ポリーニのベートーヴェンを聴く日
今日の午後、小さい子が「エリーゼのために」を弾いているのを聞きました。グランドピアノで弾くそれは、ふくよかな音と、静謐な和声に彩られていて、いいしれぬ幸福を感じたのでした。またさらうには至らないので、たどたど引く弾くその演奏は、楽曲に至りませんが、そこには確かに、ベートーヴェンの和声が現れていて、それだけで、18世紀末の市民革命を待つ時代の空気を感じさるものでした。
というわけで、ベートーヴェンのピアノ曲を聞きたいということで、ポリーニのベートーヴェンソナタ全集を。ポリーニの弾くドイツ音楽は、ドイツの中にあるロマン主義を抽出するように思います。ルター的、あるいは、ホフブロイハウス的な民衆性とは違う静かなドイツ。ヘッセ的なもの。そんな感じです。
さて、夏真っ盛りで、夏が好きな私は幸せですが、夏の終わりを予感し、寂しさを覚えました。暑さのもたらす難しさも多々ありますが、これも地上にいるが故の幸せの一つと思い、夏の日差しや蝉の鳴き声を楽しもうと思います。
それではおやすみなさい。グーテナハトです。
ディスカッション
コメントありがとうございます。ご無沙汰しております。もう、7年前になるかと存じます。あっというまです。。先ほど、メールをお送りいたしました。大変ありがとうございます。
もう何年前になるでしょう?お目に掛かったのは?
あの時未だほんとうに小さかったお嬢様が「エリーゼのために」を?
感慨深いです。
軽井沢高原文庫のチケットが今日届きました。会期は10月13日までです。
いらっしゃるご予定がありチケットがお手元におありでなけれがお送りします。
ご一報下さいませ。