Jazz

今日は久々にジャズを聞きました。というのも、Invitation(ジャコの)の鼻歌を歌っていたら、かみさんに「古畑の曲でしょ?」と勘違いされましたので。以下の原典を聴いて頂きました。

次にこちらをかみさんに紹介。Young & Fineを STEPSで。この曲を飲み屋でみんなで歌ったんだよ、という思い出話とともに。

次に、マイケル・ブレッカー、アーニー・ワッツ、ビル・エヴァンス、スタンリー・タレンタインのサックスの聴き比べを少々辛口トークでかみさんにご紹介。やはり、マイケル・ブレッカーのテクニックはこうして聞き比べると理解が容易です。スタンリー・タレンタインもリズムは外しません。アーニ・ワッツは指回しは速いですが、若干の乱れを感じます。リリカルなんですけれど。ビル・エヴァンスは……。

で、なんと、このサクソフォーン・ワークショップの貴重な映像が。私は初めて見ました。いまから24年前の映像です。当時日テレで放送されたんですね。知りませんでした。

つうか、なんか、サックスの四人の微妙な緊張関係が見て取れて少し新鮮です。スタンリー・タレンタインのソロを止めるアーニー・ワッツ、怖い。ビル・エヴァンスのソロを途中で遮る黒い手はタレンタイン? 早く俺にやらせろ、って言っているのか? などと、詮索してしまいます。ファッションも80年台で、懐かしい限りです。
明日は夜叉ケ池です。

Tsuji Kunio

昨日とりあげた「樹の声海の声」の主人公の名前は咲耶といいますが、「夏の海の色」に登場する女性の名前も咲耶でした。今気づきました。なんで気づかなかったのか。
「夏の海の色」は、100の短篇からなる「ある生涯の7つの場所」シリーズに収められている短篇です。夏の城下町で過ごす主人公と、夫と別れ、子にも先立たれた若い女との交流が描かれています。その若い女の名前が咲耶です。
セミが鳴きしきる、日の当たる夏の城下町は、私にとって夏の原風景のようなものになりました。そんな城下町に実際に行ったことはありませんが、この本の印象が強すぎて、イメージが出来上がってしまっています。
ちなみに、この「夏の海の色」に登場する海辺の街は、私の想像では湯河原だと思います。辻邦生は戦争当時湯河原に疎開しています。この物語に、いかのような箇所があります。


そうした夜、寝床から這い出して窓から外を覗くと、月が暗い海上に上っていて、並が銀色に輝き、本堂の裏手の松林の影が、黒く月光のなかに浮び上がるのが見えた。

私は、湯河原でこの風景と同じ風景を観たことがあるのです。白く輝く月光が黒黒とした太平洋上に燦と輝き、大洋のうねりが月の光を揺らめくように映し出していました。
きっと同じ場所で観たに違いない、そう思ってしまうのでした。
あすで仕事は終わり。でも週末も仕事があります。