Johannes Brahms

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先日、散歩中に撮ったコスモス。たまには散歩もいいものです。コスモスは秋の風物詩で、秋桜と書くそうですが、昔から「桜」と書くほど日本的なものとは思えませんでした。なんだか無理矢理感があって、本当? みたいな。

で、それと似た、秋の夜長、といいますが、冬至のころが一番夜が長いはずなんですがどうしてでしょう? 

あるいは、秋の太陽はつるべ落としのように早く降りる、といいますが、なぜ秋だけなんでしょうか。冬も早く日没が来るはずなんですが。

今日の東京地方の日没は16時58分です。3ヶ月前は、日没は19時ごろだったのですが、日没時間は二次方程式の弧だか、あるいは三角関数の波動を描いています。ここからさきはじわりと日没時間が早くなり、冬至に向かっていくのだと思います。

秋は、日没時間が加速度的に早くなるわけで、その加速度をもって「つるべ落とし」と言っているのでしょう。

また、だからこそ、夏との比較で、秋の夜の長さをしみじみと感じるということもあり、「秋の夜長」というはず。

このあたり、体感的にはわかっていましたが、Apple Watchを買って日没時間を表示させると、定量的に体感することができます。

その秋の夜長は、またブラームス。タカーチ弦楽四重奏団による弦楽四重奏曲第一番。同じ曲ばかり。ハンガリーの弦楽四重奏団です。今はアメリカを拠点にしているようです。

なんだか、重心の低い重みのある演奏ですね。深く濃い演奏です。

南欧系とは反対の中欧の民俗的な匂いを感じます。

もっとも、この「中欧の民俗的な匂い」というのは、「ハンガリー」という言葉からくるバイアスかもしれません。ですが、どうしようもなくて、聴きながらどうしてもバルトークが蝋管に録音をしたという史実と重なってしまい、そこから誰も聴いたことのない土の匂いのする民謡を買ってに想像してしまうのです。

ですが、結局は、こういうバイアスもまた音楽の要素なのかも、と思います。

秋の夜長も結局、相対的に体感しているに過ぎないわけで、なんだか似ています。要は主観、ですか。。

Brahms: String Quartets Op. 51 & 67 / Piano Quintet Op.34
Brahms Schiff Takacs Quartet
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では、秋の夜長といいつつ、仕事をしていると、家にいる時間は絶対に夜なので、夜長も夜が短いもなく、いつも早く寝なければと思いながら書いているわけですが、どうかみなさまもお身体にお気をつけてゆっくりお休みください。

グーテナハトです。