Richard Wagner

いやあ、暑い。蒸し暑い。
暑いついでに、最近googleアカウント乗っ取りが熱い。最近増えているそうです。パスワードを変えるなど、対策しました。
で、バーンスタインの《トリスタンとイゾルデ》。

バーンスタインといえば、ねっとりと歌わせる、という印象ですが、実際のところ私はこの音源を聴いてバーンスタインが分かった気がします。
とにかく、速度が違います。急激に速度を変えるようなことはしませんが、きちんと旋律やリブレットの意味を勘案した上で、速度をコントロールしています。だから、あ、こここんなに息が長くてかわいそう、という感想になります。それだけではなく、もちろん必然性を感じますので、すごくしっくり来るのです。
これは、名人芸といえると思います。
そうした境地が「恍惚」という言葉の由縁でしょう。
この「恍惚」という言葉は、吉田秀和さんが《田園》を表す時に使ったものです。小学生の頃に聴いて、「恍惚ってなんだ?」とおもった記憶があります。
今は、その言葉がよくわかります。オペラの中身を的確に映し出す演奏ですね。シュナイダーのトリスタンと双璧になるでしょうか。
今日も短めで。