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女たちのジハード (集英社文庫)
篠田 節子
集英社
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篠田節子さんの「女たちのジハード」を読んでいますが、本当に素晴らしいです。

バブル崩壊後の中堅保険会社に勤めるOLたちが主人公。歳は25歳前後から30歳過ぎの女声たち。自己実現とか恋愛とか、婚活とか、女性達をとりまく事情が、今と変わらぬ普遍性とともに語られていて、興味深かいといったらないかんじ。

まだ、今ほど女性に活躍の機会が少なかった時代というのもあって、彼女たちの真剣さにはハッとするものがあります。

そうした事情を、毒や皮肉をたくさん盛り込んでくる。セクハラ、ドメスティックヴァイオレンス、宗教まがいのセミナー、などなど。

私が言うのも偉そうで気が引けるのですが、なにより、文章や構成に隙がないのです。ここまで疵がない小説を読んだのは久々です。辻邦生ぐらいの構築美と行って良いでしょう。

そういえば、好きな日本人作家は女性が多いなあ。永井路子、岡本かの子、塩野七生などの方々。辻邦生の小説も女性的な繊細さを持ち合わせていますし、なにより主人公が女性であることが多いですし。

最初の読み始めは、なんだか短編小説のオムニバスのような気がしたのですが、wikiを見るとやはり、最初は短編集だったのだそうです。

この小説、1997年にNHKでドラマ化されているのだそうです。

そうか、時代設定は1997年ぐらいですか。主人公達は私たちと同輩か少し上の方々ですね。バブル崩壊し、金融危機前夜の厳しい時代。当時もやっぱり就職難で、今も昔も大変さは変わらないです。

こうも時代が繰り返すと、やはり進歩史観が間違っているのですね。

といいながらも、この小説の主人公達のように進歩を目指して生く予定。いや、そうあるべし。

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