シノポリのシューマンは素敵だ!
今日は本当に素晴らしい秋晴れ。秋はこうでないと。でもまた明日から雨ですか。。
最近、音楽に関するワクワク感がないなあ、などと思いながら、Apple Musicでジャズボーカルを聴き漁ったりしましたが、どうもしっくりきません。
そういえば、ブラ2な日々は楽しかったなあ、などと追憶に浸ったり。。
https://museum.projectmnh.com/2016/09/02073537.php
まだ、ブラ2もたくさん聴くものがあるんですが、1ヶ月ぐらい聞いていたので、別の曲にしないと、と思い、ブラームスとくればシューマン、みたいな感覚で、シューマンの交響曲を聴いてみました。
まずは、こちら。レヴァインのシューマン。うーむ、なかなか難しい。リファレンス的な正当な演奏のように聞こえます。
で、次に聞いたのがこちら。シノポリのシューマン。
ユニバーサル ミュージック クラシック (2001-09-21)
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いやあ、これはすごい! 音量とかテンポとか、いちいち(?)面白くて、次はどうくるのか、みたいなワクワク感があります。この感覚、シノポリの「マノン・レスコー」を聴いた時も思ったこと。やはりシノポリは面白いんですね。
もっとも、この残響感たっぷりでありながら、引き締まった演奏というドレスデンの音も、この音源を魅力的にしている要因の一つでしょう。きっとルカ教会なんだろうなあ。
交響曲第1番「春」も清冽で素晴らしかったし、交響曲第3番「ライン」も見事すぎます。なんだか昔抱いたドイツへの憧れのようなものを思い起こしました。あの頃は、まだ今ほど世界は悪くなかった気がします。
シューマン。一時期ずいぶん聴きこんだ時期がありました。その時の感覚が戻ってきた感じです。しばらくはシューマンを聴き込む日が続きそう。
それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。
ディスカッション
ご無沙汰しております、上川様。
レヴァインとシノーポリのシューマン、それほど素晴らしいですか。
レヴァインは、シューマンのシンフォニーを二回録音しているようですね。
私はフィラデルフィアを彼が指揮した全集を持っています。
グラモフォンレーベルでも彼はシューマンを録音していたのですね。
シューマン全集は私はカラヤンとセルとマリナーとレヴァインのを持っています。
どれも素晴らしい演奏ですね。
オケの豊麗なサウンドを堪能できるという点ではレヴァインが一番好きです。
シノーポリがそこまで素晴らしいと上川様がおっしゃるのなら私も聴いてみます!
話題が変わりますが、前から不思議に思っていることがあります。
辻先生の「時の扉」のことです。
あの小説の主人公は、大学教員兼詩人で確か2冊も詩集を出していますが、
彼が書いた詩が劇中では一編も出てきませんよね?
でも最近納得がいったような気がしてきたのです。
辻先生はとてつもない完璧主義者で自分に厳しい方でしたから、
劇中で詩人の主人公が書いた詩を登場させるなら、それこそ
ゲーテやヘルダーリンやリルケやカロッサやヘッセみたいな
詩を作中に出さなければならないとまで一時は思いつめたのでは
ないでしょうか?
でも天才辻邦生の才能をもってしてもそれほどの詩は書けなかった。
あれだけの小説を書く辻先生でもあの小説に匹敵するレベルの
詩は書けなかった。
それがコトの真相ではないかと私は思っております。
それと日本語は、母音が五つしかないので
韻を踏んだ詩文を書くのに不向きな言葉なのだと
中村真一郎先生が、芥川龍之介論の中で
書いていました。
中村先生の芥川論は岩波現代文庫で読めます。
中村先生も辻先生も天才です。
そういった日本語という言語が持つ弱点に気が付いていなかった
はずはないと思います。
私事になりますが、最近は図書館司書の勉強に専念しています。
読書はあまりできなくなっております。
時間はあるのですが、気持ちの切り替えが上手くいかないのですね。
勉強以外の時間はアニメのビデオばかり観ています(笑)。
銀河英雄伝説とエヴァとガンダムが多いです。
銀河英雄伝説は、104話全部観ていますし、
エヴァもTV版も映画も全部観ております。
ガンダムも全シリーズの7~8割は観ていると思います。
おととし放送された「ガンダム・Gのレコンギスタ」はなかなか
面白いですね。
シャアと同じ声優さんが出演しておられる「ガンダムユニコーン」
捨てがたい作品です。
上川様はかなりのSFファンのようですが、
銀河英雄やエヴァやガンダムには興味はおありですか?
いつものことですが、長文乱文失礼いたしました。
いつもコメントありがとうございます。Applemusic のおかげで、いろいろな音源を、聴くことができて勉強になります。カラヤンやレヴァインもこれから聴いてみます。いつも情報ありがとうございます。
辻邦生の詩についてですが、おっしゃる通り詩作がなく不思議に思っていました。私の中では、辻邦生は物語作家なので、詩作はあまりしなかったのではないか、というふうに理解していました。ただ、モンマルトル日記の中に、詩が書かれていたのも記憶しています。即興的なものでしたが、なにか心に迫るものでした。恐らくは、自分の書くべきことは詩では表現できなかったのではないか、ということで、おっしゃる通り完全主義的な観点で、それをしなかったということはあるのだと私も理解しています。
SFは大好きなのですが、専門の方に比べて読んだものは限られています。確かに若い頃は銀英伝など流行っていましたので読みました。懐かしい思い出です。あそこまでのスペースオペラはなかなか書けませんよね。