アバドのマーラー 最初から聴き倒し中


アップルミュージックで、アバドのマーラー全集があるのに気がつきました。この全集は、もちろんCDで持っているものですが、なかなかCDで聴く機会はありません。家にいる時間がほとんどありません。なのでアップルミュージックで全曲通して聞いてみようと思ったのです。

マーラーの交響曲は、もう四半世紀以上聴き続けているわけですが、何か初めて聴いたときのことを思い出したりしてなかなかスリリングな体験でした。

今、やっと第6番まで聴き終わったところです。やはり、第5番が1番心に染みます。

この後がもいいんだよなぁ。7番も素敵ですし、8番は、若い頃は一番好きな曲でした。

マーラーを聞くと、いつも思いますが、本当に多面的で様々な葛藤やコンプレックスを持ちながらその複雑な心情を芸術に昇華したと言うことなんだろうなぁと思うです。ボヘミアの田舎に生まれユダヤ人でありながらウィーン社交界に登りつめると言う事は並大抵のことではないと思うのです。

今で言うと、ベンチャーの起業家みたいなものなのかなあ。

いろいろ立て直し中。まずは掃除から、みたいな感じになってます。明日も掃除日よりかも。

みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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マーラー交響曲第5番を聴く その8 ショルティ

やれやれ、どんどん寒くなります。いつのまにか冬ですね。でも、あと1ヶ月強で楽しい?お正月。昨年の正月に「来年の正月が待ちどしい」と書いたのが昨日のことのように思います。ただ、正月に仕事がある方も多数。私もそのうちの一人?

さて、今日のマーラー交響曲第5番はショルティです。

マーラー:交響曲第5番
マーラー:交響曲第5番

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私的には、マーラー2番やマーラー8番は、ショルティの演奏を聴きながら育ちました。今はもう見かけないロンドンのマークが懐かしいです。今はデッカなんでしょうか。

先日も少し書きましたが、仕事場の方に勧められて聴いてみたのですが、すごく身体にフィットする演奏です。速度も予想よりゆったりしたものに感じます。丁寧にさとか端正さのようなものも感じ、勢いやダイナミズムも素晴らしい。バランスのとれた演奏に思います。

やはり、幼い頃から聴き続けたから、身体にしみ込んでいるのでしょうか。ラトル並んで初めて聴く方にはお勧めです。

次はマゼールを聞きます。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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マーラー交響曲第5番を聴く その7 クーベリック

10月終わりからずっと風邪をひいていました。先週9日に酷くなり、10日金曜日には熱と咳が炸裂。終末は寝込んでしまいました。今週に入ってもまだいまいち。なかなか治らないのは歳のせいか、寝不足のせいか。まあ、どちらもなんだと思います。昨日からようやく復調の兆しが。

昨今もストイックにマーラー5番を聴いています。

今日はこちら。クーベリック。

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仕事場の方に紹介してもらいました。正確な表現は忘れてしまいましたが、破天荒な演奏だ、みたいなことをその方は言っていたと思います。

実際、豪放な演奏で、細かいことは気にせず、やってしまおう! というような、まるで親分肌のリーダーが率いるオケみたい、と思いました。躍動感がたまらないです。

それにしても、こんなに同じ曲を聴き続けた事はなかったのです新鮮です。指揮者の違いのようなものも身体的なもの感覚として身体にしみ込んできた気がいたします。また、楽曲への理解も深まった気がします。

次はショルティを聴いてみる予定。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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マーラー交響曲第5番を聴く その6 ハイティンク

やれやれ、今日もなんとか。昨夜はバランスを崩して、何もできず、今日は立て直すのに精一杯。ある程度の波乱のほうが人生は豊かなのかも。

今日はハイティンク。

昨日から聴いています。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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丁寧に作り込まれた仕事をだなあ、とまずは思いました。ハイティンクの指揮についての私のイメージは、エッジと安定だと思っていますが、丁寧だなあ、という印象そは、考えこまれたエッジが効いているからだなあ、と思います。エッジというのは、おそらくは間の取り方の絶妙さ。そういう間の取り方がまめやかなだなあ、と。

それにしても、本当にマーラー5番ばかりの日々です。飽くことなく、黙々と。なんだか、世界のあらゆるものがこの中に詰まっているような気がします。世界とは人生。なるほど。

明日も戦いのような一日。これからどうなることやら。

それではみなさまの、おやすみなさい。グーテナハトです。

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マーラー交響曲第5番を聴く その5 ラトル

またウィークデーが始まりました。初っ端からさまざまなトラブルに巻き込まれながらとなりました。まあ、トラブルがあるから人間しかできない仕事ということになっているわけですから、ありがたいことです。

気を取り直して今日はラトルです。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

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ベルリンフィル音楽監督就任記念のコンサート録音。何度も聴いたはずの音源ですし、BSでオンエアされたのを見た記憶があります。

いやもう、本当に絢爛で豊かなマーラーだなあ、と。ゴージャス、という言葉が浮かんできてしまいました。

映画音楽のようなセンチメンタルさもあるし、うねるような高揚感もあります。奥行きの深さはたいしたものです。ダイナミズムもラトルらしくて、何だか安心してしまいます。バランスが取れているなあ、とも思います。

素晴らしい演奏。初めて聴くマーラー5番はこの音源がオススメかなあ。

それにしても、Apple Music はありがたいです。短期間に音源を何枚も聴くことができて、理解が深まります。

明日もマーラーかなあ。

それではみなさま、おやすみなさい。

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マーラー交響曲第5番を聴く その4 ゲルギエフ

はじめに

風邪をひいたこのごろ。気をつけていたはずですが、まわりでたくさんの方がかかっていたこともあり、やむなし。しかし、熱をさも出ることなく、いつものように乗り越えられそうです。

ゲルギエフ

さて、今日はゲルギエフ。

Symphony No.5

Symphony No.5

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G. Mahler
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第1楽章を聴いて、それはもうなにか、暗いうねりを眺めているような感じを受けました。ギラリと月の光が波面に輝くような夜の波濤。

もしかすると、今日の気分がそういうことなのかもしれません。音楽受容は、そのタイミングでの受容者の置かれた状況に大きく左右されます。

また、ゲルギエフの演奏から感じていたこれまでの印象からも影響を受けます。客観的な指標はありません。ゲルギエフが指揮棒を持つことなく目を閉じて演奏する姿が、何かしら判断に影響しているということも考えられます。

それでも、なお、やはり、暗い波を想像してしまうことには変わりはありません。そこに沈んでいるものは何か。多くの何かが沈んでいるはず。暗い波をから、そうした多くの沈んだものを想起するのは、長い航海の末にある者の特権か、あるいは刑罰か。

おわりに

明日、文化の日は晴れの特異日。数日前に天気予報を見たところ、雨になっていて、あれ、と思いましたが、今見ると、晴れになっていました。特異日パワーは凄い。狂ったように太陽の光を浴びたいです。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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マーラー交響曲第5番を聴く その3 カラヤン

始めに

10月も今日で終わり。静かに残業しました。充実感。あるいはワーカホリック。

今日も仕事場の行き帰りにマーラーの5番を聴いています。きょうはカラヤン。

1989年当時の知識では、カラヤンは元ナチス党員なので、ユダヤ人に対するであるマーラーの交響曲の録音は少ないが、この5番はさすがに録音を聴いてしている、ということのようです。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン)
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《アダージョ・カラヤン》というオムニバス盤が流行したことがありましたが、この曲の第4楽章のアダージェットが目玉だったはずです。

アダージョ・カラヤン

アダージョ・カラヤン

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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聴いてみると

聴いてみると、まるでハリウッド映画音楽のような美しさ。ぶ厚い弦のポルタメントは、まるで聴いている者を溶かしてしまいそうです。また、激しいところは激しく驚きます。第3楽章のスピードと激しさは若々しく猛々しいもので、本当に驚きます。それもなおスペクタクル映画がゆえ、とも言えましょうか。第4楽章のアダージェットも濃厚でした。

マーラーが面白くなってきた。

それにしても、マーラーは面白いです。この20年間、実は目を背けていたのかも、と思いました。昔書いたかもしれませんが、とある人に「マーラーからシュトラウスに行ったんですよ」と行ったところ「あれ、普通逆じゃないですか?」と言われたことがありました。実際にはどうなんでしょう?

シュトラウスもマーラーもおそらくは人生や世界を違う方向から描写したに過ぎず、結局のところ同じなのではないか、と思うのが最近の感触です。

世界は常に背理ですが、それでもなおそれを肯定しなければならないわけです。これまでは、世界を洒脱に描いたシュトラウスを好みましたが、背理を背理のまま描いたマーラーも少しわかり始めた、ということになりそうです。

終わりに

いよいよ11月。もう今年も終わりですか。昨年のお正月に「来年の正月が楽しみです」と思った記憶がありますが、長い1年でした。いや、短い1年だったのでしょうか?

それではみなさま、おやすみなさい。グーテンナハトです。

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マーラー交響曲第5番を聴く その2 アバド

はじめに

どうも気圧に敏感になってしまったらしく、先週、今週と縦断した台風のせいですっかり体調が悪い感じです。肩こり、足のこわばり。早く良い天気ななるといいのですが。

アバドのマーラー

さて、昨日に続き、マーラーの交響曲第5番を聴くシリーズ。昨日の記事のタイトルが先ほどまで「アバド」になってました。本当は「ヤンソンス」。先ほど補正しました。というのは、本当はアバドについて書こうと思いながらもついついヤンソンスを書いてしまったから。

今日はアバド。もちろんAppleMusicで聴いていますが、昔、ボックスのアバドなマーラー全集を買った記憶があります。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

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この録音を聴いて思うのは、アルバン・ベルクのようだなあ、ということ。なんというか、本当に人間の、あるいは世界の狂おしさのようなものが横溢しているわけです。《ヴォツェック》が聴こえて仕方がありません。それは、わたしがアバドの振るベルクが好きだから、ということはいうまでもありませんし、ベルクがマーラーの影響を受けた、ということもあります。

《ヴォツェック》を思い出す。

よく考えると、ベルクのオペラ《ヴォツェック》の主人公ヴォツェックに幾ばくかの共通点があるわけです。それは妻殺し。マーラーは妻であるマーラーを殺すことはしませんでしたが、おそらくはアルマの音楽的キャリアを諦めさせたことは、妻殺しに値するとも言えるかもしれません。アルマは、グロピウスと不倫関係に陥るわけですが、《ヴォツェック》に搭乗するマリーも、当然鼓手長と不倫をしているわけですから。

ベルク:ヴォツェック 全曲
アバド(クラウディオ) グルントヘーバー(フランツ) ラファイナー(ヴァルター) ラングリッジ(フィリップ) ツェドニク(ハインツ) ハウクランド(オーゲ) シュラメック(アルフレート) ベーレンス(ヒルデガルト)
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(新国立劇場の《ヴォツェック》が本当に懐かしい。素晴らしいパフォーマンスだったのですから)

アバドの美しさ

それにしてもアバドの指揮は本当にながれるような美しさと緊密さ、緻密さを兼ね備えたもの。第1楽章と第2楽章の狂おしさ、第3楽章の流麗さ。言うことないです。

天才だなあ、と。イタリアの天才はこういう感じなんですね。

終わりに

きっと明日もマーラーの5番について、になりそうです。

気がつけば、東京の日の入りは16時台に突入していました。もう冬ですね。お身体にどうぞお気をつけて。

それではみなさま、おやすみなさい。

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マーラー交響曲第5番を聴く その1 ヤンソンス

はじめに

最近、マーラーに回帰した感があります。といっても、マーラーの波が来ているということにすぎないのかもしれませんけれど。

つい一週間ほど前に、急にマーラーの交響曲第五番が聴きたくなったのがきっかけでした。理由は全くわかりません。

この一週間で、アバド、ヤンソンス、カラヤン、バーンスタイン、ゲルギエフ、インバルを聴きまして、そろそろ全体感がつかめつつある感じかも。あと二週間ほど聞き続けるともう少し地平が開けるとも思います。

ヤンソンス盤

実のところ一番多く聴いていたのがヤンソンス盤です。

マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調[SACD-Hybrid]
マリス・ヤンソンス バイエルン放送交響楽団
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カラヤンの弟子だったりしますが、カラヤン盤をざっと聴いてみた感覚だと、あまりカラヤンっぽくなく、バーンスタインのように歌わせているなあ、という印象でした。その後、バーンスタイン盤をもう一度聴いてみると、バーンスタインの指揮の陶酔感にくらべるとまだすこし冷静だな、という印象でした。しかしながら、ときおり世の終わりを思わせるような慟哭を感じさせる場面もあり、なにか胸が締め付けられる思いがします。世界とはそういうものなのか、ということを思わされます。解像度の高いバイエルン放送恐々楽団の演奏ということもあって洗練の極み、とも思いました。

5番の思い出

5番の思い出と言えば、初めて聴いたマゼール盤にあまりついて行けなかったものの、5年ほど前に準・メルクルがPMFオケを振って5番を演奏したときに、ずいぶんとわかりやすさを感じたりしたなあ、といったぐらい。あとは、ベルリンフィルの音楽監督にラトルが就任したときの演奏会がすごかったなあ、とか。

とはいえ、なんだか今聴いていると、ウィーン世紀末の香りが漂う曲だなあ、と思います。昔マーラー本は何冊か読んだはずでしたが、思い起こさないと、とおもいます。アルマ・マーラーに影響されていたとか、そういう話を思い出しました。

おわりに

さて、また台風がきて週末は大荒でした。休む間もなく、明日からまた仕事。みなさまもどうかお身体にはお気をつけて。

おやすみなさい。グーテナハトです。

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アバドの交響曲第5番を聞きながら思うロマン派音楽のことなど。

短いエントリー(と思った長くなりそう)。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

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アバド(クラウディオ)
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帰宅時に聞いたアバドのマーラー交響曲第5番が素晴らしくて。
アバド、艶が合って、ダイナミックな演奏で、なんだか本当に懐かしい気分になりました。
まだまだ美しさが信じられた20世紀の所産、という感じ。
マーラーの時代は、まだまだ美的なものへと迫っていくことができた気がします。そしてなお、平和の喜びに溢れていた1990年代、バーンスタインが、ベートーヴェンの歓喜の歌の「フロイデ=喜び」を「フライハイト=自由」を読み替えて歌わせることが許されてしまうような時代。夢のような時代。

いや、これはもう、何か、自分が齢を重ねて、世の中がわかってしまったように思ったが故に、かつてのようなまだ歴史があった頃を思い出した時に感じる懐かしさのようなものなんだと思います。

私は、クラシック音楽の中でも18世紀古典派以降のクラシックというものは、そこに政治的啓蒙主義から市民革命へと向かうイデオロギーがあった、と思っています。そう感じたのは、ヨハン・シュトラウス《こうもり》を新国立劇場で見て思ったのでした。あの、ウィナーワルツのヨハン・シュトラウスの傑作オペラに、多様な政治的意図が満ち溢れているということを、気づいてしまったわけです。ここにはそれを書くことはあえてしません。それは、おそらくは、現在の日本においては当たり前すぎてわからないのだけれど、当時の状況に思いを寄せた時に、そこに溢れている政治的意図のようなものを見て取ってしまい、そこで様々なものに糸が通るような思いを感じたのでした。

リヒャルト・シュトラウスの死、いや、そうではなく、リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンの最後、ベートーヴェンの葬送行進曲のフレーズをを書いたところで、ロマン派は終焉を迎え、以降世界は変わったのではないか。何か、そうした思いを感じるわけです。

R.シュトラウス:死と変容/4つの最後の歌
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン) ヤノヴィッツ(グンドゥラ)
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言葉が言葉通りとならず、美的なものが美ではなく、あるいは、真善美というイデアがない時代にあって、何が規範となるのか。その答えが懐中にあったとしてもここには書くことはできないでしょう。ただ言えることは、大きなことではなく、小さなことから美しさを作ることしかできない、ということです。世界は変わりません。ですが、自分は変われます。そういうことなんだと思います。

ますます冬が近づく今日この頃。皆様もどうかお身体にお気をつけて。

おやすみなさい。グーテナハトです。

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