ケルンでもウィーンでもなくパリ

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寒い一日。

体調を戻すため、昨日も今日も家で過ごしました。

夕方、少し時間が出来たので、聞いたのは、キース・ジャレットのパリコンサート。

1988年10月17日の録音。30年前の録音ですか……。キース・ジャレットのソロコンサートと言えば、ケルンコンサートが一番有名だと思いますが、私はパリが一番好きです。ウィーンもケルンもスカラも好きですけれど。

何か、儚い美しさを感じる演奏、と思います。パリはパリでも、雨に濡れるパリという感じ。パリに行ったことはありますが、パリは雨だったかどうだか。マレ地区の安いホテルに泊まって、夜道をバスティーユオペラに向かったことを覚えています。

今日の東京の日の入りは16時半。17時になると藍色の水の中に沈んでいる感じがします。きっと雨のパリも、藍色の水に浸っていて、街路を行く車のテールランプの赤い光が、まるで魚の群れのように見えるのでは、と思います。

さて、明日からまたウィークデー。みなさまもお気をつけてお過ごしください。

おやすみなさい。グーテナハトです。

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くたびれた?──ウォルト・ワイスコフ

あまり、くたびれた、とか、疲れた、とか、書かないようにしています。

ただ、今日は、特にくたびれた、という感じがします。細かいことは書きませんが、まあ、くたびれた、という感覚。この、感覚は、肉体的というよりは、むしろ精神的なもので、今日がとりわけ、というものではなく、10年以上溜め込んだくたびれが浮き出してきたような、そんな感じ。

で、いつものようにプールで10分ほどクロールで泳ぎ、帰宅。夜半前の暗い道で、Apple Musicのプレイリストを聞いていたら出てきたのが、ウォルト・ワイスコフでした。

昔、Apple Musicで聴いていたのでレコメンドされたのだと思います。ピアノはブラッド・メルドー。聞いた瞬間に、あ、こっちが本物の世界だ、と思いました。サックスのノンビブラートのロングトーンも素晴らしい。しばらく聞き惚れてしまいました。くたびれた中で、ふと、なにか柔らかい羽毛のようなものに触れた気がしました。

私の中では、あらゆる美こそが、本当の世界で、美と美はあちら側の本当の世界でつながっている、ということになっています。おそらくこのアルバムを聞いた瞬間、あちら側の世界に心が触れたのだと思います。芸術とはそういうものなのかもなあ、と最近思っています。

明日も引き続きくたびれる予定。しかしながら、もしかすると今日のような美と触れられるかもしれないです。楽しみです。

それでは、みなさまおやすみなさい。グーテナハトです。

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Chick CoreaのSummer Nightを聞く。

今朝、とある女性ピアニストのアルバムを聞きました。確かにとても上手いのですか、ピアノとかくぐもったような感じで少し違和感を書きました。

この感覚、昔、感じたことがあります。確か十代の女性ピアニストが弾いていたピアノコンチェルト。実演で聴いたのですか、どうも音が悪いのです。幼い音だなあ、と表現したのを覚えています。

それで、強いタッチのピアノが聴きたいなあ、と思い選んだのがチック・コリアです。

Summer Night。1987年のライブ。アコースティックバンド名義のトリオのアルバム。ドラムのヴェックルと。ベースのパティトゥッチが加わったアルバム。懐かしのカルテットNo.1など、楽しみました。このカルテットNo.1は、一度バンドでやりましたが、難しかったなあ、とか。チック・コリア、シャープな音がたまらないです。夏ではなく秋ですが、Summer Nightで秋の夜を楽しみました。

それにしてもめまぐるしい毎日。今日は会議が朝から9回……。

それではみなさまも秋の夜長をお楽しみください。おやすみなさい。グーテナハトです。

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ジャズがわかった気がしたとき。あるいは名画を見たときの思い出。

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まず、ジャズの話です。

今日、家族で話していたこと。演奏のよしあし、あるいは好みというのはどうやれば分かるのだろう、という問いに対して答えるとすれば、大学の文化祭などのジャズサークルの演奏を一日中あるいは、期間中、ずっと聞いているのがいいですよ、となるなあ、ということ。

これは私の実体験ですが、大学2年生の時だったか、三日間の文化祭の期間中、すべての演奏を朝から夕方まで聞いていました。午前中は、1年生や2年生などまだ経験の浅いバンドが出てきて、午後になると3年生や4年生の上手いバンド、夕方とか、あるいは最終日になると、OBのバンドや時にプロなどが登場します。そうすると、自ずと、経験の浅いバンドと上手いバンドの差というものがよく分かるようになります。で、その演奏について、友人たちと夜にあーだーこーだ話をする、というのが良いのかなあ、と。

よく「とにかく上質な演奏を聴け」というアドバイスがありますが、上質な演奏だけを聴くと、それが当たり前になってしまい、ほかとの差違がわからないように思うのです。経験の浅い演奏と経験のある演奏を聞いて、批評とまでは行かずとも、誰かと語ること、あるいは自分なりに考えをまとめること、というのが、大切で、振り返ってみると、あの三日間で私はなにかジャズがわかった気がしたように思います。実際にどうかはまだ分かりません。ただ、楽しんだり、ほかの方とジャズについて会話が出来るようになった、と思います。

あるいは、これは、どんな芸術についてもおなじ、とも思います。

ヨーロッパに旅行に行って、美術館に入ると、もちろんそこの目玉の絵画というものがあるのですが、それ以外の絵画も想像を超える量が飾られています。このブログのタイトル画像(2018/10/14現在)は、ドレスデンの絵画館です。中央の絵は、ラファエロの「システィナの聖母」。実に有名な絵画。その他の絵画ももちろん有名ですため息がでるものでしたが、いろいろな違いを感じた記憶もあります。ラファエロが一点ある中で、私が知らないだけなのかもしれませんが、日本ではあまり語られない画家の作品がたくさん並んでいるわけです。そうすると、やはりそこにある何かしらの差違というものを感じずにはいられないというときがあるのです。それはもちろん優劣をつけるということではありません。しかし、個人的好みという観点で言うと、なにか違いを感じます。日本で行われる企画展でもたまにそういう差違を感じることがありますが、あのヨーロッパの美術館にある絵画の数と、その数のなかで感じる差違というものは知らなかったものでした。

とにかく、音楽であっても、文学であっても、絵画であっても、有名なものや良いとされているものだけしか相手にしない、という方法ではなく、さまざまなものをたくさん聞いたり、読んだり、見たりして、その差違を感じ言葉にする、ということが、目を養うと言うことなんだなあ、ということをあらためて思い出しました。

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Don’t Let Me Be Lonely Tonight

昨日の続き。

Nearness of youはマイケル・ブレッカーのアルバム。2000年にリリースされた。もう18年にもなるのか、という驚きとともに、この文章を書いている。

Nearness of youは全曲バラードのアルバム。2007年に白血病でこの世を去ったマイケル・ブレッカーが、どういう思いでこのアルバムを作ったのかはよく分からない。

そして、このアルバムにジェームス・テイラーがThe Nearness of you、そして、Don’t Let Me Be Lonely Tonightの両曲にボーカルとして参加している。

このDon’t Let Me Be Lonely Tonightが、あのジェームス・テイラーのOne man dogに収められているのだ。One man dog は1972年のアルバム。若かりしマイケル・ブレッカーが参加しジェームス・テイラーと共演。そして、2000年のNearness of youでも、もちろんマイケル・ブレッカーと共演している。

ジェームス・テイラーの歌声は、歌い上げたり、こぶしを入れたりしない。ビブラートも抑制気味。静かで淡い歌声。恋人に別れを告げられ、それでもなお、嘘でもいいからそばにいて欲しいと願う、哀切な歌詞。それを、なにか冷めた感覚で眺めるように、歌っている。

これがいつか覚める夢であるかのように。恋人が去ったのが夢であるかのように。だが、おそらくは、それは夢ではなく、過ぎた時間は決して戻ることはない。そういう諦念を感じる歌声だ。

このNearness of youに収められたDon’t Let Me Be Lonely Tonightを聴いて、改めて、1972年のOne Man Dogに収められたDon’t Let Me Be Lonely Tonightを聴き直した。古い録音。マイケル・ブレッカーの音も違う。アレンジもなにか少し明るみを帯びたものだ。だが、そのインプロヴァイズは、リリック=叙情的でもある。跳躍する音階はなにかスリリングでもある。

四半世紀たってようやく先輩の思いを理解した気がする。

このDon’t Let Me Be Lonely Tonight、さまざまなアーテイストにカバーされている。エリック・クラプトン、アイズレー・ブラザーズ、ダイアン・シュア。

Don’t Let Me Be Lonely Tonight、名曲だ。

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One man dog の思い出

ジェームス・テイラー。この歌手をなぜ聴くのか、というと、マイケル・ブレッカーとの繋がりがあるから

このOne man dogというアルバム。

大学1年の時に、マイケル・ブレッカーが好きだった私にこのアルバムを貸してくれたのだが、全く理解できなかった。当時は、またボーカルの入った楽曲を聴くことができなかった。そして、ロックというジャンルへの理解もなかった。当時聴いていたのは、フュージョンと呼ばれるジャズ、アート・ペッパー、そしてクラシックを作曲家と楽曲別に聴いているだけだった。

だから、One man dogもカセットテープにダビングをして先輩に返し、その後聴くことはなかった。

その後、時は流れ、マイケル・ブレッカーは一枚のアルバムを出した。Nearness of you、だ。

つづく

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キースのステラを聴く

キース。キースといえば、キース・エマーソンかキース・ジャレットか。私にとっては、キース・ジャレット。代表的なアルバム「星影のステラ」を。

当時、みんな夢中になってなっていたアルバムだった記憶があります。

星影のステラ

星影のステラ

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キース・ジャレット・トリオ
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学生時代は、一枚一枚買ったり借りたりしなくてはならず、大変で、優先度的に、このアルバムを聴くところまでは至らなかった記憶が。おそらく、大学を出てからはCDを購入し、なんどか聞いた記憶はあるけれど。

最近は、AppleMusicがあるから、お金がなくて聞けない、時間がなくて聞けない、という言い訳は難しくなりました。以前も書いた記憶がありますけれど。

結局、お金があるかないか、とか、レコード屋に行けるか行けないか、見つけられるか、見つけられないか、ではなく、好きか嫌いか、意識を向けたか向かないか、ということに尽きるようになっています。これが良いのか悪いのかわかりません。中古レコード屋に行って、掘り出し物を探し当てたときの喜びは今はないのでしょう。

あるいは、当時もやはり、優先度をあげなかった、という点では、今とあまり変わってないのかもしれないです。私の最優先はキース・ジャレットではなく、マイケル・ブレッカーでした。

しかし、素晴らしいアルバム。このリバーブに灼かれた方々は多かっただろうなあ。Stella by Starlightのイントロ。アウトしたインプロヴァイズの向こう側に、Stellaのコード進行とテーマが朧げに姿を現し始め、回帰するところ。なにか、灼きれた先にある喜びのように思います。まあ、こうした感想も、きっと、キースを聴き込んだ方には反論されそうです。

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春、つれづれ─マイケル・ブレッカーのヘルシンキライブを聴く。

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いつの間にやら春になっていました。
日が沈む時間は17時半を超え、気温も20度を超えました。またひととき寒くなるのでしょうが、着実に春になり、夏へと向かっています。

今日は、15時過ぎに近所の公園に出かけたのですが、あまりにも日差しが美しく、ここはどこかの観光地か?と思うほどでした。木々も日差しを浴びて輝いていて、おそらくは今日一日で春の準備が進んだことでしょう。もちろん、常日頃、こうした日差しを味わうことができるのでしょうが、仕事をしていると日差しを浴びることさえままなりません。いつもガラス窓の向こうの日差しを浴びたいと渇望するのですが、日差しが入るとブラインドを閉められてしまい、いつも悲しく思っています。ガラスの独房に入っている気分です。

仕事場の方もなかなかすすまず、年度末年度始は慌ただしく、ワクワクしています。はやく夏が来て、日差しを思いっきり浴びられるのが楽しみです。私も日差しを浴びて、いろいろ準備ができたみたいです。

今日はこちら。

マイケル・ブレッカーの1995年のライブ音源が2015年発売されていたということで、先だって遅まきながら入手しました。UMO JAZZ ORCHESTRAとマイケル・ブレッカーの共演。1995年10月20日の録音。これは、素晴らしい音源です。私は80年代後半から90年代にかけてのマイケル・ブレッカーのプレイが好きなので、まさにストライクゾーンでした。音楽へのアンテナが低くなっていて、今更のキャッチで、反省することしきりです。

私も、しばらくぶりにサクソフォーンを吹きたくなりました。なかなか機会がなくて、残念です。今度河原にでも持って行って吹いてみようか、と思いました。

また明日も頑張りましょう。みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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VENOVAを試して見る。

週末、久々に時間が取れたので、公園でVENOVAを吹いてみました。ざっと感想など。
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まず、音を出すのが意外に難しかったです。おそらく、リード楽器の初心者が音を出すのは難しそうです。

リコーダーと同じ運指とはいえ、吹き方自体はサクソフォーンと同じです。マウスピースはソプラノサックスのものを使います。ですので、サクソフォーンのアンブシェアができていて、腹式呼吸できちんと呼吸を支えないと真っ当な音はでなさそうです。また、最低音域では、腹部で呼吸を支えないといけないという印象ですし、最高音域ではアンブシェアでのコントロールが結構シビアな印象でした。思えば、この感覚は、(マウスピースが同じなので当然ですが)ソプラノサックスと同じかも。テナーのように、ダラダラっと音が出るわけではなく、アンブシェア、喉、腹部をきちんとコントロールしないと音は出ないです。

逆にいうと、サクソフォーン(あるいはクラリネット?)を吹ける方なら、すぐに楽しめそうです。身もふたもない言い方ですが、そういうことだと思いました。

音色についてですが。あまり良い音は出ない印象です。ただ、これも当たり前で、ブラスで作られたサクソフォーン本体よりも良い音が出るわけはありません。あくまで、Reise Saxophone = 旅行用サクソフォーンというのがふさわしい、どこでも手軽にふけるサクソフォーンとして考えるのが良さそうです。

まだ試していませんが、ソプラノサックスのリードを使うともう少し良い音が出そうです。付属のプラスチックリードには限界があるかも。
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私は、近所の河川敷で吹いてみました。周りに人がいたので、少し気が引けましたがなんとか。

それにしても、この手軽さで、サクソフォーンのような表情をつけられたりするのはなかなか面白い体験でした。また、サクソフォーンよりも音は小さい印象ですので、サクソフォーンより気を使わなくて済むかも。ただ、あくまで、サクソフォーンと比べて、です。リコーダーよりは大きい印象でしょうか。もちろん吹き方にもよります。

日頃サクソフォーンを吹く機会がないけれど、アンブシェアや腹筋などを鍛えておきたい方にとっては、手軽にトレーニングができるツールだと思います。

そういえば、昔の記憶を思い出しました。サックスが欲しくて欲しくて仕方がなかった高校時代、代わりにカシオのデジタルホーンを朝から晩まで吹いていました。当時15万円ほどしたサクソフォーンをさっと買うことなどできなかったわけで、私は、昼食代をケチりながら、お金を貯めて、ようやくと買うことができたという次第です。

買ってからは、まあ、運指はなんとかなるのですが、音が出ませんでした。1年ほどかけてようやく人前に出せるような音が出てきた記憶があります。

もし、あの頃、このVENOVAがあったら、多分真っ先に買って、練習できていたはず。音ももっと早い段階で出せるようになったはずです。

なんてことを思いながらも、今後もVENOVAを散歩に持って行って、さらりと吹いて見る、という感じで楽しめそうだなあ、と思いました。

さて、9月に入って、秋が来たという話は昨日書きましたでしょうか。とにかく、冬へとまっしぐら。ということはお正月へまっしぐら。でも、今年のお正月は、波乱のお正月かも。なんて。

それではみなさま、秋の夜長をお楽しみください。おやすみなさい。グーテナハトです。

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ブログ始めて14年になろうとしているのか…。


つれづれな日々が続いています。とはいえ、少しずつ物事が動き始めた感覚もあります。なんとかねばり強く攻めの姿勢を保たないと。

で、歳月はどんどん周り、7月に突入となりました。今年も、もう半分終わりました。正月におせちを食べながら、早く来年の正月に実家ならないか、と、思ったものですが、よく感えると、今年の正月はないかも、とも。

歳月といえば、今年でブログを始めてなんと14年になろうとしていることにも気づいてしまい、時の速さに打ち震えています。

当時は先進だったブログも、今やレガシーなメディアになっている感もありますが、どのプラットフォームにも依存しない自由な感覚が好きで、乗り換えたり閉鎖したりする気にはなりません。せめて、ここは自由に過ごしたい場所にしておきたいと思うわけです。もちろん節度ある自由であることは言うまでもありません。

かつての記事は、今の本意とは異なるものになっているものもあるかもしれず、あるいは、書き直したいほどのものもあるのかも知れませんが、それもこれも、一つのプロセスでもあるので、そのままにしておくことしかできないのでしょう。

とにかく、こうして思うと、本当に時の流れに乗って長い長い旅をしてきて、思えばずいぶんと遠くまで来てしまったものだ、と思います。ほれば、まるで、高層ビルから地上を見下ろすような気分になるものです。そして、この先どこへ向かうのやら、と。

そんなことを思いながらこちら。

イリアーヌ・イリアスがビル・エバンスをカバーしたアルバム。土曜日にNHK-FMでかかっていたので、そちらをAppleMusicで聴いています。

Something for You

Something for You

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Eliane Elias
Blue Note Records (2007-12-14)
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ビル・エバンスのベスト盤を繰り返し聞いたのは、高校2年の夏のこと。あれからもう30年。こちらも気が遠くなるような感覚。スコット・ラファロのベースが普通だと思ってしまったのは、少し問題だったかも。

イリアーヌ・イリアスのアルバムにはまったのは2006年のこと。癒しを求めるように、毎日のように聴き続けたのですが、それはたかだか10年前に過ぎない、とも。

この、Somerhing for youというアルバム、イリアーヌらしいタッチが楽しめますし、ボーカルもいつものように素晴らしく、気だるい感じに力を抜いて歌う感覚が、疲れたときに聴くには、その中に倒れこみたくなるような感覚を覚えます。村上春樹なら暖かい泥の中に、とでもいいそうな。

暑熱の迫るこの頃、どうかお身体にお気をつけてお過ごしください。みなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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