Classical

なんだかぼれきれのような状態ですが、音楽は聴いております。散漫ですが。

こういうときは、「私的名盤」を聴いて心を落ち着かせるのが一番。今日の昼休みはパヴァロッティとフレーニの「ボエーム」を聴いたり、ドミンゴの「誰も寝てはならぬ」を聴いて気分を落ち着かせる感じ。両盤ともカラヤン指揮なのですが、甘くゆったりとした音に慰められる感じ。

カラヤンの指揮は、悪い意味での重みは感じないけれど、ゆったりと歌わせる棒ですね。 先日ドキュメンタリーを見て以来、なんだかカラヤンについての再発見が多いです。初めてクラシックのカセットテープを買ってもらったのが小学校五年生のときで、それ全部カラヤン指揮だったもので、僕にとってはカラヤンは水や空気のようなものだったので、それ以降、他の指揮者を聴くときは「カラヤンと比べてどうか」という観点で聴いていたのですね。だから、以前はカラヤン盤の良さを積極的に語ることが出来なかったのかもしれません。まあ、僕の場合、クラシック暦は長いようですが、途中でジャズに浮気してますので、あまり聴けていない、ということなのでしょうけれど。

ああ、また自虐的。

しかし、オペラは良いですねえ。「トゥーランドット」は2002年の冬にパリのバスティーユで聴いたのですが、あのころに比べれば本当に世の中の色が変わってしまった気がします。昨年の新国の「トゥーランドット」も良かったですが、ドミンゴぐらい甘いテノールで聴いてみたいです。

っていうか、またイタリアに行きたいなあ。ほとんど逃避行動ですが。もうこんなご時勢ではいくらユーロ安とはいえ夢のまた夢になりそうな気配。行ける時に行っておいて良かったと思うことにしますし、またいつかいける日が来るでしょうから。

あとは、辻邦生さんの小説を読めばもっと元気になるはず。また「春の戴冠」を読み直そうかなあ、という意欲。

Roma2008

この「連載(?)」の最初に書いたと思うが、バスの乗りこなしは本当に難しい。とくにトラステヴェレからジャニコロの丘に登る115番バスには本当に苦労させられた。停留所にも記載があり、路線図でも通るはず、ネットの最新情報でも間違いないと思われたところに、115番バスはまったくあらわれず、おそらくは小一時間は待ちぼうけを食らったと思う。ひと時は歩いていこうか、なんていうことを話したぐらい。やっと来たバスに嬉々として乗り込むのだが、どうしてどうして、歩いて上れるような丘ではなくて、ヘアピンカーブがジグザグと続き丘を登るのだから、バスを待っていて本当に良かったと思う。

ジャニコロの丘の頂上付近にガリバルディ広場があってそこで下車。ローマの街を一望できる。広場には巨大なガリバルディの像が立っている。イタリア統一の英雄ガリバルディだけに扱いもすごいということ。

ちょっと下ったところにあった噴水がすばらしくて写真を何枚も撮る。そうこうしているうちに都合よく115番のバスがやってきて、タイミングよく乗車。ジャニコロの丘を降っていく。

次はナヴォーナ広場やパンテオンへ向かう。