今年の来日演奏からハイティンクのブラ1を。

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秋らしい風情となりました。私は物理はよく知りませんがこの規則的な文様はきっと波と同じ原理で形作られているんですよね、きっと。物理の時間に三角関数を使って波動の力学を習った記憶がありますが、おそらくはそれと原理は同じだったりするのかしら、などと思ったり。高校時代の古典の先生が、理系だからといって子分をやらないのは、理系ではなく怠け者系だ、なんてことを言ってましたが、私もそうかもね。

というわけで、いつもようにウィキで調べてみました。これは、大気波と呼ばれる重力波によって生じるものなのだそうです。

波の波紋と同じ現象が大気で起きるものということで、原理としては重力の作用によって力学的平衡状態にある媒質が、異なる密度の媒質中に変位したとき、重力を復元力として再び元の平衡状態に戻ろうとする過程で、媒質の界面で発生して界面に沿って進む波動ということのようです。

なるほど。。ウィキには数式も出ていますが、どうもそこは歯が立ちません。

さて、お世話になっている方が、今年のハイティンク&LSOの公演が素晴らしかった、とおっしゃっていました。

私も、もしかしたら映像を録画しているかも、と思い、調べてみたら、なんとちゃんと録画してありました。

ハイティンクのブラームス交響曲第1番は、ハイティンクらしい抑制された美しさに満ちていました。この静謐で目立たないようでいて、なおその中にある品性とか高貴さとか、そういう良心を感じるという演奏は。だからと言って、マンネリな演奏というわけではなく、透き通るような演奏の中に、時折強い光が差し込む瞬間があって、ああ、本当によく練られた演奏なんだなあ、と思ったのです。

こちらは、ハイティンクとLSOによるブラ1の参考音源です。

Symphonies 1-4 / Double Concerto
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London Symphony Orchestra
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ハイティンクの演奏がいいなあ、と思い始めたのは、多分2010年に聞いた《ニーベルグングの指環》をバイエルン放送管弦楽団を振った演奏を聴いてからだと思います。

Wagner: the Ring
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Bernard Haitink
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この抑制の中にも鋭さを兼ね備えた演奏がじわじわと身にしみいってきて、それ以降ハイティンクをよく聞くようになったのだと思います。

ちなみに、スピード重視でいろいろやってますが、なんだかなかなか癒えないものもあり、明日はゆっくり休んで英気を養わないと、と思います。

それではみなさまおやすみなさい。グーテナハトです。