先日から辻佐保子さんの「『たえず書く人』辻邦生と暮らして」を読んでいます。
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辻 佐保子
中央公論新社 (2011-05-21)
売り上げランキング: 495,574
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その中に、シュヴァルツコップの「四つの最後の歌」に関するエピソードが出て来ます。
1998年の夏に、お二人で「四つの最後の歌」を聴かれていたというものです。
こんなにも深い夕映えに包まれ 、歩み疲れはてた私たちがいる 。これがもしかすると死なのだろうか。
夕映えの中でIm Abendrotの最期の歌詞は、辻佐保子さんが、辻邦生の晩年を回想するなかで、引用されているものです。リヒャルト・シュトラウス最晩年の静かな美しさに満ちた曲です。
昨日から、アバドが指揮しカリタ・マッティラの歌う音源を聴いています。アバドらしい、柔らかいうねり。なんだか、ベルクを聞いているような、妖しさも感じました。
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R. Strauss Matilla Abbado Bpo
Deutsche Grammophon (1999-11-09)
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なんだか騒がしい世の中になっています。できることは限られています。できる範囲でやれることをやるしかない、と思います。
ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。