ミューザ川崎でショスタコーヴィチ。

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夕方、仕事場の若い方が参加しているオケの演奏会に行ってきました。それも普通の演奏会ではなく、なんと、レーピンがショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を弾いたのです。

お恥ずかしながら、初めてミューザ川崎に行きました。コンパクトで、いいホールですね。残響がかなりあるなあ、という印象でした。通常のホールとは違う作りだなあ、とも。1F席がほとんどない、というのが少し驚きでした。

オケは、アマオケの皆さんでしたが、何とも素晴らしい演奏でした。フルタイムのオケとの違いもあるのですが、そうはいっても、じわりとくる感動を随分ともらいました。

アマオケを聴く機会はあまりないのですが、その中でもレベルは高いなあと(僭越ながらも)思いました。特に、木管とかパーカスとか、かなりの実力者ぞろいだなあ、と思いました。オーボエの方、巧かったなあ。

曲のほうですが、ショスタコーヴィチの持つ、ロシア的な大地の匂いとか、戦争や圧政に苦しみ悩む人々の思いとか、圧政の中でそれを笑い飛ばしてやろうという人間の力とか、そういうショスタコーヴィチの持つ精神性のようなものが随分と伝わってくる演奏でした。

レーピンが練習で色々とアドバイスしたとのことでした。プログラムの他の曲と、このヴァイオリン協奏曲では明らかに音が違うように思ったのも気のせいではないでしょう。

それにしても、アマオケをやっている方が羨ましいです。私はジャズをえらびましたので、こんなにクラシックのことばかり書いているにもかかわらず、いつも門外漢の気分でいます。おそらく、楽器ができてオケで吹いている、ということが、一つのステータスであり、あるいはフリーメーソんの入会の儀式のような、秘儀的な意味を持っているのではないかとすら思えてしまうことがあります。

もっとも、ジャズの方にもそういう何かしらの連帯感のようなものがあって、インプロヴァイズができるということが、あたかも隠された教徒の証、のように思えるときもあります。

今は、明日、急遽、演奏することになった曲を予習中。いつも好きで吹いている「酒とバラの日々」などスタンダード曲中心です。

明日も大変な1日になりそうです。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。