今年は、辻邦生没後20年となります。本当に早いです。そんな辻邦生イヤーに相応しく、さらに二冊の辻邦生関連著作が発売されます。
せんだって中公文庫のTwitterでアナウンスされています。
ひきつづき、辻邦生没後20年を記念し、四六判ハードカバー『物語の海へ 辻邦生自作を語る』を7月10日、辻邦生・北杜夫の対談集の中公文庫『完全版 若き日と文学と』を7月25日に刊行予定です。こちらも楽しみにお待ちいただければ幸いです。
物語の海へ─辻邦生自作を語る
内容紹介によると、自作を通じ、歴史を物語ることへの思いを綴ったエッセイ集とのこと。どういう内容になるのか。単行本で3,240円ですので、ボリュームのある本になるのではないか、と勝手に期待しています。エッセイなどではなく、日記からの抜粋であれば、なお嬉しいです。
完全版─若き日と文学と
こちらは、すでに発売されている「若き日と文学と」に旧版に、「トーマス・マンについての対話」「長篇小説の主題と技法」「『星の王子さま』とぼくたち」「ぼくたちの原風景」「文学が誘う欧州旅行」辻佐保子のエッセイ「辻邦生と北杜夫」を追加したものとのこと。こちらも楽しみであります。
まとめのようなもの
まだカバーの画像が分かりませんが、美しい本になるといいな、と思います。
それにしても、20年ですか。なんだか遠くまで来てしまった、と言う感です。もうすでになんだか地に足のついたことをやれていないです。とにかく時間をつくって、落ち着いて辻作品を読める生活を望んでいるのですが、普通の仕事人にはそういう贅沢は許されません。やはりなにかしらのリスクをとらないと、このまま「秋の朝光の中で」と語られた競走を走り続けるだけなのかも、と思います。
幸い、目先のやるべきことが分かりつつあるので、地道に進めていきます。
それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。