2008年5月アーカイブ

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ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲
ワーグナー:ニーベルングの指環 全曲
  • アーチスト: トーマス(ジェス)
  • レーベル: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
  • 価格: ¥ 28,000
  • 発売日: 2008/02/27
  • 売上ランキング: 8456
  • おすすめ度 5.0

月が変わって五月。若葉が眼に染み渡る季節です。いつもの散歩コースにある竹林では筍がニョキニョキと。雨後の筍ではないですが、上へ上へと伸びてゆく生命力にはほとほと感服します。

仕事はなかなか大変なことに。ですが、何とかなるんですけれどね。

今日も少し早く帰ってきてしまいました。相変わらずワーグナーを。神々の黄昏の最終部を、カラヤン、ショルティ、レヴァインで聞き比べています。やはりカラヤン盤がしっくり来ますが、レヴァイン盤も棄てがたい。うーむ。

塩野七生さんのローマ人の物語シリーズの第一巻「ローマは一日にして成らず」をば読了。これは二回詠む価値があるなあ、と思います。史実だけではなくフィクションも含まれているのだ、という向きもあるようですが、ここまでの構築美を見せられてしまうとそんなことはどうでも良くて、説得力のあるつよいリアリズム的文体に引き込まれていってしまいます。ローマ建国神話からイタリア半島統一へと向かうローマの歴史が俯瞰することが出来る。ローマの興隆の原因を政体、宗教、開放性という三つの要因であると因数分解していく手際の良さといったら、感服する次第。物語としても良く楽しめました。ローマ人、凄いですねえ。打たれても打たれても立上がる誇り高き男達、いや女達も。

 

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2002/05
  • 売上ランキング: 2003
  • おすすめ度 4.5
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下)    新潮文庫
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 460
  • 発売日: 2002/05
  • 売上ランキング: 3116
  • おすすめ度 4.5

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バッハ:音楽の捧げもの
バッハ:音楽の捧げもの
  • アーチスト: レオンハルト(グスタフ)
  • レーベル: ソニーレコード
  • 価格: ¥ 1,549 (5% OFF)
  • 発売日: 1997/12/12
  • 売上ランキング: 2449
  • おすすめ度 4.5

午前中はしとしとと雨が降る連休後半の初日としては少し残念な天気。それでもいつものカフェに行ってきました。さすがにこの天気ではお客さんもまばら。ですが、お昼に近づくにつれて徐々に客足が戻ってきました。邪魔をしないように早めに帰宅してきました。

無性にバッハが聴きたくなることがあって、今日もそんな日のようです。クイケン三兄弟とレオンハルト氏による「音楽の捧げ物」です。音楽の捧げ物は、ミュンヒンガー盤、ゲーベル盤を聴いていますが、この盤は実に躍動的な演奏です。音の粒状感というか実体感がよく出ている演奏だと思います。

「音楽の捧げ物」は、プロイセンの啓蒙専制君主であるフリードリヒ大王が大バッハに下賜した「王の主題」を縦横無尽に展開させていくわけです。フリードリヒ大王は周知の通りフルートのハイ・アマチュアだったと言うことで、大王自身がフルートを吹いている絵も有名ですよね。

大バッハの息子のC・P・Eバッハがポツダム在住でフリードリヒ大王に仕えていたと言うこともあって、大王と大バッハの対面がなったようです。大バッハはC・P・Eの息子=大バッハの孫に会いたかったようですが。古今東西、孫はかわいいもののようですね。そんなポツダムシュタットに若い頃行ったことがありますが、見事な宮殿が今も残っていて大変感動したのを覚えております。またドイツに行きたいなあ。というか、行けるように頑張りましょう。

ちなみに、僕は、トリオ・ソナタの第二番「アレグロ」が大好きでで、この曲を聴いているだけでなんだかワクワクしてきます。王の主題のコード進行によく嵌ったインプロバイズに聞こえてしまいます。王の主題でジャズコンボなんてやってみると面白いかも。なんて。

  • 作曲==ヨハン・セバスティアン・バッハ
  • フルート・トラヴェルソ==バルトルド・クイケン
  • バロック・ヴァイオリン==シギスヴァルト・クイケン
  • バロック・ヴァイオリン==マリー・レオンハルト
  • ハープシコード==ロベール・コーネン
  • ハープシコード==グスタフ・レオンハルト
  • バス・ヴィオール==ヴィーラント・クイケン

 

 

 

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TV JAZZ U.S.A.
TV JAZZ U.S.A.
  • アーチスト: テレビ主題歌
  • レーベル: インディーズ・メーカー
  • 価格: ¥ 2,893 (5% OFF)
  • 発売日: 1999/03/31
  • 売上ランキング: 183034

イカンですね。今日は少し気が抜けてしまいました。まるで、風船が気を抜きながらあらぬ方向へ飛んで行っている感じ。本来やるべきことが出来てないです。さらに自戒を込めて、プロとアマの違いはこれだ、なんていう記事を読んだもので、いざ、こういわれると謙虚な気分でしゅんとなります。

さて、プロとアマの違いはこれだ! 

プロ  アマ
1. 人間的成長を求め続ける  1. 現状に甘える
2. 自信と誇り  2. ぐちっぽい
3. 常に明確な目標を指向  3. 目標が漠然としている
4. 他人の幸せに役立つ喜び  4. 自分が傷つく事は回避する
5. 可能性に挑戦し続ける  5. 経験に生きる
6. 思い信じ込むことができる  6. 不信が先にある
7. 自己訓練を習慣化  7. 気まぐれ
8. 時間を有効に習慣化  8. 時間の観念がない
9. 成功し続ける  9. 失敗を恐れる
10. 自己投資を続ける  10. 享楽的資金優先
11. 使命を持つ  11. 途中で投げ出す
12. 出来る方法を考える  12. できない言い訳が口に出る
13. 自分のシナリオを書く  13. 他人のシナリオが気になる

…………。少なくとも10番はだいじょうぶだけれど、2番で言えば、たまに愚痴を言うときもあるなあ。1番で言うと、現状を維持していると言うことは、甘えていることなのだろうか。8番で言うと、時間の有効活用は引き続き課題だなあ、とか……。

さて、気を取り直してサックスの練習でもしましょう。

今度の演奏の機会を頂いた結婚式の新郎は、大学時代のわたくしの後輩でして、とある有名出版社で編集者として高名なジャズミュージシャンへのインタビューなかをしていた才能ある男なのですが、わけあって今は小学校の先生なのだそうです。それも音楽の! あの狭き門を通り抜けた通客なのであります。

その彼と10年ほど前に一緒にバンド演奏したナンバーを、やはり当時のバンドでご一緒したベースのM氏が持ってきてくださいました。大草原の小さな家のテーマ。NHKで一時期何度も何度も放映されていたアメリカのドラマシリーズのテーマ曲です。小さい頃に見たとはいえ、アメリカ人を理解する上でとても興味深いドラマでした。少々強めの宗教的なメッセージとか、フロンティアに立ち向かう男たちの気概などが印象的でした。

さて、この大草原の小さな家のテーマ曲をボサノバ風にアレンジしたバージョンがTV Jazz U.S.Aというアルバムに収録されていたのをコピーした演奏します。iTuneをお持ちの方は以下のリンクを開いて頂ければ曲が聴けます。ついでに買えます。150円です。私も内緒で買いました。

Little House on the Prairie icon

 と言うわけで、良い曲ですね。プロのようにとは行きませんが、アマチュアなりに矜持を持ってこんな風に上手く吹けるように練習します。

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Bruckner: Symphony No. 7
Bruckner: Symphony No. 7
  • レーベル: Capriccio
  • 価格: ¥ 3,219
  • 発売日: 2002/02/25
  • 売上ランキング: 33489

連休もいよいよ後半。今朝は5時に起きて仕事に取りかかったのですが、なかなか進まず。英語の文などを読んでしまい、まあ英語の勉強になって良いか、みたいな感じ。しかし、英語もっと読めるようになりたいですね。

朝食後、再び仕事へ向き合いましたが、今度は良い感じではかどりました。今日やる予定だったところまでは時間がなくて行き着きませんでしたが80%の進捗率。最近スランプ気味だったのでこれだけはかどったのもよしといたしましょう。

その仕事をしながらきいていたのが、Linos Ensembleの演奏する室内合奏盤のブルックナーの交響曲第7番です。編曲が良いので、室内合奏で聴いても全く違和感がないです。それどころか、オケ盤にはない魅力があるのです。弦楽器一つ一つの美しさ、クラリネットの柔らかい音色、ホルンの豊かな響き、ピアノの軽やかな音色。良いですねー。演奏、上手いですよ。

それでライナーを読んでみると、第一楽章、第三楽章は、あのハンス・アイスラーが編曲しているのですよ! シェーンベルクの弟子にして東ドイツ国家の作曲者ですよね、アイスラー。1921年の編曲でして、アイスラーは1898年生まれですから、まだ23歳ぐらいなんですねえ。すごいです。

編成は、クラリネット、ホルン、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、ハルモニウム。コンパクトに綺麗で、箱庭を眺める楽しみとでも言いましょうか。それでいてダイナミクスは失われていませんので言うことなしです。

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オネゲル:交響曲全集
オネゲル:交響曲全集
  • アーチスト: デュトワ(シャルル)
  • レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 価格: ¥ 1,895 (5% OFF)
  • 発売日: 2001/07/25
  • 売上ランキング: 7669
  • おすすめ度 3.5

今朝は寝坊してしまいました。起きたのは8時です。信じられない寝坊……。食事を摂って9時に近所の市民センターでまたサックスの練習です。難しいテーマをメトロノームに合わせて練習をしていきました。もう一息ですね。本番までの間でサックスを実際に吹ける機会はあと一度しかありませんので、EWIで曲をさらっていくしかなさそうです。

午後は家に戻って色々と雑務を。一緒に聴いていたのが、このオネゲルの交響曲第二番でした。この曲は20年ほど前に三枚組で7500円という値段で購入しました。CD一枚が3500円の時代だったので、結構安いなあ、と思いましたが、今から思えばまだまだCDは高かったのですね。今買うと1890円。マジですか……。

そう言うわけで、20年前のCDと言うことで、ライナーノートを紛失してしまいまして、せっかくのオネゲルの資料を失ってしまいました。クラシック音楽作品名辞典によりますと、ナチス占領下のフランスの沈痛な雰囲気をだしているとのこと。確かに二楽章までは暗い雰囲気なのですが、終楽章は一転して凱歌のような明るい色調。そもそもこの曲は弦楽合奏で演奏されるのですが、最後だけトランペットが鳴り響きます。希望が見えるような曲。そういう風に聴くとなんだか元気が出てきます。沈鬱と破壊からまるで天上から降りてきたようなトランペットの音色。宗教的な意味合いをも感じますね。

オネゲルで言うと、交響曲第三番「典礼風」をNHK交響楽団の定期演奏会で聴いたことがありますね。もう10年以上前の話ですが。そのとき一緒にききに言った友人は、作曲家になろうとしていた方。普通に大学出てから苦学を重ねて、某大学の大学院に入学して、音楽の道を進んでおられます。そんなことも思い出しました。

そうそう、昔、スイスに行ったとき、お札にオネゲルの肖像が描かれていてびっくりしたこともありましたね。表にオネゲルの肖像、裏には交響的断章パシフィック231をイメージした蒸気機関車の動輪が描かれていました。こちらのサイトにイメージがあります。

明日から仕事ですが、ゆっくり休養できましたので、また新たな気持で闘っていきましょう。

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神の代理人 (塩野七生ルネサンス著作集)
神の代理人 (塩野七生ルネサンス著作集)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2001/09
  • 売上ランキング: 80164
  • おすすめ度 5.0

東京地方、昨日からようやく天気が回復したのですが、今日はもう夏かと思う日差しにくらくらしました。関東地方ではGW後半の3日~5日はあまり天気に恵まれませんでしたが、昨日からようやく天気が良くなってきました。初夏といった風情でしょうか。仕事は今日から始まりましたが、明後日はもう金曜日ですから、またお休みが来るなあ、という感じです。まだGWは終わっていない、と思って、あと二日乗り切りましょう。闘いは今日から再開です。

さて、今日の行き帰りでは、塩野七生さんの「神の代理人」を14年ぶりに再読です。ピオ二世、アレンサンドロ六世、ジュリオ二世、レオーネ十世の教皇としての「事業」が描かれているのですが、老獪で権謀術数を巡らす教皇達の政治力といったらすさまじく、聖俗を超越した教皇達の強さに目を見張ります。特にジュリオ二世の意志力といったら。年老いてもなお旺盛な意志の力でイタリア問題に奔走する姿には本当に感服。ドイツ、フランス、スペイン、ヴェネツィアを向こうに外交戦、や実戦を交えるあたり、本当にすごい。たとえそれが高邁な理想に向けてのものだとしても、あるいは単なる権力欲や野心であったとしても、この気力には敬意を表しなければなりませんね。

仕事に闘う気力がわいてきました。そういう意味でもいい本です。偉大なペルソナに感服できるのも読書だからこそ。音楽も好きですが、やっぱり本も好きなんですね。

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Tsuji

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「たえず書く人」辻邦生と暮らして
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/04
  • 売上ランキング: 21847
  • おすすめ度 5.0

昨日は会議だらけの一日でしたが、思ったより早く終わる会議もありまして、自分の仕事のはかどりも悪くはなく、助かりました。今日も夕方に大きい会議がありますね。会議に出るたびに、ああ、アレッサンドロ六世や、ジュリオ二世、レオーネ十世のような外交力があればなあ、と思っていた次第。

今週は週末が来るのが早いです。あと一日闘えば「軍人たち」が待っています。ところが、予習用に頼んだCDがまだ来ません。前にも書いたと思いますが、本来なら4月の上旬には手に入っているはず。ところが、発売日が4月30日に延期になり、やきもきしていたわけです。発売日を一週間過ぎた今になっても届かず……。困りましたね。

塩野七生さんの「神の代理人」を読了。最終章で紹介されたレオーネ十世は、ロレンツォ・イル・マニフィカートの息子です。ロレンツォと言えば、辻邦生先生の「春の戴冠」で活躍するあのロレンツォですよね、ということで、早速次の本を読みはじめました。

辻邦生さんのご夫人でいらっしゃる辻佐保子さんが書かれた「「たえず書く人」辻邦生と暮らして」が発売になりまして、早速と読み始めました。というより、全集の月報に連載されていたものが単行本化されたものですので、全集を買ってしまった私にしてみれば、月報を読めばいいじゃないか、という向きもあると思いますが、注釈が付記されていたりしているので、まんざら無意味というわけでもなく、単行本のほうが読みやすいということもあり、購入=コミットする、という意味合いもありますので、買って良かったと思っています。

辻先生の作品にまつわる思い出が書かれている訳ですが、創作の舞台裏を見るようでとても興味深いです。「背教者ユリアヌス」の冒頭部分に実に印象的なコンスタンティノープルの場面がありますよね。霧が徐々に晴れていって、霧の中から城砦が立ち現れてくるという場面だったと思うのですが、あの場面は、辻先生が乗っておられた飛行機が故障のため霧のイスタンブール空港に着陸したところから着想を得ている、というエピソードが印象的です。

昨日半分読み終わったところですので、今日は残り半分を読み終える予定。辻作品の舞台裏を垣間見ることが出来ますので、辻さんのファンにとってはたまらない一冊だと思います。全集をお持ちで月報を持っていらっしゃる方も記念にいかがでしょうか。

音楽で言えば、ブルックナーの9番をジュリーニの指揮で聴いていました。これについてはまた別の機会に書きたいと思います。

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HMV:
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NNTT2
NNTT2 posted by (C)shushi

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NNTT1 posted by (C)shushi

今日は朝から雨模様。昨日は帰りが遅かったので少々疲れ気味。朝は早く起きられたのですが、午前中はなんだか疲れてしまって、どうにも気が引き締まりません。

このコンディションで予習なしで「軍人たち」に臨みます。だいじょうぶかなあ、と少し不安でした。予約していたCDは結局届かないまま。予習なしですので、とりあえず入場してすぐにパンフレットを買って熟読態勢。うーむ、なんだか「ヴォイツェック」と「ルル」を彷彿させるようなあらす じです。

幕が開くと、大勢の真っ白な男女が舞台上にいろいろな方向を向いて並んでいます。頭も顔も洋服も靴もみんな真っ白。曲調は、なんだかベルクかウェーベルンのイメージ。そのうちに、一人の女性を遠巻きにひとりぼっちにさせます。その女性が主人公のマリー。舞台は横に長い立方体のなかに置かれていて、黒い壁に白銀の殴り書きがたくさん。まずは白と黒の色の世界を見せつけられます。

マリーは、装身具商人の娘で、織物商人のシュトルツィウスと相思相愛にあります。マリーは青い服を着ていて、堅実な市民女性と言った風体。

ところが、軍人デポルト男爵から芝居に誘われます。デポルト男爵は舞台奥の窓から姿を見せるのですが、やはり顔を白く塗り、頭もスキンヘッドで真っ白。ただ、軍服は真っ赤。窓の向こう側も真っ赤な世界。さしずめ、社会の背面にある軍隊の世界を暗示しているのか、というところ。今までの白と黒の世界に、赤い軍人の世界が浸食してきます。

デポルト男爵の誘いにマリーは舞い上がってしまいますが、マリーの父親は軍人の品行の悪さをよく分かっているので芝居に行かないように諭すのですが、もしや男爵と結婚することになれば、貴族階級に入り込むことが出来るという打算的な考えも頭に入ってくる。もちろん、シュトルツィウスとのことも維持しておくように、と商人らしい手堅さをも見せる訳です。

シュトルツィウスは軍人たちがたむろっているカフェに姿を見せる。カフェには軍人たちがたくさん。もちろん全員真っ赤な制服を着ていて、カフェの椅子もテーブルも真っ赤。カードに興じ、酒を飲む軍人たち。テーブルにカードを放る音や、コップを置く音、スプーンで叩く音は、スコアに指示されていると言うわけで、パーカッションの役目を果たしています。

カフェの机を軍人たちが動かして、小さな舞台を作り出すと、そこに淡いグリーンのドレスを着て赤い制帽を着た夜の女が現れて、ジャズ・コンボが演奏する4ビートに乗って、扇情的なダンスを繰り広げ、三人の軍人(ダンサー)と絡み合う。揶揄する軍人たち。ジャズコンボは、クラリネット、トランペット、ギター、ベースの四人で、パーカッションが4ビートを刻みます。パーカッションの刻みはジャズ的グルーヴ感はありませんでしたが、四人のコンボはグルーヴしていて、ダンサーとうまくコラボレートしている。この場面、ものすごく印象的でした。

そこにシュトルツィウスが現れるのですが、マリーをデポルトに寝取られたといって、軍人たちに笑われます。シュトルツィウスはマリーに非難の手紙を書きますが、デポルトは却って、マリーに絶縁状を書かせようとします。ここで、マリーの老母が登場するのですが、椅子に座って鏡を持っている。あまりに不気味な老母の姿。マリーは、赤い靴を履いたりしていて、徐々に軍人たちの影響下に入っているのが示唆されています。

シュトルツィウスは、マリーからの手紙に打ちのめされます。シュトルツィウスは舞台左側から布を引っ張ってきて、その布をシュトルツィウスの母が追いかけるように裁断していきます。シュトルツィウスの持つマリーから手紙を、母親がはさみで切り刻んでしまいます。シュトルツィウスは復讐を決意します。オーケストラはマタイ受難曲からの引用を演奏。

立方体の舞台の奥の壁が徐々に傾きはじめ、傾いた壁の奥から兵士たちがまるで爬虫類のように匍匐前進してマリーに迫ってくる。強烈な映像。夢にでますぜ、これは。

ここまでで1幕から2幕が終了。あまりに刺激的で強烈な舞台、演出、演奏なので、すごい充実感。個人的にはものすごく楽しめていて(楽しいという言葉がふさわしいかどうかは分かりませんが)、ヴェルディやプッチーニがオペラである、とする向きには本当に退屈だったようで、「もう帰ろうか……」とつぶやいている年配の男性がいたりしました。

3幕のはじめ。女性が兵士たちの好色な目にさらされている。兵士たちの不品行が象徴的に描かれています。マリーは、デポルトからマリ大尉に相手を変えています。そして、ラ・ロシュ伯爵へとどんどん相手を変えている。冒頭の市民的なマリーの姿は全くない。

突然、真っ黄色なロココ調の衣装を着たラ・ロシュ伯爵夫人が登場。息子のラ・ロシュ伯爵が品行が、悪いという噂が立っているマリーとつきあっていることを重く見ていて、息子に旅に出させておいて、マリーには面倒をみてあげよう、などと提案する。マリーの衣装もいつの間にか伯爵夫人と同じ黄色い衣装。だが、結局は衣装を脱がされてしまいます。脱がされた衣装を集めるマリーの老母。どうして老母がココに出てくるのか不明。でもいいんです。なんでも。もう何が何だか訳が分からない。物語的必然性というより、すでに感覚的必然性で、あらゆる要素が縦横無尽に関係し合っていて、それがすでに自明であるかのように提示されてきます。そうした意外性の刺激の強さ。

マリーは軍人たちに囲まれてしまい、囲みを解かれたときには、血濡れた服を着て、スキンヘッドになっている。ここで舞台は右に30度傾く。舞台が傾くなんて、腰を抜かしました。マリーは必死に傾斜を昇ろうとするのですが、昇ることが出来ない。マリーが落ちぶれていくのが象徴されています。シュトルツィウスは、マリ大尉の従卒になっているのですが、スープに毒をまぜて、デポルトに飲ませ、自分も毒をあおって死にます。

転落したマリーは、いまや物乞いをしている。物乞いの相手は自分の父親。だが父親はマリーであることが分からない。マリーは三日も食事を食べていないのだ、と必死にこいねがうのだが、父親は聞き入れない。ここで瞬間的に4ビートのジャズコンボの演奏。マリーが一瞬扇情的な身振りをするのだが、効力を失っている。父親は最後まで、マリーであることに気づかず、「わが娘も何処かでこうして物乞いをしているかもしれない」とつぶやきながら去っていきます。

劇場の四方八方に配置されたスピーカーから悲鳴や怒声が聞こえてくる。そして軍人たちが行進する軍靴の硬い音がどんどん大きくなっていく。心をかき回されるような不安な気持になります。軍靴の音が消えると、弦楽器が小さく音を刻み、舞台には、また真っ白な市民たちがたくさん並んでいる。そしてマリーを疎外していく……。

印象的な台詞。

「不正を身に受けるものは震えおののくばかりなのか。不正を行うものだけが楽しく生きられるのか」

神は死んだのですね。そう言うわけで、こうなったのですよ。思うところたくさんあるなあ。

登場した色は、白、赤、青、黄。それぞれ、(傍観者としての)市民、軍人、市民、貴族を表わしているようです。黒を基調とした舞台上で原色の衣装を見せられただけで視覚的な刺激は大きいです。

軍人たちは皆赤い軍服を着て、スキンヘッドで、頭も顔もしろく塗りたくっていますので、もうだれがデポルトで誰がマリ大尉かというのは全く分かりません。おそらくは、軍人のアノニムな本質を表現したかったのでしょう。軍人は多かれ少なかれそう言うものだ、と言う風に。

曲は冒頭でも触れたとおり、ベルクに似ています。と言うか、ヴォイツェックの影響ありだなあ、とおもいました。

しかし、全身目になって舞台と字幕に釘付けだったので、演奏の善し悪しは判断できなかったです。耳には成りきれなかったと言うことです。予習もしていませんでしたので。

ですが、結果から言えば、予習していなかった方が良かったかも。やはり、ビジュアル面や音響面で大きなインパクトのある曲ですので、音楽だけ聴いていたら変な先入観が出来ていたかもしれませんでした。結果、CD届かなくてOKと言うことで(っていうか、いまごろ「発送しました」っていうメールがきてました。しっかりして欲しいですよ、タワレコ殿)。

なんだか、ツィンマーマンの音楽を効くと言うよりは、ウィリー・デッカーの演出に灼かれてしまったという感じです。もともとは、どうやらアムステルダム・ネザーランド・オペラでの演出を持ってきたと言うことのようで、新国立劇場完全オリジナルというわけではないようですが、まあこれだけ素晴しい演出なのでそれも全く気になりません。

ちなみに、午前中引き締まらなかった体調は、幕が開いた途端に引き締まって、完全臨戦態勢に入ってしまいました。つかれなど吹っ飛びました。

ともかく、予想以上に楽しめた(?)パフォーマンスでした。これでしばらくはもうプッチーニやヴェルディ、モーツァルトやロッシーニを聴いても、刺激が足らない感じがします。ここまでの刺激だったのですから……。

長文で本当に申し訳ないです。言葉で語るには語りきれない世界だった、というのは確かです。一生に一度見られるか見られないかのオペラだと思いますが、見られた幸運に感謝です。やっぱりオペラはすごいです。

 

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Tsuji

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言葉の箱―小説を書くということ (中公文庫)
言葉の箱―小説を書くということ (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2004/08
  • 売上ランキング: 42814
  • おすすめ度 5.0

今日は一度4時頃起きたのですが、ダウン。5時半に起き上がりました。思ったより疲れているのでしょうか。昔のように早く起き上がれない日が続いています。

というわけで、通勤列車のなかでも本を読むのが難しい状態なのですが、それでも辻邦生氏「言葉の箱」を読んでいるところです。この本は非常にコンパクトで、講演の様子をおこしたものと言うこともあり、非常に読みやすいです。小説家を目指す人々に小説の作法のようなものを辻先生が語りかけるわけですが、それがまた実にわかりやすい。辻先生の小説論と言えば「小説への序章」が思い出されるのですが、哲学的とも言える議論が少々難解だったりしますが、この本ではそんなことはない。夏目漱石の有名な「F+f」の話や、大切なのは、詩、言葉、根本概念である、と喝破するあたりも見事。小説を書かない者にとっては、創作の舞台裏を垣間見る感じです。

文庫版がでたのはもう数年前のことになります。その前に単行本で刊行されたのですが、訳合って二冊も勝ってしまったのでした。文庫版はamazonではまだ入手できるようです。

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Brahms: Quintets; Sextets
Brahms: Quintets; Sextets
  • レーベル: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 1990/10/25
  • 売上ランキング: 107938

なんだか入梅してしまったような天気でした。それも寒さと一緒です。入梅というより春雨前線下にあるとでも言ったほうがいいでしょうか。冷たい空気が頬に突き刺さるたびに、ある種の快さを覚えます。


こんな日はブラームスを聞きたくなります。ピアノ五重奏曲を聴きました。 アマデウス弦楽四重奏団とエッシェンバッハの盤です。この演奏をはじめて聞いてからもう15年たっているでしょうか。当時、大学の先生からCDを貸していただいたのがブラームスの室内楽体験の始まりでした。少し間を置いて10年ほど前にブラームスの室内楽を狂ったように聞いていたころを思い出します。

当時はまだBOSEのクワイエットコンフォート(ノイズキャンセリングフォン)など持つこともかないませんでしたので、ダイナミックレンジの広いオケの曲やオペラなどは聴くことができなかったのです。 その点室内楽はある程度ダイナミックレンジに限りがありますので、電車の中でも聞きやすかったのです。ブラームスの室内楽で言うと、ピアノ四重奏曲第1番、ピアノ三重奏曲第1番、ピアノ五重奏曲、クラリネット五重奏曲などを特に愛聴していました。コンサートにも何度か行ったものです。懐かしいですね。

最近は、オケ曲、オペラが多かったと思います。このブログで室内楽を取り上げた機会もあまりなかったですね。

この演奏、僕のデフォルト盤ですので、良いも悪いもなく体に染みこんでいる感じなのです。室内楽的ダイナミックレンジがきちんと取れています。テンポはあまり動かさず冷静でありながらも、強烈なフォルテを味わうことができる劇的で力強い演奏です。それ以前にテクニックが卓越していて、欠け落ちたところを感じさせません。もちろんレコーディングですので編集はあるにしても、です。

しかし、この哀感に満ちたこの曲は、憂愁感たっぷりで、いろいろな感情が心にかわるがわるわきあがってきます。決して明るい曲とは申せませんが、悲劇を観劇するのと同じように人間の内面を開かせるのに十分な力を持っています。僕の場合は過去の出来事が特に想起させられて、朝から少し気だるい気分になっていました。

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今日も朝から冷たい雨が降りしきる。季節は完全に逆戻りです。昨日は上着を着ていかなかったので寒い思いをしましたが、今日は薄手の上着を着て出勤です。

電車の中ではブラームスのピアノ四重奏曲第一番を。第二番は長調ですが、第一番はブラームスらしいト短調の暗く静かな世界。この曲、本当に大好きでした。というか、今日改めて聞いてまた好きになりました。

実はこの数ヶ月は「オケの曲しか聴くまい」とこっそり思っていたのですが、訳あって昨日ブラームスのピアノクインテットを聞いてから、ブラームスの室内楽を聴きたくて仕方がなくなった感じです。

この曲はシェーンベルクが管弦楽版に編曲しているので、管弦楽版もよく聞いていました。なんでも「うまいピアニストは、表に出すぎてバランスが悪いし、下手なピアノはなお悪いから、オケ版に編曲したのだ」といった具合のことをシェーンベルクは言っていたようですが。

ところがどっこい、室内楽版も私にとってはすばらしくて、学生時代のある時期狂ったように聞いていました。 ちょうどそのころだったと思いますが、パトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」を見に行ったことがありまして、その中で最終楽章の緩徐旋律が効果的に使われているのに驚いた次第。飯田橋の古い映画館でのことでした。今もありますね。ギンレイホールでした(それにしても、最近映画見ていないですね……。マズイです)。

実演も三度ほど聞いたことがあるのですが、一番すばらしかったのはベルリンフィルメンバーで構成されるベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団のもの。演奏はリズムが時計のように正確で躍動感のある演奏。四人がばっちり合っているんですよね。あれは名人芸でした。すばらしかったです。

さて、今日聞いているのは、くだんのベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団の演奏。演奏会場でCDを購入してサインをして貰ったCDです。 残念ながらAmazon、タワレコ、HMVでは取り扱いなしです。

第一楽章はゆったりとしたテンポながら、スピード感を失わない演奏ですし、テンポも柔軟に変化します。第三楽章の主旋律もよく歌っていますね。ナイーヴなドイツ的良心とでもいいましょうか、実にロマン主義的旋律でして、懐かしささえ感じます。こういう感情はもう現実世界において求めることはできません。ノイズキャンセリングフォンで聞けば、しばしの現実逃避ということになりましょう。まあ闘うことをやめずに逃げることは許されるでしょうから。

第三楽章の中間部は舞曲風です。シェーンベルクが豪放に編曲していたのを思い出します。軽やかな舞曲が重みのある主題へと変調していくのもなかなか聞き応えがあります。第四楽章の、あの「仕立て屋の恋」の主題、とてもゆっくり演奏するのですが、やっぱり躍動感は失われない。さすがですね。

しかし、この感動はどうやって伝えればいいのかわからないぐらいですね。 冬のドイツ、ハイデルベルク、ネッカー河、哲学の道……。昔の一人旅を思い出します。しばし時を忘れて物思いにふけるのでした。

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チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 1982/09
  • 売上ランキング: 44152
  • おすすめ度 4.5

久々の天気に恵まれた木曜日。後二日でウィークデーは終わります。週末は週末でやらねばならないことがありまして、いまから予定を見直しています。

さて、先日から読んでいるこの本。読了しました。

題名からして面白くて、優雅という言葉と冷酷という言葉のコントラストが効果的です。

内容もやはり面白いのですが、はたと気づいたのは、塩野七生さんが女性であるということ。つまり、チェーザレにたいする共感が、偉大なるタレント(才能)をもつ男性への普遍的な感情に昇華しているのではないかということ。

身近な例で大変申し訳ないのですが、たとえば「のだめ」における千秋真一とか、あさのあつこさんの「バッテリー」におけるピッチャーの原田君とか、その他少女マンガなどで見られるような(といっても僕は少ししか読んだことありませんが)、女性の描く男性像は、ほとんど神業に近い技量を持った天才であることが多いです。

チェーザレ・ボルジアの場合もそうです。武芸に優れ、卓越した政治能力があり、部下を魅了する十二分なカリスマ性に恵まれている。父親がローマ法王であることを十二分に利用できる「血統」を持っている。などなど。 「解説」にも書かれていたことなのですが、加えて、ほとんど恋愛感情的にちかい共感が文章から沸き立ってくるのを感じました。

物語は、チェーザレの父親であるアレッサンドロ六世の即位から物語は始まり、一時は枢機卿の衣をまとうのですが、弟を「殺して」まで(文章では示唆されるだけです)、教会軍の司令官の地位をつかむ。フランス王との駆け引きを繰り広げながら、北部イタリアのロマーニャ地方の法王領内の僭主たちを次々と追い落とし勢力を広げてゆく。その手腕たるややはり神業的で、読んでいて溜飲が下がる思いすら感じます。気分いいですね。

後半部はその輝かしい生き方が暗転するわけですね。そのあたりの転落の筆致もすばらしい。「運命の女神に嫌われた」とチェーザレに語らせるわけですが、前半の「つき」を後半ではまったく失ってしまっている。それを、ユリウス・カエサルがルビコン川を渡ったときのような決断力が、大事なときになかったのだ、という言葉で残念がる塩野さんの文章には寂しささえ感じます。もちろん、チェーザレ自身その時点でマラリヤに侵されていたわけで、正常な判断ができなかったということもあるのですが。だからこそ運命に見放されたということなのでしょうけれど。

終幕部、チェーザレが死に至る場面の淡々とした筆致も見事ですね。雄弁でありながらもあっさりとした語り方でチェーザレの人生の終わりを描いていて、あっけなささえも感じる。どんなに偉大なペルソナも絶対に死には打ち勝てない。死んだら負けなのだ、という思い。惜別の思い。 そんなことを思いながら、一気に読み終えてしまいました。

余談ですが、マキアヴェッリの「君主論」はチェーザレに大きく拠っているのですが、そうした「古典」をほとんど読んでいないことに悔恨の念を覚えました。二次文献、三次文献だけじゃだめですね。一次文献を読まないと……。

今日聞いた曲はフランクのオルガン曲。本の色調によくマッチしています。詳しくは後日。

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Brahms: Quintets; Sextets
Brahms: Quintets; Sextets
  • レーベル: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 1990/10/25
  • 売上ランキング: 107938

いやあ、今週は長く感じましたが、ある意味あっという間に終わってしまった感じもしています。ツィンマーマンの「軍人たち」のショックから、会社での出来事を思い返してみたり、塩野七生さんの本の余韻に浸ったり。ともかく、充実していたことには間違いないと思います。とある仕事を、少々やっつけですが期日までに提出することも出来ましたしね。

今日はビジネス書を読みながらバーンスタインのブラームスを聴いておりました。先日からブラームスの室内楽を聴いていましたが、オケのブラームスはどうだったかしら、などと思って聴いてみたわけです。ですが、おもったより感動しないのです。不思議なことです。以前はあんなに凄いと思ったのに……。やはり室内楽には室内楽なりの濃密な緊張感というものがあって、それはオケを支配する緊張感とはまた別の種類のものではないか、と思うのです。指揮者も居ないわけですから、お互いの息づかいや挙措で間合いを計りながら音楽を作っていくというのは、おそらくはオケやソリストとは全く違うメソッドなのではないか、などと想像しています。そして、室内楽を聴いてしまった僕には、まだしばらく室内楽的緊張感が必要なようで、ちょっと室内楽の世界を渉猟してみようかな、などと思った次第。でも、明日になったら「ばらの騎士」聴いていたりして、みたいなこともおこりえますが。

明日は一日フリーですので、自分の仕事に取りかかることが出来そうです。午前中は近所のカフェでまた一仕事。午後はゆっくり家の雑務に取り組んで参りましょう。日曜日はと言えばサックスの練習です。明日、また譜面をさらわなければ成りませんね。頑張ります。

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Richard Strauss

今日も日差しが戻っています。昨週の天気の悪さが不思議なぐらい。ですが、今日は休日にしては盛りだくさん。午前中は都内のスタジオで来週に迫ったジャズコンボのリハーサルを二時間。昼食を、バンドメンバーと摂りながら他愛もない世間話に舌鼓を打つ。もう10年以上もつきあっている方々でしたので、懐かしい話も織り交ぜながら、あるいは初めてあったときから10年以上経って、お互いの境遇が変わっていることに驚かされたりしながら、という感じでした。

今日は、カラヤンの振るサロメを聴いています。予想していたのですが、やはりオペラに戻ってきてしまいました。久々に聴くシュトラウスは実に美味です。もちろん単なるおいしさではなくて、歯ごたえもあれば粘りも腰もある。録音の感じも僕好みで、低い倍音が豊かで、リヴァーヴ感もほどよい感じに聞こえます。

ホセ・ファン・ダムさんのヨカナーンがすばらしいです。意志力に満ちた力強い声。ヨカナーンの境遇や性格をよく映し出しているなあ、と思った次第。とても良いですね。ベーレンスさんのサロメは、どうしてもブリュンヒルデに聞こえてしまう。いけませんね。僕の中でショルティ盤のリングのイメージが抜けきらない。僕の聴き方が悪いのですが、とにかく力強い歌唱です。

サロメ、本当に難しいですよね。演奏もそうですし、聴くのも同じく。さすがに何度も聞かないと理解が深まらないです。それでもなんどとなく聴いてますので、徐々に分ってきていると良いのですが。とにかく、聴いていて楽しい、という領域には入ってきています。

  • 作曲==リヒャルト・シュトラウス
  • 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
  • ヘロデ==カール=ワルター・ベーム
  • ヘロディアス==アグネス・バルツァ
  • サロメ==ヒルデガルト・ベーレンス
  • ヨカナーン==ホセ・ファン・ダム
  • ナラボート==ヴィエスワフ・オフマン
  • 録音日時==1977年5月、1978年5月
  • 録音場所==ウィーン、Sophiensaal

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Richard Strauss

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Richard Strauss: Salome
Richard Strauss: Salome
  • 発売元: Deutsche Grammophon
  • レーベル: Deutsche Grammophon
  • スタジオ: Deutsche Grammophon
  • メーカー: Deutsche Grammophon
  • 価格: ¥ 4,181
  • 発売日: 1991/10/11
  • 売上ランキング: 53547

昨日は、せっかく書いたのにアップできず。ちと本業が忙しくて、ということで。今日からは日次更新予定です。

通勤時間に聞いたのは、シノポリの振る「サロメ」。昨日はカラヤンの「サロメ」でしたが今日はシノポリを聞くことができるという幸福。うれしいですね。シュトラウスもまさかiPodに自分のオペラがいくつも入れられて、電車やバスの中で聞かれるようになるとは想像すらしなかったでしょうね。考えてみれば贅沢なお話だと思います。

ちょっと調べてみようと思って、Googleで「サロメ シノポリ」で調べていたら、1月29日版の本ブログの記事が出てきてしまいました。あらら。そうか、ウシャコワさんのサロメの予習をしていたときにこの「サロメ」を聞いていたのでした。 サロメを歌っておられるステューダさん、混ざりけのないきれいで豊かな声。音量のダイナミクスレンジもあるし、テンポも意外といじっている感じでした。それも割りとゆっくりめに演奏していて、ハーモニーが良く聞き取れる。幸せですね。

リヴァーヴ感がいいなあ、と思っていたら、ベルリン・イエス・キリスト教会だったのでした。ドレスデン・ルカ教会よりも残響時間は少な目ながらもいい音です。

  • 作曲==リヒャルト・シュトラウス
  • 指揮==ジュゼッペ・シノポリ
  • 管弦楽==ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
  • ヘロデ==ホルスト・ヒーターマン
  • ヘロデヤ==レオニー・リザネク
  • サロメ==チュリル・ステューダ
  • ヨカナーン==ブリン・ターフェル
  • ナラボート==クレメンス・ビーバー
  • 録音日時==1990年12月
  • 録音場所==ベルリン・イエス・キリスト教会

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マンガ ローマ帝国の歴史1 ユリウス・カエサル、世界の運命を握った男
マンガ ローマ帝国の歴史1 ユリウス・カエサル、世界の運命を握った男
  • 発売元: 講談社
  • レーベル: 講談社
  • スタジオ: 講談社
  • メーカー: 講談社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/03/23
  • 売上ランキング: 20419
  • おすすめ度 3.0
マンガ ローマ帝国の歴史2 アウグストゥス、揺るぎなき帝国の礎
マンガ ローマ帝国の歴史2 アウグストゥス、揺るぎなき帝国の礎
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/04/21
  • 売上ランキング: 18057
マンガ ローマ帝国の歴史3 カリグラ、ネロ、ユリウス朝の崩壊
マンガ ローマ帝国の歴史3 カリグラ、ネロ、ユリウス朝の崩壊
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/05/25
  • 売上ランキング: 27959

今 朝は激しい雨に見舞われました。昔は山の頂であっただろうところに住んでおりまして、十数メートルぐらいの坂道をおりた谷あいに最寄り駅がある感じ。もち ろん、住宅街化されてますので、昔日の面影はわずかに残った一隅の雑木林のみではあるのですが。 それで、今朝のような大雨になると、道路に水があふれ、激流となって谷あいに流れ込みます。すると、谷あいはもう水浸しになるんですね。

駅 に行くまでに、川の中を歩き、池を越えて、という感じ。足首まで完全に水に浸ってしまい、革靴なのにもう子供の長靴のように、歩けばチャポチャポと音がな る始末。 当然靴下は水に浸ってますので、靴下を脱いで素足で革靴を履く。足元「だけ」が石田純一状態。これで一日仕事ですよ……。取引先とミーティングがあるとい うのに恥ずかしい限り。

そういうわけで、通勤電車も大雨で遅れてしまい、30分遅れで会社に到着。でも定時の30分まえなのでらくらくでし たが。 幸い、通勤電車では座席に座れたので、電車が遅れた分だけ、ゆっくり本を読めました。

今日は塩野七生さんの「愛の年代記」を読みながらいよいよ「ローマ人の物語2 ハンニバル戦記」に突入しました。

ここにいたるまでに、実は、さかもと未明さんの「マンガ ローマ帝国の歴史」三冊を読んでいます。最近なぜかローマづいています。そういうわけで、音楽もロー マ帝国に関係あるものになってしまいまして、シュトラウスの「サロメ」とか、レスピーギ「ローマの祭」などをついつい聞いてしまう感じ。

「マンガ ローマ帝国の歴史」は、ローマ帝国の通史かと思いきや、カエサルからネロ帝までの限られた時代を描いているものでして、カエサル、オクタヴィアヌスと いった名君の偉業をえがきつつも、当時の爛熟した社会風情を奔放に描いている感じ。帝政ローマ以降の内憂外患の端緒となる時代の雰囲気がよく描かれていました。

楽しめましたが、帝政ローマ以降よりも、共和制ローマ時代のほうがなんだか興味深く思っていて、ちょっと肩透かしを食らった感じです。もっとも漫画でロー マのすべてを描けるわけはなく、ローマ帝国の絶頂期でもあるカエサル、オクタヴィアヌス界隈を描くことに注力したのは正解だと思います。ただ、このマンガを最初に読むと、ローマ帝国についてはネガティブなイメージを持ってしまう可能性もありますので、注意が必要ですね。

ともかく、共和制ローマのメルクマールであるポエニ戦役を描いた塩野七生さんの「ハンニバル戦記」がとても楽しみですね。今週はこの本が読み終われば万々歳です。

音楽も聴きますが、本もむさぼるように読みましょう、ということで、がんばります。

 

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ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上)    新潮文庫
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 380
  • 発売日: 2002/06
  • 売上ランキング: 4170
  • おすすめ度 4.5
ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中)    新潮文庫
ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 460
  • 発売日: 2002/06
  • 売上ランキング: 2449
  • おすすめ度 5.0
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • レーベル: 新潮社
  • スタジオ: 新潮社
  • メーカー: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2002/06
  • 売上ランキング: 2731
  • おすすめ度 5.0

ふぅ、意外とハードな一日。午後から所用で都心に出たのですが、待ち時間が長すぎて、予定を2時間弱超過。ところが、その隙間時間のおかげで、「ハンニバル戦記」読了してしまいました。うーむ、久々に歯ごたえのある歴史物語に没頭できました。この感じ、5年ほど前に永井路子さんの全集を貪り読んだときに似ている。もう、先が気になって仕方がない仕方がないという感じなのです。

それにしても、現世的な戒めにたくさんであったなあ。

  1. リーダーは、なぜか明朗快活な場合が多い。ハンニバルに勝利した、スピキオ・アフリカヌスもその一例にもれない。
  2. リーダーは、その権力によるよりもむしろ互恵的関係によって部下を統率したほうが良い。すなわち、率いられる人々に、じぶんがいなくてはこのリーダーは成り立たない、とも思わせることに成功したリーダーが、優れたリーダーである。一方的な権力の押しつけであってはならない(2008/05/25追記)
  3. 敗軍の将はその責を問われることはない。なぜなら、敗北すること自体により、自尊心を失うという罰を与えられているのだし、敗北によって学んだことを、次の勝利へと結びつけることができるからである。
  4. 成功が人を頑固にする。成功体験によって得た自信が、抜本的改革に対するブレーキとなるのである。成功した人=年輩者が保守的傾向となるのはそのためである(2008/05/25追記)。

などなど。

仕事でプロジェクトマネージャとして、プロジェクトメンバを統率しなければならない局面が多々あるわけですが、塩野さんがおっしゃるようなマネージャになるのは難しい。プロジェクトがシステム不具合を発生させたら、くだんのプロジェクトのマネージャさんはいっせいに袋だたたきにあうのです。会社の人はもっとローマ人を見習ってほしいと思います。などなど。

ポエニ戦争は三度にわたって発生するわけですが、第二次ポエニ戦争におけるローマとハンニバルの死闘を知らないで人生を終えるのはもったいないです。これほど人智を結集した戦争はなかなかないでしょうね。戦争の勝利の鍵が兵力数から機動力に移った戦争だったわけですね。それはハンニバルが騎兵を活用してローマの強力な重装歩兵を打ち破るのですが、こんどはスキピオが騎兵ばかりでなく、歩兵をも高起動化させて、ハンニバルを打ち破るあたり、すごいですね。しかも、機動力を活用した戦術が、時を経ずしてローマの部隊司令官にまで浸透していくあたりも、ローマの組織力の強靭さを物語っているのです。

最近の米軍が情報化を推し進めと高機動化しているというのも、考え方の発端としては、ハンニバルや(その戦術的師であった)アレキサンダー大王にも関係があるのだな、というわけで、実に興味深いです。

単なる歴史物語であればこんなに面白いわけはない。歴史は繰り返すことは決してありませんが、現代に適用できる価値、アクチュアルな価値が読み取れる歴史物語だからこそこんなに面白い。

辻邦生先生の歴史物語が、人間の生き方自体とか、生とは何か?という内面へ向かうものであるのに対して、塩野七生さんの歴史物語は、いかに生きるか、という、実践的な外へ向かったものである、と感じています。そして、そのどちらもアクチュアルな価値が豊潤に含まれているのです。

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Korngold: Symphony in F sharp; Einfache Lieder; Mariettas Lied
Korngold: Symphony in F sharp; Einfache Lieder; Mariettas Lied
  • 発売元: EMI Classics
  • レーベル: EMI Classics
  • スタジオ: EMI Classics
  • メーカー: EMI Classics
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2005/01/11
  • 売上ランキング: 28024
  • おすすめ度 4.0

結構いろいろあるな毎日が続いていて、それが今週の土曜日まで波及しそう。仕事では納期があったり、珍しく取引先とミーティングをしたりと、いろいろあります。そのなかでも最大の難事は今週末のサックスの演奏ですが、それさえ乗り切れば平穏な日々が戻ってくるはずです。ブログの更新もなんとか食らいつきましょう。

さて、珍しくコルンゴルトなど聴いてみましょう。ウィキに乗っている壮絶な履歴に感服しながら。

交響曲嬰ヘ長調をウェルザー=メストさんの指揮によるフィラデルフィア管弦楽団にて。

ウィキには、コルンゴルトがアメリカ映画音楽の祖である、と書かれていますが、それはこの演奏を聴いても十二分に感じられます。聴けば聴くほどジョン・ウィリアムズに似ているのがよく分かる。いや、こちらが本家本元で、ジョン・ウィリアムズがコルンゴルトに影響を受けていると言うことなのですが。何が似ているのか? スコアを読めない立場からは少々言いにくいです。ホルンを積極的に使うところとか、弦楽器の美しい旋律など? 数回聴いただけではなかなか表現できないです。しかし、スーパーマンやらE.T.なんかを彷彿させる旋律が姿を現すのを聴くのは楽しいですよ。

コルンゴルトは当初はオペラを作曲していたのですが、ナチスから逃れるために米国に逃げて、そこで映画音楽に手を染めざるを得なくなる。本当はオペラを書きたいのに。しかし、映画音楽をやるなったら決定的にやることにしたようで、ライトモティーフを使った映画音楽などを作曲していくわけです。そう言う意味で言うと、スターウォーズの音楽を担当したジョン・ウィリアムズもやっぱりライトモティーフをたくさん使っていますよね。

しばらくは、この曲を聴くのが楽しみになりそうです。

 

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ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)新潮文庫
ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2002/09/01
  • 売上ランキング: 5506
  • おすすめ度 4.5
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)新潮文庫
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2002/09/01
  • 売上ランキング: 10727
  • おすすめ度 5.0

今日も少々ハード。ですが、何とか早起きできたので朝のうちに更新します。コルンゴルトを聴きながら、ですけれど。本当はやらないと行けない仕事があるのですが、少々逃避していますかね。そちらは25日に片付ける心づもりなのですが、さて、どうなるか。

昨日、ローマ人の物語第三巻「勝者の混迷」を入手しました。予定ではまだ第二巻を読んでいるはずでしたので、こちらの進捗はすこぶる順調。その功績はすべて塩野七生さんにあるのは間違いないです。

一次文献をよまねば、みたいなことを先日書きましたが、昨日はギボンの「ローマ帝国衰亡記」の抄訳を読んでいました。まあ一応原典をにあたっていると言うことで。先日読んだ「マンガローマの歴史」がいい予習になって良かったです。

さて、「勝者の混迷」も面白いといいのですが、グラックス兄弟の改革など少々残念な史実を読まねばならないというところでしょうか。先日の「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」でも高みの上り詰めようとするまではこちらもワクワクしながら読みますが、ローマはすでに覇権国家になっています。ここからはローマの爛熟した世相とか、暗愚な皇帝とか、すこし残念な歴史を読まねばなりません。そのあたりをどのように塩野七生さんが調理なさっているのか、楽しみではあります。

辻先生の本も読まないとなあ。いろいろ課題やタスクがありますが、出来るところから打ち崩していきましょう。余り焦るとろくなことはありません。

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チャイコフスキー : バレエ音楽<くるみ割り人形>作品71 全曲
チャイコフスキー : バレエ音楽<くるみ割り人形>作品71 全曲
  • アーチスト: ゲルギエフ(ワレリー)
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怒濤の週末でした。それも極めつけは、さっきまで書いていた記事がサーバーエラーで全部消えたこと。ショック。やむなく抄版ですが書き直します。

金曜日の夜は、高校時代の友人が来訪。土曜は午前からお昼過ぎまでとあるイベントに参加。夕方は、後輩の結婚披露パーティでサックス演奏&ジャムセッションに参加。忘れないように曲名を書いておきましょう。

  • Days of wine and roses
  • Little house on the prarie
  • Confirmation
  • Chicken

演奏のできはどうでしょうか? 意外とアンブシェアの筋肉が持ったのが幸いでした。まあまあでしたかね。ジャムセッションの演奏は久々に大暴れしてみましたが、以前のようには行かないなあ。

パーティのあと、本来なら帰宅するところを、二次会に参加してしまいましたが、楽しい一時。後輩たちがみな立派になっているのが嬉しい。私も頑張らねば。会話出来ない自分にも驚き。休日は近所のカフェに行く以外は家に引きこもって音楽を聴いたり本を読んだり書き物をしているだけですので。ちょっとした危機感。

というわけで、きょうは寝込んでしまいました。人と会ったり、帰宅が遅くなったりで疲れていたのでしょう。まあ、「適度な睡眠は自己投資である」という言葉を信じましょう。まだ頑張れるチャンスはありますから。

今日はゲルギエフのくるみ割り人形。前にも記事で書いたかもしれませんが、今日は何となくチャイコフスキーを聴きたくなりました。チャイコフスキーは小さい頃から大好きで、後期の交響曲三曲や、バレエ組曲などを聴いていたものです。ゲルギエフ盤はバレエ全曲盤ですので、組曲版よりも曲数が多いですね。馴染みのない曲もありますが、とても美味しい一枚です。ダイナミックレンジが広いし、オケも上手くて安定している。派手に盛り上げるところのパワーは素晴しいです。昨年のクリスマス頃に新国立劇場で見たバレエを思い出します。バレエもオペラに負けず劣らず楽しいのです。

これで、予定がたくさん入っていた五月の週末はおしまい。来週からはまた静かな週末がやってきます。また明日から仕事も始まりますが、いろいろと頑張って参りましょう。

「やるべきことがおおいのは、さいわいである:17世紀の思想家アヴェールの言葉(ウソです(笑))」

 

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人間の証明 (角川文庫)
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  • 発売元: 角川書店
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仕事が始まりました。ですが、土曜日にたくさんの人と会った衝撃が強すぎて、なかなか仕事モードに入れないです。人に当てられて気だるい熱っぽさに悩まされている感じ。まあこんなものでしょう。今日一日乗り切ればリズムに乗れるはず。今までもそうでしたし、これからもそうでしょう。ともかくいい刺激を受けたことは間違いないですので、これからがんばっていきたいですね。

「ローマ人の歴史」の傍ら、久々の再読、森村誠一さんの「人間の証明」。すっかり引き込まれてしまっていました。通勤電車の中で読み終わりました。スケールがすさまじい。なんら関係のない人々が一点に向かって凝縮していく感じ。ドストエフスキーの「罪と罰」を思い出しました。 それにしても周到に準備研究されたのもわかります。書かれた当時のニューヨークの状況も手に取るようにわかるし、地方の人里はなれた温泉の描写なども秀逸。なにより登場する人間が形を持って立ち現れてくる感じ。西条八十の詩からここまで物語を膨らますことができるとは、という驚き。読後感もなにか哀切感とでも言いましょうか、複雑な味わいがじんわり拡がってきますね。人間なんて、善悪で切り分けることなんてできやしないのです。

何度も映像化されるぐらいですので、もはや日本文学の古典的位置にあるといってもおかしくないと思います。 こういった推理ものの中には描写や構成が今一つのものも少なくないのですが、そういう違和感はまったく感じず。すばらしいです。森村誠一さんの本をもっと読みたくなります。

そんな森村誠一さんの本を読みながら聴いたのはヴィヴァルディのチェロソナタ集。初めて聴いたのですが、何とも言えぬ甘い清涼感。こちらも複雑な味わい。熟し切った桃が放つ匂いがしました。

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Bruckner: Symphony no 7, Te Deum / Celibidache, Munich Philharmonic
Bruckner: Symphony no 7, Te Deum / Celibidache, Munich Philharmonic
  • 発売元: EMI
  • レーベル: EMI
  • スタジオ: EMI
  • メーカー: EMI
  • 価格: ¥ 2,625
  • 発売日: 2007/01/01
  • 売上ランキング: 7956

今日一日、なぜか頭の中で流れているのがブルックナーの交響曲第7番の第2楽章。さっそく、チェリビダッケがミュンヘンフィルを振った盤を聞いてみる。今の自分の状況にとてもフィットする感じ。懐かしさ。幾重にも連なる甘い旋律の波間にたゆたう気分。

チェリビダッケの指揮とはいえそんなに重みや遅さを感じません。低音部のリズムがきちんと刻まれているからだと思います。こういうとき「グルーヴ」という安易な言葉を使ってしまいがちなのですが……。

それにしてもブルックナーばかり聞いていた十年前のことを思い出します。あのことは今とは違う夢とか希望がありましたが、十年たつとそれは変貌せざるを得ない。いい意味でも悪い意味でも齢を数えるということは、ある種の気だるさを伴った選択の積み重ねです。 この曲を聴いていると、少しく感傷的になったり、アンニュイな気分になったりします。やはり、昨日知らされた残念な出来事を引きずっているせいでしょうか。ネガティブな出来事は、人を落ち込ませもしますが、逆に奮い立たせることもある。その両側に手を引っ張られて、千切れそうな感じ。いけません。

ふと思いました。この波間に漂う感じは、ヴェネツィアのゴンドラではなかろうか、と。ワーグナーの死をいたむために作られたともいわれる第2楽章です。ワーグナーはヴェネツィアで天に召されたわけですが、棺は間違いなくゴンドラで運ばれたに違いない。動力船のない時代でしょうから、ワーグナーの棺をのせたゴンドラは、カナル・グランデを揺られながら運ばれたはず。さざめく水面は間違いなく夕陽で輝いていたに違いない。昔から、この曲には壮麗な落日のイメージを持っていましたが、なんだかいますっきりとつながった気がします。

今週の仕事は二日目で、機械仕掛けのように。人の間をいったりきたりして、メールを打って、パソコンで図表を作り続ける。いつもとそう大して違わない仕事。ですが、昼休みに近所の雑木林を散歩すると、いつのまにか夏の兆しに満ち溢れているんですね。蝶が舞い、羽虫が飛び、太陽はもう天頂近くにあって、下草には木漏れ日が揺らいでいる。木々の花は独特な匂いを発して虫たちを呼び集めている。その散歩のときにもやはりこの曲が頭の中で流れている。夏は成熟の季節ですが、休息と滅びの前触れでもある。まだ夏本番には程遠いとはいえ、なにか事物を俯瞰する無常観のようなものを感じました。誰しもすべてが波間にたゆたう存在であるに過ぎない。人間であろうと、虫であろうと、花であろうと、木々であろうと。

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ブルックナー:交響曲第7番
ブルックナー:交響曲第7番
  • アーチスト: ヴァント(ギュンター)
  • レーベル: BMG JAPAN
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/11/07
  • 売上ランキング: 6129
  • おすすめ度 4.0

どんよりとした曇り空。今日はいつもより小一時間ほど早めに家を出ました。少し朝早いとはいえ、乗客はたくさんです。それでもいつもの時間よりはましかな、というところ。今日は所用で少し早めに会社を出ました。読書のほうの進み具合はまあまあ。塩野七生さんの「ローマ人の物語3 勝者の混迷」は中盤に差し掛かりました。

今日もブルックナーを聞いています。ヴァントが最晩年にベルリンフィルを振ったバージョンです。この演奏はチェリビダッケよりもむしろテンポが遅く感じられます。テンポは速くても難しいですが、遅くても難しい。当然のことながらベルリンフィルはきちんと棒に追随しています。時折バラけるところが感じられるのは、ライブ録音ならではのご愛嬌でしょう。演奏自体に傷がつくわけではありません。結構対旋律が良く聞こえる風通しの良い演奏にも思います。あらゆる場面で手堅い構築美を見せてくれますね。

少し疲れているのか、体に痛みを感じます。こういうときは、風呂に入って、早く眠るに限りますね。おかげさまでなんとか家に辿り着きましたので、少し早いですがそろりと眠ることにしようと思います。

明日はなんのCDを聴こうか、楽しみです。最近はCD購入を押さえていますし、図書館にも時間がなくて出かけられません。こういうときは自宅のCDラックを眺めるのが良いですね。思わぬCDが出てきて嬉しくなることもあります。

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Wagner

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Wagner: Das Rheingold
Wagner: Das Rheingold
  • レーベル: Deutsche Grammophon
  • 価格: ¥ 4,010
  • 発売日: 1998/09/04
  • 売上ランキング: 21501

今朝起きると激しい雨音が。先日の「谷間の水」を思い出したので、道順を変えて出勤。今日はぬれずにすみました。

最近はどうもまとまってクラシック音楽を聴くことができないでいました。どうやらそれは、先週末の結婚パーティで、ジャズとブルースの生演奏を聞いたから。ちょっとした衝撃だったようで、本当はブルックナーを聞きたいはずなのに、あいま時間にジャズを聴いてしまうことがありました。べつにジャズを聴くのが悪いというわけではありませんが、気持ちにノイズがのった感じでした。それでも通勤時間や会社の昼休みになんとか聞き続けて、ようやく今日になってワーグナーに回帰できました。

というわけで、「ラインの黄金」をカラヤンの指揮で。あらすじを大体把握したので、音楽だけ聴いても面白いです。初めて聞いたのはショルティ盤でしたが、音のよさではカラヤン盤が勝っています。演奏も録音に助けられてダイナミック。「ラインの黄金」は、「ヴァルキューレ」や「神々のたそがれ」ほどには聞き込んでいるわけではないです。「ジークフリート」と並んで、理解が急がれる曲です。まずは聞き始めなければ話は進みませんね。

 ラインの黄金は、女性歌手の活躍の場が少ないですね。ラインの乙女やフリッカやフライア、エルダも登場しますが、ジークリンデやブリュンヒルデといった主人公クラスの女声がないです。それがとっつきにくさなのかな、とも思います。そういえば、ジークフリートも終幕にブリュンヒルデが出てくるだけ。鳥の声もありますが。そうか、ラインの黄金とジークフリートが僕にとって聞きにくいのは女声が少ないからか、と気づきました。

たまには立ち向かって刺激を受ける選曲もだいじですね。それがまた愉しみなわけです。

あと二日で仕事もおしまい。今週末は自宅でやることが満載。静かな週末になるはずですが、充実した週末にもしたいです。

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ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)新潮文庫
ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上)新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • レーベル: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2002/09/01
  • 売上ランキング: 7117
  • おすすめ度 4.5
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)新潮文庫
ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下)新潮文庫
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 2002/09/01
  • 売上ランキング: 6050
  • おすすめ度 5.0
Wagner: Das Rheingold
Wagner: Das Rheingold
  • レーベル: London
  • 価格: ¥ 5,159
  • 発売日: 1997/10/14
  • 売上ランキング: 75530
塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック
塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2007/05
  • 売上ランキング: 45209
  • おすすめ度 4.0

今日も曇天。霧雨をたっぷり含んだ空気をかきわけて駅まで行きました。 今日は幸いなことに電車に座れましたので、ゆっくり本が読めました。

仕事のほうも混迷を深めていて(?)、7月に立ち上げるプロジェクトが11月に延期になりそうな勢い。まあ、納期が後ろにずれるのは短期的に見れば嬉しいことです。前にも書いたかも知れませんが、少々無理のあるプロジェクトでしたので。とはいえ、延期すれば延期したで後ろにしわ寄せが来ますし。予算のぶんどり合戦にも巻き込まれそうで、少々嫌な役回りをしなければならなそう。こういうときは、自らの善性をひた隠しにして、悪人を演じなければなりません。仕事とは演じることである、とは誰かの言でしたでしょうか?

塩野七生さん「ローマ人の物語3 勝者の混迷」は読了です。グラックス兄弟の改革の失敗、マリウス、スッラの独裁、そしてポンペイウスの時代へ。大きくなりすぎたローマはすでに元老院による寡頭民主制でコントロールするには困難な時代になっています。それでも、スッラなどは民主制を守ろうと、矛盾するようですが無期限の独裁官に就任するわけですね。古びた皮袋を修繕してワインを入れようとしたのがスッラ。しかし修繕にも限界がある。ワインを入れる新しい皮袋を準備しなければならないのですが、ローマはまだそこまでは行っていない。この言葉で、カエサルと、オクタヴィアヌスの登場が示唆されているわけです。

「勝者の混迷」の巻は華々しい権力闘争や戦闘シーンは少ないですが、帝政ローマへの道のりが示唆されていて、読み流せません。 一度読んだだけではなかなかわからないのも事実。そこで、「塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック」を借りてきてみました。各巻の要約が載っていてわかりやすいのですが、やはり要約は要約ですので、流れをつかむ分にはいいですが、楽しみのためにはやはり全巻読まねばなりませんね。それより塩野七生さんのインタビュー記事や対談が興味深いです。この本は塩野七生ファンには必読の書でしょう。

ちなみに、塩野七生さんと辻邦生師の対談もとある本に載っていたのを読んだことがあるのですが、さすがにイタリアの話となると塩野さんの方が饒舌で、辻先生が聞き役みたいな具合になっていましたね。最近の塩野さんのお写真も拝見したのですが、凄いアウラですね。すごまれたら下手な若者でもシュンとなるに違いないです。

クラシックのことを書くこともこのブログを立ち上げた一つの目的だったのですが、読書の感想を書くのももう一つの目的、ということでどうかお許しを。

さて、今日も、「ラインの黄金」に挑戦中。カラヤン盤とショルティ盤をとっかえひっかえ聴いています。特に帰宅してからは久々にCDでショルティ盤の「ラインの黄金」を聴き始めました。ラインの乙女とアルベリヒの対決場面を執拗に聞いています。もう少し聴けば創造的進化が生まれてくるのではないか、と期待しています。「ラインの黄金」はショルティ盤とカラヤン盤しか聴いたことがありません。本当は別の盤も聴きたいのですが、諸事情によりしばらくCDの購入は我慢せざるを得ない状況にありますので、我慢ですね。サヴァリッシュのDVDもiPodに落としましょうか、と思案中。ともかくいろいろ聴いてみないと評価するのも難しいですね。いずれにしろ、なかなか越えられぬ壁もありますが、ともかく聴き続けることが大事ですね。

いよいよ待ちに待った週末ですね。とはいえ、のんびりと過ごせるほど時間持ちではありません。明日は早起きの予定。できるかな?

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取り急ぎエントリーします。

明日深夜(月曜日未明)0時40分からのNHKBS2「クラシックロイヤルシート」では、マーラーの交響曲第三番をアバドの指揮で見ることができます。これは早速録画せねばなりません。楽しみです。

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シー・ホーク~コルンゴルト映画音楽集
シー・ホーク~コルンゴルト映画音楽集
  • アーチスト: ゲルハルト(チャールズ)
  • レーベル: BMG JAPAN
  • 価格: ¥ 1,700
  • 発売日: 2001/12/19
  • 売上ランキング: 12639
  • おすすめ度 5.0

今朝は早起きでした。2時半には起き上がりました。とはいっても昨日は21時頃に眠りましたので五時間は眠っているわけです。

この時期になると、夏至も近いですので、4時半頃には薄明かりが差し込んできますね。そんな風情でちょっといろいろ考えたりしていたら、急に睡魔に襲われたので、30分ほど仮眠。起き上がってまた本を読んだり。 朝食を食べて、いつものカフェに向かいましたが、むむむ、仕事がはかどりません。困りました。打開策がなかなか見いだせない。そのうちに、疲れたときに出てくる「頭が破裂する」感覚に襲われたので、カフェを早めに切り上げて帰宅。休日恒例の午睡を小一時間ほどとって仕事に向かったのですが、また進まない感覚。困りました。

ちょっとしたスランプ?

ですが、ここで逃げてはいけない。逃げずにPCを叩き続けることが大切なのです。遊びに行ったりしちゃだめ。PCに向き合って、いつでも仕事を再開できるようにしておかなければなりません。しかし厳しいですね。

CDラックからまたまた聴いていなかったCDを発掘してきました。コルンゴルトの映画音楽集です。

全体にリヒャルト・シュトラウスやマーラーの旋律が聞こえてくる感じですね。ダイナミズムをもちつつ、映画音楽的な親しみやすさも持っている。なかなか良い感じのアルバムです。「人間の絆」の旋律がとっても綺麗。「霧の中の戦慄」ではピアノの独奏が入ってくるのですが、このあたりはもう映画音楽的な王道ですね。もちろんコルンゴルトが造り出した道でもあるわけですが。後代のカーメン・キャバレロを彷彿とさせます。「風雲児アドヴァース」は、シュトラウスとマーラーが聞こえまくっています。そして甘い節回し。良いですね、こういう感じ。「嘆きのプレリュード」ではプッチーニ的美麗ささえも見て取ることが出来ます。映画音楽はオペラの後継者というのは勘違いなどではなかったようです。

  1. シー・ホーク
  2. 人間の絆
  3. 霧の中の戦慄
  4. 海の狼
  5. 永遠の処女
  6. 嵐の青春
  7. 風雲児アドヴァース
  8. 砂漠の朝
  9. 放浪の王子
  10. まごころ
  11. 嘆きのプレリュード

指揮:チャールズ・ゲルハルト
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団

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2012 年 2 月 7 日
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2008年5月更新率
更新率は87%

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