2012/2013シーズン,Giacomo Puccini,NNTT:新国立劇場,Opera,トスカを聴こう!

バナー作りました。レガシーなデザインですが。こちらから入ると「トスカを」聴こうシリーズまとめてごらんになれます。

2008年にローマに旅行しました。ユーロ高絶頂の頃。当時1ユーロ180円で大変辛い時代でした。その後ユーロが急落したというわけでした。まったく。。。

これはジャニコロの丘から撮った写真。トスカの舞台です。

https://museum.projectmnh.com/ArcivesRoma2008.php

 

では、本日は第三幕のあらすじです。

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第三幕

第三幕も同じく1800年10月18日未明のサンタンジェロ城。

辞世の歌「星は光ぬ」

サンタンジェロ城は、もともとはローマ皇帝ハドリアヌスの霊廟として立てられたものだが、ローマ教皇用の要塞として整備され、牢獄などにも使われていた。image

刑場へと向かうカヴァラドッシは時世の歌を歌う。

そこにスポレッタに伴われたトスカが現れる。カヴァラドッシに旅券を見せ、自由の身になったことを告げる。二人は喜び会い、希望を語り合う。

見せかけの銃殺刑

カヴァラドッシは、「見せかけの銃殺刑」へと向かう。

トスカは一部始終を手に汗を握りながら見つめる。

カヴァラドッシに銃口が向けられ、銃声が鳴り響く。崩れ落ちるカヴァラドッシ。巧い。演技が巧い。トスカはカヴァラドッシへと駆け寄る。

さあ、早く起きて、逃げよう、と。

しかし、カヴァラドッシは死んでいた。空砲ではなく実弾が込められていたのだ。

スカルピアの狡猾な罠だった。スカルピアが殺されたことに気づいた警官達が、駆けつけてくる。

トスカは観念し、サンタンジェロ城の屋上から身を投げ自殺する。

つづく

 

次回は「策士?リコルディ」です。

 

新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。

チケットぴあ

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なにか原因が分かった気がする一日。常に人間は回り続けなければ五日は倒れるものだが、どうも回転数が低かったようだ。もっと回らないと。目が回るぐらいに。

 

さて、第二幕です。お役に立てば良いのですが。

かけば書くほど、どぎつい物語です。韓流ドラマにも匹敵するでしょう。いや、韓流ドラマよりえげつないのでしょう。

しかし、それが芸術に昇華するとこんなにも凄いことになってしまうというのがおもしろわけです。

それではどうぞ。

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第二幕

第二幕の舞台はファルネーゼ宮殿。写真がそのファルネーゼ宮殿で、現在はフランス大使館として使われているため見学などは出来ない。

同じく1800年6月17日の夕刻。image

カヴァラドッシを拷問する。

スカルピアの部下スポレッタは、アンジェロッティを取り逃がすが、カヴァラドッシを逮捕し連行してくる。大広間からはトスカが戦勝祝賀会で歌を披露しているのが聞こえる。

トスカが秘密を漏らす。

スカルピアはカヴァラドッシを拷問し、トスカにアンジェロッティの行き先を教えるように命じる。カヴァラドッシの苦しむ声を聴き、トスカはアンジェロッティの隠れ場所を答えてしまう。

カヴァラドッシは怒り狂うが後の祭りだ。

ちょうどそこに、戦いの知らせが入る。

午前中に知らされたナポレオン軍敗北の続報だった。その後、ナポレオン軍はオーストリア軍を撃破したというのだった。

カヴァラドッシは勝利を叫ぶ。ナポレオン軍がローマに再び現れればのさばるナポリ王党派を駆逐できるではないか!

アンジェロッティのほうは捕縛されそうになったところで、命を落としたと連絡が入る。

スカルピアの提案

スカルピアはカヴァラドッシを再び地下牢へと連れて行き拷問にかける。

トスカに、カヴァラドッシを助けたいのならば身を任せるよう強要するスカルピア。

トスカは激しく抵抗する。この恥知らず。身の毛がよだつ。

だが、スカルピアは、トスカにこう提案する。

もし、あなたが言うことを聴くのならば、カヴァラドッシを銃殺する振りをして空砲を撃たせて助けてやろう、と。

トスカの接吻

トスカはやむなく提案をのむが、テーブルにあったナイフを見逃さなかった。

スカルピアに逃亡用の旅券を書かせている好きにナイフを握りしめ、スカルピアが振り返った途端に、スカルピアの胸にナイフを突き立てたのだ。

これが有名な「トスカの接吻よ!」という場面だ。

スカルピアは倒れ、トスカはカヴァラドッシの元へと向かう。

 

次回は「「トスカ」とはどのような物語なのか。第三幕から」です。

 

新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。

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秋晴れの一日。

もうこんな学生のような生活はイヤだ!

ワーカーホリックかもしれない。

ウィキペディアより引用。

日本ではかつて、特に男性においては「滅私奉公」等の言葉に代表されるように、己の身を顧みず職業に邁進することこそが良いとする規範が存在し、己よりも職を優先することが、社会的に求められた。この中では、有給休暇を取ることすら罪悪のようにみなされた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E4%B8%AD%E6%AF%92

そうそう。その通り。

アンダーラインおよび太字化は私によるものです。

考えを変えないとなあ。

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さて、今日から3回は、それぞれの幕のあらすじを書いてみました。そこから想起される歴史的事実に思い至ると、あまりにも面白くて気狂いしそうなんですが、あらすじ編では自重して、その後に撮っておくことにします。

では、どうぞ。

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ここで、簡単に「トスカ」のあらすじを、ここではオペラ版をもとに、簡単におさらいしておこう。

登場人物

主な登場人物はこの5人だ。

  • 画家である騎士カヴァラドッシ
  • ローマ随一の歌姫トスカ
  • ローマの新任警視総監スカルピア
  • 政治犯で自由主義者であるアンジェロッティ
  • スカルピアの部下のスポレッタ

ちなみにこの5人のうち4人が劇中で死を遂げる。

 

第一幕

まずは第一幕から。

舞台その背景

1800年6月17日午前のイタリアローマの聖アンレア・デッラ・ヴァッレ教会が舞台。

ナポレオンの侵攻により、ローマは旧来の教皇領からローマ共和国となるが、数年でナポリ王国の勢力下に入ったころのこと。

画家カラヴァドッシは、聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会[i]で「マグラダのマリア」を描く仕事をしている。

アンジェロッティ

そこに友人で反体制派政治犯として収監されていたはずのアンジェロッティが逃げ込んでくる。

アンジェロッティは転覆したローマ共和国の要職にあって、現在は政治犯として拘留されていたのだが、脱獄を果たして教会へ逃げ込んできたというわけだ。

image(写真は聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会の内部。ここでカヴァラドッシがマグダダのマリアを描いていたのだ)

自由主義者でもあるカラヴァドッシは、アンジェロッティをかばい、逃がしてやる。

トスカ登場

そこにカヴァラドッシの恋人のトスカが現れる。トスカはローマ中の寵愛を受ける歌手だ。

だが、トスカは、カヴァラドッシの様子がおかしいことに気づく。

それがアンジェロッティを逃したという理由であることを知らずに。

てっきり、別の女とカヴァラドッシが逢っているのではないか、という嫉妬心を覚えたというだけなのだ。

そう言えば、カヴァラドッシが描いている「マグダラのマリア」の目の色はトスカと違い碧眼だ。

スカルピア見参

そこに現れ様子をうかがっていたのが、警視総監スカルピアだ。

スカルピアはアンジェロッティを追って聖・アンドエレ・デッラ・ヴァッレ教会現れたのだ。

トスカの姿を見たスカルピアは、トスカの嫉妬心を煽り、アンジェロッティの逃亡先を突き止めようと考える。

と同時に、トスカを我がものにせんと企むのだった。

テ・デウム

教会では、迫り来るナポレオン軍が敗れたという知らせが入る。王党派は喜び、テ・デウム[ii]を捧げる。


[i] http://en.wikipedia.org/wiki/Sant%27Andrea_della_Valle

[ii] テ・デウムはカトリック教会の聖歌の一つで、「われら神であるあなたを讃えん Te deum laudamus」で始まる。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A6%E3%83%A0

 

次回は「「トスカ」とはどのような物語なのか。第二幕から」です。

新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。

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雨の日曜日で、いろいろ捗りました。

今日は第3回で、トスカ成立におけるヴェルディのちょっとしたエピソードです。で、このエピソードがプッチーニにやる気を与えたらしいので無視できないのですね。

ではどうぞ。

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「トスカ」の原作となったのは、劇作家であるヴィクトリアン・サルドゥによる戯曲「ラ・トスカ」である。

「ラ・トスカ」は1887年でのフランスにおける初演以来、圧倒的な成功を勝ち得ていたのだった。これは、あのサラ・ベルナールが主演を演じていたというところにもあるけれど。

この戯曲をオペラ化するに当たって、台本を担当したのはルイージ・イッリカである。イッリカは、プッチーニの出世作「マノン・レスコー」をはじめ、「ラ・ボエーム」、「トスカ」、「蝶々夫人」の台本を手がけた。また、ジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」も手がけている。(写真はルイージ・イッリカ)

image

イッリカは台本への脚色をサルドゥと相談するためパリへ向かう。そのとき、パリには「オテロ」のパリ初演を準備するために当時81歳だったヴェルディが滞在していたのだった。ヴェルディはサルドゥと親しかったため、イッリカとサルドゥの会談に同席したのだった。

イッリカは、その場で「トスカ」の台本を朗読したのだが、第三幕のカヴァラドッシの辞世の歌に深く感銘を受けたのだった。

《私の愛は永久に消え、時は去り、私は絶望して死ぬ。今ほど人生をいとおしんだことはない》

ヴェルディは、年老いた自らに重ね合わせたに違いなかった。そして、もし自分がもうすこし若ければ、「トスカ」をオペラ化していただろう、と語ったのだった。

「オテロ」、「マクベス」など、シェークスピアの戯曲をオペラ化したヴェルディをして、そこまで感動させたこの「トスカ」とはどのような物語なのか?

次回は「「トスカ」とはどのような物語なのか?」です。

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プッチーニがヴィクトリアン・サルドゥの戯曲「ラ・トスカ」によるオペラ作曲を考え始めたのは1889年頃だった。プッチーニの二番目のオペラ「エドガー」初演の頃で、31歳のことである。

プッチーニは、楽譜出版社リコルディの社主リコルディに宛てた手紙の中で、オペラ化に当たって、サルドゥの許可を得られるよう依頼をしている。しかし、このプッチーニの「トスカ」への思いは、6年後にフィレンツェにおいて「トスカ」の実演に触れるまで封印される。

その間、プッチーニは、「ペレアスとメリザンド」のオペラ化を考え、メーテルリンクに会いに行くのだが、ドビュッシーに先を越されてしまったり、マリー・アントワネットの最期の日々を題材にしたオペラを考えていたりしていた。

だが、プッチーニはフィレンツェで「ラ・トスカ」実演に触れたことで、「ラ・トスカ」のオペラ化を具体的に考えるようになる。

これは、プッチーニが、ライヴァルを意識した結果でもあろう。当時のイタリアでは、レオンカヴァッロおよびマスカーニのヴェリズモオペラ(写実主義的オペラ)の潮流が吹き荒れていた時代であった。

image(写真:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ (1857-1919))

レオンカヴァッロの「道化師」やマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」などのオペラで知られるこの潮流は、元々は、ゾラやフロベールなどの文学上リアリズムの影響が音楽に現れたものだった。それまでは神話などを題材にしていた台本ではなく、殺人や情事など、現実的あるいは日常的なテーマを扱った台本によるオペラが作られるようになったのである。

プッチーニと、「道化師」を作曲したレオンカヴァッロとは、あの「ボエーム」を巡って、プッチーニとレオンカヴァッロ[i]はミラノの喫茶店で喧嘩をするほど、お互いのライバル意識は少なくなかったのだ。

プッチーニがオペラ化を企図する「ラ・トスカ」には、こうしたヴェリズモオペラの要素が満ちあふれていた。

  • 画家カヴァラドッシと歌手トスカの恋。
  • そして、政治犯を匿ったかどで拷問を受けるカヴァラドッシ。
  • カヴァラドッシを助けるために身を任せるよう警視総監スカルピアに強要されるトスカ。
  • そしてスカルピアを殺害するトスカ。
  • そして図らずも恋人を殺され、サンタンジェロ城から投身自殺するトスカ。

情欲と流血に満ちた素材は、まさに「ヴェリズモ=リアル=写実」である。

つづく

次回は「ヴェルディ翁を感動させた「ラ・トスカ」」です。

 

新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。

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[i]実は、「ラ・ボエーム」にはレオンカヴァッロが作曲したバージョンが存在するのだ。

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ちょっと力入れすぎですが、がんばります。今日も静謐な一日。明日もその予定。

2012/2013シーズン,Giacomo Puccini,NNTT:新国立劇場,Opera,トスカを聴こう!

はじめに

「トスカ」は、プッチーニの代表作の一つです。

描かれるのは、革命、理想、愛、典礼、情欲、秘密警察、拷問、刺殺、銃殺、希望そして絶望。まさに、スペクタクルと人間ドラマに彩られたオペラ中のオペラです。

音楽的にも魅力に満ちあふれています。キリスト教典礼の目眩く絢爛豪華なオーケストレーション。涙無くしては聴けない名アリアの数々。そして、情欲と葛藤がせめぎ合う緊張に満ちた音楽群。これは興奮と魅力に満ちあふれた音楽なのです。

この「トスカ」を10倍楽しむために、シリーズ「新国立劇場「トスカ」を聴こう」を連載することにしました。

もちろん最後は初台の新国立劇場オペラパレスへ行きましょう。息を吐かせぬ感動が待っているはずです。

<次回の予定>

「トスカ」成立の背景は?

新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。

チケットぴあ

Miscellaneous

昨日の今日ですが、大変残念な情報。

どうやら、Amazon.comのKindle版洋書が値上げされているようですね。日本からのみか。IPアドレスで見破っているようですよ。

米国からアクセスすると、14.99ドル。お試し版フリーはもちろん無料。

image

日本からアクセスすると、29ドル!!!

フリーなはずなお試し版も、1ドル!!!

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洋書が安いので、英語の勉強にいいかな、と思いましたが、そんなこと全然ないです。

以下のリンク先もご覧ください。

http://www.amazon.co.jp/forum/kindle/ref=cm_cd_dp_rft_tft_tp?_encoding=UTF8&cdForum=Fx1QMZAIPKWB6YF&cdThread=TxS82A0JOSZIR3

 

https://twitter.com/search?q=%E6%B4%8B%E6%9B%B8%20%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%20kindle&src=typd%20twitte

 

日本語の本もそんなに安くないようです。これだったら、マーケットプレイスかブックオフで買って、iPad miniで自炊して持ち歩いた方がよいです。

 

私的に、Kindleはやめました。しばらく様子を見ることにしましょう。

残念ですが、また明日。

Miscellaneous

iPad miniとぶつけてきたとしか言えないこのタイミングで、Kindle国内版が発表されました。

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Kindle Paperwhite, Kindle Paperwhite 3G

まずはモノクロ電子インクのKindle Paperwhite。wifiのみのモデルが8480円。無料の3G回線がついているバージョンが12,980円です。

容量は2GBと小さいですが、無料のクラウドストレージが準備されます。これはamazonで購入したコンテンツに限られる模様です。米国では5GBですので、その程度でしょうか。ただ、これは自炊用でしょう。ここには、購入したコンテンツの容量は含まれないようです。たぶん十分でしょう。

3Gなしモデルは11月19日12月2日の週発売で、3Gありのモデルは12月2日12月16日の週に発売されるそうです。

さすが電子インクなので、電池が8週間持つそうです。あとは目にも優しそう。

Kindle Fire, Kindle FIre HD

次に、カラー版のAndroid端末のKindle Fireは12,800円、およびKindle Fire HDの16GBモデルは15,800円、32GBモデルは19,800円。先日のNexus7が19,800円、iPad miniの16GBモデルが28,800円ですので、それらに比べると格段に安いです。

これは、Appleの株価が下落してもおかしくない。9月21日につけた705.07ドルからずいぶん落ちてしまいました。昨日は613.36ドル。まだ、高いですけど。

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私はどうするか?

私のカバンは実に重いです。理由は本がたくさん入っているから。

で、このカバンを軽量化したい、というのが宿願でした。

iPadを持っていますが、会社に持って入ってはいけないという致命的な理由のため、また自宅で家人専用マシンとなっているため、持ち運んでいません。

Kindleさえあれば、私の問題も解消されるはずです。何冊もの本を手軽に持ち運べるという夢のような生活。

うふふ。。

実は、iPod touch 5を購入しようとしていたんですが、考えがぐらつき始めています。

iPod touchは、高いうえに画面が小さいですからね。

ですが、半分の値段でタブレットがてにはいってしまうのですから。

Paperwhiteの気軽さ、Fireの廉価な高性能、いずれも魅力的ですね。

Paperewhiteで3G回線であれば、読みたい本をクラウドにあげておいて、いつでもダウンロードできるという気軽さがたまりません。

 

世界が変わるだろうなあ。

 

Fireも、大きめの画面で、ビジネスアプリを警戒に動かせそう。

 

ただ、実際に触れるといいんですけれど。触ってみると、実は遅くて使い物にならない、とか嫌ですからね。。

それから、日本版Kindleストアは明日10月25日にオープンだそうです。どんなラインナップなのか楽しみです。

image

 

何を買うか、あるいは買わないか、悩み続けて、しばらく眠れぬ夜が続きそうです。

それでは、フォースとともにあらんことを。

NNTT:新国立劇場,Opera

オペラパレスの座席から、どのように舞台が見えるのかが分かるようになりました。

以下のサイトからどうぞ。

http://t2.pia.jp/feature/classic/seat/seatinglist_nntt.html

image

上図のように、座席表上のカメラアイコンを押すと、以下のような画像が出ます。

image

多分、これは「ボエーム」の舞台です。

なかなか参考になります。まあ、あとは音響の問題もありますので、これだけで判断できないのですけれど。

 

私のほうは、来る「トスカ」に向けて予習中。というか、シノポリ盤しか聴いてないぞ。。

 

なんでこんなにカッコいいんだ! というサウンドです。

詳しい感想はこれから。

※※※

今日は振替休日です。

日曜日に試験が終わりましたが、思うに、常に試験前状態の緊張感を保つためには、毎月試験が入るように調整すればよいのではないか、と思いました。試験勉強で頭使えば、もう少し仕事の効率が上がるかも。なーんて。

とりあえず、来年1月、来年4月は試験が入ってますので、埋めに行かないとなあ。

というわけで、本日もすこしばかり勉強しました。あはは。

それでは、フォースとともにあらんことを。

Japanese Literature,Literature,Tsuji Kunio

はじめに

辻邦生「ある告別」を久々に読みました。試験勉強もあって最近は実学の本しか読んでいませんでしたので、辻ワールドの甘美さに心打たれて、ショックが強すぎです。会社勤めには辛いです。

 

城・ある告別―辻邦生初期短篇集 (講談社文芸文庫)
辻 邦生
講談社
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この作品がちゃんと分かるようになったのは、おそらく30代になってからです。10代、20代のころは全く分かりませんでした。それは至極当然で、なぜなら、この作品のテーマのひとつが「喪われた若さと以下に訣別するか」だからです。

若さを喪わないとこの作品の価値が分からないというのは、私の想像力不足なんで、いまいちなんですけどね。

この作品の魅力

「若さと見事に訣別したものだけが、永遠の若さを造形することが出来る」

これがこの作品の中で示される最も大きなテーマのように思います。

これは歳を重ねようとも、若さの中に生き続けようとする処世術のようなものを感じると、すこし穿った見方になってしまいそうです。

そうではなくて、おそらくはこの作品は、辻邦生の文学宣言のひとつなのでしょう。

最後に綴られる以下の文章に、

「こんどは、彼女たちの映像にみちた世界への旅立ち」

という一節をみると、この「彼女たちの映像」というのが、文学世界において永遠の若さというイデアールな概念を体現していこうという、意気込みのように感じるのです。

ちなみに「映像」には傍点がふられていますので、何かしらの意味を見て取るのが普通だと思います。

辻文学全体における位置づけ

これは何度も書いているように辻邦生の原初体験というのが3つあるのですが、この作品に描かれるパルテノン神殿との邂逅がその1つめの原初体験に当たります。この邂逅において、辻邦生は「美が世界を支える」という直観に到達します。

ですが、個の作品においては、パルテノン神殿との邂逅については深く言及されることはありません。ただ「どうしてこんなものが地上にありうるのか。どうしてだろう。どうしてだろう」という一文があって、そのあとに、それが何かの啓示なのだろうが、何かは分からない、と書かれています。

個の作品の主人公はおそらくは辻邦生本人だと思いますので、素直に読めば、この時点では「美が世界を支える」という直観に到達せず、徐々に醸成されていったものだったといえるでしょう。

ただ、ここで手の内をすべて飽かすと、若さに関する主題が弱くなるので、あえて隠蔽しているともとれますが。

終わりに

最近、いわゆる小節をあまり読んでいませんでした。なんだか小節なんてあまりに浮世離れしている、とおもったからです。

ですが、時には立ち止まってみないとなあ、と思います。

また、辻邦生を読みはじめないとなあ、と思います。