映画「大統領の料理人」を見ました。

今日はこちらを観終わりました。

大統領の料理人 [DVD]
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フランス大統領ミッテランの希望により、大統領官邸エリゼ宮の料理人となった女料理人の物語。

誇大なキャッチフレーズにはなれているからいいですが、これは、まさに、権威と真実の戦いの物語。料理人である主人公はもちろん、権威のトップの大統領でさえ、その権威の網から逃れられない。権威はすべてを動かす。料理人をスカウトするためさえ、列車の発車を遅らせるわけほどの力を持ちます。

それは、とかく、権威の長、つまり大統領や社長よりも強大な力を持つわけです。劇中、ミッテランは、自分はいじめられている、とこぼすわけですが、権威が権威の長をも支配する、トイう類例でしょう。

この、灰色の巨大なアノニムな権威は、崩れることなく、過去から綿々と続いているのですね。

ルイ・フィリップの時代から使っているという銅の鍋の話はそれを物語るし、衛兵はローマ時代のデザインの兜を今もなおかぶっている。大統領は、エリゼ宮というかつての王宮に住み、家臣は、フランス国王に対するような受け答えを今でもしています。

2000年にも及ぶ権威はそうそう崩れることはなく、真実や個々人は常に敗北します。自由と革命の国フランスにあってもなお。

そういう物語だと私は解釈しました。

今朝方、尊敬する伯父が亡くなりました。

人生というものは、失敗と悔恨でできている、と言っても過言ではありません。

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伯父とは、もう10年も会っていませんでした。それが悔恨というもの。

ですが、私の記憶の中には、ずっと元気でいてくれています。私のエピソード記憶は半端なものではないのです。

学生時代は、毎年夏に行って、一緒に海水浴をしたものです。真っ赤に背中を焼いたあの夏の日々はもう帰りません。海岸沿いを伯父と二人で走り回った日々も戻りません。奈良に出かけて、昼間から日本酒を飲んだ日々も戻りません。

今思えば、伯父の生活スタイルが、遠い日に見た私の理想の生活スタイルなんだろうなあ、と思います。

人生の中でも、ずいぶん短い間しか会っていないような気がするのですが、若い頃に受けた影響というのは、本当に強く、その後の人生を左右するものなのです。

私は、それもこれも全部覚えていますから、伯父とは何度も何度もいつでも会うことができるでのだ、と思います。

おやすみなさい。グーテナハト。

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