Richard Strauss,Symphony

いやはや、ご無沙汰しております。色々ありまして、Twitterしか書けなかったのですが、なんだかやはり何か書いていないと落ち着かないようです。

今週はYellowjacketsばかり。今日になってようやく、マゼールのシュトラウスに戻ってきました。

アルプス交響曲は、マゼールのボックスセットに入っていたものです。マゼールって、こんなに大きな演奏をするのですね。 確かに単純に言えばテンポが緩いということもいえましょうが、緩いだけではなく、やっぱりきちんと制御された緩行性なわけでして、ちゃんとギアは入れ替えてます。カラヤン盤でもハイティンク盤よりも、聞いていく中で大きさに意識が向きます。テヌート感とかフェルマータ感が良く伝わってきますです。

それから、なんというか官能性のようなものも感じますね。弦楽器のうねりに加えられたしなだれかかるような感じ。ばらの騎士的とも思えますが、なぜかマーラーに感じられる女性的なものへの憧憬にも似た感情を感じます。

しかし登り道(トラック3)のところの舞台裏金管群はすごいです。舞台裏の金管の味をはじめて知ったのはマーラーの復活でした。あとはトリスタンの二幕にもありますね。私はこの三つがつながっているような気がしてならないです。 マゼールのボックスセット、少々お高めでしたが、買ってよかったです。マゼールのことも見直すことが出来ましたし。