Oboe,Richard Strauss

2013年最後の日。狂ったようにリード作っていました。糸巻きまでようやく出来るようになりました。まだまだ不格好ですが、なんだか形だけは完成品に近づいてきました。
これらが私が今日作っているリード。巻きが甘いですが、ここまではなんとか。
ですが、削るところは全然わかりません。本、Youtube、ウェブで調べて独学中です。もう一息。ほんと、凝り性ですわ。
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手作業でものを作るというのは、新鮮です。PCでお絵かきしたりプログラムを書いたりするのとは違う刺激です。
っつうか、リードは本当に奥深い。奥深すぎて、これは興味が尽きることはありません。まとめようと思っています。
さて、先日のレッスンあわせて、最近のカラオケボックスでの個人練習で学んだことなどをまとめておきます。

最初のお作法

楽器を組み上げる前にリードを見ずにつけておきますか。楽器を組み立ておわることにちょうどよくなっているあず。
まずはリードを静かに吹きましょう。クロウを鳴らすのはその後です。ここでは倍音がしっかり出ていることを確認する必要があります。

まだまだ強い。

まだまだ強く吹いているようです。やっぱりサックスらしい音が出ているのだそうです。こればかりは言われないとよくわからないかもしれません。もっと柔らかくオーボエっぽく吹きましょう。どうも私の中ではソプラノサックスのような音をイメージしてしまっているような気がしています。

口をきちんと巻くこと。

顎をきちんと落とすということはその通り。唇を厚くするということも。ですが、上唇を巻くということも。これはできているはずですが、できていないこともあるようで、これを意識改善したところ、音が良くなりました。これは、なぜか意識しないと出来ないことみたい。

C#の指が。。

何か吹きますか、ということで、Dキーの曲をやるんですが、C#の指ができない。帰宅して、鏡の前で必死に練習しました。なんとか押さえられるようになりました。指の形を覚えこませる必要があります。

今日の音楽

ここのところ大忙しで、帰宅も遅い状況でなかなか音楽が聞けません。そんななかで、聞いているのがフィッシャー=ディースカウが歌うリヒャルト・シュトラウスの歌曲集です。
で、この中に収められている《小間物屋の鏡》作品66が、あの《カプリッチョ》の月光の音楽の原曲ということに今更ながら気づきました。詳しくはまた。
ピアノ伴奏の歌曲集ですが、ピアノ伴奏を聴くという楽しみもあり、これはもう絶品です。

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最後に

紅白歌合戦も終わりあともうひといきで2014年です。ではグーテナハト。

instrument,Oboe

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この週末、カラオケボックスで2時間ほどオーボエに邁進しました。

少しわかってきた音の出し方

ようやく音の出し方がわかってきました。
口腔の容積を増やし、喉を開けることがポイントのようです。これができれば、リードにかける圧力だけではなく容積の違いでピッチのコントロールができます。
当然それだけではなく、容積を増やせば音がかなり豊かになります。まあ、当然といえば当然ですが。
顎をかなり下げつつ、リードにかける圧力をアンブシェアで一定にコントロールし、喉を開くということをやれば、ずいぶん音が良くなってきたように思います。
ただ、カラオケボックスなので、音がかなりまわりますので、実際より音が良く聴こえてしまっているかもしれません。私の友人のトランペッターは、「外で吹かないと、本当の音はわからない」と20年前に言ってました。室内で吹いて巧い気になってはいかん、という戒めですね。まあ、木管は外で吹けないのですけれど。

続けて吹けない。。

また、このように音がよくなった反面、顎やアンブシェアをかなり是正しているので、疲れます。顎だけではなく口の周りの筋肉の持久力が全然ないので、続けて音を吹くことができません。こればかりは鍛錬あるのみなので、地道に続けるしかないでしょう。

個々の音のコントロール

オーボエは、ひとつひとつの音で、こうした口腔容積やピッチを微妙にコントロールしなければなりません。一定の位置に保っておけばいいというものではないようです。ですので、スケールを吹いても、全然ピッチが合った感覚がありません。ここは先が長そうです。
思い出したのがソプラノのルネ・フレミングの自伝のこと。たしか、一つ一つの音によって体のどこを響かせるのかが違うのだそうです。きっとそれに似た感覚なんでしょう。

指の位置が。。

激しく辛いのが指の位置です。キーの位置が均等ではないというのは先日から書いているとおりですが、指がずれてしまいます。この一週間でずいぶんと改善しましたが、まだまだ慣れているというところには程遠い状況ですね。

オーボエが活躍する《ダフネ》

最近バルトークばかり聴いていましたので、たまにはリヒャルト・シュトラウスを聴きましょう。オーボエが活躍するオペラ《ダフネ》です。1938年にカール・ベームによって初演されました。

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この曲の冒頭がオーボエです。印象的なモティーフ。早く吹けるようになりたいものですが、先は長いな。。がんばらないと。

それではグーテナハト。

Photo

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早起きは三文の得ですね。この時期は夜明けが遅いので、早起きしなくてもいい写真が撮れます。やはり雲があると写真には風情が出ますね。もう少し色変えればよかった。
今日は、祖父の弟が戦死した状況が期せずして判明し、感慨深いです。「永遠の0」みたいです。もう少し深堀りを進めようかなあ、などと。それにしても、当時の戦闘状況が全てスキャンされてウェブで閲覧可能なのには驚きました。
明日は急遽仕事です。
ではグーテナハト。

Oboe

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まだレッスンは3回目。昨日からオーボエを手元におけるようになりましたので、これから本格的に取り組むということになります。

息のスピードとはなにか?

息のスピードとはなにか? という問い。我流サックスにおいてはそうしたことを意識したことはありませんでしたが、よくスピードのことを言われます。この前リードで練習していた時に、口の中の容積を小さくしてみると、口腔内の圧力が上がりました。当然ですが。もしかするとこれが息のスピードをコントロールするということなのではないか、と思ったのです。本日それを聞いてみたところ、どうやら、おそらくそうだろうけれど、物理的体系的に述べることも難しいのでしょう、ということ。まあ、工学ではありませんので、経験で会得していくしかないようです。

ビブラート問題

サクソフォニストの須川展也さんの本を先日読みましたが、やはりサクソフォーンにおいてはビブラートは口でかけるだけで、腹筋でかけるということは普通はやらない、とありました。腹筋ビブラートをサクソフォーンで練習しなかったことに罪悪感を持っていましたが、まあ、そういうものだということで少し安心しました。ですが、オーボエにおいては、やはり腹筋で書けるべきのようです。ただ、まれに顎でビブラートをかけることもあるらしい。当座は、顎なり唇の圧力でビブラートをかけてもよい、といわれましたが、まあ腹筋のビブラートを頑張るのでしょう。ただ、腹筋で書けるビブラートと、唇でかけるビブラートは明らかに音楽的な表現が違います。腹筋のビブラートを唇のように小刻みにかけられるのか、あるいは掛ける必要があるのかはもう少し考えないと。でもビブラート練習はEWIでもできるのでしょうから、がんばりましょうかね。。

アンブシェア問題

これが本日もっとも素晴らしい気づきだったかもしれません。どうも、アンブシェアを横に広げてしまうのです。私の場合、サックスでそうしてしまうので。でもそれは誤りで、おちょぼ口に近い形のアンブシェアなのだそうです。たしかに、そうした記述は読んだことがありました。ですが、それによって音質が柔らかくなるということを今日はじめて認識しました。どうにも音が薄くなる感じだったのですが、それはアンブシェアにおける唇の厚さに依存していたのではないか、と思った次第です。

フィットしない指とキー

楽曲を吹きましたが、まだきちんとキーに指がフィットしていないのでなかなか難しい。特に左手の中指と薬指の幅が広いのに、指が巧くはまっていないのですね。毎日お風呂で広げることにします。この状態で、音楽表現をつけるべく、タンギングやビブラートの加味を試みますが、我流ジャズ・サックスのわたくしには大変刺激的で勉強になる瞬間でした。昔、ジャズ研先輩が「習いに行くということは、CDを買ったりライブに言って、音楽を吸収するのと同じことだ」といってましたが、それがよくわかります。

親指痛い

あとは、練習してみて、どうも右手が親指が痛いのですが、まあ、そういうものなのだそうです。今はなくなってしまいましたが、かつてはサックスのサムフックダコができてました。オーボエダコもそのうち出来るはずで、そのうちに痛みもなくなることでしょう。

さいごに

今日もいろいろ指摘されましたが、そうした指摘は、かつてご指導されていたプロのジャズ・サックス奏者への指摘と同じらしいです。ジャズ・サックスやってると、まあこんなかんじで吹いちゃうのですね、というのは普遍的なんですね。
あとは腹筋の力の入れ具合はちゃんと考えないと。これも課題。
というわけで、長文すいません。ほとんど、私の練習ノートになっております。
では、明日も練習しようと思います。新しい楽器は刺激的です。
それでは、グーテナハト。

Oboe

オーボエ来る

とうとう我が家にオーボエをお迎えしました。
私の職場の同期のご友人から今は使っておられないマリゴーのオーボエを貸していただきました。本当にありがたいことです。感謝の気持ちでいっぱいでございます。
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オーボエ

というわけで、少し音出してみましたが、いや、本当にオーボエは難しい。
意外と大変なのが、実はキーの位置に指を合わせるということなのかもしれません。オーボエのキーには穴が開いている部分があります。またキーの位置が均等ではありません。ですので、指の形が難しいわけです。少し指がずれて穴をふさぐことができなくなると音が出ません。
これはサックスでは経験したことのない苦労です。サックスであれば、とにかく押さえられるかどうかだけが問われていたのに、オーボエでは押さえ方を問われてしまうというわけです。
今危惧しているのは、中学生や高校生のように指が柔らかくなくて、オーボエに指がきちんとフィットしていくのだろうか?、ということ

追記

オーボエを吹き始めて、サクソフォーンが如何に「洗練」されていて、奏者を音楽に集中させてくれているのか、ということがわかりました。サクソフォーンの発明者であるアドルフ・サックスに感謝!

では、反則ですが、グーテナハト。

Béla Bartók,Opera

インバルは青ひげではありませんでしたが、インバルの青ひげはすごかったです。詳しくは明日。
というか、後半は、ビリビリと曲がからだの中に入ってきて、体が震えた感がありました。
詳細は明日以降書きます。
青ひげスタディスコア
こちら、今日入手しました。
ではグーテナハト。

Béla Bartók,Classical,Opera

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先日の朝日。燃えるように美しい。これが、青ひげの領地に見える血に染まった雲なのか?
全然謎がとけない。なんとか、おもしろい解釈を考え出そうとしているのですが、なかなか思いつかないのです。
青ひげの城を明るくしようとするユディト。扉を開けて、光を城の中に導き入れる。だが、第七の扉を開けた途端、ユディトは夜の女であることが分かる。
青ひげは、ユディトに王冠とドレスを与えると、ユディトは第七の扉の中に入っていく。城は再び闇に閉ざされる。
青ひげは、朝、昼、夕、夜という時間を手に入れたということなのか。時間を手に入れた時点で、青ひげは時間を超越するということなのか? 
あんなにユディトが第七の扉を開けるのをあんなに止めたというのに、開けた途端に青ひげは淡々とユディトを四人目の女に仕立て上げる。機械的に、自動的に……。
全くわかりませんね。もうしばらく考えてみましょう。

きょうはこちら。予行演習もだんだん本格的に。
ではグーテナハト。

Béla Bartók,Opera

青ひげ公の城―ハンガリー短編集
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「青ひげ公の城」ですが、リブレットの邦訳を読みました。こういうリブレットはとても楽しいです。メタファーに満ちあふれているわけですから。
あらすじはいかのようなものです。わたしの色眼鏡が入っています。
ユディトは青ひげの城へと嫁入りする。ただ一人で。入った途端に城の中は暗く、壁が濡れている。壁が濡れているのは城が泣いているからだ。この城の窓や扉を開けて明るくするのが私の仕事だ、とユディトは言う。城の中には7つの扉があって、ユディトはそれらを1つずつ開けてほしいと言う。
1つ目の扉の向こうは血塗れた拷問部屋だった。
2つ目の扉の向こうは血を吸ったおびただしい武器が収められた武器庫だった。
3つ目の扉の向こうは宝物庫だった。血痕を帯びた宝物が収められていた。
4つ目の扉の向こうは花園だった。バラには血の跡があった。
5つ目の扉の向こうは大領地だった。雲から血の影が落ちている。
6つ目の扉の向こうは涙の湖だった。
そして、7つ目の扉の向こうには、青ひげのかつての3人の妻がいた。一人目は朝、二人目は昼、三人目は夕暮れ。
そしてユディトは夜だった。ユディトは三人の妻とともに7つ目の扉の向こうに消えていった。
ユディトですか。
ユディトといえば、あのユディトですね。ホロフェルネスの首級を上げたユディト。本来は、青ひげの暗殺をするために来たのではないかとでも疑ってしまう名前のつけかた。
扉のメタファーは、青ひげの内面を表しているのでしょう。
噂通り残忍な男で、強大な武力と資力を持っている。実のところは、優しさをも持っていて、その心は極めて広いもの。それでいて、過去になにか悲しみに満ちた過去を背負っている。いずれも血塗れたもの。
そこまでは分かるんですが、つまらない。もっと飛び越えた発想をしないと。
聞いているのはこちら。新しい録音よりもこちらのほうがいいかも。

Bartok: Pierre Boulez Edition
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ではグーテナハト。

Miscellaneous

遅刻のエントリー短信。
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近所のジャズバーのジャムッション後半に少しだけ参入。二曲ばかり吹きました。
Autumn LeavesとDays wine and roses。Autumn Leavesは、アルコールのせいで後半暴れてしまいました。
ジャム・セッションだけだと、なかなか上達しないのですね、きっと。
次回は最初から参加したいものです。どうもまだちゃんとリズムが取れない。
慣れてないのか才能なのかようわからん。
セッションの後、飲みタイムで、ミュージシャンと世間話して帰ってきました。なんか、居心地良かったです。
セッションホストのピアノの方の息子さんが、大学生で、ジャズ研のドラマーで、彼の話を聞くのが面白い。私の小さいころの遠足の行き先と、彼の遠足の行き先が微妙にかぶっていたりして。名栗川とか。
若者と話をするのは楽しい。でも、そこでは私も若い方に入るんですけど。
ではまた。遅刻のグーテナハト。