品格の新しさ。ラトルのブラームス。

Brahms - The Symphonies

Brahms – The Symphonies

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EMI Classics (2009-07-07)
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ダブルスピークではありません。本当に立派、という言葉がふさわしい演奏で、勉強になります。

ラトルがベルリンフィルを振っているブラームスの交響曲全集をAppleMusic で聞いてます。

本当に現代的でありかつ重みのあるブラームスだなあ、と勉強しながら聞いています。気をてらうような仕掛けはあまりないのですが、ラトルを聴くと耳にすることのある、かなり目立った感じの音量コントロールが品のあるダイナミズムを作り出しているように思います。また、微妙な間合いで盛り上がりを作ったりするのも本当にカッコいいなあ、と思います。

ベルリン・フィルも引き締まったサウンドで、最高峰のオケとはこういうものか、とあらためて感動します。決して華やかさはないのですが、品格と重みを備えた美しさだなあ、と思います。

私は特に交響曲第2番がいいなあ、と思いました。この曲、ブラームスの4つの交響曲のなかでも、あまり共感できなかった曲でしたが、なにか夢のような風情が、現実の諸々との鮮烈なコントラストを描きだしていている気がして、心が和みました。

2009年発売です。少し古いアルバムですが、AppleMusic で聴けるようになり、本当にありがたいです。
いよいよ夏も終わりに近付いています。暑いなかにも秋の風情があり、なにか秋に向かうにあたっての安堵と寂しさのようなものを感じます。四季があるというのは、日本に生まれた者にとって大切なことだと思います。

それでは。