Richard Wagner

Wagner: Lohengrin
Wagner: Lohengrin

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ローエングリンディスコグラフィーを整備していたところ、こんなものを発見しました。なんと、450円で1953年のカイルベルト指揮によるバイロイトライヴ録音を入手できます。

さしあたりダウンロード中なんですが、いっこうに始まらない。そろそろ眠らないと明日の仕事が。。

 

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早く! 早く!

 

おそらくは報告は木曜日以降になりそうです。申し訳ないです。

 

っつうか、もっとウェブの密林に分け入って音源を探さないと。がんばろう。

 

それでは、You have !

Classical,Vocal

今日は新人二人が私のユニットに入って参りました。心洗われる気分。

と同時に、かれらの人生に少なからぬ影響を与える身になったということで、気が引き締まりました。

というか、後輩たちみんなに当てはまることなのだけれど。

 

今日は少し癒されたい気分。こういうときは、この曲がおすすめです。(ワーグナーは少しお休み)

  

オーベルニュの歌。カントルーブによるもの。

この方かたは、19世紀末から第二次大戦を生きぬいたたフランスの作曲家で音楽学者です。

wikiの略歴を観ると、興味深いことにこの方は政治的には右派だったということが分かります。ヴィシー政権に協力をしたりします。

そう言う方が、こうした民謡をもとにした、実に味わい深く鄙びた、それでいて近代フランスの流麗なオーケストレーションが添えられた素晴らしい作品群を造っているというのが本当に興味深いのです。

私はこの方の曲を聴くと印象画の絵に見られるような木漏れ日の味わいを思い出します。あとは、映画「マルセルの夏」とか。日本には絶対にないバカンスの日々等々。

わたしは、アップショウとテ・カナワとの二枚を聴いていますが、アップショウの歌声の澄み切った感じの方が好きです。テ・カナワはすこしゴージャスな感じで、今の私にはすこしオーバースペックかもしれないです。

ということで、アップショウの音源はこちらです。

 

 

この曲を聴きながら湯船につかるのが私の贅沢です。

 

それでは。You have.

Classical

NHK-BSで毎週月曜日未明(日曜日夜中)に放送されるプレミアムシアターですが、7月のラインナップは以下の通りです。6月はバレエと演劇で、クラシックはお休みです。

 

7月9日

ベルリンフィル・ヨーロッパ・コンサート2012

ドゥダメル、ベルリンフィル
ハイドンの主題による変奏曲、ブラームスチェロ協奏曲第一番、チャイコフスキー交響曲第6番

※チャイ6の三楽章がどうなるか楽しみ。

ベルリンフィル・ワルトビューネ・コンサート2012

アンドリス・ネルソンス、ベルリンフィル
チャイコフスキープログラム(チャイ5)

※これも楽しみだなあ。

7月16日

ウィーン・フィル シェーンブルン夏の夜のコンサート 2012

ドゥダメル、ウィーンフィル

踊りシリーズ。
「エフゲーニ・オネーギン」から「ポロネーズ」

「ホヴァンシチナ」から「ペルシャ奴隷の踊り」

「イーゴリ公」から「だったん人の踊り」

ドビュッシー「海」

シュトラウス「サロメ」から「サロメの踊り」

ボンキエルリ「ジョコンダ」から「時の踊り」

※海は踊るのか?

動物の謝肉祭&ムソルグスキー・オン・ザ・ロック

チョン・ミュンフン、フランス国立放送フィルハーモニー

動物の謝肉祭&展覧会の絵

※これは再放送ですね。

7月23日

ドキュメンタリー 「聖トーマス教会合唱団」~覚醒の時

マタイ受難曲

ビラー、ゲヴァントハウス管

7月30日

フォルクスオーパー「メリー・ウィドウ」

リヨン歌劇場、ショスタコーヴィチ「モスクワ、チェリョームシキ地区」

※メリーウィドウのロザリンデは、バイロイトでローエングリンのエルザを歌うアンネッタ・ダッシュですね。この前、上野でやっていたやつです。

 

 

6月はバレエ中心ですが、7月からは俄然面白いプログラムが増えてきます。個人的には、ドゥダメルとネルソンスに期待しています。

詳細はこちらも→http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

 

今日は取り急ぎ。それでは You have.

Opera,Richard Wagner

はじめに

昨日が初日だった新国立劇場「ローエングリン」ですが、今は見ざる聞かざる読まざるでシャットダウンしています。

きっとうまくいっていると思います。

映像の予習

さて、今日はDVDで予習中。

私が見ているのは以下の映像。ですが、絶版で、マーケットプレイスでは5万円になっていました。

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以下の映像は、キャストを見る限りでは、私の見ているDVDと同じ映像のようですが、リージョンコードが1で、北米専用となっていますのでご注意を。
 
 
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この音源は、1990年1月28日にウィーン国立歌劇場で収録されたライヴ映像。ドイツ、オーストリアでテレビ放送されたものがDVD化されているものです。

演出は、完全な新制作ではないのですが、大幅に手を入れて、プレミエ扱いにして、グレードを上げたそうです。

第一幕実況風

というわけで、第一幕を実況風にお届けしてみたいと思います。

若きアバド。とはいえ、56歳です。はにかむような表情がドミンゴのそれと似ているのは気のせいでしょうか。

この年、アバドはベルリンフィルの芸術監督に就任することになります。まさに絶頂期です。いや、今も絶頂ですね。

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ロバート・ロイドが歌うハインリッヒ国王陛下。かなり重々しい歌い方です。良い感じ。

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ハートゥムート・ウェルカーが歌うフリードリヒ・フォン・テルラムント。かっこいいです。この短髪はローマ貴族のようだ。高音域も割合にのびがあって巧いという印象です。

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新国立劇場にもいらしていたゲオルグ・ティッヒが伝令役です。つうか、すごくパワフル。

私が新国で聞いたのは2004/2005シーズンの「道化師」のトニオ役と2007年「ばらの騎士」ファニナル役で、ずいぶん渋い役を歌ういぶし銀的感覚だったが、ここでのティッヒは実に力強い歌だし、外見も強面でかっこいい。

この方はウィーンで宮廷歌手の称号を持っているはずです。

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そして、エルザ・フォン・ブラバントを歌うシュリル・ステューダー。同じく1990年のバイロイトでもペーター・シュナイダー指揮のもとでエルザを歌っています。

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これは、アイーダトランペット

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そして、ドミンゴの登場!

この場面は何度聞いてもカッコイイ。このシーンはテノールのもっともカッコイイ登場場面の一つでしょう。ソプラノであれば蝶々夫人の登場場面に匹敵するぐらいのもの。きっと感動して泣いてしまうと思います。

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ライナーによるとドミンゴは、当時「悪性の風邪」から回復したばかりだったそうです。このプレミエに出るかでないかでマスコミが大変盛り上がったそうですが、ドミンゴはこのライブ映像にきちんと照準を合わせていたのです。そしてこのパフォーマンス。

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このあと、もったいぶって客席に背を向けて歌うのが良いのですよ。ローエングリンの登場にあっても、聴衆はしばし直接の歌声をお預けにされてしまう感じ。

背中向けて吹いて良いのはマイルスとローエングリンだけなのだろう。

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っつうか、ドミンゴかっこいいぞ。

世界でもっともカッコイイ中年男の一人。

ドミンゴは、ショルティに起用されて1985年にもローエングリンを録音しています。とはいえ、やはりドイツ系ヘルデン・テノールとは一線を画しています。

ドミンゴは生粋のワーグナー歌いではないとしても、この甘美な歌い方は一つの価値の頂点を極めています。。力強い闘士のようなローエングリンではなく、なにかミステリアスで霊的なローエングリンですね。英雄ではなく神の使者です。

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そして、ローエングリンはテルラムントと刃を交えるのですが……。

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ローエングリンは、剣を振り下ろすことはなく……、

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なんと、剣をを頭上にかざすだけで、テルラムントが打ち負かされてしまいます。

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剣がふれあう音はまったくありません。これは神的な力がみなぎる決闘です。決闘に際しては魔法を使ってはならぬと言われていたのだが、これは魔法ではないのです。

 

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プレミエともなると、正装でないと。

 

終わりに

というわけで、イメージは伝わったでしょうか。

やはり、音楽、物語、視覚が混合していますから、切り離すことは出来ません。平日はさすがに映像を見る機会がほとんどありませんので、音楽だけを聞くことになってしまいますが、映像もふくめてもう少し見ないとなあ、と思います。

少し長くなりましたが、今日はこのあたりで。

それでは、You have.

Giacomo Puccini,Opera

 

Puccini: La Boheme
Puccini: La Boheme

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Decca (1999-09-14)
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先日もご紹介したボエーム、全曲聴き通しました。

これまで聴いた中で一番あたりかもしれません。

 

アラーニャの声は、緩い起伏があって、そこが細かく震えて、推進力を持つ声です。ここぞという時のパワーは凄い。PAがかんでいるというのは分かるんですが、ホルンと張り合うところなど、なかなか圧巻です。

 

ゲオルギューは、まあ申し上げるまでもないんですけど、声は安定してますね。この録音では少しピッチが緩くなる場面もありますが、ソプラノながらダークな輝きは実に素晴らしい。

あとは、ムゼッタのエリザベッタ・サカーノ、いいですねえ。コケティッシュなムゼッタで、男を狂わせる感じです。サルディニア出身だそうです。

シャイーの指揮は本当に面白いです。第二幕冒頭の都市の煌めく喧噪の描写は実に秀逸で、結構興奮しました。

あとは、テンポを動かしメリハリをつけるあたりは、世代のあたらしい指揮者の常です。テンポの陰影が気持ちよいです。

結構おすすめです。

1998年の録音です。

 

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さきほど、iPod touchで書いていた文書が消えてしまった。Onenoteの同期がうまくいかなかった模様。

最近はフリック入力にも慣れてきてずいぶん書くのが早くなりました。

歩きながら文章書いたり、急いでいるときにもささっと書けるように鳴ってきた感もあり、ずいぶん理想に近い姿になってきたと思います。

昔は、電車の中で達ながら本を読む際に、どうやったらメモをとれるのか、真剣に悩んで、Palmやら付箋やらつかって色々試していたんですが、技術はあっという間にそうした苦労を乗り越えてしまうようです。

いい時代だなあ、と思いますが、悪い時代でもあります。アンビギュアス。

では、You have.