Literature

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今日は本当に初夏の風情です。太陽高度、日の出日の入りは8月と同じですので、空気感はまさに夏と同じです。今日、二時間ほど自転車に乗りましたが、腕が真っ赤に日焼けしてしまいました。

岩波講座 文学〈1〉テクストとは何か
岩波書店
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先日から少しずつ読んでいる岩波講座文学。第1巻の冒頭部分からして本当に興味深く、気づきがたくさんあります。

藤原定家が土佐日記や源氏物語の写本を作る際の出来事が語られているのいですが、いわゆるオリジナルと思われる紀貫之のテキストを、写本を作る過程で定家が何かしらの付け加えをしていたようです。本文の改変、あるいは漢字をあてる、などが見られるようです。

また、源氏物語の写本を作るにあたって、定家は日記に、その底本が何かしらの改変がなされているということを指摘している、という内容でした。

その後、そもそも物語というものは、口伝の中で徐々に変質していくということも物語の性質なのではないか、とされています。

物語テクストは容易に読者の声の介入を許容しただろう。それは今日から見れば改作ないしは改ざんという行為だが、しかし改作や改ざんの前提となる本文という認識が、そもそも物語テクストには希薄だったはずなのだ。

兵藤裕己 (2003). 「はじめに」 小森 陽一,富山 太佳夫,沼野 充義,兵藤 裕己,松浦 寿輝 岩波講座 文学1 テクストとは何か 岩波書店 7ページ

私は、オリジナルと解釈、という文脈が、実に興味深いものだと思います。音楽における楽譜の変遷とか、オペラ演出とか。明日以降さらに続けようと思います。

明日も良い天気のようです。皆様、良い休日を。

おやすみなさい。

 

 

Miscellaneous,Wolfgang Amadeus Mozart

それにしても、最近いろいろと定まることが定まり、決めることも決め、やることも少しずつ始まり、という感じです。問題は、時間がないのと腰を痛めて動きにくい、ということ。まったく。。昔はあんなに重い荷物を持ってもビクともしなかったのに、最近は立っているだけでも辛いという状況だったりして。

そういう面では、若いうちに動き始めるアドバンテージというのはあるよなあ、とも思ったりします。私も腰を壊す前にもう少しいろいろできればとよかったなあ、と思います。

でも、若いときはうまく動けないことも多いです。頭の良い人、要領の良い人はさっさとやっちゃうんだろうと思いますが、なまじっか悩んだりすると、若いときによくいるとんがっている人になってしまいます。

今でもたまにとんがっている人に会うことがありますが、羨ましいと思いながらも、あれやると辛いんだよなあ、と思ったりもいます。とんがると結局損しますので、別のやり方でやらないといけないんだけど、そうした知恵がないといけないわけです。

もっとも、とんがって損するという環境自体がダメなのかもしれませんけれどね。。なんてことも思います。

今日はこちら。

String Quartets
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1773の作品ととされるモーツァルトの弦楽四重奏曲第13番。この曲だけはどうしても気になってしまいます。短調ということもあると思いますし、昨日も触れたように最終楽章のフーガは本当に立派です。作曲したのは17歳ですか。きっととんがっていた頃なんだろうなあ。どうも映画の印象が強いです。本当にいい曲ですね。でも、きっと今でも、これぐらいの才能を持っている人はたくさんいるんだろうなあ。モーツァルトの時代は世界に出られる人は一握りでしたが、今はトンがっている人は、誰もが世界に出られる時代なのかも。

ではおやすみなさい。グーテナハトです。

 

 

 

Wolfgang Amadeus Mozart

今日は帰宅してから、仕事場の方とビデオチャットやSlackなどを使っていろいろ相談。グローバルなワークスタイルは、どんどんすすんでいるというのに、それをつかえず、それでよしとしている世界もあるんだなあ、とあらためて。

今日もモーツァルトの弦楽四重奏曲を聞き続ける感じです。何も考えにで聞くと、BGMになってしまいますが、結構堅牢な曲などがあって、驚きます。

今日はこちら。というか、モーツァルトの弦楽四重奏は面白いですね! はまりそうです。。

Mozart String Quartets

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Mozart Hagen Quartet
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例えば、第13番の最終楽章は本当に立派なフーガですね。なんだか、バッハを聴いているかと思ってしまいます。「音楽の捧げ物」を思い起こさせる、構築美とその中に含まれるなにか心を刺す痛みのようなものを感じる音楽です。美しいものにはおそらくは触れてはいけない毒のようなものがあって、というよくある寓話のようなものを思い出してしまう音楽でした。
たぶんですが、この弦楽四重奏曲第13番はあまり聴いた記憶がないのです。
今日はハーゲン弦楽四重奏団。アマデウス弦楽四重奏団と対比的な硬質な演奏ですね。こういう聴き比べができるのもApple Musicのおかげです。

明日からまた3連休です。その後、また1日仕事場に行き、また2連休です。まだまだ家でやることはたくさんありますので頑張ります。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

Wolfgang Amadeus Mozart

ゴールデンウィークの前半が終了。仕事場で消耗しつつ働かせていただいておりましたので、金曜日と土曜日はただただ休息し、今日やっと体が動き始めたので溜まっていた家事をはかせるという実に実践的なゴールデンウィークを過ごしました。明後日からの中盤の三日間も溜まっていた家事に勤しむ日々になるはず。

そんな中で聞いていたのがこちら。Apple Musicで聴いたアマデウス弦楽四重奏団のモーツァルトの弦楽四重奏曲集です。

String Quartets
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モーツァルトの弦楽四重奏曲は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団でよく聞いていましたが、アマデウス弦楽四重奏団は、ある種ダイナミックで重みのある演奏だなあ、と思います。厚みのある音色は実に豊かでありました。ネットでいくらか見てみると、私が感じたものと同じような評価がみられました。

それにしても、こうしてアマデウス弦楽四重奏団のモーツァルトの弦楽四重奏曲全集をApple Musicで聴くことができるというのは本当に幸せなことです。

最近の幸せはそうしたものに限られるのかも。

今日も、所用あって近所の図書館の書架のあいだを歩き回り、ボルヘスの講演集を手に取ったりしたのですが、なにか本当に遠い世界の出来事のようです。どこか間違ったところに来てしまっているような気がしてなりません。

それではみなさま、おやすみなさい。