変化する歴史

今日は終戦の日です。75年。ついこの間、50年だったと思ったのですが、時がたつのは本当に早いものです。

辻邦生が戦後50周年にあたって書いた文章を読みました。

今では、国と個人は権利的に対等に立っている。これは日本では、戦後に確認された意識と言っていい(中略)それは個人の尊厳と自由に対し、何ものも犯し得ないという認識だ。しかし、これは「祖国」のために死んだ人の意味を決して無にしない。「祖国」とはここでは「愛する人々」の別名だからだ。「愛する人々」は今やアジアへ、世界へ拡がっている。

辻邦生『変化する歴史に沿って』「辻邦生がみた20世紀末」2000年、信濃毎日新聞社、259ページ

ここには書きませんが、この文章には、敗戦国の無常についても書かれています。おそらくは個々の兵士たち人間たちは、敗戦国の無常を想定し、郷里のため、家族のために戦ったのでしょう。それが自由意志であったかのように。

おそらくは「国と個人は権利的に対等」ですが、それは先人の血によって勝ち取られたもので、不断の努力で維持しなければならないものですが、どうでしょうか。

世界的に危機が少しずつ迫っているような気がしてなりません。歴史は変化し続けているのです。

やはりできることは「個人の尊厳と自由に対し、何ものも犯し得ない」という認識を持ち続けること、です。これだけは譲ってはいけませんし、自分自身もそうであるように行動しなければなりません。

東京の夏は今日も暑かったです。どうかみなさまもお気をつけてお過ごし下さい。

おやすみなさい。グーテナハトです。

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