線路が夕陽に輝いています。夕陽とはいえないかもしれませんが、これ18時少し前の写真だと思います。冬だと真っ暗だというのに。
早めの夕食を近所でとったあとの写真です。なんだか、夕食を明るいうちに食べ終われるというのは、しあわせな感覚です。
明日が夏至です。東京の日の入りは19時ちょうどでした。明後日からは、また当時へ向けた長い道のりが待っています。
さて、3月半ばに以下の記事を書きました。
四半世紀忘れない曲 マルセル・デュプレ《行列と連祷》
25年前に聴いた、マイケル・マレイのオルガン演奏の件でした。私がNHK-FMでオンエアされたと思っていたCDは、実際には別の音源だったのです。
その後調べたところ、当時NHK-FMでオンエアされたのはこちらの音源だったはずです。
当時の記憶では、オルガンはニューヨークのものと放送されていたはずです。さらにこのCDの録音は1987年で、25年前に聴くことができる録音です。
ちなみに、私が勘違いしていたCDの録音は1999年でした。。
Michael Murray
Telarc (1990-10-25)
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勘違いしたCDと一応並べてみたりして。
上のCDがパリのサン・シュルピス教会での演奏。1999年の録音。
下のCDがセント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂での演奏。1987年の録音。
両方に、デュプレの《行列と連祷》とヴィドールのオルガン交響曲第6番終楽章が収められていて、混乱してしまったのです。
それにしても、オルガンというのは奥深いものです。以下の記事をざっと読みましたが、音栓を幾つも操作し、音を作っていくプロセスはほとんどシンセサイザーに近いものがあります。もちろん、その建物自体が楽器となるわけですから、このように同じ曲を違う教会のオルガンで聴くというのも、意味があることのように思います。
http://www2.yamaha.co.jp/u/naruhodo/21pipeorgan/pipeorgan1.html
ざっと聴いた感覚では、意外にもパリのサン・シュルピス教会のオルガンのほうが、ニューヨークのセント・ジョン・ザ・ディヴァイン教会のオルガンよりも華やいだ音に聴こえるということです。ニューヨークのほうがなにか静謐な大人びた音のように感じます。
どちらが良いとも言えませんが、静かな夏の夜に効くのはニューヨークのほうですね。。
この違いはもちろんオルガンだけの違いに拠るものではないでしょう。同じマイケル・マレイが演奏者であっても、録音年がちがいますから解釈も変わっているでしょうし。
しかし、このあたりは生半可な知識でどうこう言えるものでもないです。音源を聴く機材によっても見解はかわると思います。
音楽は本当に語ることのできないものなのですね。まあ、それで致し方ないのですが。
参考ですが、こちらのセント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂はこちら。1888年から建築を開始していますが、まだまだ未完成です。どうやら完成すると世界最大のゴシック教会になるようです。というか、太陽の光が美しいです。
“StJohnTheDivineWilliamPorto" by William Porto – Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.
今日の東京地方は涼しい夜になりそうです。助かりますね。
それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。