つれづれ

久々に

転居してから3ヶ月ほど経ちました。だいぶ落ち着いてました。贅沢にも自分の部屋もずいぶん片付いてきて、毎晩三十分ほどでも机に座ると落ち着くようになりました。
以前は、本棚と机が別の部屋にありましたが、ここでは本棚をいつも眺めていられます。
昔読んだ本を手に取ると、また違った味わいがあって、おもしろい。
特に面白かったのは、ホフマンスタールの「チャンドス卿の手紙」を読んだところ、私の記憶と全く違う色彩を感じたことです。以前は淡いブルーを感じたのですが、今回は夕陽のような暖かみのあるオレンジ色でした。

音楽のこと

さて、音楽も聴いておりますよ。
カラヤンとシントウによる「カプリッチョ」《終幕の場》。月光の音楽というのがあって、いつもいつも、そのことばかり書いていたことがあります。
ようは、伯爵夫人マドレーヌが、求婚する二人の男性のどちらを選ぶか迷ってしまうわ、という場面です。そこには、オペラという形式へのシュトラウスの終わりなき問いかけがあるのですが、音楽的にも、転調に転調を重ねることで、いつまで経っても解決しない旋律になっています。
私も、いつまで経っても解決しない。いや、解決したんだろうなあ、などと。
この録音の悪いところはあまりに美しすぎること。もちょっとおもしろみがあっても。贅沢な悩み。

終わりに

書くことに少し惑いがあるやもしれない、などとおもう今日この頃。
しかしながら、相変わらず音楽も聴いているし、本も読んでいます。
いずこかに書いてあったけれど、良きインプットは常にアウトプットを伴うべきとのこと。
どうにも、書くことに鯱張っているようです。
あるいは、ウェブログというメディアに斜陽を感じているのか。
なにかが違うなあ。
次はオーディオのことを書く予定。