iTunesのアルバムアーティスト問題

頭の痛い問題です。

アルバムアーティストというのをご存知でしょうか。

iTunesにおいては、楽曲にアーティストとアルバムアーティストという二つの情報があります。

アーティストというのは、楽曲にユニークに紐付くアーティスト。アルバムアーティストというのは、該当アルバム全体を統括するアーティストにあたります。

ですので、一つのアルバムに複数のアーティストがいる場合であっても、アルバムアーティストでまとめれば、アルバムに対してユニークのアーティスト名を登録することができるのです。

私の記憶では、2002年頃のiTunesにはアルバムアーティストという概念がなかったような記憶があります。あるいは、あったのかもしれませんが知りませんでした。

そんな中で、クラシックのアルバムの場合、演奏者を設定する場合もあれば、作曲家を設定する場合もあり、CDDBからダウンロードしてきた場合、そうした基準がまちまちで、楽曲の整理がうまくできませんでした。

そこで、2002年頃にiTunesを使い始めた時から、楽曲のアーティストには作曲家名を設定し、演奏者はアルバム・タイトルに設定する、という運用スタイルをとっていました。

こんな感じです。

スクリーンショット 2015-10-01 23.35.57

ところが、アルバム・アーティストがいつの時かiTunesに現れまして、いまさら感満載でした。アーティスト中心の運用が起動に乗っていたのです。また、私の記憶ではiPodにはアルバムアーティストは扱えませんでした。あるいは扱えたとしても、使いませんでした。そこで、アルバムアーティストに演奏者の情報など、楽曲にユニークなアーティスト情報を設定しまうという行為に及んでしまったのです。本来とは逆の使い方です。

このような感じ。

スクリーンショット 2015 10 01 23 38 22

そういうわけで、iPodもiTunesでもアルバムアーティストを使わずに楽曲を整理管理していたのですが、悪夢は、徐々に始まりした。iTunesがいつの頃からかアーティストとアルバム・アーティストを同列に使うようになったのです。

今までは影に隠れていたはずのアルバムアーティストが、急に登場して、iTunesはめちゃめちゃに。

ですが、iTunesでは、アルバムアーティストを使わないという設定があるのです。これを使えば、これまでどおりアーティストだけで整理することができます。以下の画像にあるアルバムアーティストのチェックを外せば、アルバムアーティストは消えて、アーティストのみで整理できます。

スクリーンショット 2015 10 01 23 40 23

チェックを外すとこうなります。

BEFORE

スクリーンショット 2015 10 01 23 40 33

AFTER
(ちょっと変なのも混ざってますが、数が減っているのがおわかりかと思います)

スクリーンショット 2015 10 01 23 43 45

iTunesでは、このようにアルバムアーティストを使う使わないの選択をいまでもすることができます。

問題は、iOSのミュージックアプリです。私の見たところ、Apple Musicが始まったiOS8.4から、このアルバムアーティストを無効にするオプションが見当たらなくなりました。
(どなたか、どこにあるかご存知でしたら教えて下さい。ウェブで調べましたがまだ見つけられないのです)

ですので、iOSでは、整理されていないアルバムアーティストが選択肢に現れてきてしまうという状況で大変困っています。

当初からアルバムアーティストを使えていればよかったのですが、iPod Classicではアルバムアーティストを使うことができなかったので、整理するチャンスを失ったというわけです。

というわけで、私の32000曲の楽曲については、アルバムアーティストが未整理です。アクションプランとしては、全ての楽曲のアーティストをアルバムアーティストに設定してしまうとか、双方を交換する、といった方法が考えられます。

前者はフリーソフトのバッチ処理でなんとかできそうですが、後者はどうでしょうか? おそらくスクリプトを組めばできるはずですが、そこまでできていない状況です。

取り急ぎ、つぶやきだか愚痴だかのようなエントリーになってしまいましたが、一旦は共有します。アーティストとアルバムアーティストの使いわけについて是非お気をつけ下さい。今後対処しましたらまた書く予定です。

それではグーテナハトです。

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AppleMusicとりあえずの使い方

Apple Musicの勉強を進めています。

これまでは、新しい曲ばかり聴いていたのですが、最近はiCloudミュージックライブラリの使い方の模索をしています。とりあえずの使い方のようなものがわかってきました。

2万5千曲とか10万曲とか、そういう話をしていました。iTunesライブラリ全体を自動的に同期しようとするとこの制限にかかります。

ですが、任意の曲だけを同期させることは、iTuneライブラリの曲数にかかわらず可能なようです。

例えば、Apple MusicにはChick Coreaの音源のうち、Time Warpが収録されていません。

Time Warp
Time Warp

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Chick Corea Quartet
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そこで、該当のアルバムの曲を選んでiCloudミュージックライブラリに追加を選びます。すると、楽曲をアップロードするようです。

スクリーンショット 2015 09 30 22 24 00

そうすると、以下のように、iPhoneのマイミュージックにTime Warpが現れます。もちろん同期はしていません。iCloudミュージックライブラリにアップロードしたものをiPhoneが認識している状態です。

image

このように楽曲を選んで、手動でiCloudミュージックライブラリへアップロードして、端末間で楽曲を共有する事ができることがわかりました。

しかしまだまだわからないところだらけのApple MusicとiCloudミュージックライブラリです。

まだ不可思議な挙動などがあり、安心できません。使用は自己責任でやらざるを得ません。みなさまもお気をつけてお使いください。

それでは、おやすみなさい。グーテナハトです。

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iTunes Matchの制限曲数は10万曲になるのか?

最新記事はこちらです(2015/12/13追記)
iTune Match 10万曲に! だが注意点も!

===
本当に気になるiTunes Match。

以前、以下の記事を書きました。アクセス数はかなり多いので、実際のところを検証して報告したいと思っています。ですが、2万5千曲のリミットや、キャンセルできずに支払うことになる3,980円の年間費用など、なかなか敷居が高いものでした。

https://museum.projectmnh.com/2014/05/05195909.php

その後Apple Musicがリリースされ、iTunes Matchと同じくiCloudミュージックライブラリが使えるようになりました。Apple MusicとiTunes Matchの相違点は、ダウンロードした音源がDRMフリーかそうでないか、の違いです。ですので、Apple Musicの機能として使える楽曲を端末間で共有できるiCloudミュージックライブラリを検証すれば、iTunes Matchの検証にもなるということになりそうです。

私は、先だっての記事の時のように、自分のiTunesライブラリがめちゃめちゃにされるのではないか、という恐れを抱きながらも、iCloudミュージックライブラリをオンにしました。ですが、どうやら既存のライブラリがめちゃめちゃにされるというような事象は発生しませんでした。一安心でした。

楽曲もポツポツと取り込んだものは、勝手に他の端末でも再生出来たりしています。

ところが、iOS9のリリースと同時に、iTunes Matchの制限曲数が2万5千曲から10万曲に増やされるという情報があり、ネット上でも増える増えないの報告が相次いでいますが、公式サイトでも諸々の掲示板情報でもまだ2万5千曲のままのようです。

公式サイト:https://support.apple.com/en-us/HT204146

海外のとあるサイト:https://www.reddit.com/r/apple/comments/3lt1u3/the_itunes_match_song_limit_seems_to_have_just/

ですので、現状、4万曲以上の楽曲を抱えている私のiTunesライブラリが、実際にiCloudミュージックライブラリに適用されているのか分からず、という状況です。

また、iTunes Matchの楽曲制限が10万曲になるという情報はありますが、Apple MusicにおけるiCloudミュージックライブラリの楽曲制限が10万曲になるという情報はありません。

10万曲に楽曲数の上限が緩和されれば、本当の検証になるはずですが、いつになるのでしょうか。まだまだ不安な日々は続きます。iTunes Matchの楽曲制限が引き上げられた時点で、Apple Musicの状況をみつつ、iTuens Matchが10万曲、Apple Musicが2万5千曲という状況であれば、iTunes Matchのサブスクリプションを具体的に検討しようと思います。

今日はこちら。

ライブなので、とにかくテンポが揺れますが、ライブの臨場感や興奮は素晴らしいです。一緒に聴いていた家族にも大好評でした。

それでは。グーテナハトです。

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気をつけよう。Apple Musicのオフライン機能 その2

紅葉のはじまり。

はじめに

お盆を過ぎてからどんどん秋めいてしまいました。今日はなんと紅葉らしきものを目撃してしまいました。暦のうえでは、とうに秋に入っているのですが、これまでの記憶に照らし合わせても、このタイミングで、こんなに秋を感じたことはありません。温暖化なのか寒冷化なのかよくわかりませんね。太陽が極小期に向かっているからか、あるいは二酸化炭素による温暖化というのはデマだったからなのか。。

さて、先日の続きを書かないまま怒涛のウィークデーに突入してしまいました。仕事は勢いが大切ですが、さすがに勢いは無限という訳にはいかず、、です。

先日の続き

というわけで続きを。

半年ほど前、家族のiPhoneの充電容量が急激に減る、という事象に見舞われました。16GBのiPhoneでしたが、どうも写真を沢山撮っていたらしく、容量がいっぱいいっぱいだったのですね。

写真を消したところ、充電容量が減るという事象がなくなりました。どうも、iPhoneの残容量と、電池の消耗速度は相関関係があるようなのです。これは経験でして、ウェブで検索しましたが今のところ見つけられていません。

で、その時このことを思い出したのです。

残容量をみてみると、たしかに。ほとんど残容量がありません。

もしかして、あのメディアサービスの4.8GBというのは、なにかをダウンロードしていたのでしょうか。

わかった!

ここで、気づきました。

急いで、ミュージックアプリのダウンロード済み音源を確認してみると、ありました。巨大なアルバムが。。

バレンボイムのワーグナーオペラ全集です。

実は、このアルバムを前日夜にApple Musicでオフラインへダウンロードしていました。もちろん自宅のWi-Fi環境で、です。ですので、今日時点ではダウンロード済みと思っていました。

ですが違いました。

どうやら、ミュージックアプリを起動している時にダウンロードしていたと推測されるのです。

まとめ

つまり、

  1. 前の日にオフラインへダウンロード指示。
  2. その後、ミュージックアプリを落として、就寝。で、ダウンロードは行われていない。
  3. 当日朝の通勤電車でミュージックアプリを使っていた(それも、オフラインで持っていたアルバムを聴いていたという。。)
  4. おそらく、ミュージックアプリは、その間せっせとLTE回線でバレンボイムのワーグナーをダウンロードし続けていた。しめて4.7GBを。。
  5. ダウンロードが終わった頃、上限を超えて、速度制限がかかった。
  6. ついでに、容量も上限近くに達したため、電源消費が大きくなり、電池切れとなった。

ということだったようなのです。

家に帰ってしらべてみると確かにこんなことに。。

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全く不運でしたが、そんな中でも幸運だったのは、月末に近かったということと、代替のモバイル回線を月末まで持っていた、ということでした。

LTE回線の上限値を超えないようにする対策として、オフラインにお気に入りの楽曲をダウンロードするということが推奨されていますが、まかり間違うと、逆にLTE回線の上限を超過させてしまうということになりますので、是非ご注意を。

おそらくWi-Fi環境下で、ミュージックアプリを上げた状態でダウンロードするのが一番安全かと思われます。

おわりに

今日は東京JAZZでしたね。午後のNHKFMはなかなかおもしろかったです。本当ならライブで聴きに行きたいところですが、そんなことできるわけもなく。

それではみなさま、よい秋の夜長をお楽しみください。おやすみなさい。グーテナハトです。

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気をつけよう。Apple Musicのオフライン機能 その1

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はじめに

すっかり、夏の風情がなくなってしまいました。なんだか今年の夏は短かったような気がします。まあ、9月に入ってからも残暑は幾日かはあるとはおもいますが、なにか、あの暑さが懐かしく感じてしまい、我ながら身勝手だなあ、と思います。

速度制限!

先日起きた不思議な出来事を報告します。教訓に満ちた経験ということもありますので。

御存知の通り、iPhoneには一ヶ月7GBの容量制限があります。それはそれで理不尽さ満載なのですが、まあ、営利企業の性ですので仕方がありません。

この数ヶ月、データ容量などを確認しながら使っていましたので、計算では、一ヶ月に7GB以上のデータ通信をすることはないはずでした。

ところが非情なメッセージがソフトバンクから。

目を疑いました。こんなはずはない、と。えーっと、何が起きたんでしたっけ、みたいな。

最後に追加した項目-156

で、リンク先を確認すると、7GBまでの残容量ゼロとのこと。つまり7GB使いきってしまったのです。

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原因究明

悶々としながら、通信容量を確認しました。可能性があるとすれば、Apple Musicです。Apple Musicが想定以上の通信量を費消しまったのか、と思ったのです。

が、そんなことはなさそう。ミュージックは941MBのみです。

あるいは、先日休日出社したときに、電話代をケチって、楽天でんわで長時間仕事の電話をしてしまったからなのか?

が、そんなことはなさそう。楽天でんわは230KBだけでした。

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Apple Musicが原因だった?

じゃあ、いったい何が?

いろいろ調べていくと、「システムサービス」のなかに表示されていた「メディアサービス」の項目に目がいきました。ここに、4.8GBの表示がありました。

すべての写真-2464

なるほど。もしかすると、ミュージックでやりとりされる音楽のデータは、この「メディアサービス」に集計されるのかもしれない、と。

気づかないうちに、4.8GBもApple Musicで使っていたのか、と衝撃を受けました。そうか、Apple Musicは、パケットを予想以上に使うサービスだから、7GB制限がある以上、実用にあたいするサービスではないなあ、ととてもがっかりしたのです。

またもや不思議な出来事

がっかりしながら、仕事をしていたのですが、そのうちにおかしなことが起きました。Apple Watchがオフラインになったのです。Apple Watchは、Bluetoothで常にiPhoneと情報をやりとりしています。iPhoneとの通信がきれると、画面にはiPhoneがオフラインになった赤いマークが表示されます。

あれ、iPhoneをどこかになくしてしまったか、と慌ててポケットを触ると、iPhoneは確かにあります。ということは電源を切ったということになりますが、そんな操作をした覚えはありません。

iPhoneを取り出してみると電源が入らないのです。電池容量がゼロになっていたというわけです。

しかし、いつもはこんなに早く電池容量がなくなることはありません。

あ、これは、もしかしてiPhoneに意図しないアプリがインストールされ、なにか良からぬことがおきているのではないか。

ヤバイ。。

とおもったのですが。。

続きは明日。

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LifehackerにApple Musicについての心配な情報が。

Apple Musicを解約したら曲が消えた?海外メディアに届いた不穏な報告

やはりずっと楽しんでいるApple Musicですが、いろいろと不安も多々あります。こんな情報もあり飛び込んできました。

どうやら、Apple Musicを解約すると、iTunesで買った楽曲だけではなく、CDから取り込んだ楽曲も失われてしまう、というもの。

まあ、おそらくは仕様の問題、つまりはレベルアップが必要な残念なインシデントということなのだと思います。今後は対応されていくことを望みますが、9月の有料期間を前に、解約されるかたは少し気をつけたほうが良いかもしれませんね。

今日はこちら。これが定額で聴ける世の中になるとは、全く今まで何だったのか。というか、何度も書いてますが、このデフレは音楽業界にとってほんとうに良いことなのか、全くわからない今日このごろです。

それにしても、《マイスタージンガー》は、一度しか実演に触れたことがありません。それも演奏会形式でした。なおさら、もっと観たりしないといかんなあ、と思いますが、今はちょっと身動きが取れません。

それではおやすみなさい。グーテナハトです。

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Apple Music はTowerを倒すのか? その4 聴き方が変われば音楽も変わる?

はじめに

あー、これやられてしまうと、レコード店は辛いですね。

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前から欲しかったロリン・マゼールの初期録音が収められたボックスセットですが、Apple Musicで聴けてしまうのです。ちなみに、某レコード店では8,000円弱で売られているものです。

The Complete Early Recordings on Deutsche Grammophon

本当に複雑な心境です。こうやって、文化というものは変わっていくのですね。

音楽の聴き方が変わる

今日はこちらも聴きました。Incognitoの昨年のアルバムであるAmplified Soulです。

Amplified Soul

いや、本当にカッコイイアルバムでしたよ。特に、14曲目のNever known A Love Like This。このホーンセクション、かっこ良すぎですわ。

今までであれば、このCDを買うかどうかをしばらく逡巡して、買おうと決めてから実際に手にした後に、ワクワクしながらCDプレーヤーに入れて、再生ボタンを押して、あ、カッケーとなるのが気持ちよかったのですが、今となっては、1クリックで聴けてしまうわけです。かつての、あの聴きたいと思ってからのタイムラグというものがまったくなくなってしまいました。

さらには、せっかく買ったのだから、何度も聴かねば、というある意味庶民的、あるいは学生的な感覚というものもなくなってしまうのでしょうか。かつては少し聴いただけで分からなければ、(せっかく買ったのだから!)何度か繰り返し聴くうちに、理解が深まり、ああ、イイ曲だったね、イイアルバムだったね、ということが会ったのです。ですが、Apple Musicではそうしたこともなくなる可能性があります。どんどん聴いて、気に入らなければその場でどんどん切り捨てていくという聴き方になってしまう恐れがあります。

こうした音楽の聴き方の変化というのは、CDが登場した時にも議論されたの ではないでしょうか? レコードのA面B面の裏返しがなくなるとか、頭出しが容易になるので、アルバムすべてを聞くことがなくなるのではないかといった議論です。

レコード時代からCD時代になって、音楽の聴き方が変わったかどうかは私にはわかりません。というのはレコード時代を知らないからです。

私が現代のストリーミング・ネイティブな方々の感覚を相互で理解できないように、私もレコード時代を知っている方と真に分かり合えることはできないのではないだろうか。

そうやって、時代とともに音楽とは変わっていくものではないか。同じ音楽であっても聴き方に酔って意味は変わるだろうから。

などと思います。

今日も妄想続きです。まったく。。

では、おやすみなさい。グーテナハトです。

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Apple Musicを楽しむ──チェリのブル7を再発見

引き続きApple Music

今日も引き続きApple Musicを楽しみました、Woody Hermanや菊地成孔などを楽しみつつ、ブログ記事を書こうと思いました。

Apple Musicには、For You、New、Radio、Connectをいう4つのセクションがあります。

For Youというのは、最初に設定するお気に入りのジャンルやミュージシャンにあわせて、様々なプレイリストやアルバムをサジェスチョンしてくれるものです。どうやら再生すればするほど、その傾向を見ていて、プレイリストのバリエーションが最適化されてくるようです。

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Newでは、お気に入りのジャンルにとらわれずに、全てのジャンルの楽曲を選ぶことができます。あるいは、iOSのiTunesでは、自分が探したい楽曲を選ぶのはこのNewがスタート地点になるようです。

スクリーンショット 2015-07-13 1.02.30

Radioはまだつかっていませんが、どうやらApple Musicの目玉の一つのようで、キュレーションされた音楽が提供されるようです。

スクリーンショット 2015-07-13 1.03.17

Connectでは、フォローしたミュージシャンからのメッセージを読んだり聴いたりできるようです。私の場合、EWFとサイモン・ラトルが表示されています。今後、増えていくのかと思いますが、これからの機能でしょうか。

スクリーンショット 2015-07-13 0.52.40

今日の一枚

で、面白かったのは、このプレイリストの中で、ミステイクを見つけたことです。最初だけの混乱かと思いますけれど、とある有名作曲家のプレイリストだったはずが、そこに誤った作曲家の楽曲だけが登録されていたというものです。一応フィードバックしてみましたが、最初なのでいろいろ混乱があるのかもね、と思いました。

ちなみに、そこに含まれていた誤った作曲家の楽曲というのがこちら。

Symphonies 3-5 & 7-9 (Coll)
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チェリビダッケが振ったブルックナーの交響曲第七番の音源です。チェリビダッケのブルックナーといえば、ミュンヘン・フィルとEMIに残した音源が有名ですが、グラモフォンにも、シュトゥットガルト放送管との音源が残っています。そちらの音源を聞いているのですが、録音も良く、ミュンヘン・フィルとの音源ほどテンポが緩くなく、実にスッキリとした端正で美しい演奏なのです。ちょっとこれはいいなあ、とあらためて聴きほれてしまいました。ちなみに、私、このCDもっていますが、この10年ぐらいお蔵入りでした。そういう意味では、Apple Musicのお陰でいろいろと新たな再発見をしたことになり、ますます音楽が楽しくなってきました。

ついこの間まで、なんだか新しい音楽の切り口がなくて悶々としていたのですが、Apple Music
のおかげで、立ち直れそうです。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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Apple Music はTowerを倒すのか? その3 音楽の変質のプロセス?

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すっかり夏ですね。木々の葉の色も濃い緑色に変わってきました。

今日から夏休み(的なもの)に入りました。今回は、自宅で家事などをしつつ、本を読んだり、環境を整えようと思います。旅行などに行ければいいのですが、今回は見送り。近場の古い町並みを見るぐらいにしようかなあ、と。

今日もApple Musicのことを。

歴史のプロセス

それにしても、これは音楽の歴史が変わる過程の一つなのでしょう。

ナップスターや、iTunesストアなどのストリーミングへの移行は、コンサートからレコードへ、レコードからCDへ、という媒体の変化の一つとして捉えられると思いますが、従量制ストリーミングから、定額制ストリーミングの移行は、音楽とのつきあいかたが変わるという意味において、一つの転回です。

これまでは、金銭を対価に選んだ音楽が、金銭とかかわりなく選べることになるのですから。そうした時代はあったでしょうか? 18世紀の王侯貴族以降はなかったでしょう。

こうした、選択の自由は何をもたらすのかといえば、音楽の希少性が失われるのではないかということでしょう。これも、古い音楽家達がよく言っていることですが、音楽がますます消費される対象となる、ということです。

このなんでも聴けてしまう、という事態は、音楽の希少性が剥がれていくことになるのでしょう。

あの、ありがたく買いに行ったCDが、いまや検索窓から探せばなんでも聴けてしまうというわけなのです。

ここで「音楽の希少性」ということを言ってしまう自体がこの音楽がある種の宗教性を持っている、という臆見に基づくものなのでしょうか。あるいは、「芸術」というジャンル全体のもつある種の「希少性」、「ありがたみ」が変質してきているということなのでしょうか。

(この希少性を「アウラ」と言っていいものなのか、悩んでいます)

19世紀ロマン派以降、音楽はある種の宗教であった、ということを、岡田暁生さんが「西欧音楽の歴史」のなかで指摘していました。

私は、大学で新カント派哲学の一端に振れましたが、そこで語られていたのは、ロマン派的真善美だったように思います。その事自体、教授に笑われましたが。いまや、音楽の中の宗教性や精神性といったものよりも、別のものに音楽は変わりつつあるのでしょうか。

音楽の自由。あるいは音楽のコモディティ化

もしかすると、それは音楽が大衆に戻ってくるということなのかもしれないと思いました。

19世紀から20世紀にかけては、ヴィルトーゾや大スターの時代でした。音楽というものに近づくことは難しく、演奏者は神であり、コンサートは宗教儀式であり、CDを買うことはお布施にも近いものでした。(極端ですが)

ですが、テクノロジーの発達で、音楽というものへの敷居が下がっているということなのでしょう。

プロのミュージシャンの音楽をApple Musicで廉価に聴くことができる。

あるいは、自分もガレージバンドなどのDAWで手軽に音楽を作ることができる。仲間と時間と努力で、バンドを組んでライブステージを行うことができるという時代です。

音楽が選ばれた人のものではない時代なのでしょう。

この状態を「音楽の自由化」と言うと聞こえはいいですが、一方で「音楽のコモディティ化」という言葉が浮かんできてしまうのです。

だれでもどこでも聴ける音楽。ファーストフードかコンビニエンスストアのように。

そうだとすると、ますます音楽の作り手がいなくなってしまうのではないか。音楽の質はどうなってしまうのか、などなど考えてしまうのです。

それでは、みなさまおやすみなさい。グーテナハト。

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Apple Music はTowerを倒すのか? その2 リスナーにとっての利点は実のところどうなのか?

はじめに

今日はApple Music のリスナーについての利点についてです。
ですが、実際には利点というのはかたるまでもない単純なものなのです。

当然ですが、なんでも聞けます。これに尽きます。

ハービー・ハンコックもチック・コリア、ベームのばらの騎士も、ベームのモーツァルトの交響曲全集もなんでも揃ってます。

私はこれで、ハービー・ハンコックのおさらいをはじめました。最新アルバムのThe imagine projectから、Riverへの遡ろうとしています。今日だけで2枚のCDを買ったのと同じことですので、すでに5,000円程度の効果があったことになります。

私は、昔よく聴いていたミュージシャンの最近の状況を真っ先に確かめたくなりました。

David Binny、Nelson Rangel、Najee、Spyro jyra

といった方々。

それから、なかなか手が出ない音源も聴けます。私が今聞いているのはこちら。

Parsifal
Parsifal

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R. Wagner
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ゲルギエフの《パルジファル》です。 まともに買うと5,000円を超えてしまうわけですが、これも聞けてしまうという状況です。素晴らしいことこの上ありません。

実のところどうなのか?

リスナーにとっては、短期的には素晴らしいことのように思います。

ですが、実際にはどうなのでしょうか? という疑問がつきまとうのです。

少し古いですが以下のデータ。

http://soundrope.com/blog/howmuch-artists-online/

Apple Musicではありませんが、ストリーミングでミュージシャンが、月給で13万円を稼ぐためには、Spotifyで111万回以上の再生が必要なのだそうです。

消費者にとってはリーズナブルに見えますが、ミュージシャンにとって本当に収益となる仕組みになっているのか、という問題です。

音楽のコモディティ化

この十年ほど感じている、ミュージシャンのコモディティ化が進んでしまうのではないか、という問題です。

この20年ほどの技術革新でだれでも発信することが可能となりました。こうして私がブログを書いているのもこの技術革新のお陰です。また、だれもが素晴らしい写真を取ることができるようになったのはデジタルカメラの恩恵です。また音楽面でも同じでしょう。素晴らしいDAWソフトが沢山出てきましたので誰もが音楽を手軽に作るようになりました。

そして、現在の状況。どのような素晴らしい音楽を作っても、実際にお金になることはなく、だれもが同じように扱われてしまうコモディティな商品になってしまうのではないか。

それは結果的には、音楽全体にとっては不幸なことなのではないか、という疑問です。

今回のようなApple Musicのスキームによって、これまで音楽を聞かなかった人が音楽を聞くようになるかもしれません。あるいは、CDを買う機会を失っていたかつての音楽愛好家が音楽を聴くようになるようかも知れません(わたしのように?)。そうだとすると、音楽の裾野がひろがります。たとえ、音楽トラック一つの単価は下がったとしても、需要が喚起され、結果的にはミュージシャンの売上を向上させる可能性があるとされます。

ですが、本当にそうなるのか? という懐疑があります。

また、実際には、多数のリスナーを獲得したミュージシャンだけが生き残り、ニッチな分野で活躍していたミュージシャンは、かえって売上を落としてしまうかもしれません。

たとえば、現代音楽のような分野においては、5,000円のCDを10人買っていればよかったかもしれません。ですが、その10人がCDを買わずに、Apple Musicのようなスキームでのみ音楽を聞くようになったとします。そうだとすると、現代音楽はこれまで以上のリスナーを獲得しなければ同じ売上を得ることはできません。

そうだとすると、音楽はどんどん人気さえあればいい、とか人気がなければならない、という方向に流れることはないでしょうか?

いや、人気があるのはいいことです。ですが、芸術というのは人気とは相容れない部分もあることは確かです。民主主義と同じで、多数決が良いとは限りません。
そうだとすると、私には、このリスナーにとって、経済的に実にリーズナブルであるApple MusicやSpotifyに代表されるストリーミングによる音楽配信は、実際には、音楽というものを衰退させる者になりうるのではないか、と思ってしまいます。

これは、もちろんいろいろな方がおっしゃっていることだと思っています。

また、音楽だけではなく、その他の文学や技術がどんどんコモディティ化しているという昨今の私の世界認識もかさなっています。

希望はあるのか?

救いとして考えられるのは、Apple Musicがうたっているように、ユーザーが1億人、あるいはそれ以上になって、もっと音楽を聞く人が増えることです。そうすれば、かつてのAmazonで生じたロングテールのメリットというものが出てくるはずです。先に触れた、裾野の広がりを想像以上のものにするのです。

先ほど書いたような、現代音楽を聴く10人が、もしかすると100人に増えるかもしれません。あるいは、1万人になるかもしれません。そうすると、逆にニッチな音楽が生き残ることができるという事態にとうたつするかもしれないのです。

ともかく、これが、後世にあって「音楽を破壊した」などと言われないように祈るのみです。我々にできることといえば、せっせと好きな音楽を聞き続けるということだけでしょう。あるいは、たまにはCDを聴くとかコンサートに行くとか。

私は、完全にこれまでCDを買っていたレガシーな音楽リスナーが、Apple Musicに移ってきたという視点で書いています。この10年ほどのストリーミングやiTuneストアに代表されるダウンロード型のコンテンツに慣れた方々であれば、別の感想を持たれると思います。新鮮味もないでしょう。

これが、もし革命だとしたら、私は早く新しい世界観に慣れなければならないはずです。ですが、古い時代を知っている人間には、そうした古い時代を生きてきた経験を、新しい革命後の世界においても生かさなければならないのでしょう。ちょうど、戦前派と戦後派のせめぎあいのように。

おわりに

きょうはついつい長くなってしまいました。ここまで書くと、最近キーボートにいまいち慣れていなかったこともあり、指がなんだか変な気分です。これは、ちょうど数日サックスをサボったあとに感じるあの指の違和感に似ています。

次回は、今日書いた懸念とは別の懸念を書こうと思います。つまり、それは音楽と相対する我々の変容の可能性です。

それはまた。おやすみなさい。グーテナハトです。

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