2009年2月アーカイブ
Mon
02
02
2009
いって参りました「こうもり」@新国立劇場。楽しいひと時でした。大人のジョーク満載で、私的にはまったくOKで、とても楽しかったのですが、中には鼻白んでいる人もいたようです。ヨーロッパ的なジョークだったとは思いますが。
さて、今回は3人の女性歌手が大変すばらしかったです。まずはアデーレ役のオフェリア・サラさん。この方は2007年の「ばらの騎士」でゾフィーを歌っておられた方。超高音域をらくらくコントロールして歌ってのけるさまは、デセイか、と思うほど。あそこまで気持ちよく高音域を出してくれると、聴いているほうも爽快な気分です。しかもピッチにまったく狂いはない。脱帽でした。オランピアを聴いてみたい、と思いました。
それから、ロザリンデ役のノエミ・ナーデルマンさん。深みのある豊かな声で、ロザリンデの大人っぽさやあだっぽさを巧く出しておられました。すばらしかったです。この方は「ばらの騎士」の元帥夫人もレパートリーにお持ちだそうですが、ぜひこの方の元帥夫人を聞いて見たいです。
注目は、オルロフスキーを歌ったエリザベート・クールマンさん。かなりの美人なのですが、男役ということで口ひげをつけておられる。台詞のところはわざと低い声を使うのですが、歌いだすと、これが見事な声質。柔らかい声では決してないのです。ガランチャさんとはまったく別の声質。つまり、すごく硬質で輝く声なのです。これはすばらしいと思います。ぜひにもオクタヴィアンを歌ってほしい! 絶対格好良いですし、凛としたオクタヴィアンが聴けるはずです。公式ページによれば、カルメンを歌っておられたり「カプリッチョ」のクレロンをうたっておられたりしています。
アイゼンシュタイン役のクレンツレさんもすばらしかった。歌唱もばっちり、演技もばっちり、ユーモアもばっちり。こういう方がいらっしゃるのですね。
ジョエル氏の指揮は、ためるところはためて、走るところは走るというような当世風の演奏。結構心地よかったです。
演出も面白くて、第一幕は色彩の舞台。第二幕はアールヌーヴォー的絢爛な世界。第三幕の最後にはびっくりする仕掛けがあったのですが、それが鮮やかで仕方がなかったです。
- 指揮者==アレクサンダー・ジョエル
- 管弦楽==東京交響楽団
- アイゼンシュタイン==テノール==ヨハネス・マーティン・クレンツレ
- ロザリンデ==ソプラノ==ノエミ・ナーデルマン
- アデーレ==ソプラノ==オフェリア・サラ
- オルロフスキー公爵==メゾ・ソプラノ==エリザベート・クールマン
- アルフレード==テノール==大槻孝志
- フランク==バス・バリトン==ルッペルト・ベルクマン
- ファルケ博士==バリトン==マルクス・ブリュック
- フロッシュ==俳優==フランツ・スラーダ
- イーダ==ソプラノ==平井香織
これで、怒濤の一ヶ月は終わりました。1月3日から2月1日までサックスを吹いたり、オペラにいったり、コンサートに行ったりの割とハードなスケジュールでしたので。2月はちょっとお休み。次は3月の新国「ラインの黄金」です
Tue
03
02
2009
新国立劇場2008/2009年シーズンもそろそろ後半戦にさしかかっています。今後の予定ですが、以下のような感じ。
- 3月:ラインの黄金
- 4月:ヴァルキューレ
- 5月:ムツェンスク郡のマクベス夫人
- 6月:チェネレントラ
- 6月:修善寺物語
次の三ヶ月が楽しみにしても結構ハードです。ヴァルキューレは五時間以上缶詰になりそうですし、ラインの黄金は二時間半休憩なし。マクベス夫人もお題目的におもしろおかしい話しではないです。でもそう言う作品の方が強い衝撃を受けて、かえって生きる力がわいてくるのですが。
「マクベス夫人」は、お恥ずかしながら聞いたことがありませんでしたので、今日から予習を開始。ヤンソンスがネーデルラントオペラで振ったDVDをiPodに入れて鑑賞中です。この作品は1930年から1932年にかけて作曲されています。交響曲第四番作曲の少し前ですね。一番DSCHが過激だった頃でしょうか。ちょうどその頃ベルクは「ルル」を作曲しています。シュトラウスは「アラベラ」を作曲中。刺激的で何でもありな時代だったのですね。時代が変転を遂げるまさにその瞬間に生まれたオペラでしょうか。
聞いているとマーラー的な皮肉に満ちた旋律や突如現れる麗々とした旋律にハッとするのですが、晦渋で陰惨な旋律が取って代わる感じ。これから聞き込んでいくのが楽しみです。
Fri
06
02
2009
立春を過ぎて、太陽の昇る時間は速まり、沈む時間は遅くなりました。いつも家を出るのが6時15分ぐらいなのですが、一ヶ月ほど前は本当に真っ暗でしたが、最近は白々明けるころになりました。ですが、寒さはまだまだ続きます。そう言えば、関東南部では今シーズンはまとまった雪がまだ降っていません。雪が降ると電車が止まるので憂鬱なのですが、そうはいっても一度ぐらいは雪のなかを歩いてみたいとも思います。もちろん、北国の方にとってみれば、何を言っているんだ! と言う感じだとは思いますが。
水曜日になりましょうか、本当に久方ぶりにパルジファルを聞きました。カラヤン盤です。この盤ではグルネマンツが私の大好きなクルト・モルさんなのですよね。揺らめく旋律の波に乗りながら、モルさんの艶やかで芯のある歌声を聞くことほど幸せなことはないですね。パルジファルはこれからも聞いていく予定。来年、ウルフ・シルマーさんがパルジファルをN響でふるという情報もありますし。コンサート形式だそうですが。
パルジファルは、二回ほど聞いて、今度はラインの黄金に取りかかりました。ラインの黄金は3月の新国立劇場の演目ですので予習と言うことでもあります。カラヤン盤を聞き終えて、ショルティ盤を聞いている感じ。最初は、ラインの黄金は取っつきにくいなあ、と思っていたのですが、このところは、冒頭のラインの乙女の部分がすばらしさが少しずつ分かってきたりして、とても面白いのです。ショルティ盤よりカラヤン盤の方が録音もよいですし、まとまった演奏です。ショルティ盤は歴史的名盤ではありますし、スター歌手を呼んでいるというところなのですが、ちょっと力が入りすぎているかな、と思うところがあります。音響効果が積極的に入っている点に引っかかる方がいらっしゃると聞いたこともありますし。
さて、明日からは休日ですが、久々に予定の入っていない休日です。とはいえ、近所の英会話には行くのですが。実は私のメインパソコンが壊れまして、大変な思いをしています。このブログはサブマシンのノートで書いているのですが。メインパソコンにはiTuneデータがたんまり入っていますし、新しいCDを取り込むのにも使っていましたので、音楽生活にリミットがかけられた感じです。そのほかにもいろいろ困っていて、ああ、本当にPCなしでは生きていけない世の中になったなあ、もとい、PCなしに生きられない体になったなあ、等と思ったり。
PCはショップブランドのものでしたし、拡張性がありますので、マザーボードを変えて、CPUを載せ替えて、みたいに自作っぽいことをやってみる予定。これも一生に一度はやってみたかったことなので、いい機会だと思っています。しかし、自分でパーツを集めると、かなり安い値段でハイスペックマシンが組み立てられます。ちょっとオーバースペックかもしれませんが、長く使おうという魂胆なので、と自分で勝手に理由付けしています。
Sat
07
02
2009
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今日はかなり早起きしました。何時に起きたのかは秘密です。明け方の静かな時間がとても好きでして、コーヒーを飲みながら、いろいろと頭の体操をするのは楽しいものです。基本的にインドア派なんでしょうね。海とか山とか行きたいけれど、それより家で本を読んだり音楽を聴いたりものを書いたりする方がリフレッシュ出来る気がします。
さて、今日も朝からずっとラインの黄金を聞いていました。最初はカラヤン盤を二回ほど聞いて、ショルティ盤を一回。これまであまりぱっとしない感じに思っていたショルティ盤が輝いて見え始めまたのには驚きました。カラヤン盤ばかり聞いていると、まだ若いショルティのアグレッシブな指揮ぶりに耳が行くようになったのです。驚いたのは、颯爽とかけていくと思っていたショルティが、あるところで強烈なタメを見せて、ダイナミズムを引き出しているところがあったということ。とてもスリリングな経験でした。相変わらず、ラインの乙女の場面がすてきでして、これをいい歌手が歌うのを生で聞いてみたい、と思ってみたり。
ともかく、3月のラインの黄金が楽しみ。無事に行けますように。
Sun
08
02
2009
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London (1997-10-14)
売り上げランキング: 475209
いやあ、こんなにショルティのジークフリートが面白いとは知りませんでした。行った良いままで何を聞いていたのでしょうか。おそらくは、カラヤン盤、レヴァイン盤そしてショルティ盤の3バージョンを聞いたことで、いろいろと意味合いが分かってきたのだと思うのですが。いまちょうどジークフリートとブリュンヒルデが邂逅している場面なのですが、かなりテンポを落としてめちゃくちゃ情感的に演奏しています。あれ、ショルティってこんな芸風だったかしら、とまた思った次第。私のショルティ認識の誤りがはがれ落ちていくような気分です。そうかここまでテンポを落としてためてためてダイナミクスを引き出しているとは。
ただ、ブリュンヒルデのニルソンさんは、巧いのですけれど、ちょっと僕の好みとは違うようで、もう少し硬質な艶やかさが欲しいなあ、というところです。ニーナ・シュテンメさんに歌って欲しい気がいたします。ヴォータンのハンス。ホッターさんの声も時代を感じさせる声です。
最近の指環はどうなんでしょう? 今春の新国での上演はもちろん楽しみですが、最近覚えたウェブラジオで、今年こそバイロイトを聴こうと思います。
Mon
09
02
2009
バイロイト音楽祭のウェブページを読んでいたのですが、とても面白い! ペーター・シュナイダーさんの略歴が載っているのですが、これって東京フィルの日本語版略歴の原文ではないか? と思ったり。まあ、そんなことはどうでもよくて、シュナイダーさんのこれまでのバイロイトでの軌跡が分かりますね。なんでこんなに素晴らしいサイトをこれまで訪れなかったんでしょう。反省。
シュナイダーさんは1981年から連続17年連続登場していますので、おそらくは今年も出演してくださるとおもわれます。昨年、一昨年と「トリスタン」を振っているようですね。今年も楽しみ。ちなみにCDでないかな。ウェブラジオで再放送しないかな。
今年のバイロイトは7月25日から8月28日まで。楽しみです。
Thu
12
02
2009
ショルティの「指環」全曲聴破しました。1週間ぐらいかけて通しましたので、なかなか達成感があります。とはいえ、ブックレットを見ながら集中して聞けるわけっでもなく、家で仕事をしながら、通勤時間に、などという感じです。
もちろんこれまで全曲聴いたことがなかったか、といわれると、まあ聴いたことはあるのですが、先だってのペーター・シュナイダー氏の「指環」を聴いて、音楽的な面については全体がおぼろげながら見られるようになってきたと思います。それから、カラヤン盤とショルティ盤を立て続けに聴いたことで、演奏の凄みや面白みのようなものもわかってきた気がいたします。 四曲聴いて、気に入った順番などをあえて並べてみると……。
神々の黄昏>ヴァルキューレ>ラインの黄金>ジークフリート
でしょうか。
神々の黄昏は、まずはなにより第一幕のジークフリートとブリュンヒルデの壮絶で歓喜に満ちた二重唱でぎゃふんといわされます。それからジークフリートラインの旅が思いのほか楽しくて大好き。グロッケンシュピールが出てくるあたりの楽しみ、ライン川の滔滔とした流れを見下ろす感じが大好き。 それから、ハーゲンの不安げで邪悪なライトモティーフになぜか心を打たれるのですね。グンターもグートルーネも大好き。それで、ジークフリートとハーゲンが角笛でやり取りするあたりは、もうジークフリートが気の毒。ジークフリートって、決して理知的な英雄ではないので、仕方がないのですが。それからブリュンヒルデの壮絶な歌唱が終わると、最後は心安らかな長調の和声で終わる。若干の不安を含みながらも。本当にすばらしい曲だと思います。和声的にもジークフリートまでとは違う突き抜けた感じがあるように感じます。
ワルキューレは、例の「ワルキューレの騎行」などより、ジークムントとジークリンデの禁じられた愛が切ない。実に「トリスタン」的。何度も書いていますが、カラヤン盤でジークリンデを歌うヤノヴィッツさんのすばらしさも、この曲が大好きな理由のひとつです。今回聞いた中では、実は終幕部のヴォータンとブリュンヒルデのやり取りのあたりがすばらしいことに気づきました。
「ラインの黄金」と「ジークフリート」は少々聞き込みが足らないですね。最近「ラインの黄金」の冒頭部のラインの乙女の三重唱に心洗われる思いをしました。「ジークフリート」は、最終部の「ジークフリート牧歌」の旋律が現れたとたん、なんだか天上から光が差し込むような気分を味わったりするのですが。
ともかく、指環はすごいです。早く実演に接してみたいです。そして、一生のうちにバイロイトに行ってみたい! これはもうそこはかとない夢ですね。だが実現に向けてがんばりましょう(ってどうやって?)
Mon
16
02
2009
なんだか、一昨年のフィレンツェといい、昨年のローマ(っていうか、ローマ紀行、年明けてしまった……)でもやはり結婚式に何度も出くわす。フィレンツェでは市庁舎での結婚式だったけれど、ローマでは教会のそれ。観光客にとって残念なのは結婚式中は教会に入れなくなってしまうこと。でもそれよりも、モデルのように美しい花嫁の姿を見たり、参列者の粋な格好を見たりするのも楽しいもの。
先だって我々が上り間違えてしまったアラチェリ教会へと続く長い階段に車がつけられて、真っ白く輝いたおそらくシルクの花嫁衣裳に身を包んだ、日に灼けたで髪の毛の黒いたおやかな、いやそれでいて、芯の強そうな花嫁に出くわす。エスコートする父親もうれしそうだが心中いかばかりか、というところ。観光客が周りと取り囲みカメラの砲列が花嫁を取り囲む。そして、アラチェリ教会への長い階段を上りだした花嫁と父親。
しかし、この階段、さすがに急で長いから、途中で休みながら少しずつ上っていく。空は真っ青で、階段は日に当たり白く輝いている。驚くべきことに、花嫁を撮影するカメラマンは、カメラバッグの中に重いレンズを詰めたまま、階段を駆け上がっていくではないか。なんとも畏怖すべき体力。カメラマンは体力勝負でっせ。
はるか丘の上の教会の入り口には、参列者たちが待ち受けていて、階段を上る花嫁と父親の姿をにこやかに待ち受ける。おそらくは花嫁は何度も立ち止まり上を向いて、また上り始める。その繰り返しなのだ。いままでもこれからも。
Wed
18
02
2009
旅行も5日目。月曜日ということもあって、美術館は閉館である。というわけでこの日はトレヴィの泉や教会めぐりをしようということに。
まずは、テルミニ駅から近いサンタ・マリア・マッジョーレ教会へ。ここは、ラテラノ教会と同じく、バチカン市国の治外法権となっている教会。教会内は国際法上はイタリアではないということになる。
この教会を訪れた理由は、なによりあの天才ベルニーニの墓があるということ。天才といえども死からは逃れることは出来ない。主祭壇の右手にベルニーニ家の墓標が床に埋め込まれている。しばし沈黙。
堂内には、いくつもの木彫りの懺悔室があって、中に神父が手持ち無沙汰に待っている。懺悔室、ブースといってもいいと思うが、プレートがはめ込まれていて、担当神父が操れる言葉が書いてある。イタリア語Italiano、英語Englishといった具合。両翼に並ぶ副祭壇ではミサがとりこなわれているのだが、ここにもミサで使う言葉が書いてある。ヨーロッパが地続きであることを痛感する。
教会脇の売店には、ベネディクト16世のキーホルダーといったヴァチカングッズが置いてある。いすが床に転がしてあって、何だろう、と思ったのだが、どうやら床石が剥がれているので注意せよ、ということらしい。
教会を出て、トレヴィの泉へ向かう71番バスを待つのだが、なかなか現れない。教会広場を取り巻く道路は激しい交通量だ。
Thu
19
02
2009
71番バスに乗って、マッジョーレ教会からトレヴィの泉へ向かうのだが、ついたとたんに意気消沈。なんと泉からは水が抜き取られていて作業員が清掃をしているではないか……。集まった観光客もため息を漏らしながら次々と去っていく。きわめて残念。近くの有名ジェラートショップも昼前にならないとあかないというし……。
というわけで、早々に退散してスペイン階段へ向かう。「ローマの休日」で有名な場所だけれど、行ってみるとなんだか思ったより小ぶりな印象。なんだか残念。
スペイン階段から西へと向かい市街中心部へと向かうのだが、ここでなんとマルタ騎士団の旗を掲げる建物に出会う。これが騎士団本部のかあ、という感じ。マルタ騎士団は、たしか独自の切手やナンバープレートを持つことが出来ていて、国連にも加盟している。国家ではないけれど、国家的な取り扱いを受けているのである。
商店街の文房具屋をのぞいたり、食事を取ったり。午後になってポポロ広場に向かうのだが、空は曇りポツリと雨が降り出す。
Sat
21
02
2009
ポポロ広場から地下鉄フラミニオ駅に向かい、二つ先のオッタヴィアーノ駅にて下車。リソルジメント広場からリエンツォ通りへ向かい、頼まれたお土産を物色して回る。
旅も中盤に差し掛かり、大分と疲れている感じだったのだが、なんとかついていく。カストローニという食料品店がガイドブックに載っていて、いいお土産はないかと店内に入る。
うずたかく積み上げられた世界中の食材がたくさん。もちろん醤油だって売っているのだ。 店内にはカウンターがあって、エスプレッソを飲むことが出来る。バールっていうやつ。ひとしきり考えて、どれエスプレッソでも飲んでみようか、ということでカウンタに向かうのだが、店員がレジのほうを指差す。どうやら、レジで会計をして、レシートをカウンターに持ってこなくてはいけないらしい。ということで、0.8ユーロ弱の値段のエスプレッソを飲んでみる。
マジですか!
疲れたからだの隅々にまで神経が行き渡って、とたんに元気になった。四肢に力がみなぎり、体がしゃっきりして目が覚める。エスプレッソはすごい効果だ。日本ではドリップコーヒーしか飲んでいなかったけれど、エスプレッソの効き目がこんなにあるとは思いもよらなかった次第。某大臣も記者会見前にエスプレッソを飲んでいればよかったのに。 というわけで、旅の後半は疲れたと見るや、バールを探し出してエスプレッソをいただくのが癖になりました。
日本に帰ってきてエスプレッソを飲もうにも、結構高いなあという印象。イタリア的には、おそらく100円以下の値段で供されている印象だからなあ。日本にもぜひエスプレッソ文化を! 会社もエスプレッソのベンダーマシンを購入して各部署に設置するべき。きっと生産性高まります。
Sun
22
02
2009
AMAZON:
ユニバーサル ミュージック クラシック (2003-09-26)
売り上げランキング: 684
今朝は少々寝坊でして、といっても7時半に起きたわけですが、ふと思い立って8時頃、BSハイビジョンをつけてみると、カラヤン生誕100周年のドキュメンタリーに遭遇しまして、引き込まれるように見てしまいました。そう言えば、カラヤンの喋っている映像を見た記憶がほとんどないなあ、ということに気づいて恥ずかしい次第。カラヤンは僕的には神様のような存在で、生身の人間という気がいたしません。それが、リハーサルで冗談を言ったりしているものだから妙に新鮮な気分でした。
カラヤンもやはり自制心の強い方で、毎朝4時に起きて準備をしていたそうです。小澤征爾さんも確かそうですよね。音楽家は夜眠るのが遅いと思うのですが、にもかかわらず4時に起きるとは。そう言えば、大学時代にお世話になった教授もやっぱり明け方起きて勉強をしているとおっしゃっていました。見習わないと。
カラヤンと言えば少しテンポが速いのかな、と思っていました。カラヤンの「運命」を初めて聞いたときに、冒頭の動機があまりに早くて(フルトヴェングラーと比べてですけれど)、それ以来そういう印象が離れませんでした。もう四半世紀前の記憶がよりどころなのですが。けれどもそんなことはない。ヤノヴィッツやルートヴィヒさんが、テンポが遅すぎて歌えない、とカラヤンに直訴したというようなエピソードが紹介されていました。今日の午前中にカラヤンの振ったブルックナーの8番を聞いたのですが、やっぱり威風堂々と重々しく曲が進んでいて、なるほど、と思った次第。
ちょっとショックだったのが、ヤノヴィツさんが登場したことです。クリスタ・ルートヴィヒ、ルネ・コロ、小澤征爾、マリス・ヤンソンス、サイモン・ラトルなどが証言者で登場するのですが、ヤノヴィッツさんもそんな証言者の一人として登場。ですが、あの若い頃の面影は全くなくて、体格のとても良いおばあさんになってしまっていました。それはそれでいいことなのかもしれませんけれど。
しかし、NHKも油断ならないなあ。こんな番組を日曜日の朝にやっているなんて。
今朝は雨音がしております。そう言えば、今年の関東南部はあまり雪が降らないなあ、などと。もっとも、関東南部は三月に入ってから雪が降ることが多いはず。逆に真冬に雪が降らないのは冬型が強いと言うことですので、それが普通なのだということでしょう。
調子の良かった自作PCですが、どうもハードディスクがおかしい。カラカラという音をたてたりするので、これはもう寿命が近いと判断。三年間稼働したハードディスクですので。昔もこんな音が出始めたハードディスクが突如としてクラッシュした経験があるので、早めに対処を。ということで、またインストール作業を始めたのですが、これがなかなかうまくいかない。一番腹が立ったのは、Windows XPのSP3を適用しようとしたところ、ブルースクリーンが表示されてPCが落ちたという事故。何度も何度もプロダクトキーを入力していて少々辟易気味です。
昨週土曜日から、カラヤンのラインの黄金を聞いています。1967年(昭和42年)にベルリン・イエス・キリスト教会における録音。ショルティのラインの黄金が古き名優達を集めたのに比べ、カラヤン盤はその次の世代の歌い手達がタペストリを織りなしています。一番の聞き所はやっぱりディースカウのヴォータンで、理知的で精巧で緻密な工芸品のような歌。カラヤンの音作りは聞き慣れたもので、違和感なし。
個人的にはショルティ盤よりもカラヤン盤の方が好みです。小さい頃からカラヤン&BPO&イエス・キリスト教会で育ってきましたので、自然に音楽に入っていける感じです。
リングを聞く理由はもちろん来月の新国の演目だからです。先週末に新国から送られてきた会報に、キース・ウォーナーの演出を紹介するパンフレットが入っておりましたが、少々不安な気分に。サヴァリッシュのDVDの読み替えはまだおとなしいほどでしたので、それ以上の読み替えについて行けるのか、という不安。実はリングの実演に触れるのは初めてですので。まあ、読み替えについて行くには、きちんと理解を進めておくというのが重要だと思います。せっかくの機会を無駄にしないようにします。
Mon
23
02
2009
ローマのバスにも大分と慣れてきた感覚。微細な地図をクリアフォルダに入れて、路線を追うことができるようになってきて、なんだかうれしい。ローマのバスを乗りこなすのはとても大変だと聞いていただけに。
というわけで、リエンツォ通りでのおみやげものの物色を終えると、いちどリソルジメント広場に戻って、81番のバスでポポロ広場に戻る。サンタ・マリア・デル・ポポロ教会でベルニーニの彫像を見ようと思ったのだが、あいにく工事中でシートに覆われている。残念。
気を取り直して、同じ81番のバスにのってコロッセオに行ってみようということに。道端のガソリンスタンドの並びの停留所から81番バスに乗り込む。というか、ローマのガソリンスタンドって本当にこじんまりしている。
81番バスはコルソ通りからヴェネツィア広場へいたり、マルチェロ劇場通りを南下、マッシモ競技場通りを東進し、サン・グレゴリオ通りを北上してコロッセオへ到着。
あいにく空は雲に覆われていて、少しくらい雰囲気。雨も降ったのだから無理もない感じ。 残念ながらコロッセオの入場時刻はとうに過ぎていて中には入れず。やむなく81番バスに再び乗り込みヴェネツィア広場へ。84番バスに乗り換えてナツィオナーレどおりを北東へ向かい共和国広場で下車。
ここで、またみやげ物を物色しようとローマ三越へ入るのですが、なんだかいろいろ複雑な心境とともに店を退散。
あとは歩いてテルミニ駅まで戻り、いつものスーパーマーケットでピザを買い込み部屋に戻る。今日のピザは、酢漬けのミニキャベツで、ちょっとチャレンジ精神を発揮しすぎた感じ。
Fri
27
02
2009
今日も良い天気。ローマ西部のジャニコロの丘に登って、ローマ市外の眺望を楽しもう、ということで、テヴェレ河西岸のトラステヴェレ地区へと向かう。
乗車したバスはH番という快速バス。ガイドブックにはほとんどのフェルマータ(停留所)を通過すると書いてあるのだが、思ったより多く停車している感じ。テヴェレ河を超えたすぐの停留所で降車して、ベルニーニの彫刻があるサン・フランチェスコ・ア・リーバ教会へ向かう。
背が高く道路を覆うように枝を伸ばす街路樹のおかげで強い日差しから守られていて実に気持ちが良い。ローマ市だというのに、緑が多くてなにか田舎の街に居るかのよう。
途中でまたバールを見つけたので、エスプレッソを注文。ここはなかなか安くて0.8ユーロ。自然食品のお店があったので、ミューズリーとインスタントコーヒーを購入。そうしたら、店の外からひづめの音が聞こえてくる。あっと思って窓に目をやると、やっぱり。この街にも騎馬警官が配置されている。日本ではまず見られない光景だなあ。
サン・フランチェスコ・ア・リーバ教会は、その名のとおりフランチェスコ会の教会で、堂内には聖フランチェスコの肖像がたくさん。主祭壇には聖フランチェスコの像があるぐらいだ。おそらくは教会守の老人が横のドアから現れる。僕たちと同じ観光客と思しき金髪の男が熱心に写真を撮っている。
ここにも天才ベルニーニの彫刻がある。80歳の時の作品である「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ」。すさまじい緊迫感と官能性と神秘性に開いた口がふさがらない。これが80歳の時の作品だなんて。もっと近くに寄った写真も撮ったのだが、シャッター速度が遅くてぶれてしまう。教会内の撮影は本当に難しい。辻邦生さんは、三脚を持って教会建築をきちんとカメラらに納めていた、ということを思い出す。
ああ、いつの間にか遠くになりきヨーロッパ。次に行けるのはいったいいつになるのだろう??
いかんいかん、こんなに弱気になっていては!
Sat
28
02
2009
ちょっとご無沙汰となりました。ちと仕事が忙しいです。にもかかわらず来年は大幅年収ダウンが決定し、意気消沈している今日この頃。新国にあと何年通えるかしら、みたいな……。まあ、こういうときこそ過度に悲観的にならずに前向きにやっていきたいものですが。
さて、前にも少し書いたかもしれませんが、カラヤンの「パルジファル」を聞き始めました。最近ワーグナーづいていまして、「神々の黄昏」とか「ワルキューレ」をイヤと言うほど聞いていましたので気分転換で。っていうか、気分転換になるような曲じゃないですね。素晴らしすぎます。天才ワーグナー。
なによりもこの盤のいいところは、グルネマンツがあのクルト・モルさんだということ。いつぞやも書きましたが、モルさんは私にとってもっとも大好きなバス歌手でいらっしゃると言っても過言ではないでしょう。「ばらの騎士」のオックス男爵はもちろん、フンディンクやハフナー、マルケ王まで、あの艶やかな声に魅了されてしまいます。
パルジファルのあらすじは、聖杯伝説によるものでして、これは小さい頃読んだアーサー王物語で何とも言えぬ不可思議さとともに親しんだ覚えがあります。っていうか、エクスカリバーって、ノートゥングそっくりですね。純朴たる青年パルジファルが聖杯の騎士になるいきさつ描いていて、クンドリやアンフォルタスの救済で幕を閉じるわけですが、この無垢な青年パルジファルが、ジークフリートに重ね合わされていて、アンフォルタスはトリスタンでしょうか。クンドリはマグダラのマリアだそうです。
それにしてもワーグナーは奥が深すぎ。パルジファルの全体の基調は横糸である音楽史的にはワーグナー的といえましょうけれど、そのワーグナー的なものが縦糸的に深化されていてすごくいい。しばらくはこれを聴き倒そう、という魂胆。
とはいえ、3月15日は「ラインの黄金」ですので、そちらの予習もぬかりなく。
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