史上もっとも美しいアリアは? ── ケーゲルのヴォツェック

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近所のツツジ。昨日のものです。初夏の太陽が西から差し込んでいて、夏がぐんと近付いて来た感じ。空気は湿り気を帯びてどんより重く、水蒸気の乱反射で遠くのものが透き通るように白く見えます。
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こちらは、おそらくは高度1万フィート以上をとんでいるであろうANAのボーイング777。冬の時分はもっとくっきりと見えるのですが、思った以上に白くなっている。まるで空を飛ぶシラスのよう。
今日は、とある多摩方面の会社事業所に行きました。ここに来るのは9年ぶりぐらいですが、意外とあたりの様子は変わっておらず、懐かしい感じでした。通り道の酒屋で地ビールを売っていたので購入しました。これは友人へのお土産にする予定。
ということで、移動時間がいくらかあったので、「コジ・ファン・トゥッテ」の予習。
それから、最近買ったiPod touchで、2009年11月に新国立劇場で上演された「ヴォツェック」の映像をみたとたんに火がついてしまい、結局ケーゲルの振る「ヴォツェック」を移動時間に聞き終えてしまいました。鋭利な刃物のような演奏。グサグサなにかに刺されている気分。だが、ワクワクする。耽美的なところもあれば、マーラーのようなシニカルなところもある。ショスタコーヴィチのような光のコントラストを感じるところもある。このはちゃめちゃなところが嬉しい。これぞ大人のたのしみだなあ。
* 指揮:ヘルベルト・ケーゲル
* ヴォツェック:テオ・アダム
* マリー:ギゼラ・シュレーター
* 大尉:ホルスト・ヒースターマン
* 医者:コンラート・ルップフ
* ライプツィヒ放送交響楽団
* ライプツィヒ放送合唱団
* ドレスデン少年合唱団
* 1973年4月9日 ライプツィヒコングレスホール
参考ですが、こちらが新国立劇場での一場面。第一幕第二場で、史上もっとも美しいと思われるマリーのアリアのところ。
* あまりに美しさに息をのむ。
* かえってそれを失うことへの不安から心がかき乱される。
* ゆえに、強烈な不安感が胸に差し込み、
* なぜか、それでいて快感を感じる。
* したがって、心をあちこちに引っ張られる。
こんなアリアはあまり聴いたことがないなあ。勉強します。
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今、英語の勉強で、ヴォツェックについての英作文を作っているところですが、やっとベルクが戦争に行くところまで行きました。ここで戦争体験とからめて、ヴォツェック成立までのことを書こうと思っていますが、日本語で書くのも難しいので、ちと難儀中です。
相変わらず音楽を語れない。岡田暁生氏「音楽の聴き方」を読んで、ちょっといろいろと思うところあり。もっと修行が必要だなあ。頑張ろう。