2008年9月アーカイブ
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ダブリューイーエー・ジャパン (1999-11-25)
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最近ベルクに執心しているのはどうしてなのかは分かりません。決して易しい音楽だなどとは口が裂けても言うつもりはなくて、難しくて仕方がないです。無調感、12音音楽的な響きが調性の持つ安心感を取り去って、聴きながら浮遊するような感覚。決してフリーキーなジャズなどとは違います。どのように計算されているのか興味深くて、今度譜面を買ったり、文献を読んだりしよう、と思っています。
ABQ(アルバン・ベルク弦楽四重奏団)の古い録音を聴いています。新しいほうはEMIですね。TELDECの古い録音のほうが、むしろ柔らか味を帯びていて、新しい録音の尖鋭さが幾分和らいでいるように思えます。仕方がないのですが、少々SN比が高い。時代ものですから、過度に問題視するつもりはまったくありません。それよりも、ABQの音の変わり方のほうが気になりました。演奏もやはりEMIでの新録音のほうが緊張感にあふれているようにも思えます。しかしTELDECの古い録音には、滋味と申しましょうか、なにか優しさすら感じます。どちらが好みか? あえて申せばEMIの新しい録音でしょうか。激しさや凄味はEMIの録音に軍配が上がりそうです。
画像はTELDECではないですが、ジャケット写真が手持ちのTELDECのジャケット写真と同じなので、おそらくは音源は同じだと思われます。
今日も(締め切りすぎましたが)、なんとか更新。明日はルルについて書くか、日曜日に入手した「ばらの騎士」のことを書こうか、という感じです。
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いつも充実した記事を楽しませてくださるさまよえる歌人日記さんで取り上げられたドホナーニのばらの騎士が届きまして、早速iPodにいれてみました。 教えてくださったさまよえる歌人日記さんにこの場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございます。
グンドゥラ・ヤノヴィッツさんが元帥夫人、イヴォンヌ・ミントンさんがオクタヴィアン、クルト・モルさんがオックス男爵、ルチア・ポップさんがゾフィーと来れば、垂涎もの。加えて、カメオ出演のイタリア人歌手はパヴァロッティ様ですので、言うことはないです。
録音は1978年です。ライブ録音ですし、時代も時代ですので、録音状態は万全とはいえません。おそらくはFM放送のエアチェックをCDにしているはずで、ジジというFM特有の懐かしいノイズが乗っているのが分かります。音も少々揺れます。まあ、昔はこれぐらいの音質のエアチェック・テープをむさぼるように聴いていましたので、それを思えば何とやら、です。
まだざっとしか聴けていませんが、印象を。
1978年といえば、ヤノヴィッツさんは40歳ごろですので円熟期に差し掛かったころでしょうか。これまで聴いてきたヤノヴィッツさんよりもビブラートが強い、とも思います。私の大好きなベームとの「カプリッツィオ」の録音が1971年ですのでそれよりは少々お歳を召してからの録音となりましょうか。第一幕の元帥夫人のモノローグの部分を帰宅時の電車で何度もききましたが、ヤノヴィッツさんの新しい一面をみた感じ。意外と力強い元帥夫人です。「カプリッツィオ」の若々しい伯爵夫人(令嬢)でも、「ヴァルキューレ」でのはかないジークリンデとも違いますが、透き通るような高い声を聴くとうれしくなります。
クルト・モルさんはつややかな声質が感じられてこちらもうれしくて仕方がありません。ポップさんはゾフィーの持つはかなさというよりは、技巧的美しさとある種の力強さが出ています。心をしっかり持ったゾフィー像とでもいいましょうか。ミントンさんのオクタヴィアンは倍音を多く含んだ豊かな声質で、安定感があります。ドホナーニさんの指揮はあまり奇をてらうことのないさわやかな演奏ですが、聴かせどころでは、音量やテンポを少し大きめにコントロールして、心情表現をうまくやっておられます。
録音が今一つなところもありますし、ライヴならではの疵も少々ありますので、初めて聞くという方にはお勧めできないと思いますが、ばらの騎士ファンにはお勧めの一枚です。私も十二分に楽しんでいます。
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私が初めてベルグ作品に接したのはおそらくは1997年から1998年にかけての頃でした。以前にも書いたことがあるかもしれませんが、NHK-BSで、1996年のグラインドボーン音楽祭で演じられたルルが放映されたのをみたのです。これは強烈でした。グレアム・ヴィックの抽象的にも具象的にもとることのできる円形の舞台上で演じられる、先鋭的で叙情的で凄惨なルル劇の世界を、食い入るように見たのを覚えています。シェーファーさんは、澄んだ美しい声で、魔性的女性をすばらしく演じています。
その後、2004年にこの演奏がDVDにて発売されまして、早速購入しました。最近の私的なベルクブームに乗った形で再聴していますが、音だけを聴いてもすごくいい。ライヴの疵はなくもないですが、シェーファーさんの声がすばらしくて、高音域まで豊かな声です。これで、ルルのアリア歌われてしまえば、もう何も言うことなくため息が出るばかり。
ルルについてもいろいろ考えたいのですが、今日は時間切れ。
ここのところ、トラブル続きでいろいろと大変。仕事にトラブルはつきものです。原因が自分になくともトラブル対応をするのも組織が故。組織には助けてもらうこともありますので、ギブアンドテイクだとは思います。
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さて、今日はキャスト表を載せます。
この中で気に入っているのが、まずはシェーファーさん。ライヴということもありまれに少々ピッチが気になることもあるけれど、それを超えてあまりある美しさ。映像でみるともっといいのですけれど。それから、アルヴァのデイヴィッド・キューブラー氏。この方は、ティーレマンの「アラベラ」DVDでマッテオを演じておられた方で、張りのある声がいい感じ。映像でも切迫した感じをよく出していらっしゃったと思います。画家/黒人役のステファン・ドラクリッヒは、神経質で世間知らずでルルに振り回される画家の役をうまく歌っておられます。
ルルでは随所でアルト・サクソフォーンが活躍しますね。いい音です。つやと丸みの同居した輝く石のような音。ああいう音を目指せばよかったなあ、と少々思ったり。
「ルル」で思い出したのは、あの物議を醸した新国立劇場の「ルル」の顛末。確か2005年の2月だったと思います。三幕上演する予定だったのですが、演奏家のレヴェルの問題で第三幕の上演を見送り、キャストを入れ替えたのです。私は、ちょうど会社関係の結婚式が急に入ってしまいいけなかったのですが、代わりに見に行った家人によれば、第三幕の代わりに、おそらく「ルル組曲」からの抜粋を演奏したのだそうです。2003年には確か二期会でもルルを演奏したはず。こちらは三幕まで演ったのそうですが、旅行に行った関係で見に行けませんでした。「ルル」は是非にも実演に接してみたいオペラです。
- 作曲==アルバン・ベルク
- 指揮者==アンドルー・デイヴィス
- 管弦楽==ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
- ルル==ソプラノ==クリスティーネ・シェーファー
- ゲシュヴィッツ伯爵令嬢==メゾ・ソプラノ==キャサリン・ハリーズ
- シェーン博士/切り裂きジャック==バリトン==ヴォルフガング・シェーネ
- 衣装係、馬丁、学生==バス==パトリシア・バードン
- 支配人、銀行員、医事顧問、教授==バス==ジョナサン・ヴェイラ
- 画家、黒人==テノール==ステファン・ドラクリッヒ
- シゴルヒ==バス==ノーマン・ベイリー
- アルヴァ==バリトン==デイヴィッド・ケネス・キューブラー
- 猛獣使い、力業士==バス==ドナルド・マクスウェル(→マックスウェル)
- 王子、下男、侯爵==テノール==ニール・ジェンキンズ
今日もようやくと更新。仕事のトラブルがなかなか収まりません。それどころか、新たなトラブルが発生。顧客側で政治的な動きがうまくいかず、表沙汰になった形。今日は上司と一緒に取締役に事象説明。まあ、取締役といっても数年前までは私の上司だった方ですので、話しやすいのですけれど。明日も無事に過ごせますように、という感じです。
しかしこの一ヶ月はトラブル続き。しかも同時多発テロ状態。いろいろなところでトラブルが吹き出している。しかもそれはすべて私のユニットで起こっている問題。ユニットリーダーはへろへろになっていますが、うまく裁けば、ユニットリーダーは男を上げることになるでしょうし、評価も高まることでしょう。
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ヴァチカン市国は世界でもっとも小さい国家。面積は0.44km2。人口は821人。(ウィキペディアより)
ヴァチカンという名の由来は、古代ローマ時代にこの近辺がヴァチカーヌスの丘と呼ばれていたことに由来します。ローマ皇帝カリグラがこの地に運ばせたオベリスクが今でもサン・ピエトロ広場に立てられていて、ここが聖ペテロ殉教の地とされています。聖ペテロはパレスチナで漁師をしていたときにイエスの弟子となり、神の代理人となります。教皇はこの聖ペテロの後継者であるがゆえに、漁夫の指輪をしています。
| 送信者 Roma2008 |
というわけで、大聖堂に向かって右手奥に観光客が並んでいる列の最後尾につきました。どうやら、まだ並んでいる人は少ない模様で、広場の相当距離の半径を行列を誘導する柵が並べられているのですが、柵の間をすいすいと歩いていく感じ。セキュリティチェックを受けて、大聖堂に近づくと、スイス衛兵が微動だにせず槍を構えています。この入り口から続く階段はベルニーニが作った階段で、奥に行けば行くほど階段や床が小さくしつらえてありますので、実際よりも奥行きがあるように見えます。舞台装置と同じです。
| 送信者 Roma2008 |
| 送信者 Roma2008 |
いよいよ大聖堂に乗り込みます。振り返るとサン・ピエトロ広場が広がっています。広場を囲む回廊の屋根には何体もの天使像が並んでいますが、この広場を作ったのもやはりベルニーニ。天才的。ベルニーニの父親はトスカナで生まれたのですが、ナポリに移り住んで、そこでベルニーニが生まれます。程なくしてベルニーニ一家はローマへ移り住みます。ベルニーニの天才性を見抜いたのがシピオーネ枢機卿です。このあたりの話は、NHKで放映されていた「世界美術館紀行」でも取り上げられていました。ベルニーニをミケランジェロの再来であるとして、後ろ盾となってくれるわけです。ベルニーニはその才能を如何なく発揮して、彫刻に限らず、建築においても、天才性の刻印を現代にまで遺しているというわけです。
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ユニバーサル ミュージック クラシック (2006-05-24)
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iPod Classicは、メニュー操作でMusicを選ぶと、収録されているアルバムのジャケットをランダムに表示するのですが、昨日、フレミングさんがシュトラウスを歌う「シュトラウス・ヒロイン」のジャケットが表示されまして、これは聴かずにはいられない、と思いまして、何度か繰り返し聞いています。
このCDでは、「ばらの騎士」の第一幕最終部と第三幕の最終部を楽しむことができます。いずれのシーンもマルシャリン(元帥夫人)役が大活躍する場面。大活躍というと大立ち回りという感じがしますが、見せ所といったほうがいいでしょうか。あるいは、「ばらの騎士」の物語の大きな見せ場ともいえましょう。
私はばらの騎士の物語的頂点は三つあると思っています。一つ目は第一幕の最終部、二つ目は第二幕のばらの献呈の場面、三つ目は第三幕最終部の三重唱、です。このアルバムではそのうち二つの場面を聴くことができるというわけです。
第一幕の最終部では、時がたち齢を重ねていくことへの諦念と、いずれオクタヴィアンが自分の元を去っていくことに違いない、という予感が歌われます。自分の若い頃を「まるで去年の雪を探すようなもの」と喩えています。にくい喩え。この境地はやはり30歳を過ぎないと分からないかもしれません。設定上、マルシャリンも30過ぎということになっています。オクタヴィアンは、マルシャリンのそんな気持ちを全く理解できない。若いのですから当然です。若い頃はいい意味で無知ですので、そうした時間への諦念や死への心構えなどはできてない場合が多いですから。今のオクタヴィアンにはマルシャリン以外は見えていないわけです。
第三幕の最終部では、とうとう自分の元を去っていくオクタヴィアンを送り出すと場面。マルシャリンの歌詞を引用。
私が誓ったことは、彼を正しい仕方で愛することでした。彼(オクタヴィアン)が他の人を愛しても、その彼をさえ愛そうと。この世の中にはただ話を聞いているだけでは信じられないことがたくさんある。けれども実際にそれを体験した人は信ずることができるけれど、でもどうしてだかは分からない
カラヤン盤「ばらの騎士」のライナーより
そうそう、そうなのですよ。ここには、オクタヴィアンが去っていくことの諦念と、時間の流れへの諦観が重ねて歌われているわけです。オクタヴィアンと時間が重ねられている。 時の大切さを教える格言はいくつもありますが、若い頃にはその真の意味が分からないのですよ。わかり始めるのは自分が老いへの下り坂を歩いているらしいということが分かり始めてから。 人にも夜とは思いますが、きっと20台の後半からそれが分かり始める。時間の自由を奪われ、階段を上るたびに息が切れ始め、腹囲に脂肪がつき始める頃になってようやく……。私の場合なのですが……。
きっと今は若いオクタヴィアンもゾフィーもいずれはマルシャリンのように時間への諦念を覚えるに違いないという予感。今は若いからいいのですよ。だから二人には分からないのです。
マルシャリンは、時間への諦念に至り、若さの喪失を受け入れ、若さと訣別するわけですが、次は生への諦念と、老いへの準備と、死の了諾というステージがくるはず。時間への諦念とはそういうもの。だからこそ、シュトラウスは第三幕の最終部の三重唱を自らの葬儀で演奏してほしいと望んだのでしょう。
フレミングの声は本当に豊かな声。ビブラートの振幅が少し大きく感じることもありますが、苦手というところまでは行きません(以前にも書きましたが、ビブラートの振幅が大きすぎる女声がどうも苦手でして……)。指揮のエッシェンバッハの意向なのか、フレミングの意向なのかは分かりませんが、演奏はテンポがかなり抑えられています。フレミングの包容力のある豊かな声に包まれる感じ。いいですね。
第三幕最終部は本当に感動的な演奏。演奏者の力もありますが、やはりシュトラウスの音楽の作りと、ホフマンスタールとシュトラウスによって磨き上げられた最終幕に至るまでの物語の力の所産です。
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London (1994-02-15)
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ベルクの主要な作品を描いた高品質の演奏最近ちまたで話題のGoogle Chrome。Googleがとうとうウェブ・ブラウザを出したというわけです。すこしは時間が自由になるこの週末に私もインストールしてみました。
めちゃめちゃ速い!
ページの描画はInternet Expressより、Firefoxより速くて、ほとんど世界が違うという感じ。 ただ、ネットで読んでみると、まだまだベータ版ですので、トラブったりしているらしいし、いろいろと言いたいことはある。なんでGoogle Toolbarがないんでしょう、とか、Firefoxのようなアドインはないのか、とか。せめて、Google ブックマークを使えるようにしてほしいなあ、など。
ですがこの速さにまさる難点は思い当たらない。特にJava Scriptの処理速度が速くなったので、ブログの管理画面ではきびきびと動いてくれます。しばらくはFirefoxと一緒に使って、徐々に機能が上がっていくのを楽しむことにいたします。
そんなことを思いながら聴いていたのが、アシュケナージがベルリン交響楽団を振ったベルクのシリーズ。「七つの初期の歌」のオケ伴奏版、「ルル組曲」弦楽合奏版、「アルテンベルク歌曲集」、「三つの管弦楽曲」、と盛りだくさんでして、特に「七つの初期の歌」のオケ伴奏版は珍しいのでは? アシュケナージの指揮は濃厚で妖しさを持っています。ベルクはやっぱりいいですね。
- 作曲==アルバン・ベルク
- 指揮者==ヴラディーミル・アシュケナージ
- 管弦楽==ベルリン・ドイツ交響楽団
- ソプラノ==ブリジット(ブリギッテ?)・バリーズ(バレイズ?)
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2006年11月に名曲300を聴く! と宣言したのですが、その後の状況です。うーむ、なかなか全部聴くのは難しい。名曲300は、クラシック音楽定番サイト「CLASSICA」さんの中に「300 Basic Works of Classical Music」というコーナーで紹介されているものです。始めた当時は57%しか聞けていなかったのですが、二年弱でようやく78%に到達しました。予定では3ヶ月で聞き終わるはずだったのですが……。やはりオペラや管弦楽系が好きで、ロマン派以降のドイツ系が好きとあって、どうしても偏ります。ドビュッシーやサン=サーンスなどのフランス音楽、ハイドン、ショパンなどが弱いなあ。バッハは意外と聴けている。もっとも、「聴けている」レベルも問題ですが。
引き続き聴いていきたいのですが、結局今日もベルクを聴いてしまったし。まいったな。
| Composer | 計 | 既 聴 | 割合 |
| J・S・バッハ | 13 | 11 | 85% |
| R・シュトラウス | 9 | 9 | 100% |
| アイヴズ | 1 | 0 | 0% |
| イベール | 1 | 1 | 100% |
| ヴィヴァルディ | 1 | 1 | 100% |
| ウェーバー | 1 | 1 | 100% |
| ヴェルディ | 7 | 7 | 100% |
| エルガー | 2 | 0 | 0% |
| オルフ | 1 | 1 | 100% |
| ガーシュウィン | 2 | 1 | 50% |
| グリーグ | 2 | 2 | 100% |
| グレツキ | 1 | 1 | 100% |
| コープランド | 1 | 1 | 100% |
| コダーイ | 1 | 1 | 100% |
| サティ | 1 | 1 | 100% |
| サン=サーンス | 4 | 2 | 50% |
| シェーンベルク | 2 | 2 | 100% |
| シベリウス | 5 | 4 | 80% |
| シューベルト | 12 | 8 | 67% |
| シューマン | 11 | 10 | 91% |
| ショーソン | 1 | 1 | 100% |
| ショスタコーヴィチ | 6 | 5 | 83% |
| ショパン | 9 | 4 | 44% |
| スカルラッティ | 1 | 0 | 0% |
| スクリャービン | 2 | 1 | 50% |
| ストラヴィンスキー | 4 | 3 | 75% |
| スメタナ | 1 | 1 | 100% |
| チャイコフスキー | 7 | 7 | 100% |
| チレア | 1 | 0 | 0% |
| ディーリアス | 1 | 1 | 100% |
| ドヴォルザーク | 5 | 5 | 100% |
| ドニゼッティ | 2 | 0 | 0% |
| ドビュッシー | 7 | 4 | 57% |
| ニールセン | 2 | 2 | 100% |
| バーンスタイン | 1 | 0 | 0% |
| ハイドン | 7 | 1 | 14% |
| パガニーニ | 1 | 0 | 0% |
| ハチャトゥリアン | 1 | 0 | 0% |
| バルトーク | 3 | 3 | 100% |
| ビゼー | 2 | 2 | 100% |
| ヒンデミット | 1 | 1 | 100% |
| ファリャ | 1 | 1 | 100% |
| フォーレ | 3 | 3 | 100% |
| プッチーニ | 5 | 5 | 100% |
| ブラームス | 13 | 13 | 100% |
| フランク | 2 | 2 | 100% |
| ブリテン | 1 | 1 | 100% |
| ブルックナー | 4 | 4 | 100% |
| プロコフィエフ | 5 | 2 | 40% |
| ベートーヴェン | 27 | 26 | 96% |
| ベルク | 1 | 1 | 100% |
| ペルゴレージ | 1 | 1 | 100% |
| ベルリオーズ | 2 | 1 | 50% |
| ヘンデル | 3 | 2 | 67% |
| ホルスト | 1 | 1 | 100% |
| ボロディン | 1 | 1 | 100% |
| マーラー | 8 | 7 | 88% |
| マスカーニ | 1 | 1 | 100% |
| ムソルグスキー | 3 | 2 | 67% |
| メシアン | 1 | 1 | 100% |
| メンデルスゾーン | 6 | 6 | 100% |
| モーツァルト | 34 | 23 | 68% |
| モンテヴェルディ | 1 | 0 | 0% |
| ヤナーチェク | 3 | 3 | 100% |
| ヨハン・シュトラウスⅡ | 2 | 1 | 50% |
| ラヴェル | 8 | 6 | 75% |
| ラフマニノフ | 3 | 3 | 100% |
| リスト | 4 | 1 | 25% |
| リムスキー=コルサコフ | 1 | 1 | 100% |
| レオンカヴァッロ | 1 | 1 | 100% |
| レスピーギ | 1 | 1 | 100% |
| レハール | 1 | 1 | 100% |
| ロッシーニ | 2 | 1 | 50% |
| ロドリーゴ | 1 | 1 | 100% |
| ワーグナー | 6 | 4 | 67% |
| 総計 | 300 | 233 | 78% |
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EMI Classics (1999-11-16)
売り上げランキング: 4892

大胆不敵
永遠の金字塔
スタンダード徐々に涼しくなってきました。夏はもう終わりましたね。ただ蝉の鳴き声だけがまだ残っています。これから徐々に本当の秋へと進んでいくわけですが、秋は涼しくて好きな反面、日が落ちるのが早くなるので、寂しい気もしますね。冬至への道程もそろそろ半分と言ったところでしょう。
まあ、仕事をしていれば、おのずとトラブルに巻き込まれるわけですが、今は複数トラブルに見舞われている感じで少々大変。今日もお客様に謝罪に行きました。まあ、お客様も納得してくださったので今回は何とか乗り越えた感じ。
さて、今日は珍しくベートーヴェンを聴きました。というのもiPodのアーティスト画面ではBergの上にBeethovenがきますので。ベルクを聴こうと思いながらも、ついつい(?)ベートーヴェンに踏み入れた感じです。 聴いたのは弦楽四重奏曲第8番ホ短調作品59-2「ラズモフスキー第二番」です。これがすごく良いのです。
正直申し上げて、私はベートーヴェンの弦楽四重奏の世界にきちんと足を踏み入れたことはありません。ただ、10年ほど前に買ったABQ(アルバン・ベルク弦楽四重奏団)の全曲盤でを買いました。今は廉価版で出ていますが、当時は高かった……。あまりまとまって聴いているわけではなく、少しずつ聴いていたぐらいです。ちなみに、ABQはベートーヴェンの弦楽四重奏を二度録音していますが、私が聴いているのは一度目の方です。だから廉価版が出ているのです。残念。
ベートーヴェンの弦楽四重奏になれていなかったとはいえ、不思議なことに今日はなにかこうズシンと来たのですね。ようやくベートーヴェン弦楽四重奏世界の国境線を越えることができたようなイメージ。これまでは入国管理官が厳しくて中に入れてくれなかったのですが、ようやく足を踏み入れてみると、いいですねえ、これは。ABQの演奏もすさまじくいい。一挺の弦楽器でここまで豊かな音が出せるんだ! という驚き。オケ的な豊かさといってもいい。それに四人ともめちゃめちゃうまい。あたりまえですかね。ピッチもいいですし(私的にピッチ感については少々自信はないのですが)、音も豊かで、律動的なグルーヴ感もすばらしい。
ABQは今年の七月に解散して残念ではありますが。
この曲はホ短調ということになっていますが、長調の調性と、単調の調性の色彩がほどよく混ざっている感じ。印象的なのは第二楽章でして、慈愛に満ちた静謐な世界。やはり長調と短調の混ざり具合が気持ちいいです。ベルクの弦楽四重奏もよかったですが、ベートーヴェンも良いですね。この2年ほどはオペラを優先的に聴いていて、弦楽四重奏は手薄でしたので、これからきちんときいてみようか、という感じです。
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080910/apple3.htm
とうとうでましたね、あたらしいiPodたち。
ところが、意外だったのは私が持っている160GBのモデルがなくなって、120GBのモデルのみのラインナップに。価格は安いのですが。
160GB以上は必要ないという判断なのでしょうか? もっとも、私もまだ容量の半分しか使っていませんし。映像を入れるともっと容量が必要になると思いますが、音楽だけなら120GBでも十分かもしれませんね。
それにしても、ドラスティックなモデルチェンジがなかったのでホッとしました。物欲刺激されないですみました。
今日もベルクな一日でした。三つの管弦楽曲を、カラヤン盤とアバド盤で聞き比べています。ちょっと手こずり気味。こちらはまた後日書こうと思います。
今日は短め。というのも、仕事がヤバイので。
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ああ、とうとうやってきた。サンピエトロ大聖堂。バロック建築の華にして、ローマカトリックの総本山。聖堂に入るのだが、バロックの装飾が眩しくてクラクラする。
| 送信者 Roma2008 |
右手にはミケランジェロのピエタ。「聖母は歳をとらないのだ」とミケランジェロは言い切ったのだが、マリアはたしかに若く美しい女性として彫られていて、倒れるイエスをみて悲嘆にくれている。素晴らしい躍動感だし、大理石を彫ったとは思えないほど典雅にして繊細。ベルニーニの彫刻は素晴らしいけれど、ミケランジェロも噂に違わず。きっとベルニーニはミケランジェロの影響を受けているということなのだろう。
| 送信者 Roma2008 |
ピエタには近づけないのだが左手の作業用の入り口からとると、マリアの表情がもっとよく見える。少々ぶれ気味だけれど写真を撮ってみる。
| 送信者 Roma2008 |
高い天井の微細で膨大な彫刻に嘆息するのだが、少し過剰にも思える。一世代前のルネサンス様式の持つ素朴さが懐かしくなる。昨年のフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレの時のほうが強烈な印象だったなあ、というところ。あまたの祭壇や墓もベルニーニの手になるものが多いのだが、その過剰なまでの装飾に目がやられてしまう。少し酔ったような感覚。頭が一杯になって破裂しそうな気分。
| 送信者 Roma2008 |
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ユニバーサル ミュージック クラシック (2008-07-23)
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Deutsche Grammophon (1998-01-27)
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ベルクの「三つの管弦楽曲作品6」は1915年に作曲されます。ベルク30歳頃。初演は1923年に第一曲、第二曲が初演されます。指揮はウェーベルン。全曲演奏は1930年です。ベルク45歳の時です。マーラーの影響が聞き取れるのはもちろんですが、シェーンベルクの「五つの管弦楽曲」の影響も受けています。
聴いていますと、マーラー風のレントラーやマーチが聞こえてきますし、極めつけはマーラーの交響曲6番のようにハンマーが使われているということもあり、やはりベルクはマーラーの後継者の一人なのだなあ、ということが分かります。
曲は「1.前奏曲(56小節)」、「2.輪舞(121小節)」、「3.行進曲(174小節)」の三曲からなる無調的音楽。シェーンベルクに献呈されています。本来は1914年9月13日のシェーンベルクの誕生日に完成して献呈するつもりだったようですが、第二曲目が間に合いませんでした。
カラヤン盤とアバド盤を聴いていますが、構築美や力強さを見せるのはカラヤンであるのに対して、アバド盤は繊細美麗ながら聴くものの不安をかき立てるような情緒性にあふれています。好みとしてはアバド盤かなあ。カラヤン盤は、弦楽器が本当にきれい。カラヤン=ベルリンフィルの音だなあ、と思います。
楽譜が読めるといろいろと楽しそうですが、ベルクの譜面はあまり見かけないですし、アマゾンにもなさそう。あるところにはあるのですが、高くて手が出ない。没後73年ですので著作権はきれていると思うのですが(日本ですと50年、EUやアメリカは70年)。そろそろ安く出してほしいですね。
アバド盤はAnvil Films Studioでの録音。以前にも書きましたがこのスタジオの音は結構よいですね。リヴァーヴ感が少々長めでほどよく、しかも丸く柔らかい。アバドの演奏に言いしれぬ不安さを感じる要因はこのリヴァーヴ感にある、と言っても良いと思います。カラヤン盤の録音場所はベルリン・フィルハーモニーです。こちらは聞き慣れた音です。
それにしても、仕事帰りの電車の中で聴くベルクは最高! どうしてこんなに心が落ち着くんでしょうかね。まあ今日は金曜日ですので、解放感もありますけれど。
仕事あ相変わらずテンパッていて、参っています。最近は朝早く会社に行くことにしています。午前中の方が捗りますので。そのかわり、夕方になると急に効率が落ちますねえ。最近はトラブル続きですので、今週末は近所の神社にお参りしようと思っています。っつうか、気合い入れて頭使って仕事しようと思います。
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日曜日の夜(月曜日未明)にNHK-BS2で放映されている「クラシック・ロイヤルシート」。10月のラインナップは充実。
- 10月6日は、アバド指揮のバッハのブランデンブルク協奏曲とマーラ交響曲第9番。
- 10月13日は、ドビュッシーの「ペレアストメリザンド」
- 10月20日は、サントリーホールのホールオペラ「フィガロの結婚」
- 10月27日は、ハーゲン弦楽四重奏団のモーツァルトの弦楽四重奏。
すばらしすぎる。
ちなみに、9月22日は、新国立劇場の「ドン・カルロ」、です。
こういう時のために受信料を払っているわけですので、しっかりと元を取らないと。
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うーむ、切ない。ジュンパ・ラヒリの「その名にちなんで」を読了。アメリカに渡ったインド人夫婦の物語から始まり、その息子ゴーゴリを焦点に物語は進む。いわばゴーゴリのビルドゥングスロマン的物語。家族との別れ、女性との出会いと別れが、淡々とした筆致で描かれていく。 ゴーゴリと世代が同じぐらいと言うこともあって、感情移入してしまう。もちろんゴーゴリのほうが優秀なんですが。
少々ネタバレですので色を変えます.
私がこの物語でもっとも印象的だと思ったのは、描き込まれた幾重もの出会いと別れ。それは女性であったり肉親であったり。人と人とはいつかは必ず別れるものだけれど、それはいつ訪れるのか分からないということ。特に父親の死のシーンはツンとくる。ある種の畏怖を持って接していた父親が突然いなくなる。いや、いなくなるだけならいいのだが、父親の遺体と対面し、父親が単身赴任していた部屋で生活の跡に接するのはあまりにもつらすぎます。
この作品は、三人称一元描写なのですが、描写の主体が章によって変わっていくのがおもしろい。最初は母親のアシモの視点からはじまるのですが、そのうちにゴーゴリの視点が主なものとなり、ゴーゴリの妻モシュミの視点となったり。読者はそうした視点の飛躍をも楽しむことができます。 それから、プロットにおける因果律のうち、結論に当たる部分を語りすぎないところも気に入りました。結論は読者の想像にゆだねられるか、後日談としてさらりと触れられるだけであることが多い。結論まであまり書き込むべきではない、というのはよく言われることだけれど、結論の端折り(はしょり)かたがうまいのです。
しかし、読み終わってなぜか落ち込みました。ほかの理由もあるのですが、感情移入しすぎかもしれませんね。落ち込んだ理由としては、この本だけではなくほかの要因もあるのですが……。
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新国立劇場2008年/2009年シーズンの冒頭を飾るのが、プッチー二のオペラ「トゥーランドット」です。今日は、指揮者のアントネッロ・アッレマンディ氏と、演出のヘニング・ブロックハウス氏、そして音楽評論家の黒田恭一さんの司会で催された「オペラトーク」に行って参りました。
会場は新国立劇場中劇場。お客さんは半分ぐらいでしょうか。 結論から申し上げますと、実に濃密な90分で、これで1000円の入場料だなんて信じられないぐらい。私にとっては、「オペラトーク」に出てから聴く「トゥーランドット」は、以前の「トゥーランドット」ではなくなっています。
黒田恭一さんといえば、小さい頃からNHK-FMで親しんできた音楽評論家でいらっしゃいますが、もう七十歳のお歳だそうで、時の流れを感じます。まずは最初にお一人で壇に上がられて、イタリア・オペラにおけるプッチーニの位置、あるいはプッチーニにおけるトゥーランドットの位置についての概論が示されます。
ヴェルディの「アイーダ」、「オテロ」で頂点を見たイタリアオペラですが、「アイーダ」後、「オテロ」後のイタリアオペラ作家にとって新しいこととは何かという問いに、ヴェリズモという流れがあり、レオンカバッロ「道化師」やマスカーニ「カバレリア・ルスティカーナ」が生まれるわけです。プッチーニもヴェリズモの文脈において「ボエーム」を作り、プリママドンナオペラを導入することで「トスカ」を完成させます。
それでも飽きたらず、次は「異国情緒」の導入をすすめ「蝶々夫人」を完成させ、「西部の娘」へと続きます。 そして、「トゥーランドット」で目指したものは、19世紀末から20世紀にわたる新しい音楽です。プッチーニが、シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」の詳細を研究していたのはもちろんのことですが、それ以外にもマーラー、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェルなどの影響などが「トゥーランドット」において現れている、と指揮者のアッレマンディは述べていました。
「トゥーランドット」は、イタリアオペラが最後に咲かせた大輪の花です。国破れ流浪の王子となったカラフが、氷の冷たさをもつ美しいトゥーランドット姫の三つの謎に答えて、晴れてトゥーランドット姫と結ばれるというお伽噺的オペラ。ですが。そんなに事情は簡単ではありません。問題はいろいろあります。
「トゥーランドット」の問題のうち最大のものが、未完のオペラであったということ。プッチーニは「トゥーランドット」を完結させることができませんでした。うかつにも、私は、喉頭癌が悪化して、手術に失敗して死亡したがゆえ、と信じていました。 ところが、演出のヘニング・ブロックハウス氏はの指摘は、実際のところプッチーニは死の「二年前」(注:おそらくは1923年の夏にはリュウの場面にたどり着いており、死去するのは1924年11月であるから、ブロックハウス氏は二年とおっしゃったけれど、実際には一年半ぐらいは時間的猶予があったのではないか、と思われる)に、問題の「リュウの死」の場面を書いて、そこから先に進むことができなかったのです。プッチーニはスケッチに「ここから先は『トリスタンとイゾルデ』になる」といって絶筆しているというのです。ヘニング・ブロックハウス氏は、つまりは、トゥーランドットとカラフの「和解」にはもう一つオペラが必要である、という示唆ではないか、と述べておられました。
指揮者のアッレマンディは、プッチーニの「トゥーランドット」においては、他の作曲家、たとえばモーツァルトと比較して、実生活とその作品には断絶がないのだ、ということを指摘します。モーツァルトは貧窮や病気に悩まされながらも、明るい曲調の音楽を書くことができました。しかしながら、「トゥーランドット」においては、プッチーニの置かれた状況を色濃く反映しているのだ、というのです。
リュウのモデルとなったのはドリアという小間使いで、プッチーニ家にきたときには十六歳でした。確かにプッチーニはドリアを気に入っていたことや、後にプッチーニの妻エルヴィラからの執拗な追求に苦しみ自殺したというエピソードは有名です。そして、私が知っている限り、ドリアとプッチーニの間には肉体関係はなかったとされていて、それはドリアの司法解剖によって明らかにされたのだ、というエピソードだったはずです(※1)。 しかし、ヘニング・ブロックハウスは、実は司法解剖にあたった医師は、プッチーニの友人なのであるから、プッチーニの意を汲んで真実を明らかにしなかったのではないか、と言うのです。真実は謎のままですが、プッチーニとドリアの間になにもなかったはずがない、とヘニング・ブロックハウス氏は示唆していました。
※1:それが不思議なことに、このエピソードをどこで読んだのか分からないのです。家にあるプッチーニの伝記数冊を当たったのですが発見できません。
リュウの最後の場面で、合唱は「眠っておくれ! 忘れておくれ! リュウよ! 詩のような娘よ!(dormi ! Oblia! Liu! Poesia !)」と歌います。リュウを「詩」と呼ばせているのです。そしてその詩は永遠の眠りにつく。つまり、プッチーニの詩的感興はここで潰えたのです。もうこれ以上書くことはできなかった。妻のエルヴィラを象徴するトゥーランドット姫(※2)と、自らの象徴であるカラフの和解(※3)を描くことはできなかったのです。ですから、フランコ・アルファーノやルリアーノ・ベリオの補遺盤が不完全であるのは仕方がないのです。
※2:トゥーランドット姫の冷たい高貴さは妻のエルヴィラの象徴ではないか、という解釈も示されました。
※3:ただ、現実世界では、プッチーニとエルヴィラは和解するのですが、時はすでに遅く、プッチーニは病に倒れるわけです。
ほかにも興味深い話しがたくさん。ヘニング・ブロックハウスの演出プランも種明かし的に披露されました。詳しく書くのは道義上問題がありますので詳しくは触れませんが、どうやら劇中劇を導入した入れ子構造のプランのようです。10月の公演がすごく楽しみです。
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iPodが故障しました。バックライトをつけると画面に線が入るように。しかもその線は増殖している……。原因は分かっているのですが、悔しいので書けません。ただいえることは、修理代金が高いこと。お小遣いが吹っ飛びました。というより、お小遣いがこの一年間赤字のままなんですけれど……。もうCDは買えません。
ところが、昨日はふらりと新宿のタワレコに行ってしまったのですよ。そこで、シノポリがDSKを振ったルル組曲のCDがあって、即買いしてしまいました。そうしたら、なんと10月10日から19日まで、新宿店の全CD15%引きになるパスカードをもらってしまった。10月13日はトゥーランドットを観に行きますので、タワレコにふらりとよってしまいそう。株価が下がる可能性より高い確率。ごめんなさい→財務大臣。
ともかく、いま新宿のタワレコで買い物をするとパスカードがもらえるようですよ。お近くの方はおすすめです。私は、お小遣いが赤字のみであるにもかかわらず、何を買おうかと画策中です。たぶんショスタコーヴィチのオペラか、ベルクの作品になるか、というところだと思います。
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さて、昨日の刺激的なオペラ・トークで面白いことを黒田恭一さんがおっしゃっていました。リコルディ社からでているトゥーランドットのヴォーカルスコアなのですが、トゥーランドット役の歌詞はイタリア語とドイツ語が並列して書かれているのだそうです。理由は、トゥーランドット役はドイツ系の女性歌手が歌うことが多いから、ということです。インゲ・ボルクやビルギット・ニルソンが実際にトゥーランドットを歌っていたそうですし。なるほど。確かに冷たくも気高いトゥーランドット姫には、ブリュンヒルデ歌いが適任かもしれません。
ちなみに、オペラトークでは、実際にリュウのアリアとカラフのアリアをピアノ伴奏で聴くことができました。
第1幕より
- リュー「ご主人様、お聞き下さい!」
- カラフ「泣くな、リュー!」
第3幕より
- カラフ「誰も寝てはならぬ」
- リュー「氷に包まれた貴女さま」
リュー:浜田理恵 カラフ:水口 聡
浜田さんは、10月のトゥーランドットの実演でもリュウを歌われます。さすがにうまい。水口さんの「誰も寝てはならぬ」、力強くてすばらしかったですよ。
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昨日書いた記事、公開してませんでした。せっかく書いたのに……。
仕事はかなりマズイ状態。明日も朝からシビアなミーティング。来月に稼働を控えたプロジェクトだというのに、メンバーの引き上げが発生。しかも、キーパーソンだったりするので痛いのですが。これはちょっと頭使って凌いでいかないとまずいなあ、という予感。まあ、うまくいくのでしょうけれど。
さて、先日タワレコで入手したシノポリがシュターツカペレ・ドレスデンを振ったベルクのCD。「抒情組曲からの三章」と、「ヴォツェク断章」、そして「ルル組曲」のカップリング。シノポリがどんなベルクを聴かせてくれるか、楽しみでしたが、私の大好きなアバド盤と比べると、意外にも遅いテンポでじっくりと料理しております。遅いテンポでの演奏は、複雑な曲になればなるほど、楽曲を拡大して見ることができるわけで、シノポリの演奏はまさにそれにあたっています。アバド盤を聞き慣れている身にとっては、ここはもう少し早くしてほしいなあ、と思うところもあるのですが、それはもう少し聞き込むことで解決していくことでしょう。
不思議なのは、ルル組曲の三曲目「Lied der Lulu」の歌詞。Alesanndra Marcが歌っているのですが、ブーレーズ盤、アバド盤、シェーファーのDVD盤と少々歌の旋律が違うのです。版の違いがある訳ではないと思うのですが。これは継続調査。
録音場所ですが、ルカ教会ではなく、シュターツオーパ・ドレスデンです。残響音はあまりないですね。ルカ教会だともうひと味違う録音になったでしょうね。
しかし、ドレスデン、恋しいなあ。シュターツオーパ・ドレスデンの写真を載せますね。また行きたいなあ、ドレスデン。
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| 送信者 DRESDEN REISE 2006 |
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サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(丸天井)の上に登ってみようということで、聖堂右側の通路から上り口へ。エレベータで途中まで行くか、エレベータを使わないで歩き登るか思案したのだが、ここでユーロをケチってしまったのだ。健康づくりにもいいだろうということで、歩いて登ることに。まあ、最初のほうは問題なし。エレベータシャフトにしつらえられた階段を回り昇っていく。エレベータは屋上まで。ここからはエレベータで登った観光客も足で登ることになる。クーポラの外壁と内壁の間をうねる狭い階段で天井に向けて登り始めるのだが、やはりさすがに疲れる。閉所恐怖症のきらいには、たまらない場所だと思うし、強迫観念が強いきらいには、いつ崩れ落ちるか分からないという恐怖。
| 送信者 Roma2008 |
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無事にクーポラの頂上にでると、晴れ渡るローマの空と、輝く市街地。フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレからみたフィレンツェ市街とはまったく規模が違う。さすがに世界の都、ローマだ、というところ。ヴァチカン市国の庭園は世間離れした、都会の中の息抜きの一隅という感じ。セミが鳴いているのが聞こえる。トレンタリアの引込み線がヴァチカン市国内に入っていて、鉄道駅が設けられている。世界最小の国でありながらきちんと駅を持っている。かつては教皇専用列車などが、欧州へむけて発着して行ったのだろうな、などと想像を膨らませてみる。庭園の奥には似つかわしくない鉄塔が建っているが、どうやらヴァチカンのラジオ局の模様。どんなに小さくても独立国なのだ。
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それにしても、天気がよく、気温がぐんぐん上がっている。無理してクーポラに登ったのはちょっと厳しかったのかもしれない。このあたりから疲れが出始める。 クーポラから地上に降り立って、ガイドブックのお勧めのレストランに向かうのだが、12時から開店ということで、入り口には椅子が二脚おかれていて店内に入れない。あと10分で12時だというのに……。仕方がなく、サンタンジェロ城の方へ歩いていく。
強い日差しと石畳の照り返し。サングラスをかける白人が多い。Guardia di Finanza)とかかれた銀色の車。これは財務警察。イタリアの警察組織は面白いのである。
| 送信者 Roma2008 |
12時を過ぎて、件の店へ。ボンゴレを頼んだのだが、これがめっぽううまい。というか、これよりうまいボンゴレを食べたことがない! 日本人にしてみれば味付けは少しきついし、オリーブ油も多目なのだが、それが逆に新鮮に思える。なによりパスタの茹で具合が絶妙。昔、レストランによく行っていたころ、都内某所のイタリアンでも絶妙のパスタ茹でに感動したことがあったけれど、それ以上。観光客相手のレストランだとは思えないうまさ。
パスタを食べて、1リットルの炭酸水を飲み干して、元気を出して再出発。今度はヴァチカン美術館へ向かうのだ。
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会話とは難しいものですね。なかなか言うことが伝わらない。それが日本語であろうと英語であろうとも。 というのも、今日(土曜日)は人と話をすることが多かったからです。
「英語」といったのは、意を決して英会話に通うことにしたので。近所に数年前に英会話教室ができたのですが、ようやくと重い腰を上げて、という感じ。もっと早く行っておけばよかった。
今日からスタートだったのですが、まあ、簡単な完了形の練習で「このアドヴェンチャーやったことある?」みたいな感じで、ダイヴィングや、サーフィンといったスポーツをお互いにたずねあっていく。
イギリス人の講師の彼が
「サーフィンやったことある?」
とたずねて来たので、
「ないよ」
と答えてみる。そうしたら、
「やってみたい?」
とたずねられたので、
「いいや、やりたくない.」
と答えてみる。
「なんで?」
というものだから、
「いやあ、サーファーの方々と話す自信ないので……」
みたいな感じで答えると、講師は大笑いをして
「僕もそうだよ、キャラがちがうんだよねえ」
ってかんじで、二人で大盛り上がり。
彼は、歴史が好きで、ノルマン・コクェストに興味があって小学時代にフランスのノルマンディ地方に行ったことがあるらしい。ロシアに行って警官にパスポートを取り上げられて、賄賂を要求されたりとか。 結構気が合うかんじでめずらしく予定時間オーバー。でも、残念なことに来週でその講師は転勤してしまうのだそうです。残念至極。
近々会社でTOEICのテストがあるらしいので、がんばります。英語のヒアリングをしているもので、クラシック聴く時間が少し減ってしまうのが痛いのですが。
週末はバッハやブルックナーも聴きました。土曜日の6時からのNHK-FMで、ブランデンブルク協奏曲第6番を18世紀カメラータの演奏を聴いたのですが、こちらは清浄で無垢なバッハ。涼やかで心が休まりました。ブルックナーは、第8交響曲をブロムシュテットの指揮で。それから某ピアニストの演奏で、バッハのピアノ(チェンバロ)協奏曲を聴いたのですが、こちらは少々とっつきにくかったです。
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相変わらずベルクを聴く頻度を増やしています。日曜日から今日にかけては、メッツマッハーの「ヴォツェック」を聞いています。何度も聴かないと難しいです。
マリーの子守歌のところは、アバド盤よりテンポを落ちていて、耽美的で惑溺的で情感的。 アバド盤がどんなに冷静な演奏だったのかが分かります。 少々ハーモニーが乱れるところがあるけれど、そうそう気にはなりません。
しかしマーラーの影響が大きいですね。マーラー的すなわち悪魔の舞踏にも思えるレントラー。あるいは「ばらの騎士」のオックス・ワルツのフレーズさえも聞こえてくるような気もしますね。カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」のような男声合唱が入りますし。ベルクの音楽が過去や未来とどれだけつながっているのか、という感じです。
それにしても、マリー役のソプラノのアンゲラ・デノケAngela Denokeさんが強力。アバド盤のベーレンスさんに迫る勢い。サロメもレパートリーのようですが、意外にも「ばらの騎士」のマルシャリンも歌っておられる。1997年のザルツブルク音楽祭では、アバドの指揮でもヴォツェックのマリーを歌っていらっしゃるようです。
週末は穴を開けました。こんなに穴を開けたのは久しぶり。少々疲れているらしく、いつも書いている時間に睡眠を入れざるを得なかったりして、ついつい、というところ。今日から復活予定です。
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今日もベルク。飽きもせず本当に楽しいし刺激的です。どこまで分かっているのか分かりませんが。
ともかく、今日はアシュケナージがベルリン・ドイツ交響楽団を振ったベルク曲集。このCDの白眉は、あの「初期の七つの歌」をオーケストラ伴奏版で聴けると言うこと。「七つの初期の歌」は、オッターさんの以下のアルバムで聴いてはおりました。ピアノ伴奏版ですが。
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いつもなら早く起きれるはずの朝なのですが、この2,3日は起き上がれないのです。おかしい。何かがおかしい。季節が変わったからなのか? すこしお疲れなのか? 平日もせめて3時間ぐらいは自分の時間を持ちたいと思っていますので、最近は少々厳しい。こういうときはやらないことを決めて、ばっさりと切り捨てることで時間を作るのがいいとはわかっているのですが、なかなかそれも難しい。
ともかく、今朝のベルクの「七つの初期の歌」を聞くのですが、これは本当に素晴らしいですよ。オーケストレーションについてもシュトラウスの色が濃いです。
会社でTOEICがあるというので、勉強しているのですが、あれだけ受験のときに勉強した文法知識がばっさり抜け落ちているのに気づいてがっくり。文法の練習なんて、もう十何年やっていませんからね。ですが、思い出すとなんだか若返った気分になるのが不思議。昨日は助動詞+過去分詞の用法。今日は仮定法。懐かしすぎます。 高校のころから英語は得意とはいえませんでしたが、大学入試に向けて激しくとりくんで某大学に何とか滑り込みました、という記憶がよみがえってきます。あのころはともかく勉強をすることで自身を補強して行っていましたが、最近は貯金を使い果たしたというところです。
さて、昨日の昼さがり、何気なくつけた衛星放送でマリア・カラスのドキュメンタリーに見入ってしまいました。カラスと大富豪オナシスの関係に軸がおかれていて、カラスの苦悩の日々がつづられていました。
どんなに素晴らしい芸術家であったとしても、一人の人間であるということは間違いないわけですが、人間である以上、誰かに認めてもらいたいという欲求を多かれ少なかれ持っている。カラスはもちろん歌手としては絶大な人気を誇っていたけれど、一人の女としても愛されたかった。だが、相手が悪かった。カラスが国籍を変えてまで結婚したかった当のオナシスは、ケネディ未亡人のジャクリーンと結局再婚しますからね。
オナシスを心底愛していたカラスでしたが、その思いのすべてがオナシスに伝わっていたというわけではなかった。オナシスもオナシスで、ジャクリーンの腹の底を見て、カラスに再び惹かれていくのだけれど、先にオナシスは死へと旅立つ。すれ違いだったわけですね。
カラスは葬儀に出ることすら許されなかった。あとは孤独のうちに死を待つだけになってしまった。 人生はボタンの掛け違いの連続ですが、マリア・カラスの人生ほど劇的で哀切に満ちたものはないです。
冒頭のCDを早速と聴いてみたのですが、巧すぎますね。特に高音域のコントロールは驚異的です。ピッチコントロールはすばらしいのですが、少々ピッチが低く感じるところがあるのは気のせいでしょうか。
カラスが歌うトゥーランドット姫はすばらしいのですが、先日の新国立劇場でのオペラトークでは、ドイツ系の歌手が歌うことの多いというトゥーランドット姫の役柄を歌いこなしているということは、ワーグナーを歌うと凄いのでは、と思いましたが、現に、冒頭のCDでは愛の死の場面のイゾルデを歌うカラスを聴くことができます。誇りと威厳に満ちたイゾルデです。こちらもすばらしい。
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コメントができないという障害が発生しておりました。原因はCGIファイルのパーミッションの問題でした。
Coreserverでは、CGIについては、パーミッションを700にすることが推奨されていますが、とあるCGIファイルについては、パーミッションを変更しなければならないようです。パーミッションの変更により、個別記事画面へ遷移し、コメントの受付が可能となりました。
ご迷惑をおかけいたしました。ご指摘いただいた、rudolf2006さん、ありがとうございました。
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修理に出かけていたiPodが無事に戻ってきました。今回は液晶が壊れましたので、プラスチック製の透明なハードカバーを発注中。届いたらレポしてみます。
ベルクのヴァイオリン協奏曲を研究中です。この協奏曲では大バッハのカンタータ第60番からの引用があると言うことで、くだんのカンタータのCDを物色中ショッキングなものを発見してしまいました。
HMVでiPodが売っているのです。それも中にバッハ全集が入っているというのです。しめて68800円。バッハの全集に120GBのiPod Classicがついているというわけですよ。これをCDで買うと、172枚40キロで97171円。CDで買うより安いのですか……。しかも、iPod付きで、iPodに入れる手間もなし。
マジですか……。
それだったら壊れたiPodを修理しないで、このバッハ全集を買いたかったかも。というか、ボーナスで買いたいかも。
一生かかっても聴ききれるかわからない大バッハの作品を文字通り手中に収める時代が来ようとは。
説明を読むと、どうやらDVD-ROMに12GB程度の楽曲データが入っていて、iPodにインストールするみたい。ということは、待っているとこのDVD-ROMだけ発売される、なんてことがあるかも? いや、あってほしい! あったら即買いです。
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先週の木曜日頃から執拗にベルクのヴァイオリン協奏曲を聞いています。もう何度聞いたことでしょう。30回はくだらないでしょうか。しかし、聞けば聞くほど、わかるところはわかるのですが、わからないところはわからない。ただ、この曲の叙情性や美しさといった面を感じるようになってきたのは確かです。
1935年2月(ベルク死の年)、アメリカのヴァイオリニストのルイス・クラスナーからヴァイオリン協奏曲の作曲依頼を受けることになります。そのころ「ルル」の作曲を行っていたベルクは、「ルル」だけは夏までに作曲を終わらせたかったのですが、ナチスによりドイツでの作品演奏が禁止されたこともあって、経済的に厳しい状況だったということで、依頼を引き受けてしまうのです。 なかなか作曲が進まなかったのですが、アルマ・マーラー=ヴェルフェルと建築家グロピウスの間に生まれたマノン・グロピウスが小児麻痺に罹患し闘病の末に亡くなってしまうという出来事がありました。ベルクはマノンのことをかわいがっていて、マノンへのレクイエムとして、ヴァイオリン協奏曲の作曲にあたることになったのです。
ここまではとても有名な話なのですが、この曲にはマノンに加えて二人の女性の姿が登場します。ベルクと女性とのかかわりが実に興味深いのです。
まずは、17歳の頃にベルク家で女中をしていたマリー・ショイフル(この方もやはりマリーだ!)との間にアルビーネという娘をもうけていますし、あるいは、アルマ・マーラー=ヴェルフェルの夫フランツ・ヴェルフェルの妹であるハンナ・フックス・ロベッティンと恋愛関係にもあったわけです。
このヴァイオリン協奏曲には、1)マノン・グロピウス、2)マリー・ショイフル、3)ハンナフックス・ロベッティンという三人の女性が登場するわけです。1)のマノンは言わずもがな。2)のマリーは、ケルンテン民謡において現出しています。マリーはケルンテン地方の出身でした。3)ハンナは、H音(ハンナ)とF音(フックス)において現出しています。いわば、ベルクの女性回顧録的な状態です。
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