あれあれ、そんなに熱くなるんですか?──ラトルの《くるみ割り人形》

なかなか時間配分を変えられない日々が続いています。ですが、書くことは精神の平衡を保つためにとても重要なのだそうです。

以前にも紹介しましたがこちら。

http://toyokeizai.net/articles/-/74334?page=4

運動をして、音楽を聴いて、呼吸をして、何かを書けば、激務でも心が折れません。

ただ、肉体疲労は食べて飲んで寝ないと治りませんが。

というわけで、今日も寝る前に書いています。

きょうはこちら。ラトルが振る《くるみ割り人形》

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
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私はこの曲のなかでも《花のワルツ》が好きでした。デフォルト音源はカラヤンとベルリン・フィルです。今聴きなおしていますが、あまりにたくさん聴いたので、全く違和感がなく、違和感がなさすぎて、新鮮さもなく、面白さを感じなかったりします。初めて聴いたのは30年前なんですから仕方ないです。ゴージャスで分厚い、ポルタメント気味の弦とか、本当に古きよきベルリン・フィル、という感じです。

チャイコフスキー: 3大バレエ組曲
カラヤン(ヘルベルト・フォン)
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で、今日聴いたラトルの《花のワルツ》は以前にも聴いたということを、今日思い出しました。それほど印象的な演奏なのです。

ラトルらしいダイナミズムも、素晴らしいのです。

最終部に到達するまでは、細やかな陰影に富んだ立体感のある演奏で、一つ一つの音符が、まるで、触れることができるような現実味を帯びて迫ってくるのです。

これは、もうベルリン・フィルのメンバーのレベルの高さと、それを引き出せるラトルの力量ということなんだと思います。

ところが、最終部以降、急にハチャメチャになっていくのです。抑制が効かなくなって、みたいな。どんどんテンポが上がっていき、なにか手綱を離して、どうぞどうぞ盛り上がりましょう! みたいな感じなんですね。

カラヤン盤を聴きなおしてみると、確かに熱くなるんですが、なにかロープのようなものに沿ったぶれない一線のようなものがあります。

カラヤン盤のほうが落ち着きます。ですが、ラトル場の放埒さもなにか捨てがたいものを感じます。ただ、最初聴いた時は、えっ! という驚きがあったのは事実で、なにか間違ったものを聴いてしまったのではないか、と思うほどでした。

※ しかし、こういう聴き比べを一瞬でできてしまうApple Musicは怖ろしいです。。

といわけで、今日はこの辺りで。どんどん寒くなります。どうかお身体にはお気をつけて。

グーテナハトです。

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