恍惚としたブラームス──バーンスタインのブル2
先日からのブラームス交響曲第2番ばかりきくプロジェクト。先日以降、カラヤンとバーンスタインを聴きました。
特に感銘を受けたのがバーンスタイン。
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これも先日書いたバーンスタインの田園の件と同じく、これも恍惚としたブラームス。緩徐楽章の恍惚とした美しさに酩酊してしまいます。この曲はブラームスの田園交響曲と呼ばれていますので、そういう共通性を、感じても不思議ではありません。深い悲しみとそれを咀嚼する静かな諦念のような境地。この曲を聴きながら、遠くに見える山を眺めていたい気分。まあ、若いときだと違うように聞こえるのかもしれません。
録音はウイーンフィルとのもの。もちろんAppleMusic にて。録音はおそらく1982年。
次回はチェリのブラ2を書こうと思います。
今日は朝から晩まで頭を使いました。明日も明後日も盛りだくさん…。
それではみなさまおやすみなさい。グーテナハトです。
ディスカッション
少しお久しぶりです。
ブログいつも楽しく拝読しております。
他の愛読者の方も書いておられますが、
辻先生の作品や人格について名ピアニストが即興演奏でも
やるように縦横にしかも美しくネット上で語る
センスがある上川様が羨ましい限りです。
ブラ2を聴きまくる企画ですか!
いいですね。
私は実は、ブラームスのシンフォニーで一番好きなのが
2番なのです。
最初に聞いたブラのシンフォニーはカラヤン&ウィーフィルの
カセットテープでした。
中1の時でした。
高校時代に乏しい小遣いはたいて買った最初のブラ2が
バーンスタイン&ウィーンフィルでした。
第1楽章のやるせない第2主題や、陽気で快活な終楽章第2主題
が特に好きです。
高校時代に辻作品(「雲の宴」!!)の素晴らしさを教えてくれた国語の先生のこと
考えながらバーンスタインのCDを何度聴いたことでしょうか。
歓喜を炸裂させるように金管と打楽器が第2主題を何度も繰り返して
終わる終楽章コーダは最高ですよね。
最近はピリオド系が好きで、ノリントン、ベルグルンド、
シャイーの新旧両版など、変わり種(?)演奏ばかり聴いております。
シャイーはコンセルトへボウを指揮した旧盤のほうが好きです。
ゲバントハウスとやった2度目のやつは少し癖が強いかもです。
シャイーは新ウィーン楽派を意識していそうな演奏をしています。
第1楽章第2主題などは、ウェーベルンの初期みたいな感じがします。
シェーンベルクが1920年代に「革新主義者ブラームス」
という講演をやって、当時は「シューマンとメンデルスゾーンの亜流でしかない」
などと中傷されていたブラームスを擁護・応援したことを
シャイーは絶対に知っていて演奏にも反映させていると思います。
彼らの演奏は、ナクソスミュージックライブラリーやユーチューブなどで
気軽に聴けるものもあるかもしれません。
チェリ先生は、偉大な方だと思いますが、私は少し苦手かもしれません。
長文・乱文失礼いたしました。
越後のオックスさん、いつもコメントありがとうございます。ブラ2、たまたま聴いたらはまってしまいました。これまであまり聞いてこなかった曲なので新鮮です。早速、シャイー&コンセルトヘボウのバージョンを聞きました。緻密でスタイリッシュな演奏だなあ、と思いました。ウェーベルン、という言葉がよくわかります。ノリントンなんかも面白そうです。聴いてみます。教えていただきありがとうございます。またブラ2についていろいろ教えてください。