2008年3月アーカイブ
Sat
01
03
2008
6時半に起き出す。まだ外は真っ暗。日本でならもう明るくなっている時間だというのに。
今朝早く起きたのは訳がある。一つ目の理由は時間があるうちにサン・ジョルジョ・マッジョーレ島からドゥカーレ宮殿とサンマルコ広場を見ておきたかったから。というのも、マッジョーレ島からスケッチしたに違いないカナレットの絵がミュンヘンのアルテ・ピナコテークにあって、ひどく感動したのである。どうしても実地を見てみたかったというわけなのだ。もう一つの理由は、方角的にみて、朝早く起きていけば、朝日が当たるドゥカーレ宮殿がみられるはずだから。きっとあの「バラ色」の宮殿の壁は朝日に燃え上がり、そこはかとない美しさが立ち上がってくるに違いないのである。
時間を調べておいたヴァポレットに乗ってサン・ジョルジョ・マッジョーレ島へ。明け方のジュディカ運河の空気の冷たさ。寒くて仕方がない。ほどなく、島に到着。まだ陽は昇らないが、群青色に空は染まりつつあり、ドゥカーレ宮殿と鐘楼が淡い光を浴びて佇んでいる。
さすがに暗くて、ちゃんとした写真はまだまだ撮れない。三脚があれば良いのだろうけれど。ああ、小さい三脚を持ってくるんだったなあ。
いよいよ夜明け。太陽が姿を現す。
朝釣りをするフィッシャーマン。意外にもヴェネツィアで釣人を見かけることが多かった。
島の東側はヨットハーバーになっている。マストが何本も立っているのを見るのは壮観。
そう! これがカナレットの描いたドゥカーレ宮殿の構図だ。それにしても、朝陽に燃える宮殿の美しさ。早起きは三文の得というけれど、それ以上の感動だ。
Sun
02
03
2008
AMAZON:
- Wagner: Der Ring des Nibelungen
- レーベル: Decca
- 価格: ¥ 18,489 (10% OFF)
- 発売日: 1997/10/14
- 売上ランキング: 8527
- おすすめ度

今日は少々寝坊。(禁じられているというのに)昨夜ワインを少し飲んでしまい、却って眠りが浅くなって、寝坊してしまったというわけ。アルコールは楽しいですが、控えめに……。
さて、今日も朝からワーグナー漬です。ショルティのヴァルキューレを執拗に聴き続けています。ジークムントをジェームズ・キングさんの声が素晴らしく思えます。ニルソンさんのブリュンヒルデは意外と繊細な感じに聞こえます。ホッターさんの丸味のある独特の声。これはちょっと異論ありかしら。ラインの黄金のロンドンさんのほうが好みだな、と思いました。
なんだか無間地獄に堕ちていくような深さをもつ指環の世界。図書館でカラヤン盤とレヴァイン盤の一部を借りてきています。ですが、まだ楽曲の理解が先で、聴き比べはもう少し先でしょうか。そうそう、DVDも昨日少し見たのですよ。サヴァリッシュ盤の神々の黄昏の冒頭部分です。神々の黄昏は急に登場人物が変わってしまうような気がして、少し違和感を感じるのは気のせいでしょうか。
- 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮==ゲオルグ・ショルティ
- ヴォータン==バス==ハンス・ホッター
- ジークムント==テノール==ジェームズ・キング
- ジークリンデ==ソプラノ==レジーヌ・クレスパン
- ブリュンヒルデ==ソプラノ==ビルギット・ニルソン
- フンディング==バス==ゴットロープ・フリック
いつも上記のように、役柄や名前などを載せていますが、これをアクセスのデータベースに入力して、エクセルにデータを移し、エクセルVBAでタグと一緒にソースを自動生成、というスキームをやっと作りました。名前を毎回毎回入れるのが面倒なので、効率化です。それでもまだまだ効率出来そうですし、意図と違う動きをしているところもあるので、少しずつ直していこうと思っています。このブログも少しずつ効率化していまして、だんだん更新が楽になってきました。
Sun
02
03
2008
こんな色のパソコンが欲しい!
さてどうしたものか。昔、IBMが出していたThinkpad S30でしたっけ、鏡面仕様の黒くて小さいPCがありましたよね。
http://www-06.ibm.com/jp/pc/thinkpad/pdf/tps3016.pdf
こういうの、また出てくれないかな、と思うのでした。いまのテクノロジなら行けそうな気がします。
というわけで、ブログ村のプレゼントに応募!
Mon
03
03
2008

ショルティ盤のライナーには、示導動機の譜例が載っています。ヴァルキューレを聴いていて、ジークムントとジークリンデの場面でよく出てくる動機で、ライナーではヴェルズング愛の動機とされています。トリスタンとイゾルデの二幕を思い出してしまいますね。禁忌に触れる出口のない哀切な愛情が歌われます。このあたりの雰囲気、とても好きで、ついつい繰り返して聴いてしまっています。ショルティ盤では、ジークムントはジェームズ・キングさん、ジークリンデはレジーヌ・クレスパンさんです。お二人とも良いですね。この渦巻く愛情吐露の甘美さの中にいつまでも留まっていたいと思うのですが、フンディングやフリッカがそれを妨げる。もちろん二人とも二人なりの信義に基づいていることです。それが人生というものです。
今朝も少し寝坊気味ではありますが、気になっていたフレーズを譜面にすることが出来ました。今日ももう少しヴァルキューレを聞き込んでみようと思っています。って、何日聴いてるんだろう? 意外にもなかなか飽きないですね。これははまってしまったかもしれません。今年の秋には新国立劇場でラインの黄金とヴァルキューレがありますが、どんどん楽しみになってきています。
というか、4月13日、新国立劇場で魔弾の射手をみるのでした。こちらの予習もせねば……。
Tue
04
03
2008
昨日は、どうしてもあらがえず、カラヤン盤のヴァルキューレの第一幕を聴いていました。ジークリンデを歌うヤノヴィッツさんの歌に感動しました。透明な声でありながら芯があって、苦悩するジークリンデを巧く歌っておられると思いました。カラヤンの指揮も良いですね。序奏などは、ショルティ盤よりも疾走感たっぷりでした。録音も良くて、(おそらくベルリン・イエス・キリスト教会。ライナーがないので分かりませんが、他の指環と一緒としたら間違いないです)、残響音もほどよい感じです。
とはいっても、まだまだ聴き足りないですので、今日もきっとショルティ盤かカラヤン盤いずれかのヴァルキューレを聴くことになると思います。他にお勧めはあるでしょうか? カイルベルト? クナッパーツブッシュ?
- 管弦楽==ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
- 作曲==リヒャルト・ヴァーグナー
- 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
- ヴォータン==バス==トーマス・ステュワート
- ジークムント==テノール==ジョン・ヴィッカーズ
- ジークリンデ==ソプラノ==グンドラ・ヤノヴィッツ
- ブリュンヒルデ==ソプラノ==レジーヌ・クレスパン
- フンディング==バス==マルッティ・タルヴェラ
Wed
05
03
2008
クラシック音楽の再生ともなると、気にしはじめると大変なことになってしまいます。
私も5年ほど前に、オーディオを新調しようと思って、情報収集をしました。スピーカはPIEGAというメーカの音が綺麗で澄んでいるなあ、という印象を持ちましたが、左右セットで50万円はなかなか出せないですね。
せっかくスピーカを買っても、マンション住まいなので十分な音を出すことは出来ませんし、しかも自宅にいるのは夜~朝だけと来ているので、音にはますます気を遣わなければなりません。結局オーディオを新調しても聴く時間が限られてしまうなあ、ということで断念したのでした。
結局、音楽を聴くのはヘッドフォンとiPodの組み合わせが多くなりました。
通勤時間や、夜、朝に聴くとなると、結局はヘッドフォンをかぶらざるを得ないのです。
それに、通勤時間に聴くとなると、騒音の中で聴くことになりますので、自ずと音量が上げてしまいます。そうすると音漏れが気になる。しかも、ダイナミックレンジの大きなオーケストラの音は、ピアノの部分は聞こえず、フォルテの部分は音漏れするという状態に陥ってしまいます。そういうわけで、数年前まではダイナミックレンジの比較的小さな室内楽ばかり聴いていたことがありましたね。
ですが、2年ほど前にヘッドフォンをBOSE社のクワイエットコンフォート2に変えてから状況が変わりました。周知の通り、この製品はノイズキャンセリングを導入しているので、通勤時間の騒音をある程度カットしてくれますので、ダイナミックレンジの広いオーケストラ(オペラ)曲のピアノの部分もちゃんと聞こえてくれる。ですので、音量を下げても大丈夫なので、フォルテの部分の音漏れも防ぐことが出来ます。少し高い製品で、値引きなどもほとんど行われない商品ですが、秀逸なヘッドフォンだと思います。あえて難を言えば、低音域が強調されすぎているのではないか、というところでしょうか。でもそれも最初のうち、気になっただけで、だんだんとなれてきたので、最近では全く気になりません。
そういうわけで、知らず知らずのうちに、通勤時間にもオーケストラ(オペラ含む)を聴くことが出来るようになりました。
再生機について言えば、4年ほど前まではソニーのCDウォークマンでしたが、持ち歩くCDが多すぎて荷物が増えてしまっていました。そこで、当時から流行りだしていたiPodを導入したのでした。iPodの音質についてはいろいろな意見があるようですが、私の場合、とにかくたくさんの楽曲を持ち歩きたい、という要件がありましたので、迷わず選択したわけです。気分によって、オペラを聴くか、オケを聴くか、あるいはジャズを聴くかというふうなフレキシビリティを重視したわけです。
高級オーディオにはかないませんが、私の生活スタイルにあった再生環境を持つことが出来て、本当に助かっています。昨日も今朝も、やっぱりこの再生環境で、ショルティ盤のヴァルキューレを聴いています。
Thu
06
03
2008
AMAZON:
- ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲)
- 発売元: EMIミュージック・ジャパン
- レーベル: EMIミュージック・ジャパン
- スタジオ: EMIミュージック・ジャパン
- メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 価格: ¥ 21,000
- 発売日: 2005/09/14
- 売上ランキング: 71433
- おすすめ度

サヴァリッシュが振ったバイエルン国立歌劇場の指環のDVD、少しずつ見ています。本当はGWにまとめてみようと思ったのですが、毎日20分弱ぐらい時間を作ってみようと思って、見始めたのです。昨夜で三晩目でした。今の僕にとって、どうしても演出がネックで心の底から堪能できずにいるのですが、それでも、字幕を見ながら音楽を聴き、映像を見ると言うことは、オペラの理解にとっては実に有用だな、と言うことを感じながら見ています。時間があれば今晩も見ようかな、と思っている次第。ルネ・コロさん、巧いのですが、衣装がちょっとなあ......。
一方で、ショルティ盤の神々の黄昏を聴いて音楽的な予習を行うと同時に、以下の本も読んでいます。
- ワーグナーと「指環」四部作 (文庫クセジュ)
-
- 発売元: 白水社
- 価格: ¥ 999
- 発売日: 1987/10
- 売上ランキング: 295102
- おすすめ度

指環の全体の把捉にとても役立ちます。とりあえず三分の一程読みました。指環自体とはそうそう関係ないのですが、ドイツ語のDonnerstag=木曜日は、雷神Donnnerドンナーから来ているとか、Freitag=金曜日は、美神Freijaフライアから来ているのだ、と言うのを知らなくて、ひっくり返りました。辞書を見ると載っているのですが、今まで気づきませんでした。無知蒙昧に反省&知ることが出来て良かったです。
この二週間ぐらいでしょうか、少々指環に魅入っている感じ。今まで知らなかった美しい旋律やライトモティーフを幾つも覚えたりするのは、本当にエキサイティングな体験です。これだから音楽は止められませんし、オペラを聴かずにはいられない、といった感じです。職業にするには大変な世界だと思いますが、こうして聴取者として関わる分にはとても幸せです。
Fri
07
03
2008
ハーゲン、とても気になる存在です。グンターの異父弟にして、アルベリヒの息子。奸智にたけた男。そんな男がもし現代に生まれたらどうなっただろう?
企業組織の立場から言うと、絶対に必要な人物でしょうね。もしハーゲンが企業の中に収まることができたとしたら、間違いなく権力を持って出世していくはず。ある種の目的に向かっては手段を選ばず、それが仮に善意に悖るものであったとしても平気でこなしていく。こういうある種の狡賢さがなければ、企業組織で生きていくことは難しいでしょうね。今の世の中においてなら、ハーゲンは間違いなく命脈を保てる。そして「指環」(に相当するもの)もきちんと手に入れるのでしょう。
ですが、そうした時代も少しずつ変わってくるのかもしれません。コンプライアンスな世の中になりつつありますから。まあ、お互いたたき合っている世の中とも言えますけれど。
ハーゲンの動機はレヴァイン盤(図書館から借りてきた)のライナーに載っていたものを載せてみましたが、この旋律が変形して、ジークフリートを呼ぶ不気味な「Haiho!」という呼びかけが加わると途端に背筋が寒くなります。それに応えるジークフリートの純朴さ。あまりに純朴すぎて、だいじょうぶかな、とやきもきしたり、歯がゆさを感じたり……。
そんなことを思いながら、今日は神々の黄昏を聴き続けておりました。
Sat
08
03
2008
AMAZON:
- 小説への序章 (1976年)
- 発売元: 河出書房新社
- 発売日: 1976
辻邦生師が著した「小説への序章」は、哲学書とは違う意味で歯ごたえがあり、初めて手に取ってから十年経ってもまだまだ楽しむ(苦しむ?)ことができます。小説を書くことを基礎づけるための粘り強い論理と、芸術家的、小説家的な直感による議論が交錯していて、容易に落ちることのない城のような堅牢さです。
ここでは、小説が普遍的な価値を持つためにはどうあるべきか、個人的所産である文学作品がどうしたら人間一般に受け入れられるのか、人々に対する力をもつことができるのかというという議論が展開されています。
個人的体験と、普遍的妥当性、客観的必然性の結節点を探る試みは、例えばルソーの内的展開などを例にとって、「苦悩」によって主観性を突き詰めたところにある意識一般、間主観性のようなものにあるものとしているのです。自省的になるのは決して客観からの逃避などではなく、むしろ主観を深化させたところで、はじめて普遍性や客観性をもちうるのだ、というアクロバティックな議論。ですが、それしか方法がない、という議論でもあり、超越論的とも言えるわけです。
辻邦生師は、若い頃から哲学に親しんでいて、この本においても哲学的な知識を総動員して展開していく議論も、決して容易に読み解けるものなのではないのですが、この本に向き合う度に新たな発見を得て、少しずつ理解が深まっていくのが楽しいわけです。
小説がどうしたら人々に対する力を持ちうるのか、という問いは、ひっくり返せば、どうすれば文学を享受する事ができるのか、という問いにもつながります。書き手の方法論だけではなく、読み手の方法論としての重要性も、この本の議論において見いだせると言えましょう。
Mon
10
03
2008
今日一日でイタリア旅行は終わる。明日は早朝の飛行機に乗ってフランクフルト経由で帰国することになっている。 そのヴェネツィア最終日、まずはサン・マルコ広場の鐘楼に昇り、ヴェネツィアの全景を眺めてみようと思う。
サン・マルコ広場に到着したのはそんなに遅い時間ではなかったのだが、鐘楼の登り口には長い列が出来ている。さすがは世界レヴェルの観光地であるだけあって、すさまじい人混み。
鐘楼にはエレベータが付いていて、アルバイトとおぼしき若い青年が、あたかもエレベータガールのように、ドアの開け閉めをしているのだが、分厚い文学書を読みながら仕事をしているのだ! エレベータが鐘楼の頂上に登り降りする細切れの時間をつかって、少しでも読書を進ませようとする意志の強さと言ったら、言葉が出ない。
待つこと十数分でようやくエレベータに乗ることが出来て、鐘楼の頂上へと辿り着く。天気の良さは格別で、雲の類も何一つ浮かばぬ純正な青い空。家並みの赤い屋根瓦がどこまでも続いている。すばらしいのは、フィレンツェでも同じだったが、衛星放送を受信するパラボラアンテナまでも屋根瓦と同じ色に塗られていると言うこと。景観にたいする生真面目な態度に感銘を受ける。
今朝もやっぱりアクア・アルタ気味で、排水溝から海水が逆流している。鐘楼を降りて、サン・マルコ大聖堂の入り口へと続く長い列の最後尾に付いたのだが、聖堂の正面は海水に浸っていて、我々の列は、水の上に渡された板の上を進んでいく。聖堂の玄関もやはり水浸しだった。
サン・マルコ大聖堂の絢爛さと言ったら言葉も出ない。天井を形作る幾つもの円蓋の内側は金色のモザイク画で飾られている。このモザイクの放つ煌々たる気配だけで聖堂内が照らされているようだ。ヴェネツィア巡礼の目的ともなった、聖マルコの遺骸が納められた石棺にはラテン語の碑文が刻まれている。蝋燭の静かな光が心地よい。さすがにこの雰囲気ではカメラを構えにくい。
鐘楼から見下ろした広場。排水口から海水がわき出している。その様子を撮影する男。
遠景。巨大な客船が停泊している。
サンマルコ広場。やっぱり排水口から水が湧いている。屋根瓦の統一感が素晴らしい。
Thu
13
03
2008
AMAZON:
London (1992-04-14)
売り上げランキング: 441787
久々の更新。いろいろあったもので……。これから遡及しようと思いますが。
そんなこんなで、元気になりたいなあ、と思ったときに、聴こうと思ったのが、パヴァロッティの声。ばらの騎士のイタリア人歌手を歌ったパヴァロッティの記憶は新しいし、パヴァロッティのロドルフォ(ボエーム)なんかにも親しんでいたけれど、そういえばソロアルバムを聴いたことはないなあ、と思って図書館から借りてきました。
1991年にハイドパークで行われた野外コンサートの模様。ライナーによれば、このときは既に輝かしい若い時代の声は影を潜めているというのですが、パヴァロッティの若い時分の声の凄さを知らない向きにとっては、このCDに収められているパヴァロッティの声だけで十全な愉悦を味わうことが出来ます。
ピッチも余り狂わないし(何度も聞いているとすこし揺れている部分があるのが分かるぐらい)、歌のフィナーレで徐々にクレッシェンドしていく歌い方とか、少しはしり気味に歌うあたりとか、本当にパヴァロッティらしくて、聴いているだけで嬉しくなってしまいます。
ライナーには、イタリア民謡として紹介されていますが、ビシオの「マンマ」、良い曲だなあ。ほんのひとかけらの憂いをまぜた華麗で明るい曲。歌詞はと言えば、イタリアらしい母性信仰なので、日本語訳を読むとすこしひいてしまいますが。
ともかく、聴いて良かったなあ、このCDは。元気づけられました。
Fri
14
03
2008
AMAZON:
- ワーグナー
- 発売元: 新潮社
- 発売日: 1990/07
- 売上ランキング: 419601
新潮文庫に収められているワーグナーの伝記を読みましたが、なかなか興味深かったです。
ワーグナーの略歴は知っていましたが、きちんとした伝記を読むのはお恥ずかしいことに初めてでした。興味深かった点をリストで。
- 実は小さいころから音楽に秀でていたわけではなかったのだ、とか、そのことである種批判されたりしたようですね。
- トリスタン和声は、音楽的な意図からではなく、純粋に、そう書きたいからそうなってしまったのだと言うことみたい。
- 父親が誰だかわからない、という出生ににまつわる謎が、ジークフリートが言う「父親がわからない」というせりふに反映されているようです。
- ワーグナーにまつわる13という数字の謎とか(出生年の1813をすべて足すと、13になるなどなど)、予知夢を見たり、コジマとの間でテレパシーもどきの現象がよく起きていたとか......。オカルティズムに半分足を踏み入れたような感覚を覚えました。
ほかにもあるのですが、それは明日まで。今日は急いで更新です。
ワーグナーを巡る13は以下の通り。
- 生年は1813年5月22日
- 死亡日は1883年2月13日
- バイロイト祝祭劇場の会場は1876年8月13日
- タンホイザーの完成は1844年4月13日
- タンホイザーが幕を下ろしたのは1861年3月13日
- タンホイザーのパリ再上演は1895年5月13日
- Richard Wagnerの名前のアルファベット字数を加算すると13になる。
- 生年の1813を足すと13になる。
- 亡命生活は13年
「ワーグナー」、三光長治、新潮文庫、1990年 11頁
このうちいくつかはコントロールできるけれど、1.、2.、7.、8.はコントロールできない数字ですね、もっとも、誕生日などの記録自体改竄している可能性はあるなあ。もし本当ならば、不気味なぐらいです。
Tue
18
03
2008
AMAZON:
- Mozart: 51 Symphonies
- レーベル: EMI
- 価格: ¥ 8,186
- 発売日: 2003/11/04
- 売上ランキング: 28931
- おすすめ度

花粉症の季節ですね。春と言っても手放しで喜べない方は多いと思います。
僕自身は小さい頃花粉症で目をやられていたにもかかわらず、最近ではまったく症状も出ないという感じなのですが、家族はかなりやられていて、毎年酷い有様なのです。
それで、なにか良い方策はないか、とネットを見ておりましたら、「泡盛が花粉症に効く」というキャッチフレーズ。ソースは泡盛会社のウェブページですので、へえー、そんなんだ、ぐらいに見ていたのですが、たまたま自宅に泡盛があったので、試しに飲んでみることに。
そうしたら、例年に比べて症状が軽くなる日が多くなった、と言うのです。完全に良くなったわけではないですが、少しは効き目があるみたい、とのこと。
ちなみに、僕もお相伴にあずかって飲んでいるのですが、この「萬座」という泡盛は素晴らしい。甘みと柔らかさが群を抜いてます。
さて、昨日はモーツァルトを聴いておりました。
僕は、モーツァルトを云々するほどに聞き込んでいるわけではないとしても、ある種清涼剤のようなすがすがしさをモーツァルトに覚えることがあります。特に少し疲れ気味の時には、ジェフリー・テイトが振る交響曲全集から、35番、36番、38番、39番などを選んで聴くことが多いです。
テイトの指揮は研ぎ澄まされた爽やかなもので、大時代風というわけではなく、さらりと流れる演奏です。編成が小さいと言うこともあるかもしれませんね。ある意味面白みが掛けるという評価を下す向きもあるかもしれませんが、僕にとってはご馳走なのです。
この一ヶ月はワーグナー漬だったので(昨日も、そうは良いながらもワーグナーを聴きましたが)、丁度良い休憩になりました。
Wed
19
03
2008
数ヶ月前だったと思うが、イギリスで起きた気の毒な話が新聞に載った。恋に落ちた二人がいざ結婚しようとした段になったとき、実は、二人が生き別れとなった双子の兄妹だったと言うことが分ったというのだ。もちろん結婚は出来ず。悲恋ですね。
記事にはさらに興味深い内容が描いてあって、男女の双子は互いに嫌悪感を抱くことが多いのだが、お互いが双子であると言うことを知らなかった場合、互いに惹かれあう、というのだそうだ。
最近指環漬けになっているということもあって、この話を聞くとジークムントとジークリンデの話を当然思い出してしまう。互いにそうと知らずに禁じられた恋愛に落ち込んでいくというのは、劇中にとどまるというわけではなく、実際に起こりうる話なのだということが分る。
禁じられた恋愛と言えば、辻邦生作品にもそうした話があって、「風越峠にて」という話は、出征直前に出遭い恋に落ちた女性が実は……、という話で、15年ほど前に初めて読んだときには、そのどうしようもない運命性に心を打たれてしばらく呆然としてしまった記憶がある。
そんなことを思いながらヴァルキューレを聴きました。やっぱりカラヤン盤で、ヤノヴィッツさんのジークリンデに心を打たれるのでした。第一幕の第三場以降のジークリンデとジークムントのダイアローグは聴き所ですね。ヤノヴィッツさんの透明な声と、ヴィッカーズさんの半ば情熱的な声に心身ともに翻弄されてしまう感じです。第一幕ばかり執拗に聴いている感じです。
しかし奥深いなあ、指環。指環のライトモティーフの全貌を知りたくて知りたくてたまりません。研究者でもないですし、スコアも読めませんので、ライトモティーフ完全収録の本などあれば良いのになあ、と思います。図書館で探してみますか……。
それにしても、まだまだ楽しみはつきません。(僕にとっては未採掘の)金鉱をせっせと掘っている感じです。慌てても仕方がないのですが、果敢に聴いていきましょう。
- 管弦楽==ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
- 作曲==リヒャルト・ヴァーグナー
- 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
- ヴォータン==バス==トーマス・ステュワート
- ジークムント==テノール==ジョン・ヴィッカーズ
- ジークリンデ==ソプラノ==グンドラ・ヤノヴィッツ
- ブリュンヒルデ==ソプラノ==レジーヌ・クレスパン
- フンディング==バス==マルッティ・タルヴェラ
Wed
19
03
2008
またブログ村でキャンペーンをやっていて、東芝の体重体組成計があたるらしいです。またエントリーします。
もうすぐ三月も終わり、今年の目標である、76キロ台まで体重を減らす、という件ですが、なかなか思うように体重が落ちてくれません。原因は分かっております。ついつい甘いものに手が出ていますね。仕事なんかでうまくいかないときに限って、甘いもの食べてストレスを解消している。いけませんね。もっと引き締めなければなりません。これを機に気合いを入れ直します。
一応、我が家にもオムロンの体脂肪計付き体重計があるので、体脂肪などをはかることができますが、体重は増えても体脂肪率は増えていない。不幸中の幸いです。ですが、体脂肪率自体高いからなあ……。21%だし。あ、カミングアウトしてしまいました。
ともかく、がんばります。
Thu
20
03
2008
かつて若くて尖っていた時分には決して効かなかっただろう3大テナーのパリ公演のCD。聴いてみてひっくり返りました。いらない矜持や偏見に囚われずにもっと早くに聴いておけば良かった。
確かに、「商業主義的」と批判する向きもあるのでしょうが、聴いていて楽しむ分には良いんじゃないでしょうか。思った以上に楽しめました。こういうCDは家族と一緒に楽しめるというのも良いですね。さすがに指環は食事中にかけられないですよ。
それにしても、知らない曲ばかり、という感じでも違和感なく聞こえるのは、「商業主義的」な味付けがしてあるものとも言えるけれど、それ以上に卓越した技量があるから。三人ともすごいですよ。
ちなみに、三人の年齢を挙げてみると……。
- カレーラス(1946-)は52歳ぐらい
- ドミンゴ(1941-)は57歳ぐらい
- パヴァロッティ(1935-2007)は63歳ぐらい
しかし、パヴァロッティが一番若々しく聞こえるのはどうしてだろう?一番歳をとっているというのに。そのパヴァロッティももういないのか、と思うと寂しさもしきり。
ポップスの曲も多くて、17. 誰も寝てはならぬ といったオペラのアリアよりも、むしろ、ポップスの曲の方に入れ込みたい気分。パヴァロッティが歌うLucio Dallaの6. Carusoとか、三人で歌う13.Manha de Carnaval とか、24. Dicitencelloみたいな哀しみ溢れる曲に心打たれる。
ただ、ポップスのように、テンポが一定であることを前提にする音楽と、クラシック音楽のようにテンポが頻繁に動く音楽との親和性という意味では課題があって、なかなかリズムをあわせるのが難しい、ということも分かった。それが、オケの方々がポップスを演奏する時に生まれる違和感ともつながってくる。微妙なリズムのノリを表現することの難しさ。
純粋なクラシックCDとは言えないし、むしろポップスの要素が強いCDだと思いますが、ワーグナー聞きたいときもあれば、こういうCD聴きたくなるときもあるのは事実なので、喜んで受け容れよう、と思いました。
Fri
21
03
2008
AMAZON:
- ニーベルングの指輪*楽劇
- 発売元: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2000/05/31
- 売上ランキング: 114326
- おすすめ度

nibelung_blun.mid
サヴァリッシュがバイエルンで振った指環のDVDを見ています。昨日の夜に神々の黄昏の2幕の冒頭部分を見ました。ブリュンヒルデがグンターに連れてこられて、ジークフリートの姿を見て驚き、さらにジークフリートが指環を嵌めているのをとがめるシーンです。
ブリュンヒルデの動機。「神々の黄昏」の第一幕冒頭で登場する美しい旋律です。EbからCまで6度上がるのが気持良いのですね。6度上降は、ジークフリートの動機でも登場します。ちゃんと同期を取ってあるんですね。6度上降がこんなに気持の良いものだとは知りませんでした。やはり楽譜を見てみると面白いですね。もっともこの譜面はスコアを見たわけではなく、CDのライナーに載っていた譜例をうつしたもの。
ちなみに、ジークフリートの動機は以前にも紹介しましたが、そちらは短6度の上降です。明日紹介する予定の譜面では、長6度で上降している。(※やはりそちらも短6度上降でした。譜面を読み違いました)張り巡らされた動機の関係が浮き上がってくる感じ。
Sat
22
03
2008
AMAZON:
- バッハ : 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
- アーチスト: ミルシテイン(ナタン)
- 発売元: ポリドール
- 価格: ¥ 3,873 (5% OFF)
- 発売日: 1998/05/13
- 売上ランキング: 417
- おすすめ度

どうにもやらないといけないことがあるというのに、なかなか手につかないときがありまして、そう言うときは、いつものカフェに行くとか、なるべくバッハを聴こうと思っています。
ソースはこちらですが、本当かな?
http://www.jpb.com/creative/creative.php
ともかく、今朝も早く目が覚めてしまったと言うことで、ミルシテインさんの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータを。この曲群を聴くきっかけは、某ホールで千住真理子さんの全曲演奏会があったからです。予習のために何枚も買い込んだCDのうちの1枚です。
ミルシテインさんのねっとりとした豊かな音が心地よいですね。それでいて、バッハ的な構築美もきちんと分かる。本当に巧い方です。私が買ったCDの中には、勢いで弾いていて細かい部分が練り込まれていないようなCDもあったのですが、ミルシテインさんの演奏はそんなことは全くないです。ただ、昔、ミルシテインさんのこのCDを聴きすぎて少し飽きが来るようなこともあったのですよ。それぐらい完璧な演奏と言うことでしょうか。
そう言えば、某出版社のムックにおいて名盤にも選ばれていました。
今日は聴いていませんが、グリュミオーさんの盤も素晴らしいと思っています。こちらもいつか書きたいと思います。
今日は所用のため都心へ。用事が終ればすぐに帰宅して仕事をしようと思っています。
家でやる仕事は嫌いではないので、「楽しんで」やれるのですが、会社でやる仕事は、ステークホルダーがたくさんいますので、その分、話は難しくなかなか進まなくなるのが常というもの。まあ人相手の仕事なので、深く考え込まずにさらりとやっていきますか。
昨日、ジークフリートの動機に長6度上降があるのだ、等と書きましたが、譜面を読み間違えていて、短六度上降でした。せっかくブリュンヒルデの動機との関連性があるのでは、とおもったのですが、残念です......。申し訳ありません。
Sun
23
03
2008
AMAZON:
- Wagner: Der Ring des Nibelungen
- レーベル: Decca
- 価格: ¥ 18,489 (10% OFF)
- 発売日: 1997/10/14
- 売上ランキング: 8527
- おすすめ度

昨日は午前中から所用のため都心へ。
と言うか、もう場所出しても良いでしょう。素晴らしかったんだから。神保町近くスタ-バックス神田小川町2丁目店でのこと。
時間待ちをしていたときのこと。コーヒーをかなりこぼしてしまったのですよ。幸い、周りに人はいなくて迷惑をかけることはなかったのが不幸中の幸いで、店員さんに頼んで床にこぼれたコーヒーを拭いて貰いました。
ここまでは予想出来たのですが、それ以降が想定外だった。
改めて380円だしてコーヒーを買って、席にもどって「神々の黄昏」を聴いていると、店員さんがいらっしゃる。何かと思うと、こぼしたコーヒーの代わりにコーヒーを買うときにはお代は要らないと言って、さっき払った380円を返してくれたのだ。
こちらの不注意でコーヒーをこぼしたというのに、無料でコーヒーを頂けるなんて、感動。世間の常識なのかもしれませんが、知らなかったですよ。
そう言えば、エクセルシオールカフェでもやっぱりコーヒーをこぼしたこともあって、その時は、買った直後だったので、親切で交換してくれて、そのときも感動したけれど、スタバは、飲みかけのコーヒーでも交換してくれるんだもんなあ……。ありがとう、スターバックス。
そんなこんなで、ショルティ盤の「神々の黄昏」を聴いてしまいました。聞き飽きるほど、といってもいいぐらいです。だんだん曲にも慣れてきて、ライトモティーフも少しずつ覚えてきました。やっぱりハーゲンが登場する時に決まって現れる金管の半音下降の旋律が不気味すぎ。ジークフリートのヴィントガセンさん、いいですねえ。ニルソンさん、ちょっと声を張り上げ気味かなと思う場面もあるのですが、やっぱりパワフルで偉丈婦(?)的ブリュンヒルデを歌いあげていますね。第一幕のジークフリートとブリュンヒルデの二重唱の所は、このあと二人に訪れる不幸を知っているだけに複雑な思いです。
映像のほうは進まず。まだ二幕ですが、やはり映像を見た後だと、旋律を覚えやすいですね。
- 作曲==リヒャルト・ワーグナー[ヴァーグナー]
- 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- アルベリヒ==バス==グスタフ・ナイトリンガー
- ジークフリート==テノール==ヴォルフガング・ヴィントガッセン
- ブリュンヒルデ==ソプラノ==ビルギット・ニルソン
- グンター==バリトン==ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
- ハーゲン==バス==ゴットロープ・フリック
- グートルーネ==ソプラノ==クレア・ワトソン
- ヴァルトラウテ==メゾ・ソプラノ==クリスタ・ルートヴィヒ
- 録音年==1964年
- 録音場所==Sofiensaal, Vienna
Sun
23
03
2008
今晩のクラシックロイヤルシートですが、ネルロ・サンティ指揮のNHK交響楽団による、プッチーニのボエームの演奏会形式公演が放送されます。夜遅い時間ですので、これは録画せねばなりませんね。
サンティは近年NHK交響楽団によくいらっしゃいますね。1931年生まれと言うことですので、もう77歳です。去年の11月の公演だそうですので、観に行けば良かったなあ、と思いましたが、今晩放送ですからね。
また見たらご報告しますね。
Mon
24
03
2008
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- ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲
- アーチスト: トーマス(ジェス)
- 発売元: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
- レーベル: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
- スタジオ: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
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- 価格: ¥ 28,000
- 発売日: 2008/02/27
- 売上ランキング: 4473
午前中はいつものカフェで一仕事。残念ながら余りはかどらず。午後は部屋の大掃除を。昔年の不要物を一生懸命整理して捨てました。
何故か、10年前のハードディスクが出てきて、時代を感じました。初めて買ったPCのハードディスクが捨てられないまま残っていたのですが、容量は512MBです……。いまじゃあ、SDカードだってこんな容量より全然大きいんですからね。
捨てるに当たっては、フォーマットをした上で512MB分のファイルを上書き保存して中身を見られないようにしました。フォーマットしただけではデータ自体は消えていないのである、というのは周知の通り。ハードディスクを捨てたり売ったりするときは気をつけなければなりませんね。
それから不要なフロッピーディスクも廃棄を。これは分解して、中の磁気シートをシュレッダーにかけました。
そんな作業を、カラヤンの「神々の黄昏」を聞きながら過しました。のっけから、リバーヴのかかったジークフリートのファンファーレがなり響きます。もしこの残響がPAによるものでなかったとしたら、このイエス・キリスト教会の音響の良さには改めて目を見張ることになるでしょう。
ショルティ盤の快速に比べてテンポは押さえられているのが新鮮です。ジークフリートの葬送行進曲の場面はためてためて歌っています。ラインの乙女達も、舞台裏で歌っているように音量が抑えられています。劇的ですね。 ショルティ盤はステレオとはいえさすがにすこし古びた音がしていますが、カラヤン盤は音質面では良好です。iPod+クワイエットコンフォートでも十二分に楽しめます。
そして、再びヤノヴィッツさんが登場です。今度はグートルーネ役です。芯のある透き通った声。綺麗ですね。ますます好きになりました。
- 作曲==リヒャルト・ワーグナー[ヴァーグナー]
- 指揮者==ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 管弦楽==ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- アルベリヒ==バリトン==ゾルターン・ケレメン
- ジークフリート==テノール==ヘルゲ・ブリリオート
- ブリュンヒルデ==ソプラノ==ヘルガ・デルネシュ
- グンター==バリトン==トーマス・ステュアート
- ハーゲン==バス==カール・リッダーブッシュ
- グートルーネ==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
- ヴァルトラウテ==ソプラノ==クリスタ・ルートヴィヒ
Tue
25
03
2008
3月20日の朝日新聞朝刊の音楽展望にて、吉田さんが書かれていたことが気になって仕方がありません。
吉田秀和さんが中原中也と一緒にバッハの「パッサカリアとフーガ」をストコフスキーが振った盤を聴いていた時の話。1930年代前半と書いてありますので、もう70年余りまえのことです。
素晴しい演奏だったので、吉田秀和さんは思わず「すごいなあ」と口に出してしまったのだそうです。すると、中原中也は「どうすごいんだよ」と突っ込んできたのだそうです。吉田さんは「どぎまぎ」しながら「だって神様がいるんだもの」と言ってしまったのだそうです。
そもそも、吉田秀和さんは、中原中也のことを言葉に厳しい男だ、と思っていたから、余計なことを言うまいと思っていたのだそうですが、このときばかりはついつい「すごいなあ」なんて言ってしまった。中原中也はそこを見逃さなかったのです。
中原中也はそれから畳にごろりと寝ころがって、吉田秀和さんをジロリとにらみつけたのだそうです。
音楽は、他の芸術とは違って、直接心にグサリとやってきますが、それを言葉で表わすという行為は、まるで眼に見えぬ「もの自体」を眼に見えるように幾重ものフィルターを通すという行為で、言葉になった途端に、それが全く別物であるということを認識させられてしまう感じ。
もっと言葉に慎重でなければならない。さりとて、言葉で書くことを諦めてもならぬ。極めて難しい状況に立たされているのだ、ということを改めて認識しました。重いなあ。本当に重い。
そんなことを思っている内に、カラヤンの振る「神々の黄昏」第三幕の終幕部にさしかかりました。これで15時間にも及ぶ長い指環が終ると言うことなのですね。(一応)全部聞き通せたなあ、という安堵感と、目の当たりにした悲劇にうちひしがれた心を慰めるかのような優しい弦楽器の音。
サヴァリッシュが振った神々の黄昏のDVDも毎日少しずつ見ていますが、ようやくとクライマックスにさしかかりました。ジークフリートがハーゲンにまた薬を飲まされて、徐々にかつてのことを思い出していく。その隙に、ハーゲンはジークフリートの弱点である背中側にまわって、槍を突き立てる。そこまでで昨日は所用のためストップ。こちらも楽しみ。
Wed
26
03
2008
ヴェネツィアの街は不思議な街だ。先進国の街のなかで、自動車の走らない唯一の町ではないだろうか。ヴァポレット(水上バス)や水上タクシーが行き交うカナル・グランデ(大運河)から街中に少し入ると、入り組んだ小径と小運河が複雑に交差して織物のようである。歩いているうちに時折現れる広間は太陽に照らされ金色に輝いている。
ヴェネツィアに最後の別れを、と言うことで、ローマ広場からカナルグランデ(大運河)を走破してリド島まで向かうヴァポレットに乗り込んだ。ヴァポレットの舳先の座席に陣取ってカナル・グランデの眺望を楽しむ贅沢。運河沿いにはルネサンス調からバロック調まで色とりどりな屋敷が建ち並んでいて飽きることはない。観光客を乗せたゴンドラが行き交い、なにか物憂げな雰囲気さえ漂う。
これはリアルト橋である。あまりに有名な橋だが、こうしてみると実に不思議な形を持っている。両岸に翼をのばして休んでいるかのようだ。
ゴンドラが行き交うカナル・グランデ。
終着地のリド島は「ヴェニスに死す」の舞台となったところ。シーズンオフの海水浴場ほど陰鬱に沈むところはない。
Thu
27
03
2008
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- ニーベルングの指輪*楽劇
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- おすすめ度

ジークフリートはルネ・コロさんで、最初は違和感を感じていた衣装も、最後の方になってようやく気にならなくなりました。と言うか、隠れかぶとを被ってグンターに変装したときが一番格好良かったかも。歌唱は抜群です。ブリュンヒルデのベーレンスさんは、強力ですが、少し胃にもたれる感じもありました。ハーゲンのマッティ・サルミネンさんのハーゲンは毒々しさを出した歌唱・演技で、とても良かったですね。
演出は少し癖があって、未来と現代と過去が一緒くたになったもの、とでも言いましょうか。初めて見るものとしてはあまり適切ではなかったかもしれません。聴くところによればレヴァイン盤のDVDはワーグナーの台本に比較的忠実である、と言うことなので、ビギナーとしてはそちらを見たほうが良かったかもしれないです。レヴァイン盤はこちら。
- ニーベルングの指環*楽劇
- 発売元: ポリドール
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とにかく、(理解度はともかくとして)ある種、憧れでもあった指環を映像で見終わるという僥倖に恵まれました。今年の秋には実演にも触れられる予定。楽しみになってきました。
Sat
29
03
2008
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- Weber: Der Freischütz
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- おすすめ度

新国立劇場の4月オペラ公演は「魔弾の射手」です(4月10日、13日、15日、18日、20日)。私もチケットを取りましたので行く予定です。と言うことで、予習といたしまして、クライバーの振る「魔弾の射手」を聴いています。
「指環」ばかり聴いていたこの二ヶ月ですが、ちょっと目先を変えて(とはいっても、ワーグナーが影響を受けた曲でもあり、全く関係ないというわけではないのですが)、しばらくは「魔弾の射手」で愉しんでいこうと思います。それにしても、やっぱりワーグナーばかりきいていたと言うこともあって、なんだか音が古典的で、フィデリオのようだな、と思うなあ。良い曲ですけれどね。
クライバーの指揮は素晴しい。序曲はもちろん、序曲が引けたあとの合唱が入ってくるあたり、ブレのないキレのある演奏でうなってしまいました。リズム感抜群で、オケも歌手たちも合唱もきちんと追随している。恐るべきアンサンブルです。それから、アガーテがヤノヴィッツさんですね。ここでもお会いできるとは本当に幸せです。ヤノヴィッツさんのいつもの透き通っていながら芯のある美しい歌声を聞けるとは! 感動でした。それからシュターツカペレドレスデンのサウンドも健在。もちろん録音はルカ教会。こんなに透き通ったほどよい残響音。このサウンドだけでも喜びでいっぱいになりますね。これがあるからクラシックを聴くのはやめられません。
三つリンクを貼りましたが、HMVが一番安そうですね。私が買ったときより安くなっていてショック。リブレットがついていないのかな??
- 指揮者==カルロス・クライバー
- 管弦楽==・ドレスデン国立〔歌劇場〕管弦楽団
- 合唱==・ライプツィヒ放送合唱団
- バリトン==ベルント・ヴァイクル
- クーノ==バス==ジークフリート・フォーゲル
- アガーテ==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
- エンヒェン==ソプラノ==エディト・マティス
- カスパール==バス==テオ・アダム
- マックス==テノール==ペーター・シュライアー
予習を兼ねたあらすじのご紹介などは明日の予定です。
Sun
30
03
2008
人物相関図
あらすじ
ボヘミア、オットカール伯爵の領地の森林保護管クーノの娘アガーテは、マックスと恋仲になっている。来る御前射撃大会で優勝すれば、マックスとアガーテは結婚する約束であった。ところが、マックスは第一回目の競技で敗れてしまう。
そのマックスに悪魔のザミエルが目をつける。すでにザミエルに魂を売っていたカスパールは、マックスを唆し、絶対に目標を逃さない魔法の弾丸の威力を見せつけ、狼谷へと誘う。というのも、カスパールは明日までに新たにザミエルに魂を売る人物を捜さなければ死ぬことになっていたのだった。
マックスは魔法の弾丸を得ようと、狼谷へ向かう。狼谷でカスパールと落ち合ったマックスは、カスパールがザミエルの指示で鋳造した魔法の弾丸を受け取る。アガーテは悪い予感がしてならず、従妹のエンヒェンはアガーテの気を晴らそうとしていた。
第二回目の御前射撃大会で、オットカール伯爵はマックスに鳩を仕留めるように命じる。マックスは既に魔法の弾丸を一つを残して討ち果たしていた。マックスは鳩を仕留めようとするが、アガーテはその鳩は私の分身なので撃ってくれるな、と叫ぶのだが、マックスは既に弾丸を発射していた。アガーテは倒れるが頭につけていた聖なるバラに守られたすかる。弾丸は鳩をそれて木陰に身を潜めていたカスパールに命中する。
伯爵は、マックスに事情を話すよう命じる。マックスは悪魔と契約したことを罪悪感を持ち、全てを告白する。伯爵はマックスを追放しようとするが、隠者が現れ、処罰を軽くするよう取りなす。伯爵も隠者に従い、マックスとアガーテは結婚することが許されたのだった。
Mon
31
03
2008
そろそろ結婚式の季節が近づいて参りました。と言うわけで、昨年に引き続き今年もサックスを二次会で吹くことになってしまいました。それも、アルト・サックスはもちろんソプラノ・サックスのリクエストも……。二本持って行くですか……。
もう楽器は吹けない身体になっていると思うのですが、昨日夕方に少しマウスピースを加えてみるのですが、いやあ、アンブシュアが乱れきっていて、ほとんど音が出ないですねえ。近所迷惑なのでEWI(ウィンド・シンセ、T-SQUAREの伊東たけしさんなどが吹いている)で、ヘッドフォンをつけて練習。指がまわらないし、唇は疲れるし……。ちょっとこれは計画的に練習しないと駄目そうです。
昨日に引き続き、新国立劇場のキャストについて
- 指揮==ダン・エッティンンガー
- 管弦楽==東京フィルハーモニー交響楽団
- 合唱==新国立劇場合唱団
- オットカール侯爵====大島 幾雄
- クーノー====平野 忠彦
- アガーテ====エディット・ハッラー
- エンヒェン====ユリア・バウアー*
- カスパール====ビャーニ・トール・クリスティンソン
- マックス====アルフォンス・エーベルツ
- 隠者====妻屋 秀和
指揮者のダン・エッティンガー氏は、これまでもヴェルディ「ファルスタッフ」やモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」などを新国立劇場で振っておられます。私は数年前のファルスタッフを観に行ったことがありますね(昨年は所用で行けませんでした。チケットは取ったのですが……)。若手ホープのようです。今回は予習をしっかりして、どういう指揮をされる方なのかをじっくり聞いてこようと思います。
アガーテのエディット・ハッラーさんは、バーデン州立歌劇場にて、「さまよえるオランダ人」ゼンタ、、「ワルキューレ」ジークリンデ、「イドメネオ」エレットラ、「フィガロの結婚」伯爵夫人、「ナブッコ」アンナ、「オテロ」デズデーモナ、「ホフマン物語」ジュリエッタなどを歌ってこられた方。2006年にはバイロイト祝祭劇場に「神々の黄昏」グートルーネ役でデビューされたそうです。実力派の予感。楽しみですね。
マックス役のアルフォンス・エーベルツさんはドイツのご出身。ザクセン州立歌劇場を中心に活動されていて、「ラインの黄金」ローゲ、「ワルキューレ」ジークムント、「ジークフリート」タイトルロール、「神々の黄昏」ジークフリート、「トリスタンとイゾルデ」トリスタン、「パルジファル」タイトルロール、「さまよえるオランダ人」エリック、「フィデリオ」フロレスタンなどを歌ってこられたそうです。バイロイトや、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハノーヴァー立歌劇場などでもご活躍。期待してしまいますね。
そんな感じで、クライバー盤の魔弾の射手を聞いて予習中です。

















































