クラヲタへの100の質問(後編)
昨日に引き続き。後半は難しいです。まだまだ修業が足らないことがよく分りました。
Q51. 一回のコンサート(オペラ)に最高いくらまで出したことありますか?
35000円です。バレンボイムの「トリスタンとイゾルデ」です。
Q52. コンサート会場に何か物申すことあります?(一般的にでも、個別のホールに対してでも可)
東京文化会館は地震が起きたとき大丈夫なのでしょうか?上階の客席がいつ落ちるのか、と冷や汗もので、怖いです。
Q53. では新国について、どう思いますか?
当たり外れはあるけれど、あたったときはすごい。主役は結構いい人が来るようになったかもしれませんが、脇を固める方がもう少し良いともっと楽しめるのですが。
Q54. 会場でマナーの悪い人に遭遇したことありますか?こいつは生かしておけん!というのがいたら教えてください。
あります、あります。
- 森麻季さんのリサイタルのカーテンコールで、禁止されているというのに、何度も注意されたというのに、デジカメでパシパシフラッシュを焚いて写真をとり続けるオヤジ1。そのオヤジを後ろから殴りつけたオヤジ2。オヤジ1とオヤジ2は殴り合いの喧嘩を始めましたが、もう浅ましくて見ていられませんでした。
- 新国立劇場のビュッフェカウンターで、素知らぬ顔をして割り込むオヤジ。
- 新国立劇場の売店で、店員を怒鳴りつけ商品を投げつけたオヤジ。
Q55. 演奏会にはどのようなファッションで行きますか?愛用ブランドとかあったら教えてください。
全身黒い服を着ている男がいたら、それは私です。
Q56. 某オーケストラの事務局で働いているあなたは、来シーズン以下のようなビッグネーム指揮者を呼ぶことに成功しました。マエストロ達は次のような曲が振りたいと言っていますが、どれも意外な選曲で主催者としては困ってしまいました。
どれか1つしか認められないとすれば、どれを選びますか?それは何故?
1、 リッカルド・ムーティが、シベリウス/交響曲第4番
2、 ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーが、ワーグナー/ワルキューレ第一幕(演奏会形式)
3、 クリスティアン・ティーレマンが、ラヴェル/ダフニスとクロエ
4、 ニコラウス・アーノンクールが、ラフマニノフ/交響曲第2番
5、 マイケル・ティルソン・トーマスが、バッハ/マタイ受難曲
→ ロジェストヴェンスキーのワルキューレに決定。序奏部からしてすごいことになりそう。
Q57. 外国でコンサート(オペラ)聴きにいったことはありますか?あれば少し聞かせてください。
- ベルリンコンツェルトハウスでベルリン・シュターツカペレ
- パリのバスティーユオペラ
- ミュンヘンのバイエルンシュターツオーパー
- ドレスデンのザクセンシュターツオーパー
- ウィーンのシュターツオーパー
- ローマの野外オペラ
行こうと思えばもっと行けたかもしれませんが、体力的な限界でいけませんでした。ちょっと後悔しています。外国で見るというのはいろいろな面で大変です。今後はもういけないかも。
Q58. コンサート帰りに寄れるような会場周辺のお薦め飲食店を教えてください。
外食をしないので、特にないです。
楽器編
Q59. 楽器演奏できますか?できる方は楽器の種類と演奏歴を教えてください。出来ない人、てゆーか楽譜読めますか?
サクソフォーンを15年ぐらい前にはじめました。ジャズですけれど。小さい頃はピアノも習ってました。譜面は自信がないです。私の場合、耳コピでジャズのテーマとインプロバイズをまかなっていた気がします。もちろん譜面読んでやった演奏もいくつもありますけれど。
Q60. やってみたい楽器を教えてください。
オーボエ。難しそうです。
Q61. 楽器ができる方が音楽をわかっていると言えると思いますか?
「音楽が分かる」という境地がどういうものなのか分かりませんが、それが「音楽を聴いていて楽しい」という境地であるとすれば、楽器の出来不出来は関係ないと思います。「音楽に対して意見を言える」、ということであれば、楽器をやっている方のほうが鋭い視点をお持ちだと思いますので、いつも尊敬しながら、話を伺ったり、拝読したりしております。
Q62. 楽器レッスンでの先生・師匠の思い出を語って下さい。学校の音楽の先生の思い出でもOK。
特にないです。ピアノレッスンは小さい頃だったので覚えておりません。サックスは独学でした。
Q63. 合奏でやりたいパートを挙げてください。
木管リード楽器です。オーボエかクラリネット。
Q64. ピアノ曲で弾いてみたい曲を教えてください。
シューマンの交響的練習曲とリストの巡礼の年第二年を弾いてみたいです。小学校の頃、ブレンデルの演奏を聴いてはまりました。高校時代に巡礼の年第二年をモティーフに小説を書いて期末テストの点数をかさ上げしました。
Q65. オーケストラの一員とソリスト、どっちで舞台に上がりたいですか?
なにも歌えないのに舞台に上げられて、困っている、という夢は見ます。オペラのアリアを歌わないと行けないという悪夢。ですので、舞台に上がる以前に何かできるようになりたいです。夢にでるぐらいなので、ソリストなのでしょうか。
Q66. どうしても好きになれない楽器があったら教えて下さい、またその理由も教えてください。
ギターが苦手です。特にフォーク系。クラシックギターはまだ聴けます。あとは、単純なビートを刻むベース。
Q67. 右手で3拍子、左手で4拍子、振り分けること出来ますか?
これは大学時代からの課題。三拍四連でリズム取れるようになろうとがんばったけれど、できません。
Q68. あなたの知っている楽器メーカーを挙げてください(国産、外国メーカーなんでもあり)
セルマー、ヤマハ、ヤナギサワ、キング、ジュピター、スプレンダー
(→サクソフォーンメーカー。最近はもっと増えているらしいけれど)
Q69. バッハのBWV1013番の曲で使われている楽器は?
ガーン、知らないので調べました。クラヲタ失格。フルートですか?
音楽家編
Q70. あなたのおすすめの演奏家(含む歌手)を教えてください。
指揮者
- カルロス・クライバー
- サー・サイモン・ラトル
- セルジュ・チェリビダッケ
- ウルフ・シルマー
- ペーター・シュナイダー
- ベルナルト・ハイティンク
歌手
- ジュゼッペ・ジャコミーニ
- グンドゥラ・ヤノヴィッツ
- イレーネ・テオリン
Q71. 世界一のオーケストラは、ずばりどこ?
やっぱりベルリン・フィルじゃないかなあ。だが、シュターツカペレ・ドレスデンもコンセルトヘボウ管もいいですぞ。
Q72. 日本のオーケストラに何か物申すことあります?(一般的にでも、個別のオケに対してでも可)
個別の議論はさておいて、十年以上前に比べたら、相当レベル上がっていると思います。本当はいろいろ聴きに行きたいのですが。岡田暁生氏曰く、やはり音楽はライヴが一番ですので。
Q73. N響の次期音楽監督は誰になってほしいですか?
そうですねえ。ウルフ・シルマーさんはいかがでしょう?
Q74. あの世から一日だけ生き返ってくれる音楽家がいたら、誰に生き返ってほしい?
迷うことなく、カルロス・クライバー。一度でも実演に触れてみたかったです。
Q75. 競演してみたい演奏家を教えてください。
ラトルの指揮に接してみたいです。
Q76. 弟子に入ってみたい音楽家を教えてください。
セルジュ・チェリビダッケというと、相当Mですね
Q77. あなたの知っている音楽家の笑い話を教えてください。また聞きでも可。
笑い話じゃないけれど、チェリとクライバーは犬猿の仲だったのだけれど、日本公演の帰りの飛行機のファーストクラスでばったり同じになってしまって、よくよく話してみるとお互いいい感じじゃない、見たいな雰囲気になった、というのが、個人的に好きなエピソードです。
Q78. あなたの知り合いに音楽を職業にしているプロの方はいますか?(名前はあげなくていいです)
いらっしゃいます。
Q79. 音楽の教科書にのっている音楽家の肖像画に落書きしたことありますか?
記憶にないですが、小学校低学年の頃は教科書という教科書に落書きしていましたので、きっと音楽の教科書にも落書きしていたでしょうから、音楽家の肖像画にも落書きしていたと思います。
Q80. J・S・バッハに何人子供がいたか知ってます?
知らないです。
Q81. ブラインドテストで演奏家の違いを聞き分けることが出来(ると思い)ますか?
たぶん無理。
ラン・ランとバレンボイムの演奏をあてたことはありましたが。
(実は苦手な二人なのです)
いろいろ編
Q82. お宅のオーディオ環境を教えてください。
iPodとクワイエットコンフォート2です。ステレオはないです。ミニコンポならありますが。
Q83. CD以外の音楽メディアとしては何をお持ちですか?
DVDとVTRです。MP3のCD-ROMを買ったこともあります。
Q84. CD・LP、楽譜、楽器以外に集めている音楽関連グッズって何かあります?
いや、ないです。クラヲタ失格?
Q85. ではここで一つ持ち物自慢をどうぞ!(誰それのサインを持ってるとか、幻のレコードを持ってるとか)
特にないです。クラヲタ失格?
Q86. 通勤通学時もクラシック聞いてます?
平日は通勤時間しか聞けないです。
Q87. クラシックのMIDIについてどう思われますか?
あまり聴いたことないですし、自分で作ったこともないです。
Q88. あなたの知っているクラシック替え歌を教えてください。
「あなたも共産党員」、っていうやつ。たしかチャイコフスキーの交響曲第四番でした。
Q89. あなたの印象に残っている音楽マンガ・小説・映画を教えてください。
細かいことは忘れてしまいましたが、七年ほど前に一生懸命読んでいた「失われた時を求めて」で、やけに音楽の描写が凄いなあ、と感動したのを覚えています。また読み始めないと。途中で止まったままですので。
あとは、のだめ。月並みですいません。
Q90. 突然ですが、日本人であるあなたが西洋の伝統音楽であるクラシック音楽を聴くということに、何か疑問を感じたことはありますか?
日本人が聴くことには疑問を持っていませんが、私が音楽を聴いていることに対する疑念は常にあります。本当に聴けているのだろうか、という不安です。
Q91. 学生時代(小中高大)の音楽の授業で印象に残っている出来事を教えてください。
大学で「音楽の歴史」という一般教養課程の授業をとったときのこと。今、作曲家を目指している友人と一緒にとったのですが、授業後に彼と音楽を語り合ったのが印象的。頭の良い男でした。
Q92. では学校時代の音楽の成績、良かったですか?正直にお答えキボンヌ。
良く覚えてないです。良かったような気もするし、そんな言うほどじゃなかった気もするし。ただ、音楽の先生に「君は音楽のセンスがある」と言われたことがあって、そのときは凄く嬉しかったです。
Q93. クラヲタなのにやってしまったこっ恥ずかしいエピソード、あったらここでカミングアウトしてください。
これは特にないですね。
Q94. それではクラヲタでよかったと思った体験はありますか?
お恥ずかしい話ですが、コンサートやオペラで、弦楽器の音を聞くと、きまって涙がでるのですよ。その瞬間です。
Q95. 逆に最もひどかった体験は?
周りには隠しているので、あまりないです。
Q96. 尊敬するクラヲタいたらどんな人か教えてください。
クラシックブログを書いておられる方々です。いつも勉強になります。
Q97. 音楽がなくても生きていけますか、或いはその自信がありますか。
自信ないです。きっとつまらない毎日だと思います。
Q98. 奥様(彼女)/旦那様(彼氏)から「あたしとクラシック音楽と、どっちがだいじなのっ!」と迫られたら、なんと答えますか?
そう言うことをおっしゃる方にはそもそも近付かないようにしています。
Q99. ズバリあなたにとってクラシック音楽とは何ですか?
いつまでたっても答えがみつからないものです。冒険というとすこし気障ですが、好奇心が沸き立ってくるものです。それがなかったら人生は相当つまらないと思います。いつまでも、音楽を聴くことのできる時代が続いて欲しいと思います。
Q100. お疲れさまでした。最後に一言物申してください。
さらにクラヲタの高みを目指して頑張ります。
ディスカッション
ニョッキさん、コメントありがとうございます。お恥ずかしいかぎりですが、「立派なクラヲタ」とおっしゃってもらえて嬉しいです。これからも頑張ります。
>あと池袋の芸術劇場は大ホールが7階にあって(巨大なエスカレータ)地震&火災のときは危なそうです。
おっしゃるとおり、あの大エスカレータは怖いですね。あの長さのエスカレータが途中で止まったり逆送したりすると先日の某所の事故のように大変なことになりそうです。
>>Q54. 会場でマナーの悪い人に遭遇したことありますかこれも凄いですね。不謹慎ながら笑ってしまいました(ごめんなさい)。
いやあ、これには本当に参りました。当時の詳しい状況はこちらもご覧下さい。以前書いた記事です。
http://shuk.s6.coreserver.jp/MSB/2007/07/07213834.html
>>Q57. 外国でコンサート(オペラ)聴きにいったことはありますか
>これは素晴らしいですね。これほど色んな劇場に行っている人はあまりいないのでは。羨ましい~
振り返ってみると、なんだか贅沢です。聴いた経験が生きていれば良いのですが。石油とユーロがもっと安くなって、給料が上がれば(?)、また行けるかも知れませんが、しばらくは厳しそうです。一生の思い出として大切にしたいです。
Shushiさま
こんばんは。
Shushiさんもチャレンジしましたね。
拝見すると立派なクラヲタ(良い意味で)かと思います。
>Q52. コンサート会場に何か物申すことあります?
文化会館は確かに怖いですね。あと池袋の芸術劇場は大ホールが7階にあって(巨大なエスカレータ)地震&火災のときは危なそうです。
>Q88. あなたの知っているクラシック替え歌
チャイコ4番で私も思い出したのですが3楽章は「亀田のあられ」が出てきますね。
>Q57. 外国でコンサート(オペラ)聴きにいったことはありますか
これは素晴らしいですね。これほど色んな劇場に行っている人はあまりいないのでは。羨ましい~
>Q54. 会場でマナーの悪い人に遭遇したことありますか
これも凄いですね。不謹慎ながら笑ってしまいました(ごめんなさい)。
いずれも(前編も)Shushiさんらしい観点でとても楽しめました。お疲れ様でした。