梅雨入りでしょうか? でも勉強しないと!──マーラー交響曲第10番をアバドの指揮で

Gustav Mahler

マーラー:交響曲全集 マーラー:交響曲全集
オムニバス(クラシック)、アルノルト・シェーンベルク合唱団 他 (1995/07/07)
ユニバーサルクラシック
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今日の帰りの電車の中では、マーラー交響曲第10番をアバドの指揮で聴きました。というのも、またすこし疲れていたと言うこともあって、マーラー先生に慰めて貰おうと思ったのです。こういうときは、いつも静かなボサノバ(イリアーヌ・イリアスですが)を聴くことにしているのですが、今日に限ってはあまり受け付けてくれません。そこで、マーラー先生にご登場願おうと思ったのでした。というわけで、最近大好きな10番の第一楽章をアバドさんの指揮で聴きました。昨日も書いたように、ヘッドフォンがいつもと違いますので、音楽を聴く心持ちも変わってしまっていますが、アバドさんの音作り、柔らかくて豊かだなあ、と思うのは変わりません。 いつ聴いてもトーンクラスターの部分の悲痛さに心が打たれます。シェーンベルクはこの部分こそ和声の革命だ、と言ったそうです。トランペットのロングトーンが驚異的です。おそらく循環呼吸しているのだと思いますが。私は循環呼吸できません。ごめんなさい。

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グスタフ・マーラー―愛と苦悩の回想
アルマ マーラー 石井 宏
中央公論社 (1987/08)
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アルマ・マーラーの有名な著書「愛と苦悩の回想」の文庫本版を読んでいます。文庫版を買って分かったのですが、文庫では書簡が省かれているのだそうです。ということは、単行本も買わなければならないのでしょうか……。

それにしても、アルマ・マーラも文才ありますね。シェルブールから、ニューヨークへ向けてアメリカ号という客船に乗るのですが、港から艀にのってアメリカ号に向かうところの描写が良い感じです。悪天候で揺られていて、沖合に停泊するアメリカ号の客席から漏れる無数の明かりがぼんやりと見えている感じを巧く描写しています。それから、船の中でのマーラーの姿を、枢機卿の寝姿と表現しています。枢機卿の遺骸は、聖堂のガラス張りの棺の中に収められていて、聖遺物のように見えることがあります。そうしたことをふまえた表現。絶妙すぎますね。アルマが男に生まれていたらどんな芸術家になっていたのか、という感じです。アルマ自身、自分のことを「芸術家のはしくれ」と言っていますからね。作曲もできるし、もちろん対位法も知っている。いいなあ。


今日は朝からどんよりとしていましたが、いよいよ梅雨入りですね。関東まで梅雨入りしたそうです。これからじめじめとした日が続きますが、それが明けるといよいよ夏本番ですね。熱いのは苦手です。もう秋が恋しくなってきました。
ウチの会社は、一応システムの会社ですので、春と秋にある情報処理技術者試験というものをうけなくてはならない雰囲気があります。それで、今年は、若者達だけではなく、我々のような中堅どころもうけなければならない、という雰囲気になりつつあります。システムの勉強は嫌いではありませんが、なにせ忙しいので時間を見つけるのが大変です。僕は、ブログも書きたいし、音楽も聴きたいし、外国語の勉強もしたいし、ちゃんと睡眠もとりたい(あんまり体力ないので)。仕事もやらないと行けませんので、時間の捻出が大変な感じになりそうです。あ、それに音楽理論もやりたいんでした。何かを削らねばなりません。でも相当削ってますからね。ということは新たに時間を捻出しなければなりません。朝早く起きたり、早めに会社に行ったりして、時間を作るかなあ、と思っています。頑張ろうっと。


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