Japanese Literature,Murakami Haruki

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
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日本の大方の村上春樹ファンはすでに読み終わっているはずの「騎士団長殺し」。

私はなかなか読む時間が持てませんので、少しずつ読んでいる感じです。どうも、小説は読むのが遅くなりがちです。飛ばし読みができませんので。小説ではない新書などはざっと読んで、大事なこところを頭に入れる、という感じなのですが。

で、少しずつ物語は進みますが、《ばらの騎士》が出てきたのは面白かったです。ショルティ盤を聴く場面が出てきて、あのCDですか、と思う次第。

Der Rosenkavalier
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本文中では、カラヤンか、エーリッヒ・クライバー(単に、クライバーと書かないところが、オペラをよく知っておられることを物語っているのですが)が好みですが、聞いてみましょう、ということにっていました。カラヤンは、2枚あるうちのどっちかな、と思ってみたり。

ともかく、このショルティ盤の《ばらの騎士》を聞きながら、作品中で、登場人物たちが同じ音源を聴いているのを想像してみたりすると面白いです。聞きなおすと、ショルティ盤もなかなかいけている感じがします。村上春樹もこの盤を聞きながら書いていたのかも、と想像したり。

ちなみに、この作品に登場するオペラや日本画、いずれも2002年ごろから個人的に興味を持ち始めたテーマですし、以前少しばかり物語の舞台の小田原近辺にも縁があったりしましたので、なんだか読みながら、親近感を覚えながら読んでいます。誰しも、作品には親近感を覚えるものですので、それはそれで特別なものではないのかもしれませんけれど。何か複雑な気分です。こう言う文学もあるのだなあ、ととても親近感を覚えます。

ちなみに、「騎士団長」とは、《ドン・ジョヴァンニ》に出てくる騎士団長から来ていました。そう言った指摘はすでに題名発表の直後に鋭い方は予想されていたようです。確かに「騎士団長」という言葉には突拍子も無いのですが、個人的にはそんなに違和感を覚えることもなく、という感じでした。それもまた親近感なのかも、と。まあ、親近感などというと手練れな村上春樹ファンに怒られそうです。

今日はそろそろ眠らなければ。明日もまたいろいろありそうな1日な予感。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。