バッハ:オルガン作品全集 ヴァルヒャ(ヘルムート) (1997/06/04) ユニバーサルクラシック |
今日は珍しくバッハのオルガン曲を聴きました。なんでも、バッハの音楽を聴くとクリエイティブになるとか言うので、騙されたと思って聴いてみたわけです。確かに聴いていると、遅々として進まなかった仕事が少し進んだり、違う視点で考えを発展させることができたような気がします。まあ、単に「気がした」というだけだと思いますので、いつも良いことばかりではないと思います。
それで、どういうバッハを聴いたのかというと、ヘルムート・ヴァルヒャのバッハオルガン曲集です。もちろん全てを聴くことはできないので、まずは1枚目から。有名なトッカータとフーガニ短調BWV565から聴きはじめましたが、聞き進んだ最後のほう、幻想曲とフーガハ短調BWV542にいたく感動しました。バッハの短調の曲には人を厳粛にさせる何かが宿っているようで、それに後押しされるような感じで仕事を進めておりました。
ヴァルヒャさんは、天然痘(種痘の注射とも言われているらしいですが)で失明された方ですが、よくもここまで演奏されているな、という驚きがまず来てしまいますが、それ以上に、どんなに曲でも冷静に弾いているように感じます。僕のバッハオルガン曲の入り口は、マリー・クレール・アラン女史によるもので、彼女の演奏は今から思えば本当に激しい情感のこもったもののように聞こえましたが、ヴァルヒャさんはそういった情感的なものよりも、まるで織物を丹念に織っていくような手堅さ、構造性、冷静さを感じました。一歩一歩着実に頂上を目指しているような感じです。
というわけで、仕事は何とかおしまいになりました。今日も朝からカフェに出掛けて仕事に取り組んでいたので、5,6時間は取り組んだことになるでしょうか。遅いですね、仕事が。もっと早くやれるようにならなければなりません。まあ大分回り道をしながらでしたので、仕方がないのですが。今日は昼食もカフェにて取りまして、いったん帰宅。少々消耗気味だったので、一時間ほど午睡をとりました。午睡の後は家で再び仕事を。これが結局19時頃までかかってしまいまだ終らない感じ。食事を摂って、また始めて、ようやく終りました、というところです。これで明日から普通に会社に行くことが出来そうです。明日からまた会社ですが、暑くなってきましたので、昼休みのウォーキングはしばらくは無理かもしれません。
明日からはまた「春の戴冠」を読み始めようと思っています。パッツィ家の叛乱の緊迫した場面を通り抜け、ジュリアーノの死を悼みつつ、ロレンツォの統治が続くフィレンツェですが、この後も様々なピンチに直面していくはずです。そして、サンドロ・ボッティチェッリも次の大作「ヴィーナスの誕生」を書くことになっていきます。楽しみですね。それから、「トリスタンとイゾルデ」の続きも聴かないと。ああ、やりたいことが溢れかえっている感じです。
今日も読んで頂きありがとうございます。暑いですが今月もなんとか毎日更新を目指して行きたいと思います。