Béla Bartók,Opera

青ひげ公の城―ハンガリー短編集
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「青ひげ公の城」ですが、リブレットの邦訳を読みました。こういうリブレットはとても楽しいです。メタファーに満ちあふれているわけですから。
あらすじはいかのようなものです。わたしの色眼鏡が入っています。
ユディトは青ひげの城へと嫁入りする。ただ一人で。入った途端に城の中は暗く、壁が濡れている。壁が濡れているのは城が泣いているからだ。この城の窓や扉を開けて明るくするのが私の仕事だ、とユディトは言う。城の中には7つの扉があって、ユディトはそれらを1つずつ開けてほしいと言う。
1つ目の扉の向こうは血塗れた拷問部屋だった。
2つ目の扉の向こうは血を吸ったおびただしい武器が収められた武器庫だった。
3つ目の扉の向こうは宝物庫だった。血痕を帯びた宝物が収められていた。
4つ目の扉の向こうは花園だった。バラには血の跡があった。
5つ目の扉の向こうは大領地だった。雲から血の影が落ちている。
6つ目の扉の向こうは涙の湖だった。
そして、7つ目の扉の向こうには、青ひげのかつての3人の妻がいた。一人目は朝、二人目は昼、三人目は夕暮れ。
そしてユディトは夜だった。ユディトは三人の妻とともに7つ目の扉の向こうに消えていった。
ユディトですか。
ユディトといえば、あのユディトですね。ホロフェルネスの首級を上げたユディト。本来は、青ひげの暗殺をするために来たのではないかとでも疑ってしまう名前のつけかた。
扉のメタファーは、青ひげの内面を表しているのでしょう。
噂通り残忍な男で、強大な武力と資力を持っている。実のところは、優しさをも持っていて、その心は極めて広いもの。それでいて、過去になにか悲しみに満ちた過去を背負っている。いずれも血塗れたもの。
そこまでは分かるんですが、つまらない。もっと飛び越えた発想をしないと。
聞いているのはこちら。新しい録音よりもこちらのほうがいいかも。

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ではグーテナハト。