Tsuji Kunio

今年は、辻邦生没後20年となります。本当に早いです。そんな辻邦生イヤーに相応しく、さらに二冊の辻邦生関連著作が発売されます。

せんだって中公文庫のTwitterでアナウンスされています。

物語の海へ─辻邦生自作を語る

内容紹介によると、自作を通じ、歴史を物語ることへの思いを綴ったエッセイ集とのこと。どういう内容になるのか。単行本で3,240円ですので、ボリュームのある本になるのではないか、と勝手に期待しています。エッセイなどではなく、日記からの抜粋であれば、なお嬉しいです。

完全版─若き日と文学と

こちらは、すでに発売されている「若き日と文学と」に旧版に、「トーマス・マンについての対話」「長篇小説の主題と技法」「『星の王子さま』とぼくたち」「ぼくたちの原風景」「文学が誘う欧州旅行」辻佐保子のエッセイ「辻邦生と北杜夫」を追加したものとのこと。こちらも楽しみであります。

まとめのようなもの

まだカバーの画像が分かりませんが、美しい本になるといいな、と思います。

それにしても、20年ですか。なんだか遠くまで来てしまった、と言う感です。もうすでになんだか地に足のついたことをやれていないです。とにかく時間をつくって、落ち着いて辻作品を読める生活を望んでいるのですが、普通の仕事人にはそういう贅沢は許されません。やはりなにかしらのリスクをとらないと、このまま「秋の朝光の中で」と語られた競走を走り続けるだけなのかも、と思います。

幸い、目先のやるべきことが分かりつつあるので、地道に進めていきます。

それではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。