アダム・フィッシャーの《ハフナー》

私、ハフナー、つまり、モーツァルトの交響曲第35番。あの冒頭の跳躍がすごくて。。みたいな。

今回はアダム・フィッシャーです。

モーツァルト:交響曲集 第10集(1782&1786)[SACD Hybrid]
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おそらく編制が小さいと思います。実に音の粒が際立ったいい演奏です。そうか、指揮者のやれることというのは、こういうこともあるのですね、とあらためて思いました。オケを選ぶことで、音色を変える、ということもできるわけです。それにしても、爽快な演奏です。重みはありませんが、だからとって、軽いというわけではなく、鋭敏さも持ち合わせています。

(なんだかワイン品評のような文章。。)

アダム・フィッシャーとデンマーク放送室内管弦楽団の演奏です。アダム・フィッシャーは、数年前に《タンホイザー》を上野で聴きました。演奏も素晴らしかったですが、人柄も素晴らしい方だったと記憶しています。話したわけではないですが、序曲後のまばらな拍手に、演奏しながら振り向いて会釈したり、カーテンコールで謙虚な振る舞いを見せたり。。

こういう品性が世の中でどんどん見られなくなっているのは残念なことだなあ、と思います。まあそうしないと生きていけないんですけれど。

ちなみに、デンマーク放送室内管弦楽団は解散の危機のようです。

なんだかなあ。歴史の終わり。まあ、歴史なんてものは幻想だったということ。進歩なんてないのです。さみしいものです。もっとも、進歩というのも、人それぞれ。違う意味では進歩しているのかもしれませんけれど。

とはいえ、この演奏はオアシスのような演奏でした。しばし心あらわれました。

では、グーテナハトです。