2008年7月アーカイブ

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ローマ人の物語〈7〉― 悪名高き皇帝たち
ローマ人の物語〈7〉― 悪名高き皇帝たち
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 3,570
  • 発売日: 1998/09
  • 売上ランキング: 94663
  • おすすめ度 4.5

「ローマ人の物語7 悪名高き皇帝達」読了しました。取り上げられた4人の皇帝、すなわち、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロについて、全員が全員「悪政」を敷いたわけではない、というのが塩野さんの見解だったのではないか、と思います。

ティベリウスは、帝国の統治を盤石なものとするべく、軍団を配置し、有能な指揮官達を派遣し、財政の健全化に努めた。けれども、晩年はカプリ島に隠棲しながら帝国を統治したということで、ありもしない噂を立てられてしまったり、財政健全化のために、大盤振る舞いをすることもなかったので、評判は芳しくなかったということなのだと思います。

カリグラは、一刀両断。だめですね。ティベリウスと一緒に暮らしていたので帝王学は学んでいたはずですが、大盤振る舞いをしたのは良いけれど、派手なことばかりするようになって、財政を悪化させてしまう。エジプトからオベリスクを運ばせたり、巨大な船を作ったり……。だから暗殺される。

クラウディウスは、地道な統治で帝国は安定したけれど、皇帝としての迫力に欠けていた感があって、諸手を挙げて支持されたわけではなかったのです。私としてはクラウディウスにはがんばってほしかったのですが、最後に娶った妻がいけなかった。小アグリッピーナという名前ですが、彼女がクラウディウスを毒殺したとされています。その理由は、クラウディウスの実子を差し置いて、連れ子のネロを早々に皇帝に即位させたかったから。早々に、というのは、ネロが若いうちには、小アグリッピーナ自身が権力を握りたかったから。烈女というか、悪女というか……。

ネロは、必ずしも頭の悪い男ではなかったですし、統治期前半は、セネカなど優秀なブレーンがいましたので、当初はそうそう酷い統治ではなかったのですが、母親や妻を殺し、セネカを殺し(自死に追いやる)、有能な指揮官達をだまし討ちにすることで、人心は離れて言ったのですね。キリスト教の信者を虐殺したのも、評判を落とした原因の一つ。ローマ大火の犯人としてキリスト者達を死刑にした点については、当時も評判が悪かったし、後世のキリスト教側から書かれた史書においても当然厳しい評価が下される。まあ、後半はやっていることがほとんどバカ皇帝ですから仕方がない。いくら皇帝でも、うまくもない歌を歌いにギリシアまで巡業するなんて馬鹿げています。というわけで、ネロ帝は属州で起きた叛乱に追い詰められて自死となります。

というわけで読了ですが、少々読むのに時間がかかりました。次は8巻「危機と克服」です。なんとか9巻「賢帝の世紀」まで今月半ばまでに到達できれば、と思っています。

 

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HMV:
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相変わらず「アイーダ」を聴いています。アイーダの空気が、ローマ人の物語の雰囲気に実によく合うのです。そういうこともあって、ヴェルディへの道が徐々に開けてきた感じがします。

昔は、なにか無理して咀嚼しようと努めていた感がありますが、最近はすっと曲の世界に入り込むことができている感覚です。先だっては「期待していた演奏とは違う」などと偉そうなことを書いてしまいましたが、もちろん悪いところもあるのですが、それ以上に良いところが分ってきましたので、心底楽しめるようになってきています。やっぱり、演奏や作品が理解できなくても、聞き込んでいけば楽しめるようになるものですね。

ともかく、ヴェルディって、こういう風に楽しむんだ、という感じが自分の中に形成されていくのが分って、とても嬉しいです。重厚な合唱、情熱的な独唱、華やかなオーケストレーション、ドラマティックな旋律。これはもうご馳走です。 

  • 作曲==ジュゼッペ・ヴェルディ
  • 指揮者==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 合唱==ウィーン楽友協会合唱団
  • アイーダ==ソプラノ==レナータ・テバルディ
  • ラダメス==テノール==カルロ・ベルゴンツィ
  • アムネリス==メゾ・ソプラノ==ジュリエッタ・シミオナート
  • アモナスロ==バリトン==コーネル・マクニール
  • ランフィス==バス==アルノルト・ヴァン・ミル

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今週の仕事も大詰め。若い方と接するのはとても楽しいです!物理には歳をとっても、精神的には常に若さを受け容れられるようでありたいです。

さて、バーンスタインのが振るチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」を聞いています。図書館から借りてきましたので、AmazonにもTowerrecordにもHMVでも、同じ音源と思われる演奏を見つけることが出来ませんでした。録音は1964年です。もう44年も前の演奏ですね。

期待にたがわず、テンポを大きく変えてダイナミックレンジを広げています。壮大で甘い。バーンスタインの指揮は、聞き手に多くを考えさせる音楽作りだと思います。一時も油断がならないですね。BGMなどにはならないです。第二楽章は小気味よい5拍子の舞曲風です。ここは流麗に速度を維持して飛行を続ける感じですが、意外と淡白にも思えます。第三楽章は小学生の頃は好きな楽章でしたが、今は第四楽章の方が心に染み入ってきます。第四楽章は伸びやかに哀しく歌いあげるかんじ。やはりテンポは少し遅めでじっくりと攻めてきます。これは本当に感動的な演奏です。これがバーンスタインらしさですね。

チャイコフスキーの悲愴を聞くのは何年振りでしょうか? 少なくとも5年は聞いていませんでした。小学生のころは、チャイコフスキーが好きで仕方がなかったころがあって、ただただ悲愴やスラヴ行進曲を聴いていた時代がありましたね。あのころは何を聞くにも新鮮で楽しかったです。

いやいや、今のほうが楽しいですね。小さい頃とは比べものにならないほど幅広く音楽を知ることが出来ましたし、iPodだってあるんですから。昔のカセットテープエアチェックの苦労がウソのよう。

余談ですが、当時は、毎週のようにNHK交響楽団の定期演奏会をNHK-FMで聞いていて、もし東京に住めたら、N響の会員になろう! と心に決めていましたが、結局会員になったのは新国立劇場のほうでした。管弦楽も好きですが、それ以上にオペラのほうにベクトルが向いている感じです。

  • 作曲==ピョートル・イリーチ・チャイコフスキー
  • 指揮者==レナード・バーンスタイン
  • 管弦楽==ニューヨーク・フィルハーモニック

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ヴェルディ:アイーダ
ヴェルディ:アイーダ
  • アーチスト: アーノンクール(ニコラウス)
  • レーベル: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2001/09/27
  • 売上ランキング: 89745
  • おすすめ度 5.0

に図書館に言ってもらって借りてきてもらったのが、アーノンクールがウィーンフィルを振ったアイーダ。これまでのカラヤン版は録音が古いので、ノイズが少々気になるのですが、さすがにこの演奏の録音はいいですよ。TELDECなのですが、結構クリアできれいに録れています。

アーノンクールのアイーダ、というと、やはり本流どころではないのかな、とも思っていたのですが、どうしてどうして、明快で主張にあふれた演奏だと思います。テンポはあまり動かさずに、少し速めのテンポをキープしている。音量のダイナミクスが面白いですし、カラヤン版とはアーティキュレーションが違うところがあったりして、面白いです。

とりあえず、全曲通して聴いてみましたが、洗練された綺麗なアイーダ。カラヤン盤はどちらかというと、勢いのある激しく燃え上がるアイーダ。どちらが良いとも言えませんが、そういう違いが感じられるのはおもしろいです。最初は全く入っていけなかったカラヤン盤ですが、こうして聞き比べてみると、カラヤン盤の良いところが見えてきました。そういう意味でも聞いてみて良かったです。

  • 作曲==ジュゼッペ・ヴェルディ
  • 指揮者==ニコラウス・アーノンクール(←アルノンクール)
  • 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • アイーダ==ソプラノ==クリスティーナ・ガッラルド=ドマス
  • ラダメス==テノール==ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(スコラ)
  • アムネリス==メゾ・ソプラノ==オリガ・ボロジナ(ボロディナ)
  • ランフィス==バス==マッティ・サルミネン
  • 国王==バス==ラースロー・ポルガール

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ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服
ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 1999/09
  • 売上ランキング: 30320
  • おすすめ度 5.0

いやあ、ローマ人の物語8巻はあっという間に読み終わってしまいました。

皇帝ネロが失脚し自死した後に、ローマは内乱状態になります。立て続けに3人の皇帝が擁立されますが、ローマ軍団兵同士が敵味方に分かれて凄惨な内戦を闘います。同胞同士の殺し合いは後味の悪いものです。さらに悪いことにゲルマニアでは争乱が起こったり、ユダヤ戦役を闘わなければならなかったり。

そうした危機を収拾すべく皇帝へ擁立されたのがヴェスパシアヌスでした。この皇帝、とても愛着が湧くんですよね。ローマが本籍地ではない初の皇帝です。取り立てて抜きんでてもいないけれど、きちんと職務をこなす東方軍の司令官だったのです。なにより、ヴェスパシアヌスは人材に恵まれていたのですね。ムキアヌスという同僚をローマに送り、反ヴェスパシア勢力の封じ込めやゲルマニアの叛乱鎮圧をはじめとした西方の諸懸案を解決させる。これは、内乱の収拾の過程でヴェスパシアヌス自身に同士討ちという汚点がつかないように、という配慮から。ヴェスパシアヌスはエジプトに留まり、ヴェスパシアヌスの息子ティトゥスにユダヤ戦役の任に当てさせる。ローマに何かあれば、エジプトから海路でローマに入ることもできるし、ユダヤ戦役の戦況によっては、ヴェスパシアヌス自身が援軍に駆けつけることもできる。また、エジプトは小麦の産地なので、ローマの台所を押さえることにもなる。本当に手堅いです。 私も仕事の方法として手堅く一つ一つ懸案を押しつぶしていくやり方が好きですので、とても共感出来ました。

ヴェスパシアヌスは皇帝即位後も手堅いですよ。財政健全化のために、国有地の借款権を吟味して、これまでは端数となってきちんと借地料を取れていなかったのを改めます。いいですねえ。さらに受けるのが、公衆便所からでた小便を集う羊毛業者に小便分の税金をかけたのだそうです。というわけでイタリアでは公衆トイレのことをヴェスパシアーノvespasianoというのでした。ヴェスパシアヌスは死ぬ直前に「かわいそうなオレ、もうすぐ神になる」と言ったそうです。ローマ皇帝は死んだ後には神格化されることをユーモアを交えて語ったのでした。

ヴェスパシアヌスを継いだのは、長男のティトゥスだったのですが、二年の統治で病死。この頃ヴェスビオ火山の噴火でポンペイが火山灰に埋もれることになります。ティトゥスの跡を継いだのは、弟のドミティアニス。元老院とうまくいかず、また粛正も行いましたし、キリスト教も弾圧したと言うことで、元老院議員階級と、後世のキリスト教的視点から見る歴史家達を敵に回すことになりました。軍事面でも経験が足りなかったので、ドナウ川以北のダキア系民族との戦争処理を誤ったりします。ですので、最後は暗殺されたと同時に、記録抹消刑に処せられて、ドミティアニスの記録は消されていくわけです。ところが、きちんとしたこともやっておりまして、ライン川防衛戦とドナウ川防衛戦を結ぶリーメス・ゲルマニクスという長城を構築します。これは功績ですね。

ちなみに、ローマのコロッセオを作り始めたのもヴェスパシアヌス。ヴェスパシアヌスはフラヴィウス一門なので、正式にはフラヴィウス円形劇場というのだそうです。

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Tsuji

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春の戴冠 1 (1) (中公文庫 つ 3-20)
春の戴冠 1 (1) (中公文庫 つ 3-20)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2008/04
  • 売上ランキング: 63893
春の戴冠 2 (2) (中公文庫 つ 3-21)
春の戴冠 2 (2) (中公文庫 つ 3-21)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2008/06
  • 売上ランキング: 4420

春の戴冠、文庫本が出始めましたね。Amazonでも入手できます。春の戴冠は、辻邦生師の代表作であるにもかかわらずこれまで文庫化されていませんでした。一時は単行本でも入手が難しかったことも。

私が最初に手に入れたのは、大学時代に早稲田界隈の古本屋街で見つけた時。驚喜しました。しかしながら、なかなか手につかない感じだったのです。初めて読んだのは大学を卒業してからでした。結構時間をかけて読みました。

二回目に読んだのは昨年。一度読んでいますので、あらすじも大体分かっていましたし、ルネサンス期のフィレンツェ史も抑えることが出来ていたので、以前より増して興奮して読みとげることが出来ました。ネットで読んだのだと思いますが、春の戴冠は、トーマス・マンのファウスト博士に範を求めているのではないか、ということ。確かに、そうした側面は強いですね。

それにしても、春の戴冠には、考えた結果よりも、考える過程が大切なのである、と言うことを教えて貰った気がします。フィレンツェにおけるルネサンスは、ロレンツォ・イル・マニフィカートの死によって一つの区切りを迎え、ルネサンスの思想的背景となったネオ・プラトニズムも、サヴォナローラによって異端視され、廃絶されます。

主人公のロドリーゴの身内からもサヴォナローラの崇拝者が出て、ある種悲劇的な終わり方をするわけですが、それがそこはかとない余韻となって、名状しがたい読後感を産み出すのです。ボッティチェルリの芸術もやはり否定されゆくところで物語が終わるとはいえ、そこに至るまでにボッティチェルリの芸術の力強さが幾度となく繰り返されているわけですので、その価値は全く変わることはない。否定されることによって、逆にその力が強まった気がします。

決して論文を読んでいるわけではないので、プロセス、あるいは物語の総体を味わい尽すことが大切なのです。終わりが全てではなく、そこに至る道筋をこそ愉しまなければならない、ということなのです。

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アイーダ DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 1 (DVD2枚付きケース入り) ヴェルディ作曲
アイーダ DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 1 (DVD2枚付きケース入り) ヴェルディ作曲
  • 発売元: 世界文化社
  • 価格: ¥ 3,420 (5% OFF)
  • 発売日: 2008/05/27
  • 売上ランキング: 2131
  • おすすめ度 5.0

表記の本を入手。アイーダを聞こうと思っていたときに、丁度いいところで発売された感じです。ロリン・マゼール指揮スカラ座の舞台を買うと思えばやすいもの。それにラダメスは若きパヴァロッティですから期待も高まるというものです。少しずつ見始めていますが、なかなかいい感じです。

それにしても、アイーダはすばらしい曲ですね。ヴェルディを苦手にしていたのですが、本当にようやくここまでたどり着いた、という感じです。アイーダは合唱も充実しているので、響きの中にレクイエムの香りを感じたりするとうれしくなってきます。

アイーダがヴェルディ最後の「番号付」オペラなのだそうです。オテロ以降は楽曲は途切れずに続いていくわけですが、アイーダはアリアの終わりに拍手ができるということですね。以前から「番号付」と「番号無し」がいつごろきり分かれたのかを知りたかったのですが、ヴェルディ的にはアイーダとオテロの間がその隔絶だということなのですね。

先日も聞いていたリゴレットもすばらしい曲だと思いましたが、アイーダもすばらしい。ヴェルディ的な次の課題は、オテロとファルスタッフを攻略すること。いずれも新国立劇場で実演に接しているのですが、どうも今一つ咀嚼しきれないです。 これから聞くとまた感想が変わるかもしれません。

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旧約聖書物語 (1977年)
  • 発売元: 新潮社
  • 発売日: 1977/12
  • 売上ランキング: 702943
ギリシア・ローマの神話―人間に似た神さまたち 世界の神話 (ちくま文庫)
ギリシア・ローマの神話―人間に似た神さまたち 世界の神話 (ちくま文庫)
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 693
  • 発売日: 1996/10
  • 売上ランキング: 127013

犬養道子さんの旧約聖書物語を読んでおります。

ヨーロッパを理解するためには2H(ヘレニズムとヘブライズム)が欠かせないわけですが、残念ながらヘブライズムのほうは大学の一般教養課程で少々学んだだけで終わっています。絵を見たり、オペラを聞くようになってからは、この2Hが前提知識として備わっていないと解釈が難しくなります。それを知らないということは、ある種の怠慢だといわれても仕方がありません。

というわけで、まずはギリシア・ローマ神話を学ぼうと、ちくま文庫の「ギリシア・ローマ神話」を購入して読みました。プルフィンチなどでも良いのかもしれませんが、この本は実に丁寧に書いていますので私のような初心者には最適でした。 一方で、ヘブライズムのほうですが、こちらは復習もかねて犬養道子さんの「旧約聖書物語」に手を伸ばしました。

犬養道子さんは犬養毅のお孫さんなのですが、カトリックでいらっしゃる。というわけで、犬養道子さんに噛み砕いていただいた旧約聖書の物語をアブラムがカナンへと旅立つところから読み始めたわけです(天地創造は物語の途中で説明されますので、必ずしも旧約聖書の順序に忠実というわけではないようです)。

読んでいると、いろいろなことが思い出されて面白いのですよ、これが。 アブラハムが自分の息子を生贄にささげようとするシーンは、いろいろな絵画で出てきたなあ、そういえば、ブリテンの「戦争レクイエム」でもこの生贄のシーンを改題したシーンがあったなあ、などと。旧約聖書では、息子を屠ろうとする瞬間に神の使いが現れて、押しとどめるわけですが、ブリテンの戦争レクイエムでは、神に制止されても、息子を屠ってしまうという筋だったと思います。 モーゼとアーロンがエジプトを脱出した後の部分、ここがシェーンベルクの「モーゼとアーロン」の背景なのだなあ、とか、ソドムに関する記述(男色)を読んで、ああ、なるほどプルーストの「ソドムとゴモラ」はここから派生しているんだな、などと興味深いことしきりです。

ほかにも、過越の由来なんて、大学時代に習っていたはずなのに、すっかり忘れていました。それから、アブラハムの子孫のイシュマエルがアラブ人の祖先となり、そこからイスラム教に派生していったんですね。そういう意味で言うと旧約聖書は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にいたるまでの宗教の源流となっているわけですから、やはり勉強しなければならないところ。

物語におけるプロットは、旧約聖書においてすべて出尽くしている、と聞いたことがありますが、そういう観点で読んでも実に興味深く勉強になります。

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Simplism iPod classic 160GB用シリコンケース(ブラック) TR-SCCL160-BK
Simplism iPod classic 160GB用シリコンケース(ブラック) TR-SCCL160-BK
  • 発売元: Simplism
  • 価格: ¥ 1,280
  • 発売日: 2007/10/13
  • 売上ランキング: 7545
  • おすすめ度 2.0

愛用しているiPodですが、コンクリートの床に落としてしまいました……。ですが、全く問題なく動いています。さすが、と言いたいところですが、無防備も怖いのでシリコンケースを買ってみました。購入したのはsimplismという会社のもの。値段と形状で選びました。比較した他社製品ですと、ホイールの部分もシリコンケースで覆ってしまっていましたので、ホイールの操作性に影響するのでは、ということで、ホイールに穴の開けられているこのたいぷを選びました。埃がつきにくい、という触れ込みなのですが、そちらのほうは比較したことがないのでよく分りません。まあ、やはり埃はつきます。とはいえ、これで万一落としたとしても衝撃は少しは減らすことができるのでは、と思っています。

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仕事、なかなか進みません。こんなにうまくいかないのは、見積と実績が乖離しているから。それと、人さえ投入すれば仕事が出来上がると見られているから。結局、負荷が集中するキーパーソンがボトルネックとなり、プロジェクトはなかなか進捗しない。しかも、キーパーソンですから、いろいろなプロジェクトに横断的に関わっていて、被害はそのほかのプロジェクトにも飛び火する。

「ローマ人の物語」では「ローマは兵站(ロジスティック)で勝利する」というくだりが何度も出てきました。ただ攻めあがるのではなく、食料や兵器はもちろんのこと、道路を整備し補給路を確保する。それをやらなかったのが旧日本軍。精神力だけで飛行機を迎撃できませんから。 もちろんローマ軍にだって精神力はあった。それは、確かな兵站力の上に成り立っているもの。後ろで支えている人がいると思うだけで、ずいぶんと励まされるものですし、目先の敵に集中できるんですよ。

だれにも支えられていないと感じながら敵に向かうのでは、戦う前から足かせをはめられている感じ。何とかしたいものです。 まあ、いろいろといいたいことはありますが、ここは、仕事の話をする場ではないので、このあたりで。

引き続きアイーダを聞いております。DVDのほうは、第二幕へ突入。アムネリスとアイーダの対決が終わり、これから凱旋行進で盛り上がるところです。今日見る予定です。CDのほうは、テバルディとベルゴンツィが歌うカラヤン盤を狂ったように聴いています。もう大分と曲も覚えてきました。しかも飽きが来ない。何度聞いてもおもしろいです。小さい頃はこういうことがありましたが、近頃ではこんな聴き方をしていませんでした。珍しく一曲に没頭しています。カラヤン盤が実はとてもすばらしいということも原因の一つ。あそこまでドラマティックに盛り上げられると何度聞いても血が沸き立つ思いです。

こういう状態でDVDや実演を見るのが効果的なんですよね。

それにしても、アムネリスの言動は複雑です。恋敵のアイーダがいなくなったと喜んでいたら、ラダメスさえも失うことになるとは想像もつかなかったようです。第四幕前半の主人公は間違いなくアムネリス。アムネリスが、ラダメスに慈悲を、と願う台詞がある種の哀感すら漂わせる。あの第一幕、第二幕の強気なアムネリスは何処へ行ってしまったのでしょう。

以前にも書いたかもしれませんが、アムネリスにとってのラダメスの死は、おそらくは、初めて大切なものを失う瞬間なのでしょう。そういう意味では、同じくお嬢様(?)的お姫様であるトゥーランドットにも似ている。やはりトゥーランドットも謎かけにおける誇りを失い、挑戦者のなすがままになろうとしているのですから。

ラダメスとアイーダが地下牢で逢う場面、ここはトゥーランドットのカラフとリュウの掛け合いの部分に似ている。カラフは、トゥーランドットを選びリュウを選ばないのですが、ラダメスはアムネリスを選ばずアイーダを選ぶ。対照的でいながら要素は良く似ている感じを受けます。舞台はどちらもいわゆるオリエント(東方)ですし。

ヴェルディのオペラとプッチーニのオペラは似ていないのではないか、と常々思っていたのですが、やっと似ているところに出遭った感じです(むしろプッチーニはワーグナーに似ていると思っていました)。

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この一ヶ月弱は、ヴェルディばかり聞いている気がします。これまでは本当にヴェルディが苦手でした。ですが、ちょっとした理由により、アイーダを聞き続けているうちに、なんとも面白くなってきたのです。

以前にも書いたのですが、迫力のある音響、情熱的な旋律、人間心理を抉り出すプロット、などなど魅力がたくさん。これまでは、レストランの外から、紳士淑女がヴェルディ作品をめでているのを眺めているだけでした。ですが、ここにきてようやくレストランの敷居が下がってきて、紳士淑女にはならずとも、ヴェルディ作品を楽しめるコース料理にありつけた、といった感じでしょうか。

今朝も、オテロを聞いて出勤したのですが、導入部の迫力音響に深い感動を覚えましたし、なにより、デル・モナコのテノールが雄雄しくてすばらしいのです。どこかでモナコの声をトランペットに喩えていた文を読んだ記憶があるのですが、まさにトランペットですね。すばらしい。ちょっとピッチがおかしいところもありますが、それもご愛嬌でしょう。 ともかく、オテロもまだまだ聞き込まないといけません。まだまだご馳走を味わうだけのレベルに達していませんので。これはまたひとつ楽しみが増えました。

ちなみに、これまで実演で接したベルディ作品は以下のとおりです。

  1. イル・トロヴァトーレ(2003年@新国立劇場)
  2. オテロ(2003@年新国立劇場
  3. 椿姫(2004年@新国立劇場)
  4. ファルスタッフ(2004年@新国立劇場)
  5. マクベス(2005年@新国立劇場)
  6. 運命の力(2007年@新国立劇場)

予定では、リゴレットを今年の11月に見に行くことができそうです。

一応本番前に予習をしていますので、本番だけではなくCDもきちんと聴いているはずでした。しかし、これだけ聴いても、理解できなかったのがどうしてなのか分かりません。楽しむことができるようになるには少々時間がかかるということなのでしょう。

そういうわけで、ほとんどヴェルディばかり聞いているので、ほかの曲を受け付けなくなっています。特にジャズ。iPodにはジャズも結構入っているのですが、今度はジャズに入っていくことができなくなってしまいました。僕にとっては、今はヴェルディを聞く季節なのだ、ということなのでしょうか。うれしいですね。感謝しないと。

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ローマ人の物語〈9〉― 賢帝の世紀
塩野 七生
新潮社
売り上げランキング: 54463

ローマ人の物語、「賢帝の世紀」に入っていますが、これがどうしてなかなか進まない。理由は、寝不足でしょうか。暑くなったからかもしれませんが、最近明け方に目を覚ますことが多いです。日が長くなったというのも理由でしょうか。暑くなって睡眠の質が悪くなっているのかも知れません。

ともかく、早く起きて、本を読んだり書き物をしたり。家を出るのは7時前ですので、ゆったりとした明け方です。ところが、やっぱり寝不足らしくて、通勤電車で本を集中して読むことができずにいて困っています。仕事も結構忙しいですからね、最近は……。

ともあれ、微速前進ながらも読んでいます。トライアヌスが死に、ハドリアヌスの治世となり、ダキアの攻略もなる。ハドリアヌスは休むことなく帝国内を視察して回っています。

トライアヌスは初の属州出身皇帝でしたが、ハドリアヌスも同じく属州出身皇帝。トライアヌスはハドリアヌスの後見人といった立場だったのですね。このあたりのハドリアヌスの皇帝継嗣も少しく不可解なことがあったようなのですよ。

普通なら生前にトライアヌスを養子にして後嗣として扱うものですが、そうではなかったらしい。トライアヌスが死の床で養子にしたといわれているようなのです。トライアヌスの死の床には、数人の供回りと后のプロティアしかいなかったというのですから。だから不透明感はあった。しかもプロティアとハドリアヌスはプラトニックなものであるにしても互いに意識しあう仲だったということも言われているらしいですし。 もっとも、元老院もやはり推すならハドリアヌスという意見でもあったようです。経歴的にも十分だし、年齢も40歳過ぎだった、ということもありますし。結果として、良かったのではないでしょうか。ハドリアヌスもやはり賢帝の一人に数えられていますから。

こういう人間くさいエピソードは実に面白いですね。こういう部分をすかし彫りのようにじわりと表現するのがうまいと思います。決して情感的な表現ではなく、研究者かあるいは旅行者のような目線で描いていくわけで、真実味もあり情感もあり、ということになりましょうか。

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Salome in NNTT

昨週の水曜日の新聞に、新国立劇場の次期芸術監督人事についての記事が載っていました。今更ながらご紹介。すでにご存じのように、若杉弘さんは2010年秋に芸術監督を退き、尾高忠明さんが次期芸術監督に就任することが発表されています。2007-2008シーズンから若杉さんが就任したというのにもう次期監督ですか、と少々困惑したのですが、新聞によると芸術監督の任期は三年なのだそうです。そうすると、あと2シーズンで若杉さんが退任すると言うことになる。

うーん、個人的には「軍人たち」上演に代表される若杉さんのチャレンジに期待していただけに、残念だなあ、という感じ。あと2シーズンあるとはいえ、次期監督が発表されてしまうと、劇場の士気にも影響するのではないか、とも思いますね。

ところが、おもしろい(?)ことに、次期監督に「決まった」とされる尾高忠明さんも「そんなの聞いてないよ」という感じなのだそうです。劇場側が根回しが不十分なまま発表してしまったようなのです。尾高さん自身尾高さんは「納得できなければ辞退する」とおっしゃっているそうな。劇場側のネゴが足らなかったんですね。担当者は今頃大変だろうなあ。

理事長の遠山敦子さんは、小泉内閣で文部科学大臣になった方ですが、この方もやはり文部官僚。トルコ大使や文化庁長官も歴任しているそうです。今は官僚に対しては厳しい時代。いろいろ不祥事もあるということもありますが、それに乗じてマスコミも官僚を叩けばニュースになりますから、スケープゴートにしやすい。記事では直接遠山さんを批判してはいないけれど、記事の作りは時流に乗った(?)ものとも言えそうです。

 

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ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲第15番&第16番
アルバン・ベルク四重奏団
EMIミュージック・ジャパン (1997-05-21)
売り上げランキング: 10573
おすすめ度の平均: 5.0
5 後のライブ録音とともに、聴かずしては語れない演奏

昨日は所用で学習院大学のキャンパスにいってまいりました。学習院大学は、辻邦生師が教鞭を執っておられたゆかりの場所です。きっとこの道、この風景、この木々を眺めておられたのだろうな、と思うと感慨もひとしおでした。個人的には学習院大学には苦い思い出(受験したわけではないですよ)もありますので、なかなか複雑な気分を味わいました。

本当に暑い一日でしたが、今年の東京は、なんだか蝉の鳴き声が聞こえません。夕方に家の外に出てみると、か細く蝉が鳴いているのが聞こえたぐらい。毎年こんなものでしたでしょうか? なんとなく静かな夏という風情です。

この数週間は緑(Verdi)一色でしたので、たまにはベートーヴェンなども、と思いました。「葉っぱに埃がついたので水をかけて払ってやったでちブログ」さんのrudolf2006さんがベートーヴェンの弦楽四重奏を取り上げておられて、急に聞きたくなった次第。持っているのはアルバンベルク四重奏団の全曲盤で、10年近く前に大枚をはたいて買ったのです。どうやら最近は廉価版で出ているようですね。ショックでかいです……。

Beethoven: The Complete String Quartets
Alban Berg Quartett
EMI Classics (1999-11-16)
売り上げランキング: 11693
おすすめ度の平均: 4.5
5 永遠の金字塔
4 スタンダード

この曲の第三楽章、2分半ほどたったところのフレーズが好きで好きで仕方がないのですよ。長い音符が響き渡って、まるで川が静かに流れているのを眺めている気分だったのが、突然、典雅で優美で上品でたおやかな美しさを持つフレーズが現れる。ABQの演奏は思ったより遅いテンポでカンタービレ、みたいな感じ。7分半ほどのところでも再度登場しますが、微妙に旋律は変奏されていてふくよかな味わいを増している。四人の奏者だというのに雄弁です。これもやはりご馳走ですね。最終楽章も良いですねえ。少し愁いを帯びた旋律が徐々に上昇していって、情感がほとばしっていくのがよく見えてきます。

フランクフルトからケルンへ向かうインターシティに乗ったことがありますが、ライン川の滔々とした流れを眺めていると突然向こう岸の山の頂に古い城があるのが見えてきて、驚いたのですが、そんなことを思い出してしまいました。古き良きドイツの良心だなあ、と思います。

ABQは一度だけ聴きに行ったことがあります。やはりベートーヴェンの弦楽四重奏でした。サインもしてもらったはずなのですが、そのCDは何処に行ったのだろう……。

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コレッリ:合奏協奏曲集 作品6 (全12曲)
イ・ムジチ合奏団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2001-08-22)
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おすすめ度の平均: 4.0
4 美しい音楽
4 バロックのバイオリン(コレッリ)

この数ヶ月のことを思い出すと、塩野七生さんの「ローマ人の物語」を9冊分を読了、加えて、「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷、「神の代理人」を読了、という感じで、個人的に限られた時間の中で塩野七生作品を結構読んだなあ、という感じ。しかし、今年の目標である、年間100冊には及ばないです。半年が経ちましたが、まだ40冊ぐらい。後半はペース上げないとだめかも。

仕事の方はといえば、今月稼働するはずだったプロジェクトが11月に稼働延期となったものの、6月になかなか手がつけられなかった10月稼働のプロジェクトの方が追い込まれてきていて、少々厳しい状況に追い込まれつつあります。そうはいっても、何とかするのですけれど。

音楽の方はといえば、この一ヶ月弱を「アイーダ」に捧げきりました。

というわけで、いろいろと根を詰めてやっていますので、ちょっと休みたいなあ、ということで、今日はコレッリを聞いてみることにしました。大分前に図書館で借りていたのですが、聞けていなかったものです。Concerti Grossi Op.6です。ディスク二枚組ですね。

イタリア語はあまりよく分っていないのですが、直訳すると大きな協奏曲集となります。しかしながら、辞書を引きますと、Concerto grossoで、「合奏協奏曲」とありますので、Concerti Grossiは合奏協奏曲集ということになりましょう。concertoは男性名詞ですので、語尾がiとなることで複数形となります。勉強になりました。間違いがあればご指摘を。

コレッリは1653年にフジニャーノに生まれ、1713年にローマで亡くなっています。ちなみに、ヴィヴァルディは1678年に生まれ、1741年に亡くなっていますから、コレッリはヴィヴァルディの一つ前の世代ですね。 17歳でボローニャのアカデミア・フィラルモニカの会員になった、とブリタニカ百科事典にありますが、神童ぶりを発揮していたんでしょうね。アカデミア・フィラルモニカは基本的には20歳以上じゃないと入れなかったのだそうです。コレッリの他にもやはり20歳に満たずにアカデミアに入会した音楽家がいるのですが、それはモーツァルトなのだそうです。コレッリ恐るべし。

合奏協奏曲、また本当に良いのですよ。心のオーバーホールということにいたしましょう。これはヴィヴァルディに影響を与えたであろう響きですよ。通奏低音がとても気持ちよいのです。これはちょっと癖になりそうな音楽です。録音もなかなか良いのです。ほどよいリヴァーヴ感が良く出ていて、とても気持が良い。コレッリの音楽は、同じバロックでもバッハとは違いますね。バッハの音楽にはある種の憂愁感、敬虔さ、生真面目さがあると思うのですが、コレッリの場合は、奔放に明るく素直に歌い上げている感じがします。もちろん、愁いに満ちた楽章もあるのですが、それですら、黄昏時の美しさを描写したのではないか、という気がするぐらい、美への透徹とした眼差しが失われていないように聞こえるのです。

バロック音楽ですので、テンポをこまめに変えたりはしないのですが、対旋律を巧く聞かせることでダイナミックな音作りになっていると思います。フーガも気持ちいいです。これは本当にお勧めです。

第8番のPastorale:Largoは、どこかで聴いたことがある曲。クリスマスという題名ですね。記憶間違いでなければ、イギリスのテレビ映画「小公子」だったかなあ、と。アレック・ギネスが伯爵役で出演していた心温まる映画で、最後のクリスマスパーティの場面で演奏されていたような。

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バロック美術の成立 (世界史リブレット)
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4 芸術の世俗化

昨日の続きです。今更ですが、ちょっとバロックについてまとめてみようと思います。

バロックとは、大まかに言えばルネサンスのあと、ロココの前ということで、16世紀後半から18世紀半ばにかけての美術、建築、音楽、文学の様式概念で、スペイン語で「歪んだ真珠」を意味するbaroccoからきているとも、ルネサンス期哲学者が法外な論証をbaroccoと読んだことに由来するそうです。

美術においては「奇妙でグロテスクなもの」とされているようです。バロック美術で言うと、絵画では、カラバッジョ、ニコラ・プッサン、エル・グレコ、ベラスケス、ルーベンス、レンブラント達が立役者。年代的にはクロード・ロラン(クロード・ジュレ)(1602-1682)もバロックでしょうか。プッサンの影響を受けていると言うことですので、おそらくバロックに分類しても良いと思います。

バロック建築でいうと、ベルニーニとボロミーニのローマでの活躍で絶頂を迎えます。ヴェルサイユ宮殿もバロック建築なのですね。

ベルニーニは彫刻のほうが有名でしょうか。 先日、昔録画していた、NHKの「世界美術館紀行」でローマのボルゲーゼ美術館を取り上げていた回を見たのですが、ベルニーニの、彫刻とは思えない肉感的で透徹とした大理石彫刻を見たところでしたし、カラバッジョも近代絵画の祖として紹介されていましたので先日来バロック付いている感じです

。 特にベルニーニの彫刻は映像で見る限りすばらしすぎる。ダフネを我が者にしようと迫り来るアポロンから逃れようと、ダフネが月桂樹に変容していく瞬間を捉えた彫刻では、ダフネの指先が木の枝に変わり、足は根付き始めるのが実に細密精緻に彫られていました。このエピソードは、リヒャルト・シュトラウスのオペラ「ダフネ」で取り上げられている題材です。

ベルニーニは、「ダ・ヴィンチコード」の著者であるダン・ブラウンが書いた「天使と悪魔」でも登場しました。あれも面白い本でしたね。

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アイーダ DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 1 (DVD2枚付きケース入り) ヴェルディ作曲
永竹 由幸(ながたけ よしゆき)
世界文化社
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先日から隙間時間で少しずつ見ていた「アイーダ」のDVD。ようやく完了です。音楽を聴いてかなり覚え込むと、映像をみるととても愉しめます。

マゼールの指揮はキリッとしている。盛上げるところはテンポを上げてダイナミクスをつけています。まあ、オケや歌手が追随できていないところもありました。それから、第二幕の第一場で少々オケが乱れるところも。カラヤン盤でもやはり少々リズムが揺れるところなので難しいのだと思いますが。裏と表の拍節の取り方が難しいところなのです。ライヴですし仕方がないと思います。ですのでご愛敬です。全体的に割合に濃密な音作りだと思いました。

ラダメスのパヴァロッティは絶好調。張りがあって威力ある歌声はすさまじい。アイーダを歌うマリア・キアーラさんも健闘。アムネリスを歌うゲーナ・ディミトローヴァさんは、悪役なのか味方なのかよく分からないアムネリスの難しい役回りをうまくこなしていましたが、演出の都合もあるのでしょうけれど、もう少しナイーヴなアムネリスも見てみたいなあ、という感想も。

やはり第四幕の前半はアムネリスが悲劇のヒロイン的な状況で、アイーダの悲劇的状況も相俟って見ると、ラダメスよ、しっかりせよ、と言いたくなりました。二人の女性を死に追いやったり絶望の淵に立たせたり、とラダメスはなかなかに女泣かせな男なのです。自分への真偽を貫くのはいいのですが。

アイーダはプロットしてもとても面白いので、いろいろ翻案してみると面白そうです。

今回、アイーダをむさぼるように聞いたおかげで、ヴェルディのオペラが面白くなりました。やはり理解できない楽曲であっても、諦めずに聞き込むと面白くなってきます。この調子で、ヴェルディの他のオペラ群も楽しめるようになれるといいなあ、と思います。

 

  • 作曲==ジュゼッペ・ヴェルディ
  • 指揮者==ロリン・マゼール
  • 管弦楽==ミラノ・スカラ座管弦楽団
  • 合唱==ミラノ・スカラ座合唱団
  • アイーダ==ソプラノ==マリア・キアーラ
  • ラダメス==テノール==フェルナンド・パヴァロッティ
  • アムネリス==ソプラノ==ゲーナ・ディミトローヴァ
  • アモナスロ==バリトン==フアン・ポンス
  • ランフィス==バス==ニコライ・ギャウロフ

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整理するために、アイーダの人物相関図を作ってみました。

 

Aida
Aida posted by (C)shushi

アイーダがエチオピアの王女で奴隷だと言うのに、どうしてラダメスと知り合ったのか、という謎。アムネリスがラダメスに思いを寄せるのはよく分かります。きっとお嬢様で、何でも欲しいものは手に入れてきた手合いなのでしょう。ラダメスは立派ですが、少しお人好しでもあります。だからこそアモナズロの策にはまってしまう。アイーダの心は真っ二つでしょうね。敵国の将と恋に落ちるのですから。いわばウェストサイド物語というかロミオとジュリエットというか、古典的な悲恋物語の範型をとどめています。

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辻邦生全集〈2〉異国から 他
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  • 発売元: 新潮社
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  • 発売日: 2004/07
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辻邦生 全短篇〈2〉 (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論社
  • 発売日: 1986/06
  • 売上ランキング: 348465

ここのところ、塩野七生さんや犬飼道子さんの本を読んでばかりで、辻先生の本をあまり読めていません。それでも、先日は「モンマルトル日記」を散漫に読んで、自分を鼓舞してみたりしていましたが。 そこで、何冊か辻先生の本を紹介してみようかな、と思い立ちました。初めて辻先生の本をお読みになろうか、という方々をターゲットにして、何冊か紹介してみようと思います。

まずは、「ランデルスにて」という短篇から。この短篇は、私が読んだ二つ目の辻作品です。一つ目は「樂興の時 桃」でしたが、学校の図書館にあった短編集の中からランデルスにて、を読んだのがはじまり。これを読んでから、すっかり辻文學の虜になってしまい、今に至るわけです。

美しい北欧の女性と知り合う主人公。女性の気の毒な身の上話を聞かされ、同じホテルの隣同士に止まるのだが、そこに現れたのは……。

まず始まりがすばらしい。列車が北欧の駅を通過していく様子が、駅名の羅列で表される。これがもうなんとも異国情緒を書き立てるだけではなく、重苦しい北欧の冬の空気が本から流れ出してくるのですね。そうして一気に物語世界に飛び込んでいくわけです。 そして最後に突きつけられる宿屋の主人の言葉。この言葉にぐさりと来たのは、主人公だけではない。読み手の我々も匕首を突きつけられたような気分になります。そして終幕部もやはり、北欧の駅名の羅列……。くぐもった声で発音される北欧語が陰鬱な空気を醸成します。

この話、読み終わってからもズシンと何かが来るのですよ。人間とは、人の間でしか生きられないというのに、とかく自分のことだけを考えるもの。それも都合の良い解釈で。

  • 初出 1975年「風景」
  • 辻邦生全集第二巻
  • 辻邦生全短篇(2)

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Sat

19

07

2008

所用のため、記事はなんとかアップしますが、頂いたコメントの返答に時間がかかる見込みです。申し訳ありません。来週の終わりにはなんとか返答できるかと思います。

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5 アナログ時代の買い忘れ!
5 強力メンツが一体となって盛り上げるライブアルバムです
5 この辺で爆発しましたな
5 RUN FOR COVER 最高!
5 サンボーン名義ですが・・・ベーシスト必聴です。

久々にジャズの話題を。

僕は学生時代サックスを吹いておりました。最初はアルトサックスを吹いていたのですが、しばらくしてからテナーサックスをお借りしてブレッカーごっこを愉しんでいました。というのも、私が好きなサクソフォニストと言えば、ほとんどがテナーの奏者で要らしたからです。マイケル・ブレッカー、ボブ・バーグなどなど。一方、アルトサックスでは、高校時代に聞いていたT-SQUAREの影響で、伊東たけし氏が好きだったのですが、その後はアルトサックスを吹かれる方の音楽は余り聴いてきませんでした。あの御大デビッド・サンボーン氏も学生当時は余り好きではありませんでした。

しかし、今日になって改めて聞いてみると、この人ただもんじゃない、とおもいました。盛上げ方を本当に心得ていらっしゃる。美しいフラジオ音域の高音はきちんと制御されていてそのテクニックに舌を巻く。割れるような激しい音ながらも、バラードもちゃんと吹ける。

改めて、すごい方だなあ、と思い知った次第。やはり年齢に応じて好きな音楽というものはどんどん変わっていくものなのでしょうね。

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Closer
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またまた今日もサーンボーンのCDについて。クラシックブログなのに申し訳ないです。それから、最新動向もチェックしていない。オペラばかり聴いていたからそういうことになったのですが。

サーンボーンは、記憶に間違いがなければデュコフという強力なメタル製のマウスピースを使っているはずです。その音の良さが昨日になって初めて迫ってくる感じを覚えたのです。大きな音量では音が割れて激しい音がするのですが、小さい音量ではサブトーン的な柔らかい音がする。その音量だけではなく音色自体もダイナミズムを持っていて、聞いている者の心をえぐります。これがもう感動的に思えてならない。つい4年ほど前に買ったCDなのですが、その時は全く価値が分らなかったのですが、今となっては、どうしてこのすばらしさが分らないのだろう? と不思議に思うばかりです。昨日も少し書きましたが、音楽を味わうことのできる瞬間というのが何時訪れるのかは分らない。あのヴェルディの音楽もやはり理解するのに時間がかかったけれど、サーンボーンもやはり同じだったと言うことでしょうか。音楽というのはこうだからおもしろいです。音楽には限りませんが。

オペラを聴いてからサーンボーンを聞いて想った大きな違いは、ビブラートのかけ具合。オペラ歌手のビブラートの波長より長いということ。これがなかなかおもしろく味わいをもって聞こえてくるのです。それも大きな発見でした。

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Tsuji

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城・ある告別―辻邦生初期短篇集 (講談社文芸文庫)
辻 邦生
講談社
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何かに罪の意識を感じている男と女がスペインへの列車旅行に向かいます。それも旅行案内書に載らないような旅行をするために。灼熱のスペインの大地を走る気動車。フランコ政権下にあって政治的自由を失っているスペイン人達。線路工事をする兵士。

そうしてサラマンカに到着した二人はやはり旅行案内書に載らないような場末のホテルに部屋をとる。だが旅行案内書に沿わないようにしているはずなのに、いつしか旅行案内書に近付いている。

ホテルの物静かな主人。サラマンカの市場の熱気。揚げ油の匂い。ロマの娘の舞踏の情熱的美しさ。サラマンカの風物にあてられながら、 二人には徐々に生への意志が醸成されていきます。それは男の「僕たちにだって幸せに生きる権利がある」という言葉にも見て取ることができます。しかし、二人はサラマンカを去らなければならない。女は言います。

「それ以上のことをサラマンカに負わせるべきじゃないわ」

最終幕がすばらしいのです。このブログでも何度も紹介したかも知れません。そして個人的に何度となく励まされたことか。泥棒容疑で捕まった踊り子の娘が警察署から裸足で歩いてくる。オレンジを齧りながら。その躍動的な生命感と言ったら! そして、この言葉で小説は閉まります。

「オレンジを囓るんだ。裸足でね、そして何かにむかってゆくのさ」

 

初出:1972年文學界
辻邦生全集第8巻に所収
文庫:新潮文庫「サラマンカの手帖から」、講談社文芸文庫「城・ある告別」

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今日はちょっとこのブログの舞台裏のようなこと書いてみたいと思います。

いつMSB(Museum::Shushi Bis)を書いているかというと、平日だと明け方が多いです。一旦Google NoteかMicrosoft Office Onenoteで下書きを書いてから、ブログにアップするという感じです。アップ時間はまちまちですが、最近は夜にアップできるようにスケジューリングしています。

Microsoft Office OneNote 2007
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Microsoft Onenoteは、資料の整理や情報をストックするのに便利なアプリケーションです。不便なことはたくさんあって、どうにかして欲しいと思っていますが、それに勝る便利さ。やはり情報をただただ貯めていくという作業にはこのアプリを使うしかないかなあ、と思っています。読書カードや情報カードの代わりに使うことも出来ますね。ちなみに「不便なこと」とはVBAがついていなかったり、スケジューラとの動機がOutolookとしか出来なかったり、などなど。色々ありますので、また今度まとめて書いてみたいと思います。

ちなみに、検索が遅くて使えないなあ、と思っていましたが、Microsoft Desktop Searchを導入すると、なんとインデクス化されて検索が高速化しました。この検索速度なら実用に耐えうります。あとは、Google Desktop Searchでも検索ができると良いのですが、そこはなかなかうまくいかないです。

譜面を書くのは、Music Time Deluxe Version 3.5の英語版を使っています。昔、Version 3.1の日本語版を使っていたのですが、Windows XPでは巧く動かないので、USのページからダウンロード購入しました。慣れると結構楽しいです。

画像はフリーカットプリスクという画像のキャプチャツールを使って譜面部分をJPEGに落として添付しています。

画像処理はAdobeのPaintoshop CS2を使っています。これは高機能でとても使いやすい。まだまだ全機能を使いこなしているとは言えませんし、研究する時間もあまり取れないのですが、ロゴを作ったりするのは楽しいですよ。

画像ですが、基本的にはFlickrに投稿して、その画像をブログ上に貼付けています。ですが、Flickrの枚数制限(フリーアカウントだと200枚まで)に引っかかりましたので、枚数制限のないフォト蔵に乗り換えました。Picasa Web Albumに乗り換えようと思います。

Microsoft Office Access 2007
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Microsoft Office Excel 2007
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演奏者の紹介では、Microsoft Accessに貯めた演奏家情報を元に、Microsoft Excelにデータを移管してVBAでHTMLにコンバートしたものを使用しています。この方式を採り始めてから、ご紹介する演奏の奏者情報を正確に素早くアップできるようになりました。VBAやAccessは作り込みに少し時間がかかりますが、それ以降はずいぶんと省力化されましたので、一時の苦労を厭ってはならないなあ、と改めて思いました。

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なんだかお久しぶりな気がいたします。

実は、ちと旅行に行ってきました。昨年は10月にイタリアに行ったのですが、今年は諸般の都合により、ローマへ。17日に出発し、24日に帰国しました。すぐに再開したかったのですが、体調を崩したので更新が滞りました。17日~24日の記事は、旅行前に書きためていたものを順次自動更新しました。旅行の間中更新を止めるのはちょっと気が引けたもので……。でも、帰国してから更新できていないんじゃ仕方ないじゃない? という気もいたしますが。連載を持っている漫画家さん(作家さんでも良いのですが)の気持が少し分った気がします。

ともかく、いろいろとエキサイティングな旅行でした。ユーロ高ということもありましたし、肉体がぼろぼろになる苦行のような旅でしたが、いろいろと勉強になりました。また写真を載せたり、記事を書いたりしようと思います。

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Puccini: Madama Butterfly / Sinopoli, Philharmonia Orchestra

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旅行明けで会社に戻ってみると、驚きの連続。良い意味でも悪い意味でも。早くイニシアティブを取り戻して行きたいですね。

今日はまたオペラの話題。

今年はプッチーニの生誕150周年となります。そういえば、お正月に見に行った「NHKニューイヤーオペラコンサート」でも、プッチーニの動画本邦初公開みたいなコーナがありましたね。

図書館で借りてきたシノポリの振る蝶々夫人、これがめっぽう面白いのです。第一幕を執拗に聞き込んでいます。それだけでも本当にすばらしいのです。

テンポが激しく操作されていて、実に楽しい。ここでこのテンポ? みたいな驚きの連続。でもそれでいてしっくり来るテンポ。僕のデフォルト盤であるカラヤン盤がそんなにテンポを動かさないので、そう思うのかもしれませんが。個人的にはテンポを動かす演奏が好きですので、いたく気に入りました。

シノポリのプッチーニといえば、「マノン・レスコー」を聞いたことがありますが、こんなにテンポ動かしていたかなあ、と思ったり。

ちなみに、ピンカートンを歌うホセ・カレーラスがすばらしすぎる。パヴァロッティのようなあらぶれたところもなく、ドミンゴのような甘さもないけれど、なんだか直情的で真摯に歌う感じですね。不品行なピンカートンには少し似合わないかも(そういう意味ではパヴァロッティはピンカートンにぴったりですが……)。でも好きなんですね、こういう声。ここまで一生懸命歌われるとこちらも心が動きます。ピンカートンのカレーラスは当たりです。

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旧約聖書物語 (1977年)
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あまりに忙しい。ここで道を誤ると大変なことになりそうなので、すばやく慎重にことを進めなければならない。自分だけならいいけれど、人が関わるととたんに難しくなるわけですが、まあ仕事というのは、そういうものです。

犬養道子さんの「旧約聖書物語」読み進めています。断片的に知っていた旧約のエピソードが体系化されて徐々に霧が晴れていくような気がします。 それにしても父なる神の厳しさといったら大変なものですね。砂漠の中から生まれた一神教の厳しさ。昔大学の一般教養の授業で、イスラエルの地は砂漠ばかりではないのだから、砂漠の一神教というのは違うのではないか、という話を聞いたことがありますが、この「旧約聖書物語」を読むと、やはり厳しい気候がゆえに育まれたのだなあ、というのが実感です。

しかし、音楽聴くのも、絵画彫刻を見るのも、旧約は外せないですね。サムソンとデリラとか、ダヴィデとゴリアテとか、エピソードを知らないと味わい方も違ってきます。今までの怠惰な自分が許せないですね。これからがんばります。 まあ、旧約の次には、新約があるわけですし、ギリシア神話ももう少し勉強しないといけませんし。

うーむ、やることがたくさんありすぎて楽しくなってきました(半分は本当で、半分はやせ我慢です)。

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Alban Berg: Wozzeck
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うう、忙しくて更新できません。下書きは書いているものの、Weblogにアップできない。まずいですね。もっと効率的に動いていかないと。

今朝は、急にベルクのヴォツェックが聞きたくなって、第一幕第三場でマリーの幸福と不安の混ざり合った美しい歌を聴いていました。第三場では、冒頭で軍楽隊の行進が聞こえますが、これはもうマーラー的な世界。それが、マリーの台詞で一気に無調の世界へと色彩を変えていく。 マリーの台詞の焦燥感と切迫感、歌唱の流麗さと調性を踏み外す危うさ。たまりません。しかしながら、忙しいときや鬱気味のときにに聞くのは考えもの。心がかき乱されますので。

どうもヴォツェックのマリーと、軍人たちのマリーのイメージが重なり合って仕方がないです。ちと考えてみたいテーマですね。

シュトラウスのような美しいオペラも好きですが、ヴォツェックとかルルとか、不安をかきたてられるオペラも実は好きだったりするのですね、これが。ああ、こんなことなら、昨年、バレンボイム(場恋慕医務と変換された。笑えます)&ベルリンシュターツオーパーの「モーゼとアロン」を見ておくんだった……。もっと積極的にいろいろ聞いていこうと改めて思いました。

仕事場はトラブル続きで大混乱状態。直接の当事者ではないですが、玉突き的に私の仕事も膨らんでいるイメージ。まあトラブルなので仕方がないですが。

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