ショルティ/ワーグナー「ジークフリート」
いやあ、こんなにショルティのジークフリートが面白いとは知りませんでした。行った良いままで何を聞いていたのでしょうか。おそらくは、カラヤン盤、レヴァイン盤そしてショルティ盤の3バージョンを聞いたことで、いろいろと意味合いが分かってきたのだと思うのですが。いまちょうどジークフリートとブリュンヒルデが邂逅している場面なのですが、かなりテンポを落としてめちゃくちゃ情感的に演奏しています。あれ、ショルティってこんな芸風だったかしら、とまた思った次第。私のショルティ認識の誤りがはがれ落ちていくような気分です。そうかここまでテンポを落としてためてためてダイナミクスを引き出しているとは。
ただ、ブリュンヒルデのニルソンさんは、巧いのですけれど、ちょっと僕の好みとは違うようで、もう少し硬質な艶やかさが欲しいなあ、というところです。ニーナ・シュテンメさんに歌って欲しい気がいたします。ヴォータンのハンス。ホッターさんの声も時代を感じさせる声です。
最近の指環はどうなんでしょう? 今春の新国での上演はもちろん楽しみですが、最近覚えたウェブラジオで、今年こそバイロイトを聴こうと思います。
ディスカッション
よんちゃんさん、コメントありがとうございます。実は、「ジークフリート」については、きっと私の勉強不足だと思うのですが、他の3作品に比べて取っつきにくい感じを持っています。その理由は、女声が後半にならないと登場しないからではないか、という勝手な予想を立てています。それにしてもおっしゃるとおり再生装置は重要ですよね。私はもっぱらiPodで聞いていますが、最近はつとに物足りなさを感じていますが、音楽を聴けるのは通勤時間中心ですので仕方がないのですが……。コメントありがとうございました。
こんにちは。
2月に入ってから、車内はもっぱら「ジークフリート」が流れています。ituneでダウンロードしたレヴァイン/メト盤なんですが、「ラインの黄金」「ワルキューレ」は普通に聞けたのに「ジークフリート」に入ってから、いまいちおもしろくありません。オーケストラの響きにもっと重量感なり厚みがほしいのかなとおもったりもしているのですが・・・、カーステの貧弱な再生装置を棚に上げておいて、愚痴をこぼしてしまいました(苦笑)