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ディスカッション
今晩は。秋は深まり、もう冬は目の前ですね。越後は冬の雪深く、雪かきと雪下ろしがキツイです。今から憂鬱ですね。
辻先生の「背教者ユリアヌス」を20年ぶり(!)に再読しています。
ストラスブールでの大戦に副帝となったユリアヌスが大勝し、エウセビアへの顕彰文を執筆するあたりまで読み進めました。
辻先生の作品を本腰を入れて読むのは、3年ぐらい前に「樹の声海の声」の下巻を大学時代に買った初版本で読んで以来だと思います。
あと三分の一強ぐらい残っていますでしょうか。
2週間強ぐらいかけてゆっくり読み進め、やっとここまで来ました。
約3年ぶりに読む辻先生の大作は、最初、私に少し重々しく、仰々しいものに感じられたのです。
でも読み進めるにつれて、その構成の堅固さ、文体の格調の高さ、それに何よりもギリシア古典に全身全霊をあげて没頭し、人の善意を信じることができ、彼にとっての永遠の女性ともいうべきエウセビアへのピュアな気持ちを一時たりとも失わないユリアヌスの人間的魅力に惹きつけられてここまで読み進めました。ユリアヌスが全文を諳んじていたというホメロスの叙事詩を岩波か平凡社版でゆっくり読むことも考えています。
ブラームスがピアノ協奏曲第2番の楽譜をリストに求められて送った時、リストはブラームス宛の手紙で「最初、仰々しい曲だと思ったのですが、何度も楽譜を読むにつれて素晴らしい曲であることが分りました」という主旨のことを書いたそうです。私のユリアヌス再読もまさにそうです。
次は「ある生涯の七つの場所」の再読を考えております
高等学校時代、国語の先生に勧められて「雲の宴」を読み、それ以来、辻先生の愛読者になりました。その先生(女性です。本当に素敵な方でした。「ある生涯の七つの場所」出てきてもおかしくないほど)には様々な事情があってもう一生お会いすることはかないません。
可笑しかったら笑ってくださってもいいのですが、辻先生の作品を紹介してくださったその恩師は私にとってまさにエウセビアでした。
越後のオックスさん、コメントありがとうございます。ユリアヌスですが、私は3回ほど読んだはずです。ただ、最後に読んだのは10年前になってしまいました。あの冒頭の、霧のなかから城壁があらわれる場面とか、エウセビアの典雅なイメージなど、忘れられないですね。「ある生涯の七つの場所」は通読は一度ですが、拾い読みは何度もしています。この作品群も最高傑作のひとつだと私は思っています。咲耶とか、エマニュエルとか、バロンとか、忘れられない登場人物がたくさんです。
私も今「春の戴冠」を読もうとしています。4度目になるはずです。
リストとブラームスの挿話は感動的ですね。ブラームスのピアノ協奏曲2番はポリーニがすきでした。
寒くなってきましたので、お身体にはお気をつけてお過ごしください。