つれづれ

Photo最近、日本的なものへの関心が増えています。

まあ、良いのか悪いのかはわかりませんが、日本文化にどっぷりとはまって生きているわけで、どんなに足掻こうとも、最終的には神社にお参りをしてしまうわけですから。

いや、日本的というよりも、近所の郷土史などを、調べたり、先日も書いた司馬遼太郎「この国のかたち」を読んだり、ということによるのかもしれません。

なぜか。最近、家族とサイクリングということで、近所をいろいろ走り回っているのですが、古い日本の風情があちらこちらに残っていて、なんだか新鮮な気分だったりします。初夏の白い日差しに灼かれたアスファルトとか、草原に吹きすさぶ甘い風とか、咲き誇るシロツメクサなどを見ると、なにか幸福な気分になるわけです。理由はわからないのですが、おそらくは、原体験のようなものを幼い頃にしていて、それを追体験しているからなのではないかと思います。そしてなお、これもまたおそらくはなのですが、幼い頃ほど幸福な時はない、ということも言えるわけで、原体験の追想は、あるいは人を幸福にするものではないか、ということも言えるのだと思います。だから、幼い子には、ぜひたくさんんのよい経験をさせてあげて、齢を重ねたあとでも、こうやって追体験をすることで幸福を感じてもらえるようにするのが大人の義務なのではないか、とも思います。

先日から、エルガーを聞き続け、その後ヴォーン=ウィリアムズへと駒を進めました。でも、やはり音楽は実演も必要なんだなあ、ということを常々思っています。幼い頃の夢は、NHK交響楽団の定期会員になることでしたが、その夢はまだかないません(かわりに新国立劇場の年間券を買っています)。

こちらはシノポリのエルガー。1番も2番もいい曲です。2番は別の演奏(ディビスだったか。。)を聴いたことがありますが、シノポリ盤ののびやかなところがいいなあ、と思いました。

Symphonies Nos. 1 & 2 / Pomp & Circumstances
Philharmonia Orchestra
Dg Imports (1997-10-01)
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なにか、この初夏の風情に、イギリス音楽が似合うような気がしてなりません。日本の音楽だとという音楽が似合うのでしょうか。もっとも、こうした風景自体が、原日本的な風景ではない、という考えもありますけれど。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。