Richard Strauss

今朝の東京は本当に冷え込みました。近所の畑は写真のように一面霜柱が立ち、表面は真っ白な霜が張り付いています。Appleの天気予報によれば、氷点下だったようで、本当に冬本番という感じです。

今日は少し遅く起きまして、といっても7時半ごろですが、少し散歩をして、その後年賀状の手配など。もう部屋の片付けをしたり、溜まった家の残務を片付けて、すっかり夕方になってしまいます。私は可能な限り毎日300メートルクロールで泳ぐことにしているのですが、今日も幸い300メートル泳ぐことができました。たかだか8分ほどの水泳ですが、おかげであまり大病もせず過ごしています。ただ、最近は割と太り気味なので、少し気をつけないといかんなぁと。

シュトラウスのオペラを聴くシリーズは、インテルメッツォに差し掛かりました。このオペラは、シュトラウス一家モデルにしているのでしょうか、家庭内のゴタゴタをオペラにしたものですが、家庭内のゴタゴタがこんなに美しく壮大なオペラになると言うのも何か皮肉なものだなぁと思います。リハとシュトラウスの電気を書かれている岡田暁生さんの展開では、この家庭内のゴタゴタ、すなわちホームドラマをオペラ化したと言うのは、実は先進性ではなかったと言う趣旨のことを書いています。つまり、戦後のホームドラマを先駆けではなかったかと言うことです。なるほど、オペラと言うものが、スペクタルからホームドラマへと移管すると言うのは、映画が、過去のスペクタルから、ホームドラマやラブコメディーになっていくと言う事と何か似ていると言うことも言えるのかもしれません。

私このオペラ昔実演で聞いていまして、なかなか聞くことができないオペラなのに本当に運が良かったなぁと言うふうに思っています。

少し話が取れますが、私が実演で聞いたのは、記憶の限りで言うと、サロメ、エレクトラ、ばらの騎士、影のない女、インテルメッツォ、アラベラ、ダフネ、ダナエへの愛、カプリッチョです。ナクソス島のアリアドネも見たかもしれませんね。逆に見ていないのは、無口な女、平和な日、エジプトヘレナって感じでしょうか。一度実演を見ると内容を把握することができますので、音楽を聴くのも面白いですが、実演を見ていないと、なかなか理解を深まらないかもしれません。

ということで、今日は2025年最後の日曜日でした。私は明日仕事に行って仕事おさめとなります。来年はどうなることやら…。

それでは、皆様、おやすみなさい。

Richard Strauss

今日は、アンドレアス・ネルソンスのシュトラウス楽曲集を聴く日。オペラの派生でシュトラウスの渉猟も幅が広がりました。昔は、ルドルフ・ケンペのボックスがありましたが、Apple Musicのおかげで、シームレスに聴くことができてありがたいです。さすがに、「ドン・キホーテ」などは、30年ぶりに聞いたのでは、という感じです。大昔にFMてエア・チェックして聴きましたが、難解な曲でした。

というわけでら明日もまた。

Richard Strauss

玄妙な感じの雲を見ました。空を見上げると、美しい風景が見れますのでなかなか良いですね。

今日は、諸事情で仕事を休みまして、家事総務を行いました。やりながらシュトラウスを聴きまして、、

  • ばらの騎士(カルロス・クライバー)
  • ナクソス島のアリアドネ(ジュゼッペ・シノポリ)
  • ツァラトゥストラはかく語りき(アンドリアス・ネルソンス)
  • 家庭交響曲(アンドリアス・ネルソンス)

といった感じで、駆け抜けてきました。オペラを全曲聞いてみる試みも、今日で「ナクソス島のアリアドネ」へと進みましたが、この間に実は組曲「町人貴族」と言うのがありますので、それは「ナクソス島のアリアドネ」の後に聞いてみたいと思います。

それでは。

Richard Strauss

今日はシュトラウスの曲を2曲。午前中に聞いたのがアルプス交響曲。午後はツァラトゥストラはかく語りき。両曲ともニーチェに絡んだ曲になります。

https://www.chibaphil.jp/archive/program-document/alpensinfonie-commentary

小さい頃に、このアルプス交響曲のことを知って、なんでシュトラウスのような作曲家が、こんなアルプスの登山の風景なんて書くんだろう、と不思議に思ったことがあります。オペラを何曲も書いた後に、こんな描写的な音楽だけを書くなんて、なんだか変だなぁと。

その後20年ほど前でしょうか、アルプス交響曲を聞きに行った時に、その楽曲の解説を読んで、これは実はニーチェの思想が盛り込まれた楽曲であるのだと言うことを知り、あぁさすがにアルプスの山登りの話だけを書いているわけじゃないんだなぁと安心した記憶があります。

19世紀から20世紀書等は、ニーチェが影響力を持っていたわけで、これまでの文化や社会を改革しようと言う新しい知識を持った人間たちにとっては、ニーチェに影響された事は想像に硬くなく、シュトラウスもまたその1人であったと言うことが言えましょう。

10年ほど前に、私が勝手に思ったこととしては、19世紀に崩れたものは、聖書であり、ユークリッド幾何学であり、人間の理性であったということなのではないかと思ったことがあります。聖書はニーチェによって破られ、人間の理性は古い人によって破られ、ユークリッド幾何学は、相対性理論によって破られたということなのでしょうか。

18世紀からの啓蒙の時代が、19世紀において、その極地にいたり、宗教、物理、人間の前提を抜本的に崩してしまった。そういう時代が19世紀末だったのではないかと思います。その後、科学の時代となり、多くの戦争が起こり、20世紀冷戦の時代やと続きます。

おそらくは、ニーチェを語ることが最先端だった時代なのでしょう。そしてそれは、貴族制度といった既存の秩序を破壊せしめるに至ります。ヨハン・シュトラウスの「こうもり」と言うオペラがありますが、あのオペラも貴族制度の崩壊を余剰させる革命的な思想が描かれているオペラだったりすると思います。

まぁ、ともかく、アルプス交響曲がニーチェを敷衍していると言うのであれば、シュトラウスファンとしては本当にうれしい限りです。

今日は冬至ですかね。やっと大好きな夏へ向かって地球が回っていく季節になりました。うれしい限りです。公転、万歳!

それでは。

Richard Strauss

Screenshot

ばらの騎士を聴き続けています。

それにしてもこれは素晴らしいオペラ。そして演奏がとても難しいと言うオペラでもあります。私はこのオペラ何度か実演を聞いています。もう20年も近くの前のことになりますが。新国立劇場で素晴らしい演奏を聞いたのは一生の思い出と思います。華やかなオペラで、貴族社会をコメディーで書いているように思いますが、実際のところは、美と滅びを描いているとも言えるわけで、歳を重ねれば、重なるほど、こうした観点で味わい深さを覚えますし、学びも多いような気がします。

シュトラウスは、自らの思想を音楽に託すことがあるように思います。最後のオペラであるカップリッチにおいては、文章で書けば良いようなオペラ論を、オペラの演奏の中に埋め込んでいます。これはもはや、書籍にも通じるような思想がオペの中に入っていると言うことだと思います。もちろんリブレットをホフマンスタールが書いているわけですが、そのリブレットを選び、音楽をつけたのもシュトラウスで、台本に描かれない心の動きを微細な音楽で描くと言う事は、もはや文字を超えたものですので、それだけで思想書以上の思想でもあると言えると思います。

そんなことを考えながら、ハイティンクのフル録音を聞いていました。

それでは。

Richard Strauss

シュトラウスオペラを全曲聴いてみよう、のシリーズ。今日からばらの騎士へ。サロメ、エレクトラに代わり、ガラリと雰囲気が変わるこのオペラ。1909年から1910年にかけて作曲されたもの。Wikiを読んだだけでも、面白いエピソードがたくさんです。

私はハイティンク盤が好きで、割とよく聴きます。録音が美しいし、ハイティンクの指揮の解像度の高さによくあっちいると思います。

差し当たり、明日もこの曲だなあ。

Richard Strauss

https://classical.music.apple.com/jp/album/1452223506?l=en-GB

シュトラウスを聴くシリーズも、四曲目へと突入。

今日からエレクトラです。

まずはシノボリ盤。いやー、素晴らしいエレクトラ。前半のクリソテミスの独唱の美しさは絶品で、本当にこのまま時間が止まって欲しいと思うほどです。

シノボリの演奏は、ビビッドで解像度高く、劇的。最終部分の音の溜め方はやばい。巨大なシュトラウス空間が屹立します。荘厳で複雑な紋様に覆われた巨大な塔です。

何度も聴いてしまいます、これは。

明日も、多分エレクトラ。

それでは。

Richard Strauss

今日は、ショルティ盤を聴きましたが、これは素晴らしかった。。ショルティというと、快速運転のようなイメージを勝手にもっていましたが、そんなことは全くなく、この演奏は実に腰の低い充実した演奏でした。

今日は、たまたま四ツ谷を通りがかったのですが、クリスマスツリーが綺麗でした。さすがミッション校。

では。

Richard Strauss

サロメな日。三日目。

この曲は、本当にドラマティックで、聞きどころ満載です。昨日も少し触れましたが、サロメがヨカナーンへの愛を叫ぶところ。リズム、フレーズ、オーケストレーションの緊張感が半端ないです。

明日も聞くかもね。。

では。

Richard Strauss

今日から「サロメ」へ。

昔、何回か、実演で聞きまして、その度に予習として、幾つもの「サロメ」録音を聴いたなあ、と懐かしいです。

今回たまたま聴いているのは、シノポリ盤で、これは、まさに素晴らしい。シノボリの指揮は、解像度が高く、結晶化した音作りと思います。ストューダのソプラノも良いです。

「グントラム」、「火の欠乏」と聴いて、「サロメ」に進むと、やはり、そこには明らかな質的な変化があります。ドラマがあり、抑揚があり、さらには、音楽的にも印象深いところが随所に登場します。

特に、ユダヤの法学者たちの論争の場面は圧巻ですし、ヨカナーンの首を所望する場面の迫真は、付点音符の印象的な力強い意志を感じるフレーズと相まって、忘れられないものです。

いやー、シュトラウスは天才です。。

明日は、別の録音を聞こうかな。

それでは。