
懐かしの「のだめカンタービレ 最終楽章」前編を夕食後に少々見てみました。原作の漫画は読んでいましたが、映画を見たのは、初めてだったかも。
没落していたオーケストラを立て直すという物語。理解の隔たりがあった人々が、一つにつながっていく物語。物語構造としてはオーソドクスですが、そこに音楽があり、千秋真一と野田恵の芸術を挟んだ恋愛の物語があり、複数の軌条が交差する素晴らしい物語になっています。
チャイコフスキーの1812年序曲などは、映画で見てもなかなか感動的でありました。挿入局的に使われていたエルガーの「ニムロッド」やマーラーの「アダージェット」なども、映像と相まって美しく、映画を見た後ついつい聞いてしまいました。
クラシック音楽を聴いてもう40年も経ってしまいました。あらかた聞いてしまったな、という思いが10年ほど前から去来していましたが、こうして時に、物語とともに聞くというのもまた格別だな、と思います。ちょうど、オペラが演出とともに脱皮し組成していくのと同じように、音楽もまた物語とともに、新たな意味や価値を創り出していくということになるのでしょうか。
それでは。。
