2011/2012シーズン,NNTT:新国立劇場,Opera,Richard Wagner

 

行って参りました、新国立劇場「ローエングリン」。

マエストロ・シュナイダー!

マエストロ・ペーター・シュナイダー、いつも通り素晴らしかったです。

私は、前奏曲の冒頭であまりの透き通るような柔らかい音に涙が溢れました。

(勝手に盛り上がっていただけかもしれないけれど、本当です)

前奏曲の最高潮のところも美しかったなあ。あそこも泣けた。というか、前奏曲終わったところで、顔が涙でベタベタでした。

マエストロの絶妙なテンポコントロールは、ローエングリンとテルラムントの闘いの最後のティンパニーのところがすごかった。あの絶妙な名人芸的テンポコントロールはマエストロシュナイダーを大好きな理由の一つです。

もう一つは、第三幕の前奏曲のテーマの四小節目のところ(たぶん)。あそこも絶妙にもたらせていてすごかったです。その後の弦のレガートの強調も良かったなあ。

あとは、うねるような音量のコントロールがすごいです。歌や息づかいを見計らってオケの音量を微細にコントロールしているところ。こういうところも私が好きなところです。

指を動かしたり、指を指したりして、マエストロがオケを操るのをオペラグラスで観るのも実演ならではの楽しみです。

それにしても、オケの音がこんなに変わってしまうんですね。弦楽器の透明感が本当に良かったです。

金管群には少し苦労しておられたような気もしましたが、私は熱烈に拍手しブラボーを叫びましたですよ。

ブーイングした人がいたのには驚きました。マエストロも動揺されていたというようなこともウェブ上にありましたが、賛否両論あるのがある意味健全なので、仕方がないですね。

マエストロのサインをもらいたくて、楽屋口で待ちましたが、このDVDをもって行ったんですけどね。

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ですが、さすがに別の出口から出られたようです。あのお歳で、五時間指揮棒を振って、サイン攻めに逢うのは少し気の毒なので、仕方がないです。納得。

 

最先端ローエングリン歌手のフォークト

まずはフォークトのこと。

これが最先端のローエングリン歌手! という驚きでした。

初めて実演を聴いたわけですが、録画録音を聴いただけでは分からない驚きです。

本当に、よくぞ日本に来てくださった、という思いですね。

非の打ち所がないというのはこういうことを言うのでしょう。

ピッチ問題なく、声量も素晴らしい。声質はあまりに純粋。スタイルは抜群で舞台映えするかっこよさ。

ヒーローですね。

Herdenというアルバムを出す権利はこの方のためにあるのでしょう。

 

ヘルデン
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で、楽屋口で出待ちして、サインをもらって握手してしまいました。。

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来年もいらっしゃるようなので、聴きに行かなければなりません。

 

しばし

演出も面白かったです。パンフレットにあったシュテークマン氏の文章が面白くて、そう言う見方で観ましたが、納得することばかり。

明日は早起きなので、まずは今日はこのあたりで。明日も書く予定です。

それでは、You have.