Ring Ring Ring !! PART I

ヤバイ。へたばりそう。

以上独り言。

さて、「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の予習はそっちのけで、ハイティンクのリングを聞き続けています。なんだか面白いのです。録音が良いのはともかく、メリハリがあって、旋律がしみ込んでくる感じです。そんなに奇をてらって何かをやっているというわけではないと思いますが、何が違うのでしょう。ハイティンクの指揮を「抑制された」という表現で説明する文章を読んだことがありますが、エッティンガーのように饒舌にリングを語るのではなく、炉辺で話を繰り出すような静謐なイメージとでも言いましょうか(おそらくマーラーはエッティンガーのような指揮をしたと思います)。それでいて、意外とスタイリッシュで光り輝く部分も現れるのです。

ところで、パトリス・シェローがバイロイトで演出したリングを見たくてしかたがありません。指揮はブーレーズ。産業革命以降の欧州を舞台にした演出なのだそうですが、新国のプログラムに写真が載っていて、それに引きずり込まれました。ちょうそファーゾルトとファフナーがフライアを連れて行くシーンなのですが、リングの世界観にまったく違和感がない感じ。一枚写真を見ただけでこれですので、きっといいんだろうなあ。惜しいのは、日本語字幕版がないこと。昔はあったのでしょうか。まあ、英語の勉強と称して、英語字幕で観てみましょうか。あるいはドイツ語で。