっぱりした感じです。最晩年の演奏の重厚なイメージが強かったので、これは発見でした。
第一楽章の展開部の暑さは比類ないもので、オケも何とかついて行っていると思うぐらいの熱気。ここまで熱いとは思ってませんでした。第三楽章は音量のコントロールが絶妙で、時折もたらせ気味のフレージングをとっている。質朴で甘美で憂愁なるブラームス。第四楽章はダイナミクスの幅が大きくてテンポ、フレージングもコントロールされている。意外に激しくてテンションも高い。裏拍を刻むあたりで少々ばらつく場面もあるけれどライブなのでそれも愛嬌。コラールのようなコーダは伸びやかに歌っていて静謐な空気に包まれれ静かに幕を閉じます。
驚いたのは、ホールの音の良さで、ライナーによれば、ガスタイクではなく、ヘルクレスザールでのライブ録音とのこと。音、良いですね。弦楽器の音が白く透き通っています。
- 作曲==ヨハネス・ブラームス
- 指揮==セルジュ・チェリビダッケ
- 管弦楽==ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団
- 録音録画==1979/06/20
- 場所==ミュンヘン、ヘルクレスザール
今朝もなんとか早起きできました。最近は、仕事から帰って食事をしてすぐに眠ってしまい、明け方に起きてPCと戯れる、という毎日です。食事をした後すぐに眠ってしまうわけですので、おかげで体重が減りません。今年の目標に「痩せる」というものがありましたが、正月から体重はほぼ横ばいの状態です。まあ、横ばいと言うことは少なくとも太ってはいない、ということですので、良しとしましょう。
そういえば、ATOK2008を購入しました。ダウンロード販売で4725円ですので、店頭で買うより1000円も安い。しかもパッケージもありませんし、説明書もPDFで配布されますので、荷物が増えることもありません。というわけで、迷わずダウンロード購入しました。私は、辞書がセットになっているプレミアムセットを購入しました。こちらは7350円で、国語辞典、英和辞典、和英辞典などがセットになっています。入力しながら、はてこの言葉はここで使って良いのだろうか? みたいなことが不安になるとき、さっと辞書で用法を確認できたりします。今のところなかなか良い感じです。変換効率が向上していると謳われていますが、こちらはもう少し使ってみて見極めてみようと思っています。日本語入力の効率化は、文章作成速度を上げますので、文書作成を頻繁になさていて忙しい方にはお勧めです。
Sat
23
02
2008
なんだか、ブラームスの3番ばかり聴いているような気がします。ヴァント氏のブラームスの3番を聴いたのですが、昔はあんなに良い、と思っていたのに、今聴くと何か物足りない気がします。要因の一つが録音で、僕の再生装置では音がくぐもってしまい、どうも感興が削がれてしまうのです。やはりiPodだけで聴くのではなく、ちゃんとしたオーディオで聴かなければならないのか、と思うと少し虚脱感を覚えてしまいます。オーディオはちと高いですし、部屋で大音量で聴くわけにも行かない。今の生活だと、やはりヘッドフォンを掛けて聴くしか選択肢がないのです。もっとも、それでも録音が良いアルバムは楽しむことが出来ますので、良いのですが、ヴァント盤のような演奏が楽しめなくなるのは寂しいですね。
ブラームスの交響曲第三番の演奏時間比較を作ってみました。
- 青が第一楽章、紫が第二楽章、薄黄色が第三楽章、薄緑色が第四楽章。
- 単位は秒。
- 繰り返しの有無や版の違いなどで時間が変わっていることも考えらえる。
第一楽章はバーンスタインが最も長いのですが、これは繰り返しをやっているからだと見ています。予想以上にバーンスタインはゆっくりとした演奏なのですね。
Sun
24
02
2008
AMAZON:
- Wagner: Der Ring des Nibelungen
- レーベル: Decca
- 価格: ¥ 18,489 (10% OFF)
- 発売日: 1997/10/14
- 売上ランキング: 8527
- おすすめ度

昨年、ニーベルングの指輪をDVDで見ていましたが、「ジークフリート」までで止まっていて、まだ「神々の黄昏」まで入っていません。DVDで見るとはいえ、さすがに長大な「ニーベルングの指輪」は見るためには意志力が必要。その場で理解することなんてできやしません。ですので、いつもオペラを見に行く前にやっている予習をしてから、DVDを見ようと思った次第。そういうわけで、まずは曲に慣れる、ワグナーに慣れるという意味で、ショルティの「神々の黄昏」を聴いています。しかし長いですね。なかなか進みません。ちょっと計画的に聴いていかないとなかなか歯が立たないようです。
昨日は、また小田急電鉄が主催する「のんびりハイク&ウォーク」に参加してきました。といっても、今回は山登りではなく、町歩きでした。ウォーキングとしては良かったです。ただ、町中を歩くので、森林の中を歩いて得られる清々しさはあまりなく、いつもの山行よりも帰宅してからの疲労度は激しかったです。
コースは、玉川学園前駅から、町田の市内をぐるりと歩いて鶴川駅まで歩くもの。住宅地中心とはいえ、多少はアップダウンもあり、公園の中にもコースが取られていたので、風景に飽きることもなく楽しめました。驚いたのは、玉川学園前に受付時間の20分前ぐらいに到着したのですが、既に受付には長蛇の列。団塊の世代の方々が多く、少々気後れしてしまいました。 一応10キロのコースで、標準的な速さで3時間かかるところを、最初のほうで結構飛ばしたおかげもあって、2時間強で歩き終えました。
コースには町田市の中心部の薬師池公園も含まれていて、園内には池や不動尊があったりして、なかなか良い雰囲気。巨大な銀杏の木も迫力ありました。
そんなこんなで、帰宅してから、異様に疲れてしまい、久々に長時間眠り込んでしまいました。おかげで今朝は早起きが出来ず。起きたのは8時前頃でした。久々に長い距離を歩いたので疲れていたのでしょう。起きてすぐに手早く準備をして近所のカフェへ。仕事をしたのですが、少々はかどりが悪い。最近は少し気が抜けている。これから気合いを入れ直して仕事に励みます。
Mon
25
02
2008
Tue
26
02
2008
AMAZON:
- Wagner: Der Ring des Nibelungen
- レーベル: Decca
- 価格: ¥ 18,489 (10% OFF)
- 発売日: 1997/10/14
- 売上ランキング: 8527
- おすすめ度

指環ビギナーにとって、「神々の黄昏」はあまりに長いので、幕毎に聴くことにしました。wikiによると、全幕で四時間半かかるとありますから。一日じゃ絶対に聴けないわけです。
ということで、まずは最終幕を聴いています。この幕には、ジークフリートの葬送行進曲がありますし、ブリュンヒルデの自己犠牲の場面もありますので、あらすじをある程度押さえておけば楽しめますね。特に葬送行進曲の部分は感動的ですね。ショルティらしい迫力のある研ぎ澄まされた演奏。
ともかく、私はまだ全体を楽しめるという境地にまでは至っていません。また楽譜を見たくなる病が出てきています。随所に聞こえる示導動機がなんなのか知りたくなってきます。ともかく、聴き倒しましょう。そしてDVDを見ることにしましょう。一年後に新国立劇場のニーベルングの指環を観に行く予定もあります。楽しみですね。
- 作曲==リヒャルト・ワーグナー
- 指揮==ゲオルグ・ショルティ
- 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
- 合唱==ウィーン国立歌劇場合唱団
- ジークフリート==ヴォルフガング・ヴィントガッセン
- グンター==ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ
- アルベリヒ==グスタフ・ナイトリンガー
- ハーゲン==ゴットロープ・フリック
- ブリュンヒルデ==ビルギット・ニルソン
- グートルーネ==クレア・ワトソン
- ヴァルトラウテ==クリスタ・ルートヴィヒ
- ヴォークリンデ==ルチア・ポップ
- フロスヒルデ==モーリン・ガイ
- 第一のノルン==ヘレン・ワッツ
- 第二のノルン==グレース・ホフマン
- 第三のノルン==アニタ・ヴェルッキ
Wed
27
02
2008
神々の黄昏で随所に現れるこのジークフリートの動機。雄々しくて壮烈な動機で、前提知識がなくても、ああこれがジークフリートのテーマなのだ、というのが身体にしみこんでくる。
ちなみに、映画スターウォーズのサウンドトラックの旋律と似ているなあ、などとおもったりして。有名な話だとは思うのだが、どの場面だったのかが思い出せない。iTuneで調べてみたけれど、見つからない。本当ならここでご紹介できれば良かったのだけれど。
いずれにせよ、楽しみはつきないですね。指環。
Thu
28
02
2008
AMAZON:
- Wagner: Der Ring des Nibelungen
- レーベル: Decca
- 価格: ¥ 18,489 (10% OFF)
- 発売日: 1997/10/14
- 売上ランキング: 8527
- おすすめ度

ニーベルングの指環の予習を最近行っているのは、昨日の通りだけれど、あらすじやリブレットを読んだり、DVDを見たりして思ったのが、登場人物のうち誰に感情移入できるかなあ、ということ。
全体を通しての主人公は、緒論はあると思うけれど、ラインの黄金ではヴォータンで、ヴァルキューレでは、ジークムントとブリュンヒルデだろうか。ジークフリートでは、もちろんジークフリートで、あるいはブリュンヒルデもそうかもしれない。ラインの黄金では、主人公はジークフリートとブリュンヒルデとなるだろう。
じゃあ、誰に最も感情移入できるだろうか、と考えてみると、今のところジークムントなのである。味方を失い、父、つまりはヴォータンともはぐれてしまい、フリッカの諫言でヴォータンに見放され、ブリュンヒルデの同情を得てフンディングを倒せるも、命を落としてしまうとは。あまりに可哀想なキャラクタ。しかし、それでも男らしく振る舞う姿には涙がこぼれてしまう。ジークリンデとの禁じられた恋愛もあまりに切なすぎて、という感じ。こういう可哀想なキャラにどうしても惹かれてしまう。
しかし、本来はジークフリートが全体の主役級で、ジークフリートの英雄性に惹かれなければならないのかもしれないけれど、どうしてもジークフリートには感情移入が出来ない。
理由は二つ。一つ目はサヴァリッシュ盤のDVDの演出の先入観が強すぎること。ジークフリートはルネ・コロが演じていたのだが、なんだか図体の大きいわがまま息子みたいな演出がつけられていて、あまりに純朴で複雑な心の機微など持たないようなジークフリートだったのである。
もう一つなのだが、まだ指環ビギナーなので、この時点でこういった断定をしてしまうのが危険なことは分かっているけれど、ジークフリートは浅薄な図体だけ大きなわがまま力持ち、といった感じを受けてしまっている。魔法の薬を飲まされて、ブリュンヒルデを忘れてしまうとか、易々と背中を攻撃されて死んでしまうとか、あまりに失策が多いよなあ。
まあ、これからいろいろ演奏を聴いたり、演出を見たりしていくことになると思うのだけれど、こうした先入観が消えて、ジークフリートを正当に評価できるようになりたいものである。
でも、今はジークムントだなあ。頑張って欲しい、ジークムントには。
Fri
29
02
2008
AMAZON:
- Wagner: Der Ring des Nibelungen
- レーベル: Decca
- 価格: ¥ 18,489 (10% OFF)
- 発売日: 1997/10/14
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- おすすめ度

昨日から今日にかけては、ショルティの振るワルキューレを聴いています。指環の全曲レコーディングはショルティが初めて行いました。以下のようなイメージで挙行されたのだそうです。
- 1958年:ラインの黄金
- 1962年:ジークフリート
- 1964年:神々のたそがれ
- 1965年;ヴァルキューレ
ヴァルキューレは、ジークムントの悲愴な歌声が聞けたり、ヴォータンとブリュンヒルデの惜別の場面、それからあまりに有名すぎて天の邪鬼な私にとっては少々気恥ずかしさも感じてしまうヴァルキューレの騎行が聴けたりと、何度聞いても美味しいですね。
演奏で言うと、ニルソンさんのブリュンヒルデとホッターさんのヴォータンの惜別の場面。泣かせますね。ホッターさんの丸味をおびた独特な声がブリュンヒルデを追っかけてくるところの録音効果も面白い。というか、ショルティ盤全体に言えることですが、録音を結構工夫しています。雷鳴が鳴り響いたりと、聴く人を情景の中に誘ってくれています。
ですが、やはり時代が古いと言うこともあって、録音品質は今ひとつ。音がくぐもっているイメージはぬぐいきれません。クワイエットコンフォートとiPodの組み合わせでは少々ストレスを感じる場面もあります。もっと新しい録音で指環を聴いても良いな、とも思っています。
どうしてこのショルティ盤を買ったのかというと、国内盤だけかもしれませんが、ライトモティーフの解説CDが三枚付属しているからです。これでライトモティーフの勉強をしよう、と思っていたのですが、なかなか聴けていません。
あと一日で二月も終り、今週も終りますね。個人的には最終週になって、再びお客と対立が発生したり、同僚とトラブったりと、いろいろあった一週間でした。まあ働いていればなにかしらのそう言うことは避けられないのですが、そういったインシデントに巻き込まれても、泰然として気にせず、素早く通常の精神状態に復帰することが大事だと思います。ですが、残念ながらまだ復帰しきれていないですね。今朝も朝から少々思い悩んでしまったり、仕事が気になったり……。こういうときはマルシャリンや伯爵夫人マドレーヌに慰めて欲しい所ですね。














































