2011/2012シーズン,Classical,NNTT:新国立劇場,Opera

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こうもり@新国立劇場、行ってまいりました!

エッティンガーの指揮ぶり

驚いたのは、エッティンガーの指揮ぶり。これは賛否両論あるに違いありません。まずは鋼のような統率力が凄いです。序曲のスネアが軍楽隊に聴こえるほどの精緻な指揮ぶりでした。いつもより、東京フィルも気合が入っていたとおもいます。エッティンガーにかかると、ウィナーワルツの微妙なもたり感もすべて数値化され計算されているかのようです。
それから、音楽の力強さが半端ないです。テンポもすごく落とすところがあり、重い感じに仕上がっていました。ワーグナーばりかも、などと。。。
やはり、題材が洒脱な「こうもり」ですので、もうすこしゆるくかるくオケを動かしてもよい、という意見もあるかもしれません。
あとは、統率力のほう。この統率力で、東京フィルの音が先週と全く違って聞こえました。金曜日に聞いた日本フィル定期演奏会の山田和樹氏とは全く正反対です。指先の動きまで使って細かく指示を出している感じで、クリックも完全に全部統御している感じです。

完璧主義?

この完璧主義ぶりは、若さゆえなのかな、あるいはそうした性格なのか。影響を受けている指揮者は、バレンボイム、チェリビダッケ、カラヤンですので、やはり、性格なのでしょう。すでに、バイエルン国立歌劇場などでも旺盛な活動をしているエッティンガーがベルリンフィルの指揮台に上がるのはいつになるのでしょうか。そう遠くない将来実現しそうです。
http://www.dan-ettinger.com/eventarchive/

カッコイイおじさんたち。

私は、どうしてもカッコイイおじさんに憧れるのです。ですので、刑務所長フランクを歌ったルッペルト・ベルクマン、ファルケ博士を歌ったペーター・エーデルマン、それにコミカルな演技を見せた看守フロッシュのフランツ・スラーダのおじさん三人組には本当に感銘を受けました。微妙な表情とか、仕草とか。まったく。なんで、あっちの方々はみんなカッコよく歳取るんでしょうか。私の果たせるかどうかわからない目標。

ネタ

恒例のいわゆる「ネタ」ですが、2009年とかぶるところがありましたが、新しい趣向もあったと思います。結構日本語使ったネタがあったり、歌詞を変えていたりと、なかなかに面白かったです。少しやりすぎ感もありましたが。。。第三幕の「焼酎」ネタも健在でした。

まとめ

本日は取り急ぎ。「こうもり」のような軽妙なオペラはかえって難しいですね。
明日から仕事。頑張ろう。