Richard Wagner


今週に入り、初心に戻るか、と思い、ヴァーグナー。「トリスタンとイゾルデ」を2枚聴いた。ペーター・シュナイダー、ウェルザー=メスト、そして今は3枚目のバーンスタイン。いずれも好みの演奏で嬉しい限り。

バーンスタインは、もっと遅い演奏と思ったけれど、確かに、冒頭のテンポは緩いが、曲が進むと割とメリハリが効いている。巧いんだなあ、と。

前後するが、ペーター・シュナイダーは、バイロイトのライブで、当時ネットラジオで聴いたものだ。数年後、この演奏を聴いて、なんだか150年間経っても戦争が終わらないことが嘆かわしくなったのを思い出した。確か大阪出張の新幹線の中のことだ。

賛否はともかく芸術はそれ自体真善美と信じることにしているが、まあ、音楽聴いてそんなことを思うのも趣のあることなんだろうし、いくばくかは世界がよくなることに寄与しているのだろう。

もちろん、第二次大戦中の政治利用はカッコに入れて継続考察なのだが。

さらに、夕方からは、Richard Wagner のTristan und Isoldeを、カルロス・クライバーの録音で聴く。

ドレスデン国立歌劇場の名盤。東ドイツ時代なので、国立でよい。州立ではないのだ。録音はルカ教会だったはず。素晴らしいリバーブ。録音は最高。そういえば、荻窪にあったベリオ(だったかな?)というスタジオのリバーブ感は素晴らしかった。


トリスタンはルネ・コロなはず。数多のヘルデンテノールの代表格の方。


指揮の方は、やばいぐらいグルーブしている。芸術は死と隣り合わせ、という感じ。彼岸と繋がらないとこういうのは出てこない気がする。


さて、最近、また、書かないとな、と思うようになりまして、ブログ、Facebookなど、いろいろと。先日は、辻邦生展を見に軽井沢に行きましたので、その辺りも、レポートしてみようかな、と思います。

それでは、おやすみなさい。グーテナハトです。