イタリア紀行2007 その34 感動・サンマルコ広場
ヴァポレットの騒擾にくたびれながらも、なんとかザッテルレ地区の宿屋に到着。ヴェネツィアの宿屋は、古くて高い、と言われているけれど、この宿屋は古いと言えば古いし、高いと言えば値段の割には部屋は狭く、シャワーがついていなかったりするのだが、こざっぱりしていて古いヨーロッパの雰囲気を残していたので、まあ良いかなと言う感じ。
チェックインするとき、フロントのお姉さんが英語でなにやらいろいろまくしたてられて、どうやら宿で夕食を全日食べるのなら、一日一人15ユーロで提供できる、云々と、お誘いを受けたりするのだが、こちらは辞退。夕食は地元のスーパーで食材を買って食べた方が安いのである。
部屋でしばらく休息して(ヴァポレットの件と、フロントのお姉さんとのやりとりにつかれたのだ)、サンマルコ広場に行ってみようということで、宿屋を飛び出し、ヴァポレットでサンマルコ広場に向かうのだが、ザッテルレ運河を南東に下り、税関の建物の向こうに、鐘楼が姿を現し、ついでドゥカーレ宮殿のバラ色の壁面が光り輝いているのが見えてきた瞬間は我を忘れた。あまりに美しい。もちろんこの風景はカナレットが描いているから、嫌と言うほど見たつもりなのだが、やはり実際に見る美しさは想像を遙かに超えている。青い空にバラ色のコントラスト。夢中でシャッターを切っていた。素晴らしい風景。
広場横の浮き桟橋で上陸。サンマルコ広場は凄い人で、ここは渋谷か? と思うほど。広場に面したカフェでピアノ、クラリネット、アコーディオンのトリオがイパネマの娘を演奏している。照りつける日差しは強く、南国に来たのかと思うほど。ドゥカーレ宮殿はもちろん、サン・マルコ聖堂の複雑な様式、そびえ立つ鐘楼、ああ、これがプルーストが来たがっていたヴェネツィアなのか、と感激するのだが、ヴェネツィアの感激はこれだけにとどまらなかった。滞在した三日間、毎日違った美しさを噛みしめることが出来たのである。
ディスカッション
rudolf2006さん、コメントありがとうございます。
本当に申し訳ありません。原因追及します。今回はご指摘頂いてありがとうございました。
rudolf2006さん、コメントありがとうございます。そしてお返事が遅れて申し訳ありません。
rudolf2006さんのイタリアのお話、とても興味深く読ませていただきました。ドイツ語の方が通じるなんて……。そうと知っていれば、相方にドイツ語で話して貰えば良かったです。ラテン語を勉強しておいでになるとは、やはりそちら系の学科を学んでおいでだったのですね。
ナクソス島、レヴァイン盤が良いとは存じませんでした。結局ベームのDVDを買ってみました。プリマドンナがヤノヴィッツさんの盤です。ヤノヴィッツさんの歌声がどうも好きです。レヴァイン盤もボニーさんが歌っておられるのならますます欲しくなりました。探してみます。どうもありがとうございました。
Shushiさま お早うございます。
何度かコメントをしているのですが
ひょっとして届いていないのでしょうか?
このブログに変わってから、どうもコメントが上手く送信されていないように思うんですが~
ミ(`w´)彡
Shushiさま こんばんは
ベネツィア旅行記、愉しく読ませていただいています。
私は一度しかイタリアに行ったことがありません。しかも、ヴェローナとミラノだけです。私は英語が通じないのに往生しました。トイレを探していると英語で言っても、ほとんど通じず、ドイツ語の方がまだ通じました、爆~(イタリア北部は英語よりもドイツ語の方が通じますね~)。
それと、ミュンヘンからヴェローナへ向かう列車の中で、車掌にイタリア語で「昼食を予約するか」と聞かれましたが、何とかイタリア語が分かり、予約して食事をしたのですが、それまで、ヴィーン、ミュンヘンを回っていましたので、ものすごく美味しかったですね、コースで1000円、1500円くらいだったと思います。
ヴェローナからミラノへも列車で行ったのですが、追加料金をイタリア語で請求されたのですが、何とかかんとか分かりました。昔、ラテン語を少しかじっていて良かったと思いました、ラテン語でも通じますから、爆~。
そうそう、シュトラウス「アリアドネ」一つ、お奨め盤があります。ケンペ盤、シノポリ盤も良いのですが、レヴァイン盤の作曲家、アグネス・バルツァの歌、それからオペラに入ってからの、妖精などの歌で、バーバラ・ボニーさんたちが歌われているのですが、これほど美しい3重唱は、ここでしか聴いたことがありません。レヴァイン盤、お薦めですよ。
ミ(`w´)彡