国立西洋美術館で開催されている「ラファエロ展」に行って来ました。
ルネサンスの産んだ美の寵児ですからね。見に行かないわけには行きません。
しかし、本当に天才ですね。私の師(老ギタリスト)であれば、きっと前世で相当な努力を積んだ天才だ、と言うでしょう。
God the Father and the Virgin Mary (fragments of the Baronci Altarpiece)
- 1500-01
- Oil on wood, 112 x 75 cm (God), 51 x 41 cm (Virgin)
- Museo Nazionale di Capodimonte, Naples
まず驚いたのはこの絵です。
のっけからのけぞりました。10代後半の作品にしてこの完成度ですから。確かに、左下の女性の手は荒削りですし、王冠の書き込みもまだまだ早熟な感はあるのですが、肌のグラデーションの美しさは感嘆するばかりです。
以前であれば、神の不公平さを嘆くところですが、今の私は、師(老ギタリスト)によりインド風の輪廻転生を方法論的に使うことを覚えましたので、然るべくしてそうなった、と理解出来ます。
このシリーズ、少し続くかも。未だ書きたいことはあるのです。細密さ、グラデーション、布地の描き方、不自然な描写による自然な構図、などなど。
今日はしばしの休息。仕事終わらないけれど、最後につじつまを合わせるのがプロらしい。難しいけれど。